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1.  座頭市(2003) 《ネタバレ》 
たけしの監督としての初の時代劇。勝新の座頭市シリーズのリメイクということになっているが、主人公が盲目の居合の達人という以外はオリジナルストーリーとなっていて、そのたけし演じる主人公の市も金髪にジーンズといういで立ちからして、勝新の座頭市とはまったく違うのだが、同時にそれはたけし自身が勝新座頭市を意識しつつも別物と割り切っているような感じがして、だからかこちらも別物として割り切って見ることが出来たのは、初めて見た時と違って勝新の座頭市をけっこう見た状態での再見で、そこをいちばん心配していただけに素直に受け入れられたのは良かった。非常にシンプルな娯楽作品になっているし、全体的にもリズム感があって、テンポも良い。冒頭から殺陣もスピーディーで迫力があり、とくに市が賭場でヤクザを次々と倒すシーンは初めて見たときも印象に残ったが、銃が刀に変わってもちゃんとたけし映画らしさのあるバイオレンスシーンとなっていてやはり強烈。祭りでタップダンスを踊るラストシーンが今見ても斬新。(冒頭のタップのリズムで鎌を動かす百姓たちも意味は分からないが、シュールで笑える。)ただ、仇討ち姉弟の回想シーンが少し中だるみを感じさせているのが残念で、ここだけテンポが落ちてしまったような気がするし、今見ると敵方の用心棒の浪人(浅野忠信)にももう少しスポットが当たっていても良かったような気がする。でも、不満と言えばそこくらいかな。勝新のシリーズにも出演経験のある大楠道代が出演しているのは偶然ではなく、それを意識してのことだろうし、勝新のシリーズに対する配慮のようなものも感じられる。最後に市の目が実は見えるのかという主人公のアイデンティーを自ら否定する展開も、やっぱりたけしのこの座頭市は別物というメッセージに受け取れるし、盲目なのかそうでないのかを曖昧にするエンドロール直前のモノローグもあって、結局この按摩は何者だったのかを明かさぬまま終わっているのも良い。そしてたけし映画最大のヒット作でありながら、続編を出さなかったのも好感が持てる。やっぱりこの映画、個人的にはけっこう好きだ。(2024年11月17日更新)
[DVD(邦画)] 7点(2024-11-28 23:18:20)《更新》
2.  冷飯とおさんとちゃん 《ネタバレ》 
田坂具隆監督が「ちいさこべ」に続いて山本周五郎の原作を錦之助主演で映画化したもので、なんと今回は短編小説3篇をオムニバス形式で映画化し、その三人の主人公を錦之助が演じるという異色作。錦之助は今井正監督の「武士道残酷物語」でも主人公七人を見事に演じ分けていたが、やはりこの映画でもそれぞれキャラクターの違う三人を見事に演じ分けていて素晴らしく、また、田坂監督の演出も三話とも違うカラーが出ていてさすがにうまいと感じる。最初の「冷飯」。冒頭の主人公がくず屋(浜村純)とぶつかるシーンからどこかユーモアがあり、全体的に明るい雰囲気の話で、後味がよく、この話がいちばん楽しめた。中でも三男を演じる小沢昭一はやはりしゃべっているだけで笑いを誘う。それに母親役の木暮実千代も印象的だ。次の「おさん」は「冷飯」と比べると暗い感じがどうしてもしてしまうし、主人公に感情移入しづらいという点もある。現在と過去を交錯させて主人公の一人語りでストーリーを進行させるという構成もちょっと複雑なのだが、この話がこの三話の中で完成度が最も高いように感じた。この話で主人公の妻を演じるのが三田佳子。イメージ的にあまり好きではない女優だが、この話の彼女は素晴らしく、中でもラスト死んだ後に幽霊となって主人公の前に現れ、主人公と語り合う中で自らの心情を語るシーンが感動的だった。最後の「ちゃん」は、タイトルだけだとなんか「子連れ狼」を連想してしまいそうだが、いかにも山本周五郎原作らしい家族の話で、ありがちなんだけど泣ける。