1. ドラッグストア・カウボーイ
《ネタバレ》 青年が住み慣れた世界から、硬い意思を持って別の世界に踏み出す一歩を描いた映画だと思いました。主人公はドラッグに溺れ破天荒な生活を満喫する怪物ではなく、いつか最悪な状況が見舞う事を予感しているため、根拠の無い迷信を信じて、運を逃さない努力を惜しまない。しかし遂に運に見放され窮地に陥る。主人公は仲間の誰よりも完全に参ってしまい、最後にもう一度、幸運にも死体を無事に埋めることが出来たら、今までの生活から足を洗う事を誰言わず神様と約束をする。こんなに深刻な状況ではなくても、同じ様な経験は誰にでも在るのではないでしょうか?そして修羅場を乗り越え、普通の生活を送る為、約束の一歩を踏み出すが、突然の変化に仲間・周りの不良・刑事達には理解されない。この物語の悲劇は、二歩目を踏み出す事を許されなかった点にあると思いました。 9点(2005-02-07 02:07:58) |
2. 聖なる酔っぱらいの伝説
《ネタバレ》 主人公の唯一の所持品である誇りを、神がかり的な助けに導かれながらも、しっかり堅持する様に圧倒されました。酔っ払いだが、高潔な主人公に対する温情が、至る場面ににじみ出ていると感じました。そして最後の「神よ 全ての酔っ払いに、美しい死を与え給え」のフレーズには製作者が、酔っ払いに対して慈悲だけではなく、到着点として死を用意している事に驚きました。底知れない愛情の中に、絶望を含有した稀な映画かな・・と思います。 [DVD(字幕)] 9点(2005-02-05 03:41:01) |
3. 死への逃避行
イザベラ・アジャーニがとても美しいのですが、やたら影のあるヒロインを演じており、死ぬために生きているのではないかと考えさせられました。まさに「死への逃避行」 9点(2002-11-18 23:53:55)(良:1票) |
4. ガープの世界
唐突にショッキングな出来事の連発!!今まで考えたことの無いようなテーマに溢れていて、びっくりしました。それにしてもロビン・ウィリアムスに救われた気がしました。 8点(2002-11-17 01:15:01) |
5. 友だちのうちはどこ?
ドキュメンタリーの様な淡々としたストーリーの中にも、監督の優しい眼差しを感じました。大金やストーリー性だけが、良い映画を作るのではなく、映画への愛情が重要何じゃないのかな~。 9点(2002-11-15 00:58:27) |
6. ソフィーの選択
<ネタバレあり>メリル・ストリープもすごいけど、ケビン・クラインの演技に圧倒された。戦争によって愛する人を全て失った人にとって、狂人だろうと愛した人にまた取り残されることが死ぬより辛いだろうな~。 9点(2002-11-15 00:33:56) |
7. マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ
<ネタバレややあり>辛いことがあるとライカ犬の事を考える主人公。人間って苦境に陥ると、上を見るのではなく、下を見て生きていくもんだよね。ラストのボクシング放送が、イングマル少年の輝かしい未来を暗示しているようでホットしました。それにしても村の住人たちは、魅力に富んでるな~。 10点(2002-11-15 00:14:41) |
8. 未来世紀ブラジル
厳格な管理社会の中でロボットの様な生活をおくる人間が、唯一夢の中で人間らしさを感じる。夢の中の女性に突き動かされるも、最終的には夢までも管理されてしまう。未来世紀には人間性の残される余地は有るのだろうか? [地上波(字幕)] 10点(2002-11-15 00:01:50) |