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1.  スパイダーマン2 《ネタバレ》 
シナリオの上手さに本当に呆然。 愛を感じる。 つくり手の愛。 ものすごく大切に練られている。  2でも「愛」はもの凄く大切なテーマ。 でも過剰ではなく、多くを語らない。 友情・夫婦・甥と叔母・恋人・夫婦、 それぞれの愛を陶酔を越えて普遍となる、 一番美しい部分で描いている。  俳優も成長した。 トビーは落ち着きと安定感が出てきて、 ジェームズフランコには強い色気が出てきた。 K・ダンストは本当に上手い。 それぞれの俳優としての成長が 妙に作品にマッチしていたように思える。  あと嬉しかったのが、 メイ叔母さん。 もうスパイダーマンが誰だかわかっているのね。  MJとの愛は、 結局はMJにばかり一歩踏み出させたのねん。 理想としては、ピーターにも腕力だけではない 強さを示してほしかったのだけれど、  ヒーローよりも強いMJの愛の勝利ってコトで なんかむしろ満足かしらん。  なんかもうホント、大切に作られた作品で、 批評とかする前に、自らを忘れて鑑賞した作品で、  誰も特にたいしたこと言うこともなく おもしろかったなーっていえる作品っていうのも いいものですね。  満点! 
10点(2004-07-31 05:09:12)
2.  HANA-BI
「HANA-BI」は確実にゴダールの「気狂いピエロ」に影響を受けている。 所々与えられた絵画群、青い海と空、暴力、犯罪、銃、愛。夫婦の死までも共通している。 しかしタケシはゴダールの様に映画の中にソレとわかる詩を唱えない。 映画中に現れる絵画にも存在する理由を与える。 照れがあるからであって、また、それを隠す為に暴力やギャグを利用する。 コレが彼特有の表現手段になっているのは明確であり、日常の経験論からのアプローチである。 いわば詩というインテリジェンスで叙情的な手段を使わず、むしろ逆の方向からゴダールと同じテーマを描いてみせたのだ。 凄い、タケシ。 ゴダールの様な巨大な芸術精神に彼なりの表現手段で並んでみせた。驚かされる。ゴダールがこの作品を誉めたのもうなずける。  「菊次郎の夏」でもタケシは「優しさ」を暴力やギャグの中にまぎれ込ませて表現した。 「HANA-BI」の中ではどうだろう。暴力の中に見出せる愛。そんなのは駄目だと意識は反発したがるのだが、理屈を超えた説得力を以って納得させる。 タケシの心は大きい。  しかし、タケシにとって、もはや表現手段として暴力を利用する事は楽な道の選択に思える。 次の課題は新しい表現手段を見出す事ではないのだろうか。 既に評価されている形に固執しない度胸と新しさを追及する力を彼は持っている。 タケシが新しいタケシへと展開するコトを期待をするのは、あながち的外れではない。  さて、現実のタケシは次の自分に対してどういった挑戦をしているのだろうか。 さあ次のタケシの作品を観なければなるまい。  しかし、困ってしまうのは、映画監督としてのタケシに対するリスペクトが深まる毎に、 ブラウン管の中のタケシにまで憧憬が増してしまう。彼にとっては不本意らしいのだが。 
10点(2004-03-06 03:03:06)
3.  気狂いピエロ
素晴らしい。映画が従来の映画ではない。映画がプロセスを持つのは暗黙のルールだと思っていた。 一般の映画中の物語はプロットにより構築され3、4段論法によって意味付けを為していく。 この作品ではそんな無粋な事はしない。 プロットはただ分散的に与えられ、かといって物語が無いわけではなく、現実の世界の様に気まぐれであり、 そして映画なのである。ランボーの詩によって彩られる世界。詩のイメージに合わせた絵画群。映画を越えた映像作品。 物語は一般人の破天荒な逃避行でありながら、それは醜いというよりはむしろ美しい。 難解さと重苦しい雰囲気で趣きを与えるというよりは、ポップに映像と詩により命題を与える。 