1. 暗殺の森
残念ながら、さっぱり面白くなかった。 暗くどんよりとした雰囲気と、倒錯した主人公のストーリーに入っていけない。 盲目の人とのエピソードで長くなっている印象。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2025-03-23 12:28:43) |
2. ゲッタウェイ(1972)
高評価につられてみてみたが、余計なセリフを廃した独特な雰囲気で、最後まで魅了された。 ずっと張り詰めた緊張感のある映画は苦手で、もともと無闇に人がたくさん亡くなるのも好きじゃないのでこの点数になったが、最後までどうなるかまったく読めない展開ばかりで、サスペンスとして大成功している。 主人公の男と女の関係も場面場面で絶妙に変わったりするところも面白い。 ラストの展開もどうなるかまったく予測がつかないなか、良い終わり方をしていたと思う。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2024-07-17 18:03:37) |
3. ドラゴン怒りの鉄拳
ネタバレ ブルースリーのアクションをたっぷり楽しめる点では満足。後の「燃えよドラゴン」には完成度で叶わないが、ヌンチャク使うところなどキレキレで楽しめる。復讐のためにキレている時間が長い。 反日を中心としたストーリーが全体的に暗く、長尺でゴタゴタもしているが、途中で可愛いヒロインとのラブシーンがあったり、スマイリーな電話交換手の役で潜入するところなどは面白い。途中の下品なエロお座敷シーンは不要かと。 北斗神拳的な手のモーションと、ラストシーンは好き。笑 [CS・衛星(字幕)] 6点(2024-07-04 22:52:29) |
4. いちご白書
他の人も書いてるけど、要領を得ない散漫なストーリーが目立ち、面白くなかった。 この時代ならではの世相をうまく切り取ったんだろうけど、大学紛争とかまったく思い入れも興味もないのでちょっと。 ただ紛争の生々しい雰囲気は作りものっぽくなく、リアルなのは見事。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2024-06-21 22:15:31) |
5. 小さな恋のメロディ
ネタバレ 英国版「ぼくらの七日間戦争」ですかね。抑圧的な親や教師に反発する子供たちの生々しい姿を、音楽にのせて瑞々しく描く・・・というと魅力的な作品かと思いますが、個人的にはつまらなかった。 「オンザマユゲ」みたいなクスッとさせるシーンもなければカタルシスもない。気弱な主人公が可愛い女の子とうまく恋に落ちていろいろ悪さをするんですが、ユーモアというか面白さに欠けるんですよね。 これが欧米ではなくて日本で受けたのも、管理社会からの抑圧にモヤモヤ悩んでいる人が多いからなんでしょう。 ただ、イギリスでも人の真剣な恋をからかう奴とかリアルに描いていて、学園のシーンがなかなか本物っぽく撮れていたのは感心しました。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2022-07-25 15:38:25) |
6. 燃えよデブゴン
ネタバレ あらら、有名かと思ったらあんまり見ている人いないのね。 かなりB級っぽい作りで、ストーリーは正直かなりぐだぐだで面白くない。 若きサモハンキンポーの物真似カンフーが魅力的で、偽物ブルースリーをやっつけるくだりなんかはキレがあってとても良かった。 ドラゴンへの道みたいに最後に強い敵が出てくるのはお約束だが、あまり面白くない。 どうせドラゴンへの道をパクるのなら、もっと似せてパロディーっぽくして欲しかった。やや中途半端。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-05-31 19:49:39) |
7. 日本沈没(1973)
ネタバレ なんか想像してたのと違う。まだまだCGが発達していなかったため、実録で大崩壊時代をえがくのは難しいんだろうけど。 人間ドラマとパニック映画とどっちつかずで中途半端な印象だった。エピソードもぶつ切りが多いし。 他の人が触れていないけど、いしだあゆみがヒロイン役なのもかなりの違和感があった。花江(角ゆり子)のほうがよっぽど控えめな女性で好感触なんだが、当時自立しようとしていた強い女性を描きたかったのかしら? それにしても新型コロナ禍のいま、この映画を荒唐無稽だと言ってバカにもできないんだよな。日本脱出のところはいろいろ考えさせられるけど、現実には渡航禁止だし、日本より海外のほうがひどい状況になってしまっているわけで、別の状況だよね。 序盤の深海編はそこそこ楽しめたし、ここまでスケールの大きな話を映像化した努力には敬意を評したい。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2020-08-15 20:20:28) |
8. ダーティハリー
ネタバレ よく出来た刑事物だけど、もともと銃でドンパチが苦手なワタシ。 そりゃ主人公はカッコいいし、犯人はぶっ壊れていて面白いけど。しょせんはサスペンス。延々と追いかけっこ見せられても、ハリウッド映画の結末は初めっから見えてるし。メキシコ人の相棒も中途半端かなぁ。 バスの中では子供たちが陽気な歌を歌わされていたブラックジョークだけは最高。 犯人の人も役に入り込んでて違和感がないのは素晴らしい。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-04-06 19:36:08)(良:1票) |
9. カプリコン・1
ツメが甘いとか、作りが雑だとかということを通り越して、本物のサスペンスとして魅せる映画。 アクションシーンはもちろん、登場人物のなにげない言動が抑制が効いていてつい引き込まれてしまう。 いまから40年も前に作られたなんて想像もできないほど、着想が素晴らしく面白い。 現代に多い、やたら大袈裟でドンパチCGをやっている薄っぺらい映画にくらべたら、なんて味わい深いことか。8点にちかい7点献上 [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-08-22 08:24:32)(良:1票) |
10. クレイマー、クレイマー
