1. 遊星からの物体X
《ネタバレ》 クリーチャー自体の造形はごちゃごちゃとグロくてちょっと笑ってしまったが、後の作品でオマージュされていると言う事は当時はこれが斬新であったのだろう。「ガメラ 大怪獣空中決戦」の13年前と考えれば特撮のクオリティもかなり頑張っていると思う。 だがこの映画で真に褒めるべきは隊員同士の疑心暗鬼である。この手のホラーで萎えるのはシナリオの都合で馬鹿が馬鹿な行動を取って事態が悪化する展開なのだが、本作ではお互いに「あいつは同化されているに違いない」と思わせる事で非協調的な行動にも説得力が出ている。誰を信じればいいのか分からないままどんどん破滅へと追い込まれていく恐怖は中々に上質だ。 また「滴り落ちる液体」「開きっ放しのドア」など、間接的に不安を煽る描画も上手い。BGMもマッチしていて良い。 中身のある映画ではないが、ホラーとして良く出来ている。 [インターネット(字幕)] 8点(2024-09-06 21:07:11)(良:1票) |
2. エイリアン:ロムルス
時系列的には初代と2の間らしいのですが、どちらかと言うと初代のリメイクのように感じました。 今作から観ても大丈夫な作りですが、初代や2を見た後だと懐かしさも新しさもあってより楽しめるかと思います。 [映画館(字幕)] 7点(2024-09-06 21:05:41)(良:1票) |
3. ラブライブ!The School Idol Movie
《ネタバレ》 まず、この映画は明確にTVアニメ最終回の続きなので単独で見る作品ではありません。とは言え、アニメ本編がとても面白かったと思った私からしても本作は残念な出来でした。 【ここからネタバレ】 ストーリー上のポイントは「μ's解散のお知らせをした」「スクールアイドルのための曲を作ってみんなで歌った」「ラストライブをやった」の3点のみ。このためだけに100分超の劇場版を作る必要があったのか甚だ疑問です。ニューヨークへ行く下りは丸々必要ないですし、意味深な女性シンガーや心象風景?についても説明は無いまま。全体の半分くらいは贅肉のように感じました。 アニメ本編で良かった所を否定するようなシーンがあるのも頂けません。何度もμ'sを助けてくれたクラスメイトのミカたち3人が穂乃果を縛り付けて拘束するなんてあり得るでしょうか?海未が人前に出て歌う事を恥ずかしがっていたのを克服して「楽しい」とまで言うようになっていたのに、何でまた元に戻っているんでしょうか?こういう所で評価が下がります。 楽曲的にもアニメ本編の「Snow halation」超えるようなパワーを持った曲は無かったです。 アニメ本編の最後がおかしな展開になっていましたが、明らかに本作へ繋げるためのものです。卒業と言う儚くて美しい終わり方になりそうだったのに、この映画のためにあんな終わり方になったのかと思うと残念な気持ちです。 [インターネット(邦画)] 4点(2023-12-12 23:05:08) |
4. ハッピー・デス・デイ 2U
この作品は前作と合わせて一つの作品と言えるくらいに前作と話が繋がっています。こちらの方が高評価だからと前作を飛ばさないように! 前作の雰囲気はそのままに、話のスケールが上がって人間ドラマも深くなり、まさにお手本のような続編です。前作からなるべく間を開けずに見る事をお勧めします。 前作が「油断してたら面白かった」程度だっので今回も油断していたのですが、これは期待の上を行かれました。あのおバカなホラーからこんなドラマが生まれるなんて予想外です。父親とのランチのシーンの展開の違いにうるっと来たのは内緒。だってこれシュ○ゲゼ○の8話じゃないですか!ズルいよ!そりゃあ私が気に入るわけですよ。 クライマックスの盛り上がりがイマイチだったのが残念ですが、それでも十分楽しめました。 [インターネット(字幕)] 8点(2023-12-12 09:55:42)(良:1票) |
5. 岸辺露伴 ルーヴルへ行く
JoJo第4部は既読、原作は未読、TVドラマ版は視聴済み。 TVドラマ版と比べるとイマイチに感じました。タイトルに反してルーブルのシーンは少なく、ルーブルである必要もありません。 富豪村の時のようなキレが足りていないような、尺の長さが悪い方に作用しているような気がします。 しかし高橋一生の演技は相変わらず素晴らしいです。 [インターネット(邦画)] 6点(2023-10-15 10:46:35) |
6. ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り
