1. ハチミツとクローバー
たぶん原作を知っている人なら全ての人が思うことだろうけど別物ですこれ.興味があってレビューサイトなんてのをざっと読んでみたんですが「原作と違う!」と怒っていた人がいたのにはビックリしましたよ.あんたねえ,そんな単行本で10冊近く出てるものを2時間で語れるのかと? カレーライスとカレーパンを同じように比べるのはそもそも間違っていますよね. 映画を観て感じてほしいのは空気です,空気.「ああ俺の大学時代はあんなだったのかもしれないなぁ(あんなだったに違いない)」と勘違いして“幻影のみ”となってしまった青春の香りを脳漿にすり込ませながら,勘違いして観る,これがベストです. 俳優さんたちはかなり頑張っていたんではないでしょうか.桜井くんなんてもう竹本にしか見えなかったもの(にやけ笑いとか).キャシャーン伊勢谷は東京芸大のアブラ出てるんだよね(…芸大のアブラですよ?)(あ,実際に入れる人がいるんだ)(っていうかハチクロまんまじゃん)(修士まで出てるそうですよ…)(もうね,一般人と比べられないね).そりゃあそのまま演じられるわ.蒼井優嬢はもう何も心配してません(何じゃそりゃ).彼女の演技力を確認したい人は岩井俊二の『花とアリス』を観てください.今作とは別人ですよ.んでもって最後に言いたいのは 「山田かわいいよ山田」 [映画館(字幕)] 7点(2006-08-18 23:32:47) |
2. 時をかける少女(2006)
うーん.うなってしまいますね.タイムリーフをうまく使った構成で爽やかな感じの『バタフライエフェクト』をイメージしてしまいました(夏の季節とタイムスリップなら『サマータイムマシン・ブルース』かな?).何度もやり直せる.やり直せるはずだったんだけど…ねえ.それは観てからのお楽しみ.『ハチミツとクローバー』が大学時代の青春とするならば,これは高校時代の青春でしょう.女の子と男の子.放課後の教室とか夏の始まる前の雰囲気.空気.夕日とか博物館,学校の中庭,キャッチボールその全てにおいて誰もが経験した(或いは横目で通り過ぎた)空間が広がっていて,もうその時間には戻れないことを知っている.僕らはもう青春の傍観者になってしまった.だからこそ主観者になれたこの映画に共感できたのだと思う.間違いなく今年サマーシーズンの映画のベスト. [映画館(字幕)] 9点(2006-08-04 01:24:09) |
3. 日本沈没(2006)
父親がどうしても観たいというので孝行のつもりで観に行きましたよ・・・.日本のいたるところでえらいことになってるのに,くさなぎくんいろんなところにワープして登場しすぎじゃん? 交通網とかどうなってるの?? しばさきさんそこで「抱いて・・・」はないでしょう.石坂浩二マッハで死にすぎ.あー,もー,書ききれません.でも隣で父親は号泣していたのでよしとするか.. [映画館(字幕)] 2点(2006-08-04 01:20:34) |
4. TRICK トリック 劇場版2
えっとね,映画は難しいことを考えずにその人の思い入れのある1点だけに集中してみればいいと思うのですよ(当然僕の場合は山田さん役の仲間由紀恵嬢シフトで観てましたけど何か).ギャグは細かすぎるしその数が多すぎてインフレ状態だしマニアックすぎるし年代的に30代~じゃないと理解できないだろうし(当方20代後半男性)わざわざ映画じゃなくてもって気がしないでもないし演技どうこうの次元じゃないし山田さんと上田さんの進展には疑問だしあれ?生瀬さん??って感じだし・・・でもまあそんなのはどうでもいいのですよ.仲間さんがかわいければ(ぇ. [映画館(字幕)] 4点(2006-08-04 01:19:24) |
5. DEATH NOTE デスノート(2006)