ここでは既に書かれている方もおられるが、森光子。この人も苦手なのだが、ラストの主人公とのやりとりはなかなか良かった。話は少しシリアスだが、三木のり平演じる泥棒の仕草などは見ていて笑える。そしてなにより家族の温かさがよく描かれていて見た後とても幸福な気持ちになれるのがいい。個人的にはさっき書いたように「冷飯」がいちばん楽しめたが、それでも三話ともとても丁寧に作られている佳作だと思う。余談だけどこの映画の公開と同時期に東宝で黒澤明監督の「赤ひげ」が公開されているんだけど、偶然かも知れないがこの映画でも「赤ひげ」と同じ佐藤勝が音楽を担当しているのが面白い。それにしても映画のタイトルが律儀でシンプルだなあ。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2024-11-28 22:56:05)《更新》
3.  九ちゃんのでっかい夢
山田洋次監督による坂本九主演の喜劇。ほかの「男はつらいよ」以前の山田作品と比べるとずいぶん演出がおとなしいし、坂本九のために作られたプログラム・ピクチャーの印象が強く、映画としては全体的に可もなく不可もなくという感じがする。それでも、今は亡き坂本九のステージ・シーンや、てんぷくトリオのコントがけっこう面白かったので一点プラス。大泉晃の変な外国語も笑える。
[DVD(邦画)] 6点(2024-11-28 17:39:25)《更新》
4.  故郷(1972) 《ネタバレ》 
山田監督が「家族」とほぼ同様のテーマを「家族」とほぼ同じ俳優たちを起用して手がけた作品。「家族」のようなロードムービーではないのでややこじんまりとしている印象は否めないが、この「故郷」もよく出来た名作だと思う。「家族」と違って島に残される笠智衆が孫に「ここがお前の故郷だ。よく見ておくんじゃよ。」と語りかけるシーンがとても感動的。いつも「男はつらいよ」以外の山田作品ではカメオ出演的な役回りが多い渥美清がこの作品では本格的な脇役として出演しているのもちょっと珍しい。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2024-11-25 23:32:55)(良:1票) 《更新》
5.  醜聞(1950) 《ネタバレ》 
黒澤明監督の初の松竹作品。プライバシー侵害を扱った法廷劇が中心だと思っていたら、ダメな弁護士が立ち直るまでの過程が中心でちょっと驚いたが、その弁護士の人間ドラマがなかなか面白かった。(その分、法廷シーンはちょっと物足りない。)黒澤監督の映画では欠かすことの出来ない俳優の一人である志村喬がこの役を演じているのだが、寡黙な役の印象の強い彼がやたら饒舌なキャラクターで最初出てきた時にはミスキャストだと思ったが、後半は志村喬が抜群に良かった。とくに、「蛍の光」を合唱するシーンは素晴らしい。これが、後の「生きる」につながっていくんだろうなあ。黒澤作品で久しぶりに見る三船も、後々演じることになる威厳のある存在ではなく、ギラギラしている役でもないがこういう演技も新鮮。小沢栄太郎のいやらしさも板についている。しかし、山口淑子はなんか仏頂面だし、桂木洋子に冠を被せているシーンではひいてしまった。二人ともあまり見たことがないだけに魅力を感じることが出来なかったのは残念。「素晴らしき日曜日」のレビューで中北千枝子が魅力的だったと書いたけど、やっぱり、川島雄三監督や成瀬巳喜男監督のほうが女優を魅力的に撮ることに関しては黒澤監督よりも優れていると思う。
[DVD(邦画)] 6点(2024-11-25 23:19:59)(良:1票) 《更新》
6.  菊次郎の夏 《ネタバレ》 
