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1.  めぐりあう時間たち
この映画は“感じる”映画だと思った。 登場する三人の女性達はみな、喪失感と虚無感にとらわれ苦しんでいる。彼女達にとって、生きることそのものが苦痛なのだが、そこまで追い込まれた理由について作品の中では詳しく述べられてはいない。  ただ“ある1日の出来事”が淡々と、同時にもの苦しい程濃縮された時間として描かれている。そこでは、生きること=苦しみという前提が容赦なく私たちに突きつけられてくる。 朝目覚め、花を買い、忍び寄る死の影を身近に感じる。 彼女達の苦しみの中に自らの不安、苦しさ、疑問を見出した時。 私たちは4人目の登場人物となる。それがこの作品を良いと思うかそうでないかの、境界線になるのだと思う。
10点(2004-05-10 16:19:50)(良:1票)
2.  グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版 《ネタバレ》 
三つの恋の三角関係の映画です。①主人公の海への想い②ヒロインの主人公への想い③友人(ジャン・レノ)の主人公への友情。 誰もが相手から完全に受け入れられているとは言えません。 ヒロインが妊娠を告げる際にも、主人公は海でイルカと戯れています。しかし主人公も人間である以上、海と同化しているわけではなく。またジャン・レノの友情(含むライバル心)も、主人公と海という関係の前では、彼にまで届きません。 誰もが誰かを想って、満たされずにいます。その中で最後に主人公が海へと沈んでいく中、ヒロインが手伝うシーン。 あの瞬間だけは、彼へ彼女の気持ちが届いていればいいなと思いました。とにかく映画が好きになるきっかけをくれた大事な映画です。とても私は大好きです。
10点(2004-02-07 11:45:42)
3.  ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版 《ネタバレ》 
初めて付き添い無しで、観にいった映画です。 完全版に関する後日談の評価ですが、私はやはり主人公の成功と恋愛に関する喪失感、そして映画館の崩壊というのがすべて揃ってこそだと思います。だからこそエレナと再会したトトが、編集されたキスシーンを見たときに、観客自体にもどっと感情を湧き出させるというか。 私はこの映画がきっかけで、ヨーロッパ映画が好きになりました。かけがえのない、出会いだと今でも思っています。 全てを手に入れたように見える主人公の、もう一つの人生への片想いの映画だと思います。 とても大好きな映画です。
10点(2004-02-07 11:37:45)
4.  さらば、わが愛/覇王別姫
レスリー・チャン。圧巻ですね。こういう片想いの映画が大好きで、直接劇場公開時に見れたのは本当に幸運でした。 っていうか、この映画が映画の嗜好にかなりの影響を与えています。ただ、まったく恋心に気付かずがははと演技をしている男性と、やはりたくましすぎるコン・リーに腹が立つのです・・・。 とにかく大好きな映画です。
10点(2004-02-03 13:32:36)
5.  ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ
観てすぐにデュ・プレのエルガーのチェロ協奏曲買いました。 とにかく印象的で。才能ある人間の苦悩と、それを唯一理解できる姉。でもその甘えが2人の間を傷つけるように見えながら、あくまでも受け入れる。こういう胸が締め付けられるような映画はとても好きです。
9点(2004-02-26 10:23:48)
6.  エイミー(1997)
最後まで一気に見てしまいました。最初に気がついた時は、いつ行っても貸し出し中で、たまにあっても何故かここまでくるとと、ためらいやっと見れた。それだけの価値はありました。 母親の娘への想いも充分伝わってきたし、笑えるシーンもたくさんあったし。歌もいいし。ストーリーとしてはありがちなんでしょうが、久々に好きだなと思った映画でした。
9点(2004-02-26 10:12:53)
7.  猟奇的な彼女
前評判が良いだけに心配していたのですが、最後に来て「やられた!(笑)」って感じで。先が読めても不思議じゃないのに、気付かなかったのは、ストーリーのテンポの良さのお陰でしょうか?とても気分よく観れる私は好きな映画です。
9点(2004-02-03 13:16:29)
8.  スライディング・ドア
何でしょう・・・。発想と、観ている人を混乱させない程度に二つの人生をうまく混ぜ合わせてある構成もうまかったし・・・。 観終わったあと、いろいろ考えさせられました。 自分にとって調度よいタイミングで観れた映画なので、この点数。最近バルトロウ作品観るようになったなー。好きな女優さんです。私にとっては、いい映画でした。
9点(2004-01-23 11:22:48)
9.  トゥー・ウィークス・ノーティス
周りの評判がいいのと、ちょっと軽く観れる作品がみたくてチェック。キャスティングの良さに尽きる映画だと思います。 サンドラ・ブロックのちょっと頬を膨らませてぷぅって息を抜くところが可愛いい。あれだけの美人がやるから憎めないんだろうな。デンジャラス・ビューティーのスタッフと一緒ということだけど、こういう化粧っけの無い芯の強い女性をやらせたら(しかも美人なことを本人は意識していない)もう右に出るものはいないでしょう。 コンプレックスを隠し持った良家の坊ちゃんって役どころを、ヒューが演じたのも良かった。 役者で魅せる作品でした。単純に面白かったです。