えー,あー,漫画原作には多少辛口になってしまいがちなものですね.でもこれ僕は全然原作も知らないし前情報も全く入ってなかったので,それほど被害もないだろーなぐらいの気持ちで観てきました.んー,案外おもしろいんじゃないコレ.おもしろいというか僕はかなり好きです.死神が気まぐれで落としたデスノートに名前を書かれると,書かれたその人が死んでしまう.それだけの誰でも考え付きそうな元ネタから,よくぞココまで話をふくらませられるなと感心しました(もちろんそれは原作がそうなわけで,原作を知っている人からすると映画は「ケッ」という感じなのかもしれないけどね).でも主演の藤原竜也くんも(チープ感は否めないにしても)頑張っていたし,L役の松山ケンイチくんもよかったと思う.映画を観たら原作が読みたくなりましたよ・・・って,よくできてますね.後編も楽しみです. [映画館(字幕)] 6点(2006-08-04 01:17:43) |
6. ナイロビの蜂
アフリカを舞台にした製薬会社の不正とそれを黙認するしかない国家機関.とても重いテーマの映画だけど,きちんと夫婦の愛情が描けていてよかったと思います.オスカー取ったレイチェル・ワイズの演技が最初は過剰かなーって感じましたが,観ているうちに違和感がなくなってきましたよ.旦那さん役のレイフ・ファインズの淡々とした演技も好感が持てました.音楽も良かった.アフリカの大地は最高でした.ただカメラワークで少し酔ってしまった.ブレがね.そういう効果を狙っているのかもしれないけど(? [映画館(字幕)] 5点(2006-08-04 01:16:19) |
7. Vフォー・ヴェンデッタ
プロバガンダを否定するプロバガンダ映画と言ってしまったら安直かな。言論・思想統制をする近未来のイギリスに突如現れたモンスターちっくな仮面の男。こいつが強い強い。小気味良く悪の権化と化した政府を千切っては投げる。このような判り難くなりがちな題材を判り易く表現している作品は、絶対的な悪が必要なんでしょう。だから爽快感はある。これは『1984年』『未来世紀ブラジル』と対比はしやすいだろうが、世界情勢の流れからも冷戦構造の時代とは異なり、アメリカ一極支配 VS テロリズムの混沌時代を反映させ、ラストは爽快な仕上がりになっている。全世界に配給する映画がカルトなものを作っては(それを売りにする以外には)予算が付かない。それが既存の映画産業に批判的な「ミニシアターバンザイ・ハリウッドはクソでしょ主義」=「それっぽい映画ファン」をのさばらせることにつながる。その点ではカルトテイストの本作をメジャーで公開していることに意味があると思う。制作がウォシャウスキー兄弟となっている時点でカルト色が押し出される形にはなるが、それでも『マトリックス』よりはメッセージ色が強く、わかり難いようで善悪がハッキリと描かれているため実際は理解しやすい。また米独合作というところでなんとなく納得してしまうのである。と,まあよくわかんないことをくどくど書いたけど、ナタリー・ポートマンが美しかったのでよしとする(何。 [映画館(字幕)] 7点(2006-08-04 01:15:23)(良:1票) |
8. サウンド・オブ・サンダー
タイムマシンを使いまくっているドラえもんは人類を何回滅亡させているんだろうと思いました。 [映画館(字幕)] 3点(2006-08-04 01:13:30) |
9. エミリー・ローズ
ホラーカルト&法廷もので変な組み合わせ映画の新境地キター!!って感じでしょうか。この組み合わせはすごいよ。たぶん今まで誰も考え付かなかったんじゃないかな(ま、考える奴はそういないとは思うが)。 エミリーさんがスティーヴン・タイラーよろしく素でもごつくて怖かったりするんですが、悪魔が憑依したときの顔と演技は、もうそれだけでトラウマものでおなかいっぱい。悪魔祓いに失敗してエミリーさんを殺してしまった神父の裁判を軸に物語は進んで、証言で事件を振り返るというところが『羅生門』方式ですね(これは監督自身が言っていたみたい)。それがまたリアルでツボにハマります。もちろん『エクソシスト』ばりに悪魔が大暴れするシーンも怖さ全開ですよ。 そして何よりこの映画の魅力は事実に基づいて作られているということ。久しぶりに骨太のホラーカルト映画を観ました。満足満足。 [映画館(字幕)] 7点(2006-03-19 03:27:25) |
10. イーオン・フラックス(2005)