倫理観や論理構築を駆使する様な気難しさを必要とせず、人の心の経験論に基づく共感をゴダールらしいアプローチで求めてくる。 それが心に響く度に私に笑みがこぼれる。ああ、ゴダールはまさに詩人だ。 作品中の映画監督が「愛、暴力、行動、云々、死、つまり感動、コレが映画だ!」と言う。 クラクラさせられる。心揺さぶる何か、ソレが感動である。感動は常に正義である必要もなく美しくある必要もない。 いわゆるロック(心揺さぶるモノ)なのである。映画を詩にした人の言葉だ。コレを実践出来るは天才としか言い様がない   ゴダールの作品を従来の作品と並べて点数をつけるなんて不可能だ。 もはや土俵が違う。一般受けしない理由も良くわかるが、これから、ずっと映画を観ていって、ある日エンターテイメント  の限界を感じた時にゴダールを観れば、必ず新しい風を心に感じることが出来ると約束する。 歳と共に、ある日ピカソが素晴らしいと思える様に。 ゴダール万歳!!  それにしても、北野武の「HANA-BI」は確実にこの「気狂いピエロ」に影響を受けていますな。   
10点(2004-03-06 02:34:02)(良:4票)
4.  勝手にしやがれ
おいおいおいおいおい、カッコイイぜ~。世の中にいる、誰もが憧れる様な男と女が恋愛のゲームを尽くして至る会話のオンパレード。しかし、所詮はゲーム。恋は愛にならず破綻する。フランス人特有のムードある会話。「虚無と傷心どちらを選ぶ?」。男は「虚無」女は「傷心」という。しかし、会話はホントにお互いが話したい事を話しているだけ。男は自堕落で、寝ることばかり。女は詩的な言葉や先鋭的な感性や生き方を求めながらも、優しさや愛の追求が欠けていることに気づいていない。途中、男の方が気づく。(なんと男の方が気づくんだよ。普通は逆なのに!)「お互いに自分のことしか話していない。もっと優しくなれたはずなのに。」この映画の中で一番ダサくて、一番真実の言葉。あ~やっちゃうよね。カッコつけた恋愛ってこういう失敗しちゃうよねぇ。そして、最後、男は「傷心」を選び、女は男の死に対して得たのは「虚無」だった。ホントに洒落てる連中が追求している恋愛遊びや失敗を我々に見せてくれますなぁ。クラブに行ってモテモテになる位お洒落になって会話術を得てる連中はもっとヘビーなんだろか。タバコを吸って、その眼差しで男も女も落とせるような色気を追求する入門作品。ひゃっほう!みんないいオトコ、いいオンナになろうぜっ!! しかし先ずはやっぱりいい恋しようぜっ!!
10点(2004-02-22 14:48:41)(良:2票)
5.  10ミニッツ・オールダー イデアの森 《ネタバレ》 
巨匠知らずの私にはありがたい作品集。なによりも先ず、ゴダールに出会えたことに大感謝!!本物のピカソのゲルニカを観た時と同じ衝撃を受けた。映画が私の中で初めて芸術になった。①ヴェルトリッチ=朝起きれなかったので観れませんでした。トホホ…。②フィギス=所謂ヌーヴェルバーグを彷彿とする。4分割の画面が何によって結ばれているのか、何によって関連づけられているのかを読み取る迄が、監督とのコミュニケーションとして面白かった。しかし、肝心の中身はイマイチでした。③メンツェル=言葉は無い映画。記憶は言葉を常に伴わない。それ故記憶は映像は映像としてよみがえり、言葉は言葉としてよみがえる。記憶の中の映像に、今の自分が言葉を与える。意味を与える。そんな感情を沸き起こさせる10分でした。パンフレットにも似たような事がかかれていたので、観手に映像のみで、これだけダイレクトにメッセージを伝える事が出来るとは、この監督たいした才能だとニヤリとしてしまう。天才。④サボー⑥シュレンドルフ⑦ラドフォード=脚本上で10分間の視点の追求をしていた。。⑤ドゥニ=哲学者の言葉は、文章で読むよりも、本人が語る声を聞くことで、表情を見ることで、遥かに知性と優しさを感じる。哲学的健全性がまた素晴らしい。