夏休みに離れて暮らす母親に一人で会いに行く正男少年と、妻(岸本加世子)の言いつけでそれについていくたけし演じる菊次郎の珍道中を描いたロードムービー。たけし映画としては分かりやすい人情ものとなっている点もそうだが、なにより菊次郎がテレビで見るいつものタレントたけしそのままなのがとっつきやすく、たけし映画の中ではかなり見やすい映画になっているのが良い。風来坊と子供が主役のロードムービーというのはありがちではあるが、競輪場のシーンなどたけしらしい毒のあるギャグも多く、それが人情喜劇として見ると少し異質な感じがして面食らうのだが、見ているうちに慣れてきて、この二人の関係も微笑ましくなってくる。車のカップル(菊次郎と正男がこのカップルと遊んでいる場所が立ち入り禁止区域というオチがなんか好き。)と別れて古びたバス停でずっと来ないバスを待っているシーンの雰囲気が良いし、そこでの菊次郎と正男のやりとりもどことなく切なさが漂っていて印象的だった。菊次郎が盲人のふりをしてヒッチハイクをするシーンやタップダンスが出て来るところは先週に「座頭市」を見ていたのでちょっと嬉しくなってしまった。正男の母の家にたどり着いて、その母が別の家族を作っていたという結末は物悲しいが、その後の海のシーンがいかにもたけしらしい美しさで、ほかにも本作では夏の風景が美しく撮られているのだが、やはりこの海の美しさは監督としてのたけしの真骨頂だろう。落ち込んでいる正男に天使の鈴を渡して慰める菊次郎がなんとも優しくていい。その後のグレート義太夫と井手らっきょとバカなことをして遊ぶシーンがバラエティ番組のようなノリで少々くどさも感じるのだが、劇中で言っているように楽しいことをしていやなことを忘れようという趣旨と思うせいかそこまで気にならなかった。(でも、好みが分かれるのは理解できる。)その近くにある菊次郎の母が入っている施設に向かうのに菊次郎が義太夫と一緒にバイクに乗っているが、おそらくこのシーンはたけしが自身のバイク事故と向き合うために入れたのではと思えてくる。正男にとっても菊次郎にとってもほろ苦い夏の思い出となったわけだが、ラストの菊次郎と正男のやりとりに救われた気持ちになり、とても後味の良い終わり方になっていて、全体的に見れば雑なところもあるかもしれないが、やはり個人的には好きな映画だ。実は本作が初めて見たたけし映画だったのだが、久しぶりに見て、最初に見たのがこの映画で本当に良かったと思えた。久石譲の音楽も映画に良く合っていて名曲であるが、今では本作以外でも耳にすることが多い曲ということもあり、たけしの映画の音楽ではいちばん有名かも。元々この映画の曲ということを知らない人も今では多そうだけど。(2024年11月14日更新)
[DVD(邦画)] 7点(2024-11-24 23:55:34)《更新》
7.  Dolls ドールズ(2002) 《ネタバレ》 
昔に見たときはたけしの映画の中でもイマイチに感じた映画だったが、久しぶりに見てみると映像的にかなり美しく、その美しさに終始魅せられてしまい、このおかげで最後まで退屈せずに見られたし、最近のたけし映画では見られない芸術性をじゅうぶんに感じることができる映画になっている。(ひょっとしてたけしのこういう映画は現時点ではこれが最後かも。)でも、この映像のイメージが先にあって、人形浄瑠璃をベースにした三つのラブストーリーというのはあとから付け足した感じだが、これがドラマとしての深みに乏しく今見てもストーリーとしてはイマイチに感じるし、たけし自身が背伸びをしてしまっているようにも感じる。ただ、深田恭子のアイドルのエピソードは本作の雰囲気からして浮いているが、この深田恭子演じるアイドルが事故に遭い、引退するという展開はたけし自身のバイク事故を重ねているようで、ひょっとしたら自分もあの事故で助かってもこのアイドルのように引退していたかもしれないという恐怖心のようなものが感じることができた。久石譲が今のところ最後に音楽を担当したたけし映画でもあるが、最初(「あの夏、いちばん静かな海。」)と最後がラブストーリーなのは偶然ではないのかもしれない。(2020年2月1日更新)
[DVD(邦画)] 6点(2024-11-24 17:30:28)《更新》
8.  浮草 《ネタバレ》 