原作は薄っすらとしか知りませんが、笑いありアクションありドラマありでとても面白かったです。 ゲーム内の固有名詞が沢山出てきますが、軽く説明してくれるのでほぼ混乱なく見る事が出来ました。 シナリオも上手くまとまっていますし、エンターテインメント映画として完成度が高いです。 世間的には知名度が低いようですが、私は良作だと思います。 [インターネット(吹替)] 9点(2023-07-18 22:39:55) |
7. 人狼ゲーム クレイジーフォックス
《ネタバレ》 前作ビーストサイドのみ視聴済み。結論から書くとビーストサイドと比べると数段劣る。 脚本は粗だらけだしキャストの演技も演出も相当弱い。 この先はひたすら粗を書き連ねような内容なので、気になる方以外は読まなくて良いかと。 前作から良くなったのは自動首絞めシステムの導入。これで「狼は自力でターゲットを殺せって?女子1人だったら男子の村人に返り討ちにされそうだけど?」という設定上の苦しかった所を解消できた。最初から着替えが用意されているとか、他の部屋に声が聞こえないとかも改善点。 一方でダメな所が多すぎる。 人狼ゲームをリアルでやったらゲームの定石通りには行かない。例えローラーが最適戦術だと分かっていても、当人たちは承諾出来る訳が無いのだ。そういうのが映画化した時の面白い所だろうに全然活かせていない。「吊られそうになった用心棒は黙って死ね」はゲームでは(用心棒がまだ生きているかも、という抑止力を残すための)定石だが、リアルで死にそうな場面でそんな理屈が通じる訳が無い。登場人物の全員がその事に触れずに用心棒のカミングアウトを責めているシーンは2重の意味で見ていられない。 登場人物の行動が支離滅裂なのはまだまだある。極限状態の中でヒロインの森井あやかが1人の男子に一目惚れをするのはまあ良い。しかしお互いが別陣営だった時点で2人とも生き残る事が出来ないのは分かっているはずなのに、「彼を死なせて自分が生きるか、私が死んで彼を生かすか」といった思考が一切出てこない。運命の人と言いながら、彼の生死をまるで意識していないのである。 あやかは「クレイジーフォックス」だから頭がおかしいのは仕方がないとしよう。しかし他の人物の行動も滅茶苦茶なのだ。議論以外やる事が無いはずなのに夜の8時までに何も決めていない参加者たち。夜の襲撃という汚れ仕事を押し付けられたと憤る一方で、ターゲットを滅多打ち&滅多刺しする橘有希。「私はそんなもの(運命の人)要らない。自分の力で生き抜く」とあやかに啖呵を切っておきながら直後に自殺投票をするのもおかしすぎる。ラストウルフの戸塚芽亜里の態度がムカついたのを理由とするのなら(それも相当苦しいが)、芽亜里が守られていた事を暴露するシーンの方が後に来るべきだった。 と言う訳で不満の多い作品でした。 せめて最後の「そんな所で見てんじゃねーよ!」はカメラ(観客)に向けて言ってくれよ。 [インターネット(邦画)] 4点(2023-07-05 01:07:28) |
8. ゼロ・グラビティ
《ネタバレ》 登場人物はほぼ2人だけ。舞台はずっと宇宙空間で一切地上サイドの映像を入れなかったのが良いですね。ストーリーはシンプルですが、映像の美しさと息詰まる雰囲気が映画を盛り上げています。この息苦しさが最後のシーンの解放感に繋がっていてお見事です。 ですがこの映画は映画館で見ないといけない作品ですね。もしリバイバル上映があったらきっと見に行きます。 [インターネット(字幕)] 8点(2023-05-13 23:41:49) |
9. RRR
熱い漢達の信念と友情の物語。面白いですが、テーマが重いのもあって爽快感がバーフバリに及ばないかなと感じました。ツッコミ所満載なのは同じなのですが、それを吹き飛ばすインパクトがちょっと足りてない気がします。3時間はちょっと長かったですね。 [映画館(字幕)] 7点(2023-03-16 20:58:22)(良:1票) |
10. サイコ(1960)
不安を煽る演出が効いていますね。あの存在感ありまくりのサングラスの警察官は何だったのか。 当時は衝撃的な作品だったのでしょうが、今見ると流石にオチが分かってしまうのが勿体無いです。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-08-21 15:40:13) |
11. ハッピー・デス・デイ
《ネタバレ》 シンプルなホラーだろうと思って観ましたが、サスペンス寄りの作りで面白かったです。殺人鬼を倒して解決!と思わせてからもう一展開あるのも面白かったです。 最初はイヤな女でしか無かった主人公が、だんだんカッコ良くなって行くのも良いですね。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-08-15 19:12:41) |
12. キャメラを止めるな!