外に立つ黒人(エトランゼとしての象徴)が知的好奇心の目の輝きを持って対話を聞いているのが素晴らしいエッセンス。叙情的な10分が素敵でした。和やかなオポチュニスト同士であんな会話をしたいなあ。思考をゆだねる快楽。⑧ゴダール=出会えた事にただ感謝。何なんだこの絶対性は。このパワーは。私のアイデンティティーを沈黙させるこのエネルギーは。最後の人形とカーニバルの衣装の様な映像の芸術性、ゴダールを怪物だと思った。だが、旧時代の、冷戦時代の人間であるとも感じた。政治的で絶対正義主義で破滅的。20世紀の象徴の様な芸術家。21世紀のゴダールはこれから現れるのだろうか、存在するのだろうか。期待したい。
10点(2004-02-22 14:00:48)(良:1票)
6.  AKIRA(1988) 《ネタバレ》 
仕事上の素材研究で鑑賞することにしました。暴力的なアニメが苦手で食わず嫌いだったのですが、そのクオリティーに驚かされました。原作の画力には既に”動き”が存在しているので、果たしてどう表現するのやらと疑問でしたが、超能力の表現方法・衝撃波・時空の曲がり様、煙・炎・冷気・血、背景デザイン、どれをとってもハイセンスで呆然自失しました。ゲームのファイナルファンタジー7、ドラゴンボールのナッパとべジータ、マトリックス、あらゆるものに影響を与えています。近未来シティーファンタジーの原点はコレだったのかと驚愕の思いです。CGを利用しないアナログ時代の最後の作品で映像が心地よさを与えます。なんてカッコイイ!!! 内容も好きですね。テーマは原作と変わらない。完全な観念論の世界で、人間が憎しみと力に翻弄されて”行動の義務”の流れに巻き込まれていきます。力を持ってしまった鉄夫と仲間を殺された金田は互いに何度か決闘しますが、互いを決して殺しません。殺したくないからです。何の特別な力を持たない金田はいつまでも意地を張り夢中になってチョコマカと動きます。ちっぽけな存在ですが、その姿は美しい。不思議な主人公です。本当は主人公は鉄夫なのかもしれませんが、私達観客の視点を預かるのは確実に金田です。最後は全ての祭りが終わり、金田達の未来が始まります。大友の作品で最後に大団円って「AKIRA」位では?とにもかくにも面白かったです。世界に誇るエンターテイメント!!
10点(2004-01-30 01:01:03)(良:2票)
7.  2001年宇宙の旅 《ネタバレ》 
「2001年」は卓越したアートセンスが映画と見事に融合した作品。宇宙もモノリスも壮大性・神秘性が与えられている。今のCG技術を以ったところでコレ程の品位で表現出来るだろうか?芸術的才能に敬意を抱く。さて、アート要素以外について、「2001年」には驚嘆すべきストーリー展開は無い。しかし、子供の頃観たときに、今までに経験したことのない不安感に駆られた。永遠の道徳的存在である「神」でも「悪魔」でもない「無機質」な支配。非現実的な不可解さ。主人公は機械の支配から逃れたのに、今度はモノリスによって人生を支配される。更に予測不可能不安が待ち受けている。今現代の我々には、既に与え尽くされた感覚だが、当時はこういった不安がまだ漠然としたものだった。60年代の新感覚の先駆的・先覚的存在はSF小説だったという。これをキューブリックは「2001年」で見事映画として我々に提供したのだ。時代は常に流動的に新感覚を生み続ける。その複雑な事象を判りやすく分解できる表現能力を持つ「先覚者」が時代には必ず存在する。キューブリックはまさに新感覚に対する先覚者。「機械じかけのオレンジ」にも同じ能力が見受けられる。時代はいずれ追いつくもので、新感覚に対する表現は浸透し始め、ありふれたものになる。かといって、「2001年」が表現しつくされたものかといえば、まだ何かがある。それは私がいずれ経験を得て「歳をとってもう一度観ると得る「新しい発見」に繋がるのだろう。キューブリックは映画という表現媒体を利用して新しい感性を提供してくれる稀有な存在。映画は表現能力の感性を広げるもの、批評は分解能力の感性を広げるもの。 まさに観客と監督のやり取りの典型的な事例ではないだろうか。
