1. キー・ラーゴ
映画史上最強コンビのひとつ!ボギーとバコールの作品だが、ホークス演出による前二作「脱出」「三つ数えろ」の驚くべき自由度から比べると、やけに小さくおさまってしまい残念至極。そこが、ホークスとヒューストンの差なのか? しかしここまで面白く魅せられるのはやはり主演の二人他、役者陣の素晴らしさのおかげでしょう。 7点(2003-06-07 17:35:56) |
2. 第三の男
有名な白黒撮影を意識すると、出来過ぎて嫌味だし、サスペンス物として見たら平凡だが、ウェルズ主演のB級活劇で観たら・・・断然、光り輝く! 9点(2003-06-02 18:19:56) |
3. 上海から来た女
ウェルズが、当時公私ともにパートナーだったリタ・ヘイワースを、生の彼女よりも、フィルム上の彼女の方を愛すかのように、艶やかにセクシーに写し撮っている。 過剰なほどにいかがわしくケレン味たっぷりな映像が、たとえズタズタにカットされ編集された後にも独特の吸引力をもって観る者をはなさない。 やはり天才の仕事でしょう。 9点(2003-06-02 13:54:55) |
4. 酔いどれ天使
三船が最期に倒れる物干し場(?)のシーンに黒澤の底力をまざまざと見せつけられた。 9点(2003-02-15 23:38:10) |
5. 市民ケーン
物語だけを追っていたら大して面白くもない作品。しかしストーリーなんぞ軽々と超えたこの映画的ダイナミズムはどうだろう。観るほどに「映画の驚き」と「楽しい!」を味わえる作品。 9点(2003-01-26 20:25:31) |