シャーリーズ・セロンの不自然な美しさはいいんですが、陳腐なSFって感じでしたね。いや、陳腐なら陳腐で一向に構わずそれでもおもしろい映画って山のようにあるんだけど…うーん。不思議な夢の話も予想できちゃいます。それでまさかそれはないだろうと思ってたら本当にそうだし。レジスタンスもイマイチ理解不能だったなぁ。ハイセキュリティな情報を手に入れられるのなら、統治している兄弟の研究目的までわかりそうなものだけどね。 脚本の穴が目立つとアクションにも目が奪われなくなってしまいます。それにアクションっても限度があるわけじゃないですか。銃を乱射するのも変な側転するのも見慣れた感じがして…。そうですね、この映画は何かどこかで観た感じがするのです。それがSF好きの僕でも納得できなかった理由かもしれません。 [映画館(字幕)] 4点(2006-03-16 23:05:48) |
11. シリアナ
平日のレイトショーに観に行ったんですが、エンドロールの後に他の観客さんにみんな「?」マークが出ていたのが印象的でした。 石油利権に絡むアメリカの思惑(CIA)と中東某国王室内の権力闘争(とコバンザメコンサルタント)、原理主義者のマインドコントロールとテロリズム、CIAを裏切ったエージェントと裏切られたエージェント…話はこれだけなんです。入り組んではいない人間関係をわざと判りづらくしている感じがしましたよ(序盤なんてぐちゃぐちゃでサッパリでした)。もっとストレートに表現した方が結果的には正解だったのかなという気がします。 ジョージ・クルーニーがアカデミー助演男優賞を受賞しましたが、誰が主役だったのかよくわかりませんでした。 [映画館(字幕)] 3点(2006-03-09 02:24:52) |
12. ジャーヘッド
ボタンひとつで都市が吹っ飛ぶ時代の狙撃兵の憂鬱をうまく表しています。戦争は勝っても負けても虚しさが残るものだと思うけど、自己完結できなければさらにその部分は増幅していくものですよ。 この作品はこれでもかというほどクライマックスは外されます。だんだん観客のフラストレーションも兵隊の下ネタやブラックジョークの頻度と共に高まっていきます。そして観客と兵隊の不満が頂点に達したとき…戦争の虚しさもまた感じることができるでしょう。兵隊はマスターベーションばっかりしているけれど、それがハイテク戦争時代の海兵隊斥候狙撃兵なんですね。実戦で使われない自分のライフル銃。戦争に行ったことのない観客をシンクロさせてしまう巧みさにはただ舌を巻くばかりです。 虚しいですよ戦争は。自慰行為を知っている人間なら誰でも共感できるんじゃないかな。ドンパチのないリアルなストーリー展開に不満を募らせていった、自分の残虐性も意図的な肩透かしのラストによって焙り出され、この映画の虚しさのリンクは完成されるのです。 [映画館(字幕)] 5点(2006-03-03 11:54:23) |
13. サイレン FORBIDDEN SIREN
まあ市川さんがかわいかったということでみなさんよろしいでしょうか? [映画館(字幕)] 2点(2006-02-19 23:54:58) |
14. クラッシュ(2004)
《ネタバレ》 スクリーンを観ているときにずっと考えていたことは「この作品も先日観た『ミュンヘン』と同じように(日本民族の)日本人には理解しにくいだろうな」ということでした。ですから僕も本質的な部分ではよくわかっていないんです。表面上はわかったつもりでも、日本民族のアイデンティティが99%を超える日本に住んでいる日本民族が、この問題を理解できるわけはないのです。 僕が『クラッシュ』を観ていて何度も何度も『ミュンヘン』を連想してしまったのは、この作品にもやはり完璧な善と悪とが存在していないからです。観賞している誰もが嫌悪感を抱くであろう黒人蔑視の白人警察官が映画の後半にどんな行動を起こすのか。また逆にそんな彼の差別的言動に嫌気が差した、相棒の若い白人警察官の行動は悲劇を招いてしまいます。黒人の自動車泥棒が素晴らしい行いもします。事件に巻き込まれる善良だと思われたアジア系男性の本性は…。物語が進んでいくほど分けがわからなくなって、そして「この人物はこういう性格だ」と色眼鏡を掛けようとしていた観客全てを嘲笑うのです。 私たちが生きている社会はつらいことがたくさんあって、面倒くさいこともたくさんあります。人は自分の経験が蓄積してくると、それに基づいた考え方や行動を取るようになります。