大好きな「カメラを止めるな!」のリメイクとの事で、公開初日に見に行くくらいには楽しみにしていたのですが期待ハズレでした。オリジナルほぼそのまんまで、本作ならではの面白さが無いのは残念でした。 [映画館(字幕)] 4点(2022-07-30 23:54:07) |
13. 鴛鴦歌合戦
時代劇ミュージカルとでも言えば良いのでしょうか?ユニークな作品ですね。 作られた時代まで加味してこの評価。純粋に一本の映画として見ると流石に厳しいです。 [インターネット(邦画)] 6点(2022-07-22 20:54:41) |
14. ドラゴンボール超 スーパーヒーロー
観に行く予定はなかったけども、成り行きで観てみたら意外と面白い。 ガンマのキャラも良いし、ピッコロさんとパンが活躍するのが良かった。 [映画館(邦画)] 7点(2022-07-16 01:49:59) |
15. パシフィック・リム:アップライジング
《ネタバレ》 あのパシフィックリムの続編が出ると知ってワクワク、でも監督が変わっている事が不安、という状態で見に行きました。結果は・・・ 分かってない、この監督分かってないよ。 イェーガーの動きが軽い。戦闘の見せ方もイマイチ。代わり映えの無い戦い方。特徴のない怪獣たち。前作にこれでもかと詰め込まれていた、決めカットとも呼べるようなカッコいいシーンが見当たらない。前作のイェーガーをマジンガーZのようなある種の神格を伴うスーパー系ロボットとすれば、今作はガンダムのようなあくまで兵器でしかないリアル系ロボットなのだ。リアル系ではパイロットの人間ドラマの比重が大きくなるのだが、その辺の掘り下げも全く足りていないのである。 一応、ニュートが怪獣に洗脳されて無人イェーガーが乗っ取られる展開は良かった。でもその後がダメダメである。女社長がシステムを取り戻して無人イェーガー全滅って、しょぼ・・・。折角4体もイェーガーが揃っていたのだ、各機が無双の活躍をして、前作の不満点「ジプシー以外のイェーガー活躍するシーンがほとんど無い」を解消していたら大幅に点数は上がっていただろうに。 せめて最後のトドメがスーパーイナズマキックだったら・・・ 総じて前作で良かった点は減り、前作で悪かった点はそのままになってしまった。 前作はギレルモ監督のような特撮オタクが作ったから素晴らしい出来になったのだ。この作品で監督を変えるなんて、ロードオブザリングのピーター・ジャクソン監督を交代させるようなものだ。 [映画館(字幕)] 5点(2022-07-16 00:23:10)(良:1票) |
16. ジュラシック・パーク
《ネタバレ》 子供の頃に見て、傍からラプトルが飛び出て来やしないかと夜道が怖くなった作品。 最大の魅力は今見ても色褪せない恐竜達だろう。恐竜大好き少年だった私は、グラント博士がブロントザウルスを見て感動するシーンで一緒に感動していた。水面の揺れでティラノサウルスの接近を示唆する恐怖演出もずっと記憶に残っている。 恐竜を蘇らせるという夢の実現と、バイオテクノロジーからのしっぺ返しと言う対比も面白い。続編はパニック映画に傾倒しているので、本作が1番面白いと思う。 [映画館(字幕)] 9点(2022-07-15 20:35:10)(良:1票) |
17. 英国王のスピーチ
実話だったとは知らず、良い話でした。ただちょっと地味かな。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-07-13 08:12:06) |
18. インクレディブル・ハルク(2008)
後に続く高評価な作品を見るために視聴。うーん、シナリオもキャラクターもあまり刺さらず。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-07-13 08:08:59) |
19. アイアンマン
後に続く高評価な作品を見るために視聴。トニー・スタークのキャラクターは面白いけど、映画単体として見ると「アイアンマン第1話」くらいの内容しか無い。もうちょっと盛り上げられなかったものか? [インターネット(字幕)] 6点(2022-07-13 08:03:39) |
20. トップガン マーヴェリック
私が前作に付けたのは4点です。曲とF14がカッコ良いくらいで、ストーリーも登場人物も薄っぺらくて全然好きになれなかったからです。ですので今作も見に行くつもりはありませんでした。 が、同じ感想だったはずの友人から「全然違うから!前作が好きじゃない人こそ見た方が良いのよ!」と大プッシュされて半信半疑で鑑賞しました。結果、アクションもドラマもエンターテインメントも素晴らしい傑作でした。そのまま友人とハシゴ酒しながらずっと感想を語り合ったのは言うまでもありません。 「これは日本一デカいスクリーンで観たい!」と思い、後日飛行機で上京してグランドシネマサンシャイン池袋まで観に行きました。この映画は「前作から30数年後の今の時代に」「映画館で」観るために作られています。「映画体験」を大切にした作品なのです。後からTVやスマホで観ても絶対に同じ体験は出来ません。是非とも今、劇場で観て欲しい映画です。 [映画館(字幕)] 10点(2022-06-28 01:34:50)(良:2票) |