10点(2003-12-14 01:51:15)
8.  時計じかけのオレンジ 《ネタバレ》 
昨今が60年代ブームとはいえ、この作品のデザインセンスは素晴らしいですね。アレックスと3人の仲間達の白タイツにマワシはどうかと思ったけれど。暴力を楽しむ少年の一人称で語られる物語。この少年、何故にか嫉妬・悲しさ・虚栄心・惨めさは通常人と共通し、学があり、芸術に理解を示し、賢く、したたか。暴力に対する陶酔を除けば、観客が自らと同一化させるにはなんとも理想の主人公。愛着も湧いてくる。ともすれば、さて唯一の際立った特長である彼の暴力性はどの様に扱われるのかがこの映画のテーマ。暴力は社会秩序を乱し、排他されるべき存在。しかし、ソレが行政の暴力によって抑止される。牧師が言った「道徳の選択が出来るからこそ人間なのだ」はこの映画のメッセージの一つなのだと思う。ソレを気の弱いバカにされている牧師に語らせている辺りに、その言葉が余りに無力であることを示しているとも感じた。さて、主人公の暴力性は結局再び彼のモノとなる。社会秩序を乱す彼の暴力性ですら、この映画では政治的に利用される。彼は翻弄する側から翻弄される側になる。彼の暴力性は非難されるべきものではなくなり、全体主義の中ではたいした意味合いを持たない。ラストには「もどってよかったね!」と作り手側の声。アレックスは私達観客。だから観ての私も「よかった」と思う。そして、そして、そして?そして今後アレックスの暴力性はどう扱われる?物語は今後を持たない。ラストの「よかったね」のセックスシーンは既にリアルではなく舞台。だから今後は存在しないのだ。この映画は観客にアレックスという身を与えて夢を見させた気がする。観客が暴力性を持ち、それによって社会的にどういった報復を受けるかという夢を。なんとも不思議に、なんとも虚ろに。どこまでがアレックスの言葉でどこまでが私の言葉なのだか。なんというか、71年の作品ですか。丁度思想的な面でヒッピー文化の事を考えれば時代的にも今後を愁う社会風刺に感じます。とはいえ本当にキューブリックは凄いですね。他のどの作品とも一線を架しているのは変わらぬ事実だと思います。満点を献上させていただきます。
10点(2003-12-10 03:53:07)(笑:1票) (良:4票)
9.  マトリックス 《ネタバレ》 
ラストの「シュワッチ!」が友達連に物議をかもし出した稀有な作品です。いやーカッコイイ!新しい!!当時はホントにビックリしました。ここまで、カッコつけることとクリエイティブであることに全力を注ぐ作品があっただろうか!整合性については2の次、3の次!たとえば銃撃戦での側転平行移動。まさに銃の標的!私はむしろドキドキしましたね。整合性よりもビジュアルを選んでいる姿勢に感激しましました。難クセがつかないように設定の整合性ばかりに気をとられ、結局小さく纏まってしまった映画は腐る程観てきましたが、マトリックスはノリ・ノリ・ノリ・ノリ!スタイリッシュにクールです!しっかも、主人公が救世主だなんて、最近の物語ではみうけられなくなったパターン。(多分嘘ッっぽくなるのが嫌で避けられているのでしょう)。いや、ホントに久しぶりですよ。爽快ですよ。これぞヒーローでしょう!ラストの「シュワッチ!」。色々な矛盾に眉をひそめていた友達はコレを観た瞬間に、マトリックスを観る姿勢が間違っていたコトに気づいたそーです。「お子様ヒーロー戦隊番組に向かって、何故悪役怪獣総出撃でヒーローを一気に叩きつぶさないのかって言っているのと同じなんだね。」だそーです。とにもかくにも、ワイヤーアクションをスタイリッシュに魅せた先駆者的作品であることは間違いないと思い、そしてこれ以上のヒーローアニコミ映画はできないとだろうと思い、ヒーローアメコミ映画に満点をつける最初で最後の機会と思い、満点の10点!