ある一定の自分の中の法則を作り上げ、従って、そう考えて行動した方が楽だからです。全てを単純化して系統立てて考えた方が、自分の強さ弱さや善悪の判断基準をより明確にでき、揺るがない自信を得られると信じているからです。当たり前のことですが、人はステレオタイプの考えを持たないことは難しいです。けれど、自分の知らないことを知ろうとする努力と、自分のルール以外のことを考え考察する手間と、正しいと思い信じているものを再度検証してみることを怠けてはいけません。 人種や民族といったアイデンティティの違いから、他者を差別することはあってはならないことです。しかしアイデンティティを消して同質化を図ることも許されることではありません。『クラッシュ』はアメリカの物語であり、世界の物語です。日本のようなひとつが大部分の地域を取り出せば見えてこないような問題も、アメリカのように混ざり合うことで浮き彫りになるのです。他者をより尊重し、そして問題提起をする「人種のサラダボウル」をこの映画に見た気がしました。 [映画館(字幕)] 8点(2006-02-18 23:53:05)(良:2票) |
15. ミュンヘン
《ネタバレ》 この映画で良かったところは「正義が至るところにあった」ことでした。もちろん神さまも至るところにいて、皆が皆、神の名を口にしています。そして言っているそばから脳天を銃で撃たれます。人の数だけ正義はあることがハッキリ示されているだけでも満足でした。 パレスチナが悪い。いいやユダヤ人も悪い。パレスチナを二枚舌でちらつかせたイギリスのせいだ。アメリカも胡散臭い。それに無関心な人たちも悪い。世の中は悪人だらけ。完全な善人なんているんでしょうか。完全な悪人だって疑問です。世の中や社会が恐ろしいところは、自分たちに不利益をもたらすものを悪として「自分たちは正しい」と言い張るところです。でも、同時に自らの悪にも気付いていて、その感情を内面で押さえつけるために、限りないほど悪を叩き続けます。 他者を批判をすることが自身の肯定へと繋がらないことは、わかり過ぎるほどわかっているのに、それでもなお、どこからか悪を探し出してきては潰し、また潰す。テロの連鎖に終わりが見えないのも、歩み寄りの姿勢や他者の配慮に欠けている結果でしょう。本当に大切なのは悪を見つけて叩くことではなく、お互いの妥協点を見つけるために協議をし続けることです。強引に納得させることでもない、相手のアラを見つけて「やっぱり俺は正しいんだ」と悦に入ることでもないです。 そのような視点がないと、この映画には納得できません。「けっきょくどっちもどっち。両方悪いんでしょ」なんて言ってしまうのは論外。自分が相手だったらどう考え、どう思うのか。相部屋することになってしまった、ユダヤの暗殺部隊とイスラムのテロリスト。ラジオのチャンネルをお互いに切り替えては自分の優位性を示そうとする。劇場で観れば滑稽なこの行動と同じことを、僕らが普段やっていることに、いったい何人の人が気付いているのでしょう。 映画の終盤、チームは私的な復讐を終え、メンバー全員にチームの存在そのものへの疑問符が見られたころ、ミュンヘン事件のテロリストと同じ顔になっています。爆弾を作るメンバーと、自分が狙われていると思い一心不乱に部屋の爆弾を探す主人公、そのコントラストと、終演間際のニューヨーク世界貿易センタービル、それがこの映画そのものかもしれませんね。 [映画館(字幕)] 9点(2006-02-08 22:16:57)(良:2票) |
16. フライトプラン
子供がいなくなる…ということで『フォーガットン』にならないかと最後までドキドキして観てました。でもそれにはならずにホッとしましたよ。ジョディ・フォスターは鬼気迫る演技が相変わらず上手ですね。ただ『エイリアン2』のリプリーとなぜかダブってしまって、それが最後まで抜けませんでした。 [映画館(字幕)] 3点(2006-02-03 16:56:57) |
17. 疾走
