1. ヤング@ハート
《ネタバレ》 とにかく素晴らしい。笑えて、泣けて、心が浄化されるような映画でした。 [DVD(字幕)] 10点(2015-05-07 09:08:17) |
2. セッション
《ネタバレ》 序盤から引き込まれ、終盤のすさまじい盛り上がりに圧倒されました。 [映画館(字幕)] 10点(2015-04-27 17:19:39) |
3. ウィスキー
《ネタバレ》 素晴らしい作品です。雰囲気としては、アキ・カウリスマキにヴィンセント・ギャロを少し混ぜた感じ。それに初期ハネケ、小津安二郎の匂いもします。それぞれのカットが意味深い。視覚的に暗示されている事柄が多く、いろいろな解釈の可能性がひらかれています。選曲もすばらしい。映画の美味しさが詰まっています。 [DVD(字幕)] 10点(2012-06-16 01:08:41) |
4. ル・アーヴルの靴みがき
人生を感じるような深みのある場面がたくさんありました。心に残る美しいショットも散りばめられています。素晴らしいラストシーンには監督の揺るがない信念を感じました。カウリスマキ映画の常連役者が次々に登場するところも、良かったです。傑作。 [映画館(字幕)] 10点(2012-05-13 10:30:10) |
5. 宇宙戦争(2005)
《ネタバレ》 現時点でのスピルバーグの最高傑作でしょう。映像言語のみで押し切る手腕に感服させられました。絶望的な状況と詩的な映像とのコントラストが印象的です。特に川に死体が流れてくる場面が凄絶に美しい。恐怖でたたみ掛ける展開の中、『シンドラーのリスト』や『プライベート・ライアン』よりもさらに深く戦争の本質がえぐり出されていきます。ラストは悲痛。主人公が辿りついたのはボストンなのか、それとも、、、 もうひとつの解釈の可能性が映像でほのめかされていることがわかったとき、この作品の衝撃力に震えました。 [DVD(字幕)] 10点(2011-01-27 00:13:49)(良:1票) |
6. 素晴らしき日曜日
心が洗われる、美しい映画です。 [DVD(吹替)] 10点(2010-08-16 00:15:59) |
7. 卒業(1967)
《ネタバレ》 ラストシーンがとても有名ですが、オープニングの動く歩道のシーンからめちゃくちゃ格好いいですよ。鋭い映像感覚、素晴らしい音楽、随所に散りばめられたユーモアなど、味わいどころ満載です。 [DVD(字幕)] 10点(2010-08-09 23:34:00) |
8. ぼくの伯父さん
《ネタバレ》 台詞が少なく、音楽とユーモアがたっぷりで、ずっと気持ちよく観ていられます。役者の身振りや歩き方を観ているだけで微笑んでしまいます。大きな事件はほとんど何も起こりませんが、見終わったあとほんの少し幸福感が胸に残っている、そんな素敵な作品です。 [DVD(字幕)] 10点(2010-08-09 23:27:42) |
9. 真夜中のカーボーイ
《ネタバレ》 バスから始まってバスで終わる構成がとても良いと思いました。散りばめられたユーモアも楽しい。軽妙な語り口で青春の苦味を描いた傑作ですね。 [DVD(字幕)] 10点(2010-08-07 00:09:57) |
10. こわれゆく女
《ネタバレ》 ジーナ・ローランズが見事。「普通」とされている人々と比較して、感情的に踏み込みが深すぎる、とでも言うんですかね、彼女の言動が世間的なふるまいかたの基準からはみ出すたんびに周りの人々との間に生まれる緊張感が、ドキュメンタリーを見ているような緻密さで描き出されていて、はらはらしっ放しでした。『アメリカの影』や『フェイシズ』でも感じましたが、ジョン・カサヴェテスの鋭さは尋常じゃありませんね。普段の暮らしのなか、あるいは普通の映画のなかでは、無いことにされているもの、こぼれてしまっているものを、見事に撮っている気がします。 [DVD(字幕)] 10点(2009-01-12 18:01:09)(良:1票) |
11. アメリカの影
《ネタバレ》 瞬間瞬間で強烈に描き出される、精神の疎外感、交流不可能感が、突き刺さってきました。役者の演技が生々しく、精神的なものが鮮やかにえぐり出されていたと思います。 [DVD(字幕)] 10点(2009-01-12 17:53:48) |
12. ザ・ローリング・ストーンズ/シャイン・ア・ライト
《ネタバレ》 もうめちゃくちゃかっこいい。混ざりものなしの、陶酔そのものが映っていました。美しいものが美しく躍動する姿だけをとらえた二時間。ミックとキースが一本のマイクに顔をよせてハーモニーを奏でる場面で泣きそうになりました。「ユー・ガット・ザ・シルヴァー」をしっとりと聞かせたあと、照れたように「クールだろ?」というキースもいい感じでした。ゲストのバディ・ガイの化け物ぶりも圧巻です。 メンバーの年齢をかんがえるとこんな作品はもう二度と撮れないでしょう。このラストチャンスというべきタイミングで、ストーンズの魅力を惜しみなくとらえた映画がつくられたのはほんとうに奇跡的なことです。 スコセッシ監督は偉大な仕事をしました。ありがとうマーティン! 今までそれほどファンじゃなかったけど今後は反省してだいぶファンになるわ。 [映画館(字幕)] 10点(2009-01-12 17:48:32)(良:2票) |
13. パラダイスの夕暮れ
《ネタバレ》 ラスト、駆け落ちする直前の、洋服屋さんでのふたりのやりとりが完璧です。ささやかな笑いとともに、この作品が完璧なラブストーリーになる瞬間です。序盤、デートの途中で、主人公が「理屈をこねる贅沢なんか俺には無い」などと吐き捨てる台詞もグッと来ます。知性とユーモア、深い絶望とほのかな希望、初期作品にして既にアキ・カウリスマキのエッセンスがぎっしり詰まった名作です。 [DVD(字幕)] 10点(2008-10-21 14:37:04) |
14. HANA-BI
《ネタバレ》 ずっと台詞のない岸本加世子さんが最後に二言だけ言葉を発したとき、私の涙腺は崩壊したのでした。傑作です。 [DVD(邦画)] 10点(2008-10-02 17:17:26)(良:2票) |
15. 去年マリエンバートで
《ネタバレ》 デルフィーヌ・セイリグがひたすら美しい。カメラも全篇彼女の美しさに陶酔しているようです。フランス語の響きの気持ちよさも堪能できます。 [ビデオ(字幕)] 10点(2006-08-01 12:02:44) |
16. 審判(1963)
《ネタバレ》 巨大な迷宮のような、ひたすら不安をかきたてられる展開と、淀川長治さん風に言うところの「目で感じる」鋭い映像感覚が見事にかみ合って、2時間ずっと画面に釘づけでした。流れるような長廻しにもゾクゾクします(演劇畑出身の人はやっぱり長廻しを好むひとが多いですよね)。銀行や裁判所における没個性的な、虫みたいな群集の描写はフリッツ・ラングの『メトロポリス』なんかを思い出したりしました。 [DVD(字幕)] 10点(2006-07-24 19:39:59) |
17. サンライズ
《ネタバレ》 ストーリーはシンプルそのもの、人間の弱さと愛についての寓話です。ですが、役者の繊細な演技も、表現主義的な映像美も、数少ない台詞字幕のタイミングも、完璧に素晴らしかったと思います。夫が改心する教会の場面、そして圧倒的なラスト、2度涙が出ました。ラストでは隣で見ていた友人も号泣していました。この感動はサイレント映画ならではのものだと思います。完全に打ちのめされました。 [ビデオ(字幕)] 10点(2006-04-09 08:13:10)(良:1票) |
18. 蜘蛛巣城
完璧だと思いました。「息を飲む」とはこういう作品のためにある言葉なのではないでしょうか。鬼気迫る美しさでした。見終わったあと、しばらく胸がざわついて、ぽかんとしてしまいました。 [DVD(字幕)] 10点(2006-02-12 03:51:22) |
19. 隠し砦の三悪人
《ネタバレ》 自分の生まれるはるか前にこんな映画が作られていたなんて・・・・・・ 冒頭近くの暴動場面から圧倒されました。まさにツカミはオッケーという感じですね。あとは全篇、次から次へと困難と冒険の連続で、非常に楽しめました。散りばめられたユーモアも笑えます。「おいっ!・・・・・・山は冷えるなあ」でめちゃ笑いました。リチャード・ギアが「ほんとうは隠し砦の三悪人みたいな作品に出たかった」と言ってたらしいですが、気持ちわかります。ロードムービー的な要素もあり、見終わったあと長い旅をしたような、そういう達成感がありました。娯楽映画のひとつの究極形だと思いました。スターウォーズよりもはるかに面白かった・・・・・・ [DVD(字幕)] 10点(2006-02-12 03:44:45) |
20. 生きる
《ネタバレ》 志村喬さんがやるべきことを見つけた瞬間に、背後で行われている誕生パーティーで“ハッピーバースデー~♪”と歌われているのがとても象徴的だなあと思いました。主人公はそれまでは生ける屍で、やるべきことを見つけた瞬間に真の意味で生まれたのですね。美しい場面、忘れ難い絵がたくさんある名作だと思います。公園で水を飲む志村さんの横顔が目に焼きついて離れません。 [DVD(字幕)] 10点(2006-02-12 03:24:06)(良:1票) |