1. バリー・リンドン
中世物は苦手なのですが、さすがキューブリックでした。美しい。衣装やセットが美しい 作品はたくさんあるけれど、光の使い方と構図によってそれが最大限にいかされていました。本当にキューブリックはセンスが完璧ですよね。私が生まれるよりも前に撮られたとは思えない。ストーリーも比較的わかりやすく、素直に物語を追って見ても、わかんない、とかつまんない、とか思わずに済む作品だと思います。もちろんその裏にあるものを想像するのも楽しい。主人公がいい人とも悪い人ともとれず、ただ一生懸命生きているのに応援する気もわかない。たまに哀れに思うだけ。奥さんにいたっては哀れに思うことさえない(苦悩が描かれていないから)。こういう人がいてこういう一生を送りました、というのを上手くまとめているだけなのに、これだけひきつけられるのって本当にすごい。見せ方が上手い。構成が上手い。ちょこちょこといろんな出来事が起こってそれがまた上手いので興味をそそられる。ほかの人が撮っていたら駄作になっていた可能性の高いストーリーだと思う。 9点(2004-12-23 21:32:50) |
2. スティング
俳優、脚本、映像、音楽、全てが上手く融合していて、全てにワクワクできる映画です。たまにひっぱり出してきて、何度でも見たい映画。 10点(2003-12-05 11:20:22) |
3. ゴッドファーザー PART Ⅱ
「ゴッドファーザー」の魅力=ヴィト・コルレオーネの魅力なんじゃないかと思う。デ・ニーロかっこよすぎる!パチーノもかっこいいけど、ボスとして父ほどは慕われないことに苦悩するマイケルを見るととてもつらくなります。 私はどちらかというと1のほうが好きだけれど、 構成が全く違うのに作品の質が同じなのはすごいと思います。 8点(2003-11-18 00:41:32) |
4. ゴッドファーザー
気持ち的には10点なのですが、最初見たときどこまでがファミリーなのか人物関係が全く理解できず、当然ストーリーもあまりわからないままに終わってしまったので、映画としてはどうなのか?と思いました。ただ異様なまでに重厚で気品の漂っている映画で、芸術性は満点だと思いました。それからヴィトがとても魅力的な人物でした。これが 1度しか書けない初めてみた印象です。 その後ネットである程度の人物関係を調べてから見直したら、コルレオーネ・ファミリーにとりつかれてしまいました。とても芸術的で魅力的で複雑な人間ドラマだったんですね。 ヴィトを中心としたファミリーが好きなので、このパート1が一番好きです。 9点(2003-11-16 02:57:56) |
5. ファントム・オブ・パラダイス
これほど強烈な個性の映画が存在するのは凄いし、音楽も迫力があって10点連発なのは納得なのですが、私はこの映画の不気味さには嫌悪感を覚えてしまいました。ピエロに対する恐怖のような、底からわきあがってくる居心地の悪い怖さです。 つまらないとか意味がわからないというのではなく、わかるけどセンスが合わなくて受け入れられないという、私にとっては珍しい映画。 これがラブストーリーだと思うと恐ろしい。しかもあの無声映画の「オペラ座の怪人」を元にしたものなんですよね?ちょっと複雑・・・。 2点(2003-11-10 18:18:09)(良:1票) |
6. タクシードライバー(1976)
デ・ニーロがかっこいい!意味なんてわからないけれど、心に残っている映画。また見たら違う見方ができそう。 8点(2003-10-13 21:38:09) |
7. パピヨン(1973)
ひたすら脱獄モノ、という感じ。 実話の重みがすごく出ている作品だと思う。 これが実際にあったの?って思うとすごく重い気分になる。独房でのマックイーンはつらくて見てらんないです。 映画はあくまで娯楽なんで、この映画の点数は7点くらいかな。 虫を食べるシーンを楽しみにしていたのですが、期待外れでした。。。 7点(2003-10-12 00:13:16) |
8. サタデー・ナイト・フィーバー
あまりに自分とかけ離れていて正直これといった感想はないんですけど、まぁ、有名だし・・・。ダンスもいい感じです。最近のトラボルタのほうが好きですけどね。 5点(2003-10-06 18:02:21) |
9. カッコーの巣の上で
《ネタバレ》 ラストはロボトミーでしたか。納得。いいラストシーンだと思います。画面もストーリーも暗くて重いのに、ニコルソンの演技のよさと、1つ1つのエピソードがよくできていて面白いので興味を持って見ることができました。でも婦長の言っていることもよくわかる。この映画を見ていると婦長は悪人のように思えてしまうけれど、実際には婦長のような立場の人が正しいことも多いですよね。 8点(2003-10-04 17:07:20) |