2. ラスト サムライ
けっこう面白かった。日本を敬意を持って描いてあって、何か少しこそばゆい気がしたね。 でも歴好きには、納得行かないな・・・。西南戦争がモチーフとなっているが、やっぱり西郷と大久保のドラマを思い出してしまうと、設定がちんけな感じだね。「大村」という人物があまりにも俗物で、「明治政府の高官は、あんな俗物ではなかったぞ」と思ってしまうわけで・・・。政府側の人間にもサムライスピリットがあって、その矛盾の中でリーダーとして悩む複雑さも欲しかったな。まあ、そこまで高望みするのは、無理か。ハリウッドの娯楽映画にははっきりとした悪役が必要だものね。 渡辺謙が、えらいさわぎになっていますが、そんなに良かったかな?確かにするどい目つきは印象的だったが、何か前屈みで姿勢が良くなかったような印象があるのだが・・・。気のせいでしょうか。やっぱりあの役は、高倉健でなくては・・。でも健さんは年とりすぎたからできませんが・・・。20年前にこの作品があれば・・。 でも映画としては、飽きることもなく、映像もきれいだし、殺陣もお見事(キルビルなんかよりぜったいいい)みる価値のある映画だと思いますよ。 8点(2003-12-03 18:00:27) |