1. 君たちはどう生きるか(2023)
ネタバレ 有名な本の題名なので、どんなふうに映像化したのかと思って楽しみに見たのだが、まったくもって違う中身の作品でガッカリ まずもってストーリーが訳わからない。突っ走って観客を置き去りにするのはこれに始まったことではないけれど、主人公はじめ魅力的な人物がいないことも致命傷。ヒミも最初はいいんだけど途中から情緒不安定になるところは、またかという感じ。 ただし、作画と勢いだけは評価できる。面白いシーンもほとんどないが、父親の「真人がインコになっちまった〜!」だけはバカバカしくて笑えた。 [地上波(字幕)] 2点(2025-05-06 19:39:50)《新規》 |
2. 野良犬(1949)
下の【Olias】さんに一票。 冒頭からの拳銃を奪われて犯人を探すシーンは引き込まれるものの、途中からの展開がダレた。 印象的なシーンも多いものの、ユーモアが効いているわけでもなく後半にかけて盛り上がらない。最後のほうの展開はやや予想外。 三船や志村橋、淡路恵子といった主役級の演技は素晴らしいし、戦後すぐの熱気と欲望をうまくつたえているところは評価したい。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2025-04-29 21:55:31) |
3. 日本のいちばん長い日(1967)
ネタバレ 作品の出来としてはものすごく高い。重厚なストーリーに、迫真の演技。 終戦の前夜にこんなエピソードがあったことを知らなかったので、とても見応えがあった。 一人一人の発するエネルギーが凄まじい。当時の雰囲気というか、軍部の狂気がすごくよく描かれている。引きずり込まれた。 一方でどこまでが史実なんだろうかという疑問は残った。一部の青年将校が暴走してたけれど、実際にはどうだったのだろうと考えさせられた。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2025-03-28 21:27:24) |
4. 暗殺の森
残念ながら、さっぱり面白くなかった。 暗くどんよりとした雰囲気と、倒錯した主人公のストーリーに入っていけない。 盲目の人とのエピソードで長くなっている印象。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2025-03-23 12:28:43) |
5. フラガール
ネタバレ いかにも昭和という味が出ている映画。今の若い人は炭鉱とか言われてもピンと来ないと思うし、ボロい部屋に借金取りに、ストーブと古い列車。つい田舎の少年時代を思い出してしまった。リピーターが多いのもうなづけるが、終盤まで落して落して最後に上げる、最近の日本映画のパターンは世相を現しているのかどうか。蒼井優という女優が素晴らしい。「花とアリス」では、これほどの存在感がなかった気がする。 (2021年3月再鑑賞) 6点→5点へマイナス。最初のくだりから嫌な予感はしていたが、くどいしわざとらしい演出が目立つ作品。オールウェイズで使われていたような、ノスタルジックな色合いが全編で使われていて、違和感があった。笑いを取るためなのか、しずちゃんをわざと変なキャラで出してたりする。ここで泣けみたいな過剰な盛り上げかたが好きじゃない。 プラス点としては、蒼井優が若くて透明感のある存在ではあるし、松雪泰子もダンスの腕前を生かした配役で悪くない。ラストまでの後半の展開はオーソドックスに盛り上げていて好印象。 [地上波(邦画)] 5点(2025-03-20 15:03:45) |
6. エル・スール
落ち着いていて、最近流行りの慌ただしいハリウッド映画とはまったく違う雰囲気の佳作。 終始どんよりと立ち込めた曇り空で、少女の視点で父親との関係が描かれるだけの地味な内容。 だが淡々としたなかに、映像の美しさと深いエピソードや会話など魅力が詰まっている。 忘れたころにもう一度観たい。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2025-03-18 10:15:24) |
7. マイ・インターン
ネタバレ ベンが完璧な存在で憧れるが、そもそもこんなに優秀で人間的にも素晴らしい人ならインターンなんかしてなくて大富豪になってるだろうというファンタジーは置いといて。若手美人社長が前半イライラしっぱなしだったのが、ベンに感化されて人間的に癒されていくところは観ていて気持ちがいい。ものすごく早口で喋って目まぐるしいテンポから、最後のほうは落ち着いてゆったりした展開はうまいと思う。夫との和解も個人的には違和感なく、気持ちよく観られた。 年齢を重ねて輝く人は素晴らしい。だけど現実は。。でも映画くらいファンタジーがあってもいいと思わせる作品。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2025-03-07 19:15:53) |
8. タワーリング・インフェルノ
パニック映画との事だけど、前半の不正部品云々の部分はかなりだるいし、後半のシーンもイマイチ迫力に欠けるものがあって、実際この評価が精一杯。最後の台詞なんかは9.11.を思い起こさせる。まるで予め予想していたみたい。 S・マックイ-ンとF・アステアって結構最近の人と初めて知った。 [ビデオ(吹替)] 4点(2025-03-06 15:49:19) |
9. クリムゾン・タイド
とても緊張感ある重厚な作品。最初から最後まで女性が登場しないというのも珍しい。 何度も立場が入れ替わる脚本も見事。ひとつひとつのセリフにもセンスを感じるし、出来としては素晴らしい。 次はもう少しほっこりする映画を見ることにしよう。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2025-02-26 15:43:44) |
10. クイズ・ショウ
クイズのやらせを扱った社会派作品。個人的にはもうちょっと気楽なエンタメを想像していたので、シリアスなシーンも多くてあまり面白くなかった。 ユーモアセンスのある会話も散りばめられているが、基本的にセリフばかりというか喋ってばかりいいる映画なので、字幕ではなく吹き替えでみたのは正解だった。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2025-02-06 22:22:39) |
11. カメラを止めるな!
ネタバレ いや面白いし、よく出来ているけど、後半がダメ。 2館だけの上映が、口コミを中心に話題を呼んで30億を超えるヒットになったのも頷ける話。よく練られてるなと感心。視点を変えてみるとか、映画の舞台裏を見るとか、いろいろ教えてくれる作品でもある。 あとディレクター役で出てくるのって、もしかして中尾明慶君!? [地上波(邦画)] 7点(2025-02-04 18:43:58) |
12. ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1
暗くダークでシリアスなシーンが続いて、とてもファンタジー映画とは思えない。 原作も読んだが遠い昔なので、登場人物がもはやよく分からず混乱する。 これも最終章に向けた試練と思って観るのが吉。 [地上波(吹替)] 3点(2025-02-04 13:11:37) |
13. アラジン(2019)
ネタバレ もともと原作が王道で素晴らしいので、ストーリーはやはり安心して面白かった。 実写化ということで魔神の描写が心配だったが、ウィルスミスは成功していたと思う。 それにしてもCGの技術の高さにはいつもながら驚かされる。もはやどこからどこまでが現実か分からない。 ただ途中から魔神のおしゃべりが言いたい放題暴走したり、悪役が凶暴すぎたりしてやや散漫になったのはマイナス点。 [地上波(字幕)] 6点(2025-01-09 10:00:41) |
14. 駅 STATION
ネタバレ 高倉健と鉄道といえばぽっぽやのイメージがあったので、もっと爽やかな感じかと思いきや、日本的情緒あふれる実にしみじみとした映画でした。 さくらではない倍賞千恵子との絡みがいい。最初の居酒屋での会話から、ラストの居酒屋での倍賞千恵子が一言も発しないシーンとの対比だけでも面白い。 ストーリーもナレーションもなく年月を重ねて淡々と進んで終わるかと思いきや、最後のほうにサプライズもあってこれも気が利いていている。 北海道の冬の厳しさ、八代亜紀の演歌がこれほど似合う作品もないだろう。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2024-12-26 16:36:17) |
15. 用心棒
いくら三船の存在感が素晴らしい痛快な娯楽傑作といっても、うらびれた宿での立ち回りという設定は、今の世相ではやや微妙に映る。 キャストの豪華さ、映像の迫力は素晴らしいと思いますが、娯楽作品としての面白さではいまいちでした。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2024-12-19 19:53:25) |
16. ゴジラVSモスラ
昭和版のモスラ対ゴジラが大好きだったので見てみたけど、ぜんぜん面白くなかった。 怪獣たちが暴れまわるシーンも光の点滅が多くて目に悪い。 最初のほうのインディージョーンズのパクリのほうが、まだ話についていけたし面白かったと思えるほど。 小林聡美の若い姿はちょっと新鮮だった。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2024-12-12 18:38:47) |
17. モスラ対ゴジラ
ネタバレ かなり面白かった。これまで東宝特撮映画はほとんど見ていなかったが、思いのほか良く、いまの味気ないCGじゃなくて、スタッフ陣が知恵をしぼって、楽しんで撮っているのが伝わってくる。緊張感もあっただろうが、当時はさぞ生き生きとした現場だったに違いない。そういうのって伝わってくるんだね。 ストーリーはまったく期待していなかったが、商業主義批判を織り込みながら、小美人をうまく使って盛り上げていて飽きさせない。たんにモスラとゴジラの戦いを見させられても面白くないんだが、人間のエゴをうまくからめていて見応えがある。やや間延びしたシーンもあるものの、全体的にかなり楽しく観ることができた。羽を焼かれた成虫モスラが必死に飛び立ったり、高圧電線の出力を上げすぎてぶっこわれるところとか、とても良い。ラストのあっさりした終わりかたも好き。8点に近い7点献上。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2024-12-12 18:32:06)(良:2票) |
18. ゴジラ(1954)
やけに評価が高いと思ったら、これってただの怪獣映画ではなくて、反戦反核を謳っているからなのがよく分かった。 ストーリーも古さを感じさせるものの、かなり良くできていていた。 でも、肝心のゴジラは着ぐるみだし、東京の街を破壊するシーンは当時はすごい迫力だったのだろうけど、現代ではなかなか伝わらない。 一度は見ておいて損はないと感じた。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2024-11-28 22:36:08) |
19. 魚影の群れ
ネタバレ マグロ漁船というより、海を舞台にして繰り広げられる男女のドラマを重厚に描いている。緒形拳のマグロ釣りは演技じゃなくて本当に釣っていたらしく、迫力が違う。下北の大間や北海道の昔の暗い漁港のシーン、骨太な主人公が目につく。 女を延々と追いかけるシーンや、夜の女の男との喧嘩シーンも印象に残るのこ。 でも全体的に話がまとまっていなくて、合わないと感じた。例えば、そもそも婿の青年がどうして漁師にこだわるのかよく分からない。 最後は感動させたいのか、急によき理解者になる荒くれ漁師も違和感が。 字幕つきで鑑賞できたのは良かった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2024-11-23 22:38:00) |
20. トップガン マーヴェリック
前作と変わらない点数。こういう臨場感のあるアクションを味わうのはやっぱり映画館に限るということなんだろう。テレビ鑑賞では映像に酔いしれるということにはなかなかならない。平均点も今までは8点オーバーだったが、今後家で鑑賞するレビュワーが増えるにつれて下がっていく一方だろう。 人間関係などの描かれ方も充分とは言えず、戦闘シーンがやたらと長く感じた。ご都合主義や強引さも目立つ。 それにしても前作から36年後。今や中高年となったトムクルーズの見せ方は、青春を過ぎてしまった人間には感じるものがあり、盛り上がる若者に比例して落ち着いた演出はなかなか良かった。 [地上波(吹替)] 6点(2024-11-21 18:25:41) |