よかったです。SABU監督作品でタイトルが『疾走』。これは走らないはずがないと思っていたらやっぱり走っていました。オープニングタイトルで、この作品は今年観ることになる映画の中で1,2を争うだろうと感じ、それは観終わった今も変わっていません。シュールな笑いに定評があるSABU監督としては異色中の異色。何か型に当てはめようとする方が間違っているのかもしれませんけど、事前情報なしで行っていたらもっと打ちのめされていましたよ。原作は少年を題材にした作品を多く手がけている重松清です。本屋で原作を手にしたときはその表装の何とも言えぬ重々しさから購入するのが躊躇われました。干拓地を舞台に出来のいい兄とその兄を慕う弟…物語は兄の思わぬ狂行から180度変わってしまった世界が弟の視点から描かれます。生と性と暴力と人を殺すということ。映画は文章とは違った視覚からの表現がある一方で逆にそれが制約となります。傍から見れば、主人公と同じ年代の少年少女に観てもらいたいと願うであろう監督の譲歩(PG-12指定)が、そのディティールと「踏み込まない表情」でクリアされています。むしろ副産物として得られた、ジャニーズ事務所(のNEWSというグループ)に所属する主人公の手越祐也くんのキャスティングが、それを完璧に補完していると言ってもいいでしょう。手越くん目当ての10代の女の子にざらざらとしたショッキングな映像をこれでもかと浴びせ、少しでも何かが狂ったら平和な自分たちでも落ちていきそうな危うい現実を叩きつけられます。しかし…彼女たちにはその全てはわからないはずです。なぜならこれは10代を終えた人間が安心して外から眺めることのできる、また別の道なのですから。10代を脱した大人であっても「どうして人間は死ぬの?」「誰か一緒に生きて下さい」という疑問や投げ掛けに正面から向き合うことは難しいです。むしろ歳を重ねてしまったからこそ…。この作品は何もわからない10代の人にみてほしい。そしてわかったようでわかっていない大人も。小説を読んだ後であるなら映像作品としての詰めの甘さや表現の物足りなさを感じることはあるかもしれません。しかしそれまでも計算されていると思えてしまいます。 [映画館(字幕)] 10点(2006-01-31 21:20:47)(良:1票) |
18. プルーフ・オブ・マイ・ライフ
やっぱりこの手の役柄は演技派と呼ばれる女優さんは演じてみたいものなのかしらね。『恋に落ちたシェイクスピア』の方が僕はぼわわと観れたけど。なんつーかテーマは簡潔なのにそれが長いのよ。数学の飛びぬけた才能は10代から22歳をピークに下降する、ということは知っていました。でもそれを生み出す思考の断片も表現されていないのはちょっと不満かな(あー、そんなのは僕らには理解できないとしてもね)。ただ、父親の数学の才能を引き継いだ自分もいつかは父親のように狂うのではないかという不安や、お姉さんへの気持ちとかそういうものはしっかりと出ていたと思います。あとレクター博士は狂った役が上手すぎて普通に見えちゃうところがすごいです…。 [映画館(字幕)] 4点(2006-01-27 07:43:55) |
19. 輪廻(2005)
っていうか優香コワー。彼女はいつのまに女優になっちまったんだいw。清水タタリ監督作品ということはあの顔色の悪い人たちでわかりますね。黒沢清監督をもカメオで使う辺りがなかなかやるなと。つーか最後に『ドーン・オブ・ザ・デッド』のオマージュ炸裂で爆笑。ラストのオチは予測できなかったけど、拘束着は『サイコ』か?(考えすぎ?) 香里奈さんかわいいよ香里奈さん。さくっと刺される子役が呪怨のガキと同じ説に全部。 [映画館(字幕)] 4点(2006-01-24 01:03:10) |
20. SAYURI
一言でこの映画を語ると「かわいい女性は得ね」という田嶋陽子女史の激怒は必至の作品です。チャン・ツィイーのお姉さんはどうなってしまったんだろう?…その点でブルーになりかけましたが、それにつけてもチャン・ツィイーの美しさよ。薄幸ぐあいが最高にイイ! すっかり器量が悪いお姉さんのことも忘れ映画に没頭。映画が終わった後もぼわわでした。でも内容はあんまり覚えてません。ま、その辺を割り切って観ればいいかもしれませんね。将来のハリウッド作品出演のため、自分の英語勉強欲が高まりました(ナンダソレ。 [映画館(字幕)] 5点(2006-01-18 19:35:12) |