10点(2003-12-09 03:30:23)(笑:1票) (良:1票)
10.  ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
ロックですね。そして、フランス人の如き表現力を持つ絵と歌詞。愛をこんな風に純粋に表現できたらって思えて、その表現能力が果てしなく羨ましかった。でもそんな彼すら、片割れを求めてさまよい続けている。私は愛に対して、どんな表現が出来るだろうかと、ふと思い返してみたり、試してみたくなったり。こんな風に自分なりの愛の表現を模索できたならば。夢の様でいて、しかしとても素敵なコトじゃないかしらん!恋人達に捧げたい、映画全体がそんな詩の様でした。 
10点(2003-11-22 03:25:06)
11.  ロスト・イン・トランスレーション 《ネタバレ》 
最初は全然興味ありませんでした。  しかし、先日半月海外に一人旅行をしまして、全て5つ星ホテルに宿泊し、 ハイソで洗練されたサービスを受けながら、ひたすらに疲れ、 なんとも説明のできないこの感覚と孤独に ふと、まさに、ロスト・イン・トランスレーションだなと感じました。 ただ、心の共有をしたいが為にこの映画を観ることにしました。 まさか、自分の国での視点とは思いませんでしたが(笑)。  映画には色々種類があると思いますが、 これは理解する映画ではなくて、共感する映画のような気がします。  日本風刺の映画では無いと思います。 風刺するつもりなら、こんなに日本を美しく撮影しない。 ソフィア・コッポラはそんなことには興味ないと思います。 ただ、異国での説明しがたい感覚を、映画で表現したかった。 お陰で、この映画をみて、私はとてもなぐさめられる気分です。 ソフィア自身は、こんなとき、包容力のある人に受け止めてほしかったんだろうな。  パークハイアットホテルもそこのバーも、そこからの景色も 更に東京病院内部すら全てなじみの景色でして、 失恋した都庁前、会社までもが映っていて そんな意味でも、感傷的になりやすかったのかもしれません。  最後のシーンの、ボブがタクシーで空港迄向かうときの心の感覚、 そして、タクシーの中から見える道の景色が旅行中とは異なる感覚、 最後迄本当に丁寧だなと感じました。 ソフィア・コッポラはホントに感性の表現手段に長けていますね。 そして、ビル・マーレーはホントにいい役者ですね。   
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-10-17 02:35:25)(良:2票)
12.  チャーリーとチョコレート工場 《ネタバレ》 
とーってもとーっても楽しい映画。 TOPSのチョコレートケーキと銀座のPIERE MARCOLINEのチョコを購入して 食べながらウンバ・ルンバの曲にあわせてこっそりフォークを振っていました。  観ている間は頭まっしろ、ずっと笑顔。 ホントになんて楽しいチョコレート工場! あーんなにひねくれたガキンチョ達ですら中に入ってみたいと思う程ですから! (そんな所が本当は子供らしくて可愛いらしいと思いません?!)  楽しさを表現する事によって、それが言葉の枠にとらわれてしまうならば、 ただ「最高!」と、のみ。  でもとても残念なことが…。 私にはジョニデによって度々現実に戻される瞬間があったのです。   ジョニデは好きだし、いい役者。 ジョニデのウォンカーさんの役作りは見事に完成。 それは評価!  でも今回はそれがしっくりこない。 あれー? オーラになにやら違和感。 パイレーツ.KのJ.スパロウとどこか同じ香り。  で、ラストではっきりと理解したわけです。 ジョニデが歯科医のお父さんと親子に見えないの。 そこにいるのは育ちがいいボンボンのウォンカーさんじゃないの。 そこにいるのはエンターテイメンターとしてのウォンカーさんなの。  ああっ! と思ってしまった… そこにいるのはジョニデであるウォンカー。   