8点(2004-04-28 09:48:28)
10.  ジョイ・ラック・クラブ
親が娘へ期待を託すのは、仕方がないと思う。 自分がやはりそうだったから。 自分と重ねてみてしまった。 女性達の生き方はとてもたくましい。 それはやはり、中国人であること、移民であること、時を重ねたこと。たくさんの“こと”が重なった結果だろう。 今だから冷静に見ることが出来るが、母親の期待はいつまでたっても消えない。それは期待に応えることが出来ない限り、際限なく続くだろうし、そうなるとこの映画のテーマである「自分を失うな」と相反してしまう。 とにかく自分らしく生きる道を探し続けるしかないのだと思った。いい映画でした。
8点(2004-03-23 19:35:56)(良:1票)
11.  レインマン
これまた彼に見せた映画。 男同士の兄弟のいる彼の感想は「面白かった」でした。 いや確かにそうだけど。 私は、最後のレイモンドを見送るシーンがとてもじんときて好きです。
8点(2004-02-10 16:04:49)
12.  バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3
三部作完結!ってことで。 
8点(2004-02-03 13:10:15)
13.  ディープ・インパクト(1998)
DVD買っちゃいました。 気軽に何度も見れる作品。つまりは好きって言うことで。 一つ一つのエピソードが丁寧で、見ていて気持ちがいい。 また作品公開時にイライジャ・ウッドが出ているのを見て嬉しくなったのを覚えています。すっかり大物の仲間入りになってしまいましたね。 ネバーエンディングストリーの時からのファンとしては、何だか感慨深く。 パニック感動ムービーは、我が家では家族で見れる定番物となっています。アルマゲドンよりはこちらの方が私は好きです。
8点(2004-01-27 10:48:52)
14.  バック・トゥ・ザ・フューチャー
地上波であれだけ流れておきながら、一度も見たことが無いという、映画音痴の彼のために、DVD借りました。 何度見ても、面白い。タイムパラドックス的な問題は残るけど、それはそれで置いておいて。2と関連付けるともっと面白いなぁ・・・と。
8点(2004-01-16 16:50:40)
15.  ディープエンド・オブ・オーシャン
ミシェル・ファイファーが好きで見ました。 家族の絆って、何だろうって。素直に考えさせられました。 とても好きな映画です。特に最後の兄弟のシーン。 感動しました。
8点(2004-01-10 13:04:43)
16.  花様年華
公開時、OLのミニシアターブームの火付け役って感じで、 かなり話題になりましたね。それに加えて、不倫の恋というキャッチが気に食わず(笑)寝かしていた映画です・・・。 監督がウォン・カーウァイだと見終わってから気付き驚きました。で。やっぱり好きになれる時に見れてよかったな。と。 基本的に片想いの映画が好きです。 恋愛に限らず、胸がギュッって掴まれるような苦しくなる映画。 なので、不倫という言葉で片付けてしまうのには反対。 色彩感覚とちょっとノスタルジックな音楽も気に入りました。 ただし、自分の心境によってのめり込み度が変わる映画だと思います。私は好きな映画です。 
8点(2004-01-08 16:08:37)
17.  フランスの女 《ネタバレ》 
美しい。その運命に翻弄される主人公に、哀れさと共感を感じました。それに加えて、夫役のダニエル・オートゥイユの無条件とも言える彼女への愛。それを全て分かっていながらも他の男性を愛し抜き、その恋人の死によって主人公は衰弱死・・・。 本当の話だったら誰もが辛い想いをする恋。 だからこそ映画なんだという贅沢な時間を、久々に味わうことが出来ました。その辺はエマニュエル・ベアールの美しさに拠るところも大きいと思いますが・・・。 私はとても好きな映画です。
8点(2004-01-08 15:16:40)
18.  デブラ・ウィンガーを探して
コメントを読んで、人それぞれの見方があるんだなーと感じました。 私は自分がこれからどう働いて、結婚・子育てしていくかを調度考え出していた時期だったので、女優としてではなく一人の女性としての彼女達の発言(確かにどこまで本音かは分かりませんが)に、結構共感しました。 もう一度くらい見直したいなと思った。 あと、特典で女優ごとに発言をまとめたものがあると便利ねなんて思っちゃいましたが。
7点(2004-06-15 09:24:49)
19.  夏至
時間の流れがゆったりとしていることが心地よかった。 何だか懐かしい気分。ベトナムは憧れの場所だ。  確かに映像の美しさと現実は相容れないと思う。 女達の唄う歌が印象的だった。  内容と、配給会社のPRが違う気がした。 最近のDVDは国内版とオリジナルの予告をおまけにしていることが多いから、確認したら全然違った。 日本人好みの“母の恋人”ではなく、普通の日常を描きたいのだと思った。胸のつかえがすっと下りた。
7点(2004-03-30 17:14:39)
20.  蝶の舌
最後のシーン。母親に言われて先生を罵倒するシーンが圧巻でした。きっとモンチョの気持ちは伝わったと思う。 いつまでたっても消えない心の傷を背負うというのは、どれくらい苦しいのでしょうか。とても好きな映画でした。
7点(2004-02-03 13:41:43)
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