小津安二郎監督が蒲田時代に手がけた「浮草物語」を「彼岸花」で山本富士子を起用したお返しに大映でセルフリメイクした作品。実は初めて見た小津監督の映画が本作だったのだが、松竹での作品を何本か見た後になってあらためて見ると確かにいつもの小津作品とは何か違う印象を受ける。旅役者の一座を描いているが、リメイクだけあって座長(中村鴈治郎)が実の息子(川口浩)に父親と名乗り出ないで伯父さんとして接しているとか、ラストの展開などは松竹的と感じる部分もあるものの、話が妙にドロドロしているのをはじめ、主人公である座長がドスの利いた関西弁でまくし立てるのも上品すぎるほど上品な印象がある小津監督の映画では異色な感じ。そして冒頭からロングショットがあるのも毛色が違う印象で、中でも座長とすみ子(京マチ子)が大雨の中、道一本隔てて向かい合って口論するシーンの激しさは小津監督よりも撮影の宮川一夫や大映自体のカラーが出ているような気がしたし、宮川一夫撮影作品での大雨のシーンということもあってか、「羅生門」を思い起こさせるものがある。京マチ子、若尾文子、野添ひとみといった大映の女優陣がそれぞれ良く、ここは松竹の小津監督の手腕のせいもあるのだろうと感じられた。この時期の大映で川口浩の相手役といえば野添ひとみというイメージがあるのだが、(増村保造監督の「くちづけ」の印象が強いのかも。)本作では一座の若手女優役の若尾文子が相手役。この数年後に増村監督の「妻は告白する」で共演していて、今見るとそのイメージが強いからか、本作のこの二人はイメージがかなり違って見える。ラストは少々強引にキレイにまとめた感がなくはないが、見終わってみればちゃんと小津監督らしい映画になっていたと思うし、せっかくよそでやるんだから、いつもと違うことをしようという小津監督の思いもあったのかもと感じられる。ところで、本作は最初にも書いたように「彼岸花」で山本富士子を起用したお返しに小津監督が大映に出向いて手掛けた作品。でも、その「彼岸花」に出ていた山本富士子が本作に出ていないのはなぜだろう。どうでもいいことかもしれないが少し気になる。(2024年2月25日更新)
[DVD(邦画)] 7点(2024-11-24 00:08:00)《更新》
9.  HANA-BI 《ネタバレ》 
10年ぶりに再見。以前見た時にはたけしの監督作を「菊次郎の夏」しか見ておらずあまりの芸術性の高さに驚いた記憶があるのだが、たけしの監督作を10本ほど見た今あらためて再見すると、いかにもたけし映画らしい激しい暴力描写とそれでいて美しさを感じさせる映画になっていると思う。初見以来の再見なのでストーリーをあまり覚えていなかったのだが、とにかく西(ビートたけし)とその妻(岸本加世子)の夫婦愛に以前見た時よりもグッとくるものがあり、ケーキのシーンなどたけしの得意とする必要以上に登場人物に語らせない演出がすごく活きていて、言葉などなくてもこの夫婦の固い絆というものが見事に美しく表現されていて素晴らしく、同時に切なさも感じられて感動的だった。二人が旅に出る後半も時折ギャグを入れつつも、どこか同時に物悲しさを漂わせている雰囲気が良い。この孤独な二人の旅と、回想による犯人に撃たれ下半身不随となった堀部(大杉漣)の孤独を対比させるような描き方も良かった。一言も喋らなかった西の妻が最後の最後になって喋る一言、以前見た時もここは印象的だったが、特になにも感じなかったのに今回はこの夫婦に初見当時よりも感情移入できていたせいか、このセリフがものすごく悲しく、切なく聞こえた。この映画はなによりもこの不治の病に侵された妻(劇中ではっきりとした病名を最後まで示さないのがいい。)の存在が大きく、演じる女優にはおのずと演技力がもとめられるわけだが、演じる岸本加世子は見事にたけしの要求に応えて素晴らしい演技を見せている。西を演じたたけしもそうだが、岸本加世子という女優の存在がこの物悲しい映画の完成度をより高めており、ラストシーンも印象的なものになっているのだと思うし、実際、僕自身もこのラストシーンは好きだ。全体的にもたけし映画らしい静かな作品であるが、シーンが静かであればあるほど、久石譲の音楽がでしゃばりすぎのような気もして少し邪魔にも思える。(曲自体はいい曲なんだけれども。)例えばさっき好きだと書いたラストシーンも音楽がなければもっと良かったのではないかと思わなくもない。でもこの映画は間違いなくたけし映画の代表作であり、傑作であることには間違いないと思う。(2011年6月19日更新)
[CS・衛星(邦画)] 7点(2024-11-23 21:58:12)
10.  AKIRA(1988) 《ネタバレ》 
昔に見たときはとにかくストーリーのわかりづらさと一部のキャラクター(老化した三人の子供など。)の気持ち悪さだけが印象に残り、細かなところはほとんど忘れていたが、久しぶりに見てみるとストーリーはやっぱりよくわからないものの、そこまで難解というほどでもなく、(でも、たぶん原作の漫画を読まないと全部は理解できないかも。)キャラクターの気持ち悪さもあまり気にならなかった。映像的には冒頭のバイクチェイスシーンをはじめ、30年以上前の映画とは思えないほどの迫力で、作画もすごく、これを見ているだけでじゅうぶんに浸れるし、楽しめる。それにもっと暗い映画という印象も以前見たときには持っていたのだが、ところどころにユーモアもあり、決してシリアス一辺倒になっていないのもいい。金田のバイクが有名な本作だが、話にかかわる重要なアイテムかと思わせておいて全くそうではないのはご愛嬌かと。でも、確かにカッコよく、惹かれるものがある。第三次大戦後の2019年が舞台で、劇中では2020年に東京オリンピックが開催されるという設定なのが、実際に東京でオリンピックが開かれることになっている今現在に見るとなにか予知能力を持った人が考えた物語のように思えてしまうところにも、得体の知れない本作のすごさを感じずにはいれない。(まあ、偶然と言ってしまえばそれまでなんだけど。ちなみに本来開会式があるはずだった日にこれを書いてます。)なににせよ、アニメ界にとってエポックメイキングな映画だったことは理解できる。おっと書き忘れるところだったけど、芸能山城組の音楽もものすごく合っていてとても良かった。(2020年7月24日更新)
[DVD(邦画)] 7点(2024-11-20 23:30:28)
11.  まあだだよ
黒澤明の遺作は教師と教え子たちの触れ合いにとても感動できるいい映画だ。監督は当初、主役の百閒に笠智衆を考えていたが、病気療養中であったため、松村達雄になったと聞く。ラストの同窓会で先生が教え子たちの孫たちに言った言葉がものすごく印象に残っている。教師と教え子はいつまでもこういう関係でありたいと思う、そんな映画だった。
[ビデオ(邦画)] 10点(2024-11-20 22:31:21)
12.  八月の狂詩曲
黒澤監督の昔の代表作をほとんど見た後で見たのでとてもつまらなかった。内容も俳優陣も地味なのにひとりハリウッド・スターのリチャード・ギアはかなり浮いている印象しかない。それでもラストシーンは印象的だった。
[ビデオ(邦画)] 3点(2024-11-20 22:30:30)
13.  夢(1990)
最後のエピソードの笠智衆とか、最初の方の狐の嫁入りや雛人形の話などはとても印象に残っているが、何しろ見たのが「用心棒」や「椿三十郎」で黒澤映画に興味を持ち始めた頃だったので決して出来の悪い映画だとは思わないもののとても退屈に感じられた。見る順番を間違えたと素直に思ってしまった。ドリフでコントをやっているイメージしかなかったいかりや長介を俳優として初めて見たのがこれだったんだけど、鬼という役柄から雷様を連想してしまい、出演シーンがコントのようにしか見えない。その後、「踊る大捜査線」を再放送で見て、味のあるいい俳優だと思ったんだが。
[地上波(邦画)] 5点(2024-11-20 22:29:25)
14.  