映画を観ながら、「ジョニデ最高!」と楽しめる人はそれで最高だと思う。 でも私は観終わったあとに、「ジョニデ最高!」と思いたい。 観ているの最中に俳優好きで楽しむつもりは無いの。  たとえばデ・ニーロは凄いよ。 映画の中で彼はデ・ニーロじゃなくてソイツなんだもの。 映画が終わってから、「デ・ニーロ最高!」なんだもの。  今回はリメイクだし 人気最高のジョニデを楽しめて最高とも思えるし、 実際映画の宣伝プロモーションもジョニデ押しまくり。  でもこの映画では「レジェンドオブメキシコ」のような ジョニデ万歳的な流行世相と離れた作り方にしてほしかったな。  主人公を食わないで。 物語を食わないで。 映画を食わないで。       
[映画館(字幕)] 9点(2005-09-16 17:09:55)(良:1票)
13.  リベリオン 《ネタバレ》 
面白い面白い。 カッコつけることに徹したガン=カタの アクション・パフォーマンスの発想は実に良い。  それに、パルテノン神殿式の柱の隙間から 現れては倒れる兵士の絵や 複数の反逆者達がガラス越しに射殺される絵等、 センスいい。  と、大好印象であることを先ず主張しておいて、 ツッコミどころ満載。  主人公は直感で感情を見破る。 相棒も同じ。  しかし、この二人以外の登場人物は全員感情保持者。 主人公なんか、感情保持者の家族と暮らす。 直感ダメダメ。   ラストの偽ファーザーとの戦いのシーン、 副長官のテンパったアクションに相当笑える。 目ぇ、見開いちゃっています。 いっぱいいっぱい。 観て痛々しい。  DVDの特典の「ガン=カタ・シーン」でも 最後のこのバトルシーンが収録されていない。 ウケる。  ほんでもって、近未来なのに、 現代の銃事情そのままを反映させた作品であることにも 愛を感じる。 マニアックな愛。 戦車やレーザー、ミサイル、手榴弾、 絶対に使わない。  この割り切り方、大好きです。    
9点(2004-07-31 05:35:37)
14.  スパイダーマン(2002)
聞いてはいたが脚本の上手さに本当に唸った!主人公三者の緊張感ある関係に心奪われる。一歩一歩優しく責任ある人間に成長していこうとする頼りないながらも頑なな姿勢と若さにハラハラさせられる。スケールの小さなヒーローものの割に人気があるのは、この上手さの為かしらん?X-menと比べても製作者サイドのマニアックな愛を感じる。特にキャスティング、内省性の高いコノ面子を選ぶとは!ストームにハル・ベリーをキャスティングするのと丁度正反対の心意気。キルスティン、まあイマイチ可愛くないのだけれど、ファーストレディーを担え且つマグワイアとお似合いにも成りうる女性は彼女位では?フランコの色気、そして言わずもがな、マグワイアの冴えないながらもいたたまれなさ溢れる無言の演技!あんな駄目っぽいのに、脱ぐとホントにあんなナイスバデ?ホントにホント?!顔コラ?!誰か真実オセーテ。なんか色々おいしい要素満載。ジュル。 劇場で見なかったコトも後悔。ニューヨークを知っている人には楽しくてたまらない爽快ビルアクション。スパイダーマン3は是非新宿西都心で撮影してくれ。 2のプロモもかなり好感触!脚本の上手さは健在!人間ドラマの緊張感が、アメコミ風事件によって有耶無耶にされながらも、答えを行動で与えていく。たまらなんーー!うまいなーーー!キャッチ・ミーーー!2、必ず観に行くぞーーー!
9点(2004-05-25 02:49:36)
15.  女は女である
内容についてとかく言う必要もない。私が憧れて相手にされない様な魅力ある男女の色事。身の回りに常にいるのに、近くて遠く、見えている様で見えていない素敵なやり取り。近づこうと頑張ってお洒落になれば、また自分には遠い魅力ある集団が見えてくる。理解できずに翻弄されるしかない魅力的な人々へのオマージュとリスペクトを憧憬を以って見つめていたい。初期のゴダールのヌーヴェルバーグはそんな彼らを垣間見ている様な陶酔を与えてくれます。大好き!!
