2. シャイニング(1980)
結構、キューブリックとニコルソンというブランドでダマされやすいが、その先入観をとっぱらってしまうと、この映画は、綺麗な映像が淡々と2時間ばかり流れているだけのシロモノでしかない。その上に、決定的に物語の説明が不足している為、その唯一の取り柄である綺麗な映像でさえ、観る側には「浮いた」ものとして映ってしまう。所詮「怖さ」も、しっかりとした物語の裏付けがあればこそ。こうした大事な部分を綺麗な映像では補えようもなく、よって陳腐なホラーになり果ててしまっている。「死霊のはらわた」と比べると良くわかる。この2本はお話の内容が似ているが、わずか1時間20分程度でホラーの醍醐味を味わわせてくれる「死霊」に対し「シャイニング」は2時間もかけて観る側に「???」と思わせるだけである。やはり映画は中身が命。ブランドにダマされてはイケナイ。 3点(2003-09-30 23:17:30)(良:1票) |