初めて見た黒澤明監督のカラー時代劇。白黒時代の「用心棒」や「椿三十郎」、「七人の侍」を既に見ていて、娯楽作を当然のように思い浮かべてたら、なんか重苦しいだけの退屈な作品でさっきあげた三本と同じ人が監督だとはちょっと信じられない作品だった。しかし、合戦シーンは黒澤映画らしいダイナミックな迫力で見ごたえがあるし、楓の方を演じる原田美枝子の激しい演技が強烈に印象に残る。でも、やっぱり黒澤監督の時代劇としてはそんなに好きな作品ではない。本当は4点ぐらいでもいいのだが、さっきも書いたように原田美枝子の演技があまりにすごいので、彼女に2点ほどプラスしておくが、前作の「影武者」のほうが個人的にはこの映画より好きだな。
[地上波(邦画)] 6点(2024-11-20 22:28:33)
15.  雪之丞変化(1963)
長谷川一夫の映画300本記念作として、彼がまだ林長二郎と名乗っていた戦前にあたり役としていた「雪之丞変化」を市川崑がリメイクした作品。主演はもちろん長谷川一夫で、記念作らしく雷蔵や勝新まで出演するオールスター作品になっていてかなり豪華である。オリジナルは未見だが、約30年ぶりに同じ役で主演している長谷川一夫はそりゃあ戦前は水も滴る色男だったのかも知れないが、既にこの頃になると中年になっていてただの汗臭いおっさんにしか見えないのがちょっと辛いところ。でも市川作品として見るといつものように実験精神溢れる傑作になっていて、面白い映画だった。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2024-11-20 22:27:06)
16.  座頭市物語 《ネタバレ》 
勝新の座頭市シリーズ記念すべき第1作。この作品の市は後の明るいキャラではなく、どことなく哀愁が漂っているようなキャラクター。話のほうもシリーズ中(まだシリーズ数作しか見ていないが。)でいちばん面白い。ラストの平手造酒(天知茂)との対決シーンは切なくて感動的だった。まさしく日本映画の傑作時代劇の一本と言っても過言ではない作品だろう。 平手を演じた天知茂もカッコ良かった。
[ビデオ(邦画)] 10点(2024-11-20 22:26:11)
17.  羅生門(1950)
たぶん、ストーリーはそれほど複雑じゃないんだろうけど、途中からついていけなくなった。宮川一夫の撮影の素晴らしさにプラス1点。
[地上波(邦画)] 6点(2024-11-20 22:24:18)
18.  野良犬(1949)
和製バディ・ムービーの元祖として非常に面白い。終戦直後のドサクサした雰囲気も本当にその時代に作られているので当然リアルに描かれている。「酔いどれ天使」同様ギラギラした三船もいい。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2024-11-20 22:23:10)
19.  酔いどれ天使
若い三船敏郎がすごくギラギラしていて、後の映画で見せる渋みがかった芝居とはまた違った魅力がある。しかし、やはり全盛期の黒澤作品と比べてしまうとやや物足りなさもある。
[ビデオ(邦画)] 7点(2024-11-20 22:22:12)
20.  虎の尾を踏む男達
エノケンが面白かった。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2024-11-20 22:21:12)
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