9点(2004-04-05 00:29:17)
16.  菊次郎の夏
いい!自分中心に楽しんでいた菊次郎が、段々子供に情が移り、最後には子供を中心に楽しませる様になります。はじめはただのチンピラと子供のコントラストの映画?と思っていたけれども、人を守るとか、大切にするとか、そういった、人が大切なコトを学んでいく行程を見せてもらいました。しかもたけしは照れながら描いているし。私達がよく知っているはずの日本の雑多な路地裏から美しい風景を眺め、気づいたら夏の田舎の風を感じていました。武の大人の退廃っぷりの表現もギャグも苦手なんだけれど、それでも菊次郎の心の変わり様に涙ボロボロしてしまいました。子供が「おじちゃんの名前なんていうの?」って言葉で表した小さな愛情、それに対して、菊次郎が「菊次郎だよ!ばかやろう!」って言った照れと、音楽が私の中で何度もリフレインしています。たけしはすごいなー。なんていうか、映画で人を大きいな~と感じたのは初めてです。
9点(2004-01-15 19:48:51)(良:1票)
17.  ファインディング・ニモ
楽しかった~。友達と観に行って、友達が一緒に楽しめたのがまた何より嬉しかったです。私は映画を観にいって、何が楽しかったかつまらなかったかをいつもこと細かに表現しますが、「ニモ」はそれをするのはヤボかなと思ってやめておきました。子供心の様に引き込まれる映画って評価なんてふっとんでしまう。終わったあと素直に「良かったね、うふふ」って笑える映画ってとっても久しぶりで新鮮でした。魚のお父さんの冒険、よくあんな事考えたものです。「マーリンすごいや!」って話が伝わっていったときには、一緒になってワクワクしました。おばかなカモメも素敵キャラでした。
9点(2004-01-12 00:27:49)
18.  ロード・オブ・ザ・リング
綺麗!!想像し得るファンタジーの要素を全て表現したかの様。 淡々と流れる古い物語に陶酔できる作品。そこにいて、そこで眺めているかの様、自分が彼らの周りを流れる風になった気分で観ることができました。風の強さも匂いもイメージどおり。 私にとって、ファンタジーの王道であり古典のアルウィンとアーサーラッカム(これはニーベルンの方だけれど)の画力と雰囲気が与えられて感激です。 ただ、エルフの建物のデザインと2体の石像のデザインは少々厳しいものがありましたが、逆にサウロンの闇の騎士の素敵さと恐ろしさ、ホビットの村のあたたかさ!原作を読んで想像を膨らました私にとっては裏切られなかった作品です。いえ、自分の想像力が負けたっ!!それが悔しくもあり嬉しくもある作品です。
9点(2003-11-16 01:38:42)
19.  スリー・キングス 《ネタバレ》 
コメディーとポップさを加える事でリアル感・シュール感・監督の自虐感に満たされた作品。中東で長年暮らしたという監督は、世の中の不条理に対するいたたまれなさを映画によって昇華し、また世に訴えたように感じる。実際3賢者がやったことは、数人の村人達をイランに亡命するのを手伝ったというハリウッド映画のテーマとしてはあまりに華やかさの足りない使命。とはいえ、現実で同じ場面に直面したアメリカ兵は越権行為だからと、村人が虐殺されていく姿を涙しながら眺めているしかなかったという。映画は現実の我々には決してできない選択を英雄像として身近な形で描いてくれた。勇気と正義って何なのだろうか?彼らに万歳!
9点(2003-11-15 04:43:28)
20.  パルプ・フィクション
一ヶ月たってジワジワきまくった作品。 色々なシーンが実にクール!力が抜けたり、全神経が張り詰める緊張感を与えられたり、ソレが何度も何度も激しく繰り返される。 恋愛劇、暴力劇、哲学劇、全てが別の物語で、全てが複線。 色々な要素が脳内リンクを楽しませる。なんと心地良いことか! そんな三文小説にクラクラでした。 
9点(2003-11-15 04:28:09)
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222.08%
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599.38%
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