ネタバレ 期待して観たのがいけなかったのか、最後「えっ?終わり?」という印象。 主人公は男前だけど頑固なところがあっていつまでも感情をコントロールできないし、母親も精神的な弱さを克服できていない。 リアルといえばそうだけど、すっきりしない。 結局子供にしわ寄せが行くわけだけど、両親が一緒になってハッピーエンドって訳でもない。 ドキュメンタリーじゃないんだから、ポジティブな気分にさせる作りにしてよと言いたくもなる。 法廷シーンは弁護人が有能すぎてど迫力!なのでこれだけでもみる価値はあるけど、とても名作とは思えなかった。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-07-24 21:13:43) |
11. 故郷(1972)
あえて抑揚がなく作ってあるところが成功していると言いたいが、この一家が何ひとつ前向きになることなく時代に流されていく過程を見るようであまり楽しめなかった。 その点、この映画では端役ともいえる渥美清が妙に生き生きとしているのが寅さんぽくて良かった。 あ、出演者の広島弁はかなりこなれてて良かった。でも哀しい映画だな。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-03-30 22:27:37) |
12. 犬神家の一族(1976)
いやーうまくできた映画です。 私のような凡人には、途中から登場人物が多すぎ&事件が多すぎて訳が分からないことがありましたが、 それをさしおいても雰囲気や心理描写は秀でたものがありました。 人間心理の闇の描写をうまくつかんで、それを上手に表している。監督の才能でしょうか。 金田一やスケキヨなどの登場人物たちもキャラが立っていながら嫌味になっていない。 昔の映画なのに妙にセリフが聞き取りやすかったのも嬉しい誤算でした。 ホラーやサスペンスが苦手な私にも良さが伝わってくる名作でした。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-10-16 18:42:41) |
13. スター・ウォーズ
ネタバレ シリーズ中もっとも高い点だけあって引き込まれた。 ただ目の肥えた今見ると、どうしても平凡に見えてしまうのは確か。子供向けの映画にしか見えない。 [地上波(吹替)] 7点(2015-12-30 11:29:45) |
14. ドランク・モンキー/酔拳
ジャッキーはとことん観客を喜ばせることに長けた人だと思う。 ストーリーも分かりやすく、アクションも満足。 欲を言えばラストらへんにカタルシスを感じられる酔拳が爆発してたらもっと評価は上がったんだけど。 良かったです。 [DVD(字幕)] 7点(2015-05-04 21:43:55) |
15. スティング
意外と面白くない。 名作なのはよく分かるが、余計な人物、音楽、演出、セリフが多いように感じた。 もっとストーリーを削ぎ落とした単純なほうが好み。 コメディーやアクションとしても現代の映画にはない粗さが目立つが、偽ペンキ屋を使った仕掛けは素晴らしくドキドキさせてもらった。 [DVD(吹替)] 4点(2012-11-08 08:22:43) |
16. 幸福の黄色いハンカチ
ネタバレ 予想と違ってほぼ前編を通して北海道を舞台にしたロードムービー。 軽いノリの武田鉄也の存在でB級映画っぽい前半が終わり、 次第に高倉健の深刻な背景が浮き彫りになってくる後半、 そしてラストの爽やかさで後味の良い作品。 倍賞千恵子の寅さんシリーズとはまた違った女の部分を見られたり、 少しぶっとんだ桃井かおりがいい意味で高倉健との対比で良さを出している。 [地上波(邦画)] 6点(2011-04-14 22:37:19)(良:1票) |
17. ゴッドファーザー
マフィア映画の教科書というべき高い完成度を誇るのが良く分かる。 それぞれの登場人物の存在感とリアルさは完璧に近い出来で素晴らしい。 ただ、多すぎる人間関係とやたらと繰り返される冷酷無比な殺戮は、自分にとって大きなマイナス点。 もっと見終わって幸せな気分になれる映画が見たい。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-04-14 22:30:21) |
18. ライアンの娘
なるほど、これは名作。 荒れ狂う波に象徴されるアイルランドの厳しい大自然のなか、 人妻女の不倫ドラマが描かれるわけだけど、 そんじょそこいらの陳腐なメロドラマではなく、 中世を思わせる偏屈な住民がいる片田舎で、 生死を賭した恋愛と家族の運命が描かれるという、 とっても重厚な映画だった。 ふう。ちょっと長かった。 ビデオは前後2本もあって、あの「風とともに去りぬ」と似ているなあと何度も思った。 雰囲気が終始重苦しい中、マイケルの存在が目立っていた。 私なんぞの眼力ではとても演技しているとは思えなかった。 アイルランドの歴史や、教会の関わり、神父の役目などの知識があればもっと楽しめたに違いない。 [ビデオ(字幕)] 7点(2010-07-10 00:04:37) |
19. がんばれ!ベアーズ
これはうまい。あくまでドライなタッチの中に、ユーモアをさりげなく織り込んでいる。 少年向けでもあるが、同時に大人の事情も垣間見れる大人な映画。 単なるスポ根ものではない映画がアメリカにもあるんだな。 7点に近い6点献上。 [ビデオ(字幕)] 6点(2010-07-07 00:34:38) |
20. 男はつらいよ 寅次郎春の夢
「アメリカ人版寅さん」が出てくる異色の作品。二枚目でも売れっ子でもなく、「ちょっと足りない」二人の寅さんが醸し出すユーモアと人情と喧嘩と恋が描かれる。日米での考え方の違いが頻繁に出てくるのが面白い。その違いを、寅さんのヒロイン香川京子への「察して知るべし」的な日本的な恋愛と、アメリカ人俳優のさくらへの「口に出して伝える」恋愛を織り交ぜて、うまく表現していた。この作品では、さくらが母でもあり「女であること」が前面に出てくる。それを見事に見終わった後に何とも心地の良い印象を持たせる脚本と、倍賞千恵子の演技が秀逸だった。7点に近い6点献上。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-12-14 10:59:14)(良:1票) |