1. 呪い村436
《ネタバレ》 2006年の作品ですが、撮り方とか、雰囲気とか、どことなく70年代のキモホラーな感じ。いわゆる村系ホラー。ノリはなんか「2000人の狂人」に通ずるモノがありまして、あとテンポがいいのか、演出がいいのか、とっても見やすく、退屈感はそんなになかったです。隠れた空き地に車がいっぱいあるとか、ベタだけど、この村、相当ヤバい所やったんや感の見せ方も好きなほう。でもま、総合的な面白さは普通かな。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-06-07 07:40:25) |
2. 疾走
《ネタバレ》 正直、主役の少年と少女が何を考えてるかよくわかんなかったです。だから共感できひん分、映画との距離感が産まれ、あんま心にこなかったです。ごめん。神父の弟になんで神父が少年を会わせたのかもわかんなかったなー。んでもって神父の弟のセリフも、「お前は俺だ」みたいなありきたりな、ちょい狂った悪が言いそうなセリフって感じで、なんか古い。でも、オチは良かった。 [インターネット(邦画)] 5点(2022-04-28 02:15:49) |
3. ムカデ人間
《ネタバレ》 ムカデ人間とは、ある人間のお尻に別の人間の口まわりを縫い付け、そのお尻に、さらに別の人間の口まわりを縫い付け、足の一部を手術し、四つん這いでしか歩けないよう魔改造された人間たちのことです。もちろん、縫い付けただけなので、ムカデ人間とは言っても、犠牲になった人間は普通の人間の意識があり、たまったもんじゃないです。特に、先頭以外は、ウンコしか食べれないので、地獄であります。この映画は、狂った博士がムカデ人間を作るために、一般人を麻酔とかで捕らえて、手術をするといった内容なのですが、ギャグでもなんでなく、普通のホラーとして作ってあります。しかも、ムカデ人間の先頭になる男は、日本人で、関西人のチンピラで、普通に大阪弁でまくしたて、それが逆にリアルで、他の役者たちの演技もそれなりに真に迫っていて、確かに、ムカデ人間のお姿はある意味、滑稽なんだけど、僕の心の中では笑いよりもエグサが勝ってしまい、とゆーことは?そう、えげつないホラーでした。だから、途中、視聴に耐えれない気分が押し寄せてきました。特に手術のくだりと、その後のムカデ人間にされてからの彼らの境遇は、ある程度、これは作り物なんだと、何度も自分に言い聞かせました。関西人の男がスマンとウンコをしてしまった時の後ろの女性の表情とか、もー観てらんなかったです。だもんで、0点しか思いつかない完全なる変態ホラーでありました。 [インターネット(字幕)] 0点(2022-04-08 00:02:11) |
4. 口裂け女2
《ネタバレ》 1作目とは全然違う映画でした。1作目観なくても全然OK。てゆーか1作目見ずに、むしろこっちを口裂け女の映画としてやっていけばえーやんって思えるほど、自分的にはよく出来た映画に思えました。前半は普通の3姉妹家族の青春ドラマって感じで、これ、口裂け女の映画やんな?と絶対確認したくなります。ヒロインの女の子は元気いっぱいで、元気いっぱい過ぎて、チョイ天然で変わってるってゆう、よくある愛されキャラ的なやつで、このまま、海街diary風なドラマで終わっても全然問題ないってゆう感じでした。ただ、こんなドラマが後にホラーになるんだとゆう期待感からか、前半から全然退屈せずに、観れます。そして・・・・前半と後半のギャップが凄いんだけど、そのギャップにあんま違和感がなく、スムーズに壊れていく所がなんか不気味。あと本当はとっくに心が壊れてるんだけど、それを持ち前の前向きな性格で隠していて、その弊害として赤い服の女を見だすとゆう流れには、精神的な怖さがありました。 [インターネット(邦画)] 7点(2022-04-03 02:05:28) |
5. ケース39
《ネタバレ》 子供が怖い奴だった映画。途中までは面白いけど、後半へホラー度が盛り上がっていくにつれ、ストーリー自体が安直になってしまい、なんか残念。オチもあんま納得いってないです。あんだけ、色々出来る化け物なのに、単純に車で突っ込んで溺れさせるって、後半は脚本を投げたな感をちょっと感じます。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-03-07 07:07:19) |
6. アンブレイカブル
《ネタバレ》 かなり昔に鑑賞したんだけど、あんま好印象なイメージはなく、今回、「スプリット」を観てかなり面白かったので、前作である、この作品を改めて見たくなり再見。だいぶ、細かい部分は忘れてたんだけど、やっぱ「スプリット」と同じ世界ってゆう感覚のおかげで、まえ観た時より、だいぶ面白く感じました。善がいるから悪が生まれるってゆう「ダークナイト」の逆パターンな感じで、悪として存在したいために、善を生み出すって発想が、なんか独特で、そこも面白かったです。 [インターネット(吹替)] 7点(2022-03-06 10:22:55) |
7. ジョシュア 悪を呼ぶ少年
《ネタバレ》 パッケージとか副題とかで、なんか子供が悪魔みたいなやつでホラー系かなっと思い観てみたら、全然違うやん。ジョシュアは確かに心に闇がありそうで、怖い事をするんだけど、それはホラーでもなんでもなく、より現実にありえる問題であり、それゆえに、観てると怖いと言うより、ジョシュアが悲しくて観てらんないって映画でした。自分が赤ちゃんの頃のビデオを観るんですが、親が子育てでストレス爆発してるクダリをビデオに撮っておくって、どんな親やねん!普通、子育ての記録として残すとしても、保存しておかないでしょ。誰の得にもならんし。そーゆう親の残念な部分が描写されるたびに、ジョシュア、かわいちょ、ってなります。あと、この映画をリアルに感じて印象的だったのが、親の愛情が妹である赤ちゃん向けられた時、ジョシュアが嘔吐するくだりです。これはジョシュア、ヤバいって雰囲気がビンビン伝わりました。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-02-22 10:23:09) |
8. 映画ドラえもん のび太の新・魔界大冒険 7人の魔法使い
《ネタバレ》 旧作はだいぶ昔に見て、かなり面白かった記憶がある。でもストーリーはだいぶ忘れていたので、今作を4歳の息子と鑑賞。息子は最後までのめり込むように観てた。で、僕はというと、いや、これ、小さい子にちゃんと理解できないほど、よーできたお話しでした。もちろん大人の僕が観てても、ちゃんとおもしれ―。石のドラえもんが降ってくる伏線の見事な回収。もしもボックスで、現実世界を魔法の世界に変えちゃったことで、本来は謎の天体が迫ってきている現実世界の危機が、魔界の悪魔が迫ってきている設定に変えられ、それをのび太達がやっつけたことにより、現実世界も救われちゃうとゆう見事な裏設定。さらには、魔界の悪魔軍対ドラえもんの秘密道具とゆう聞いてるだけでワクワクしてくるよーなオモシロ展開。特にタイムふろしきやどこでもドア、月光灯の使いどころが何気によくできていて、最後のドラミちゃんのビックライトはテンションアゲアゲにさせてくれました。ちなみに、僕の中ではもうドラえもんの声は水田わさび以外ありえないくらい浸透してしまいました。 [インターネット(邦画)] 10点(2017-04-03 01:08:50) |
9. その土曜日、7時58分
《ネタバレ》 説明セリフなし、時間軸がいったりきたりのクライム映画。後半のクズの兄弟たちがドンドン追い詰められていく様は、なんか観ていて、ものすごくよくわかる。いや、犯罪は犯したことはなんいやけど、ほら、誰でにもあるやん。わー、どーしよう、どーしようって、めちゃめちゃ焦ること。あの感覚、よく出てる。例えば、友達に借りたなんかが、破損したりしてさー、それが買いなおすことができないものだったりしてさ、そんな時に、携帯落としたりしてさ、どーしよう、どーしようって焦るやつ。もちろん、この映画では、そんなことじゃないんだけど。ただ、物語自体、正直、僕は面白く感じなかった。短絡的な犯行や家族感の薄っぺらさは現代的ではありそーなんだけど、それを深く感情移入して映画の世界に没入できるリアルさはあまり感じなかった。これは僕が幼稚だからかもしれないんやけど、よーわからん世界をただ冷静に観てるだけやったです。 [DVD(字幕)] 5点(2016-11-28 17:42:46)(良:1票) |
10. 片腕マシンガール
《ネタバレ》 イグチサーン、ボクガミタイ二ホンノエイガヲ、ツクッテクダサーイ。ヨサンハアリマセーン。デモ、カワイイジョシコウセイワ、ゼッタイダシテクダサーイ。ニンジャワゼッタイダシテくダサーイ。グロイアクションワ、ゼッタイイレテクダサーイ。とハリウッドの誰かが言って出来た映画だそーな。ただし観るのには三つの点に注意しなくてはならない。まず、チープさ。これを予算がないための工夫ととるか、ショボいけど逆にそこが笑けていいととるか、もう観てるのが苦痛なくらいショボすぎるととるかによって、だいぶ映画の面白さが変わる。とにかく、絵面はすごいけどショボさは覚悟しろ。次に、グロさ。顔や腹に穴があいたり、口から色んなものが出てきたり、手が天ぷらになったりする。息子の頭のない死体から出た血しぶきを風呂場で浴びたりする。ただ、ゴア特撮はショボい。ショボいけどグロさは覚悟しろ。最後に演技レベル。とは言っても、逆に下手くそな演技レベルが新鮮で面白いんやろ?って方は期待しないよーに。微妙に普通やから。観てて特に何も感じないくらいの演技レベルやから。いやダメな人はダメやけど、面白くない程度に普通やから。ただ、やけにテンションは高い。演技レベルは中の下に覚悟しろ。それらを踏まえたうえで、正直、僕は、なんだかんだ、そこそこ楽しめてしまった。結局のところ、悪い奴らが、たとえ、服部半蔵の末裔だろうが、スーパー遺族部隊だろうが、穂花がドリルブラをつけていようが、単にやられるのを観たかったからかもしんない。 [DVD(邦画)] 7点(2016-11-26 21:56:37)(良:1票) |
11. おろち
《ネタバレ》 僕の思う昔の怪奇映画感が結構出てて、またストーリー的にもかなり面白かったです。ホラー的な怖さはそんなにないんですけど、最後の絶望感からくる、あとを引く欝的な怖さ感が、かなりきましたよ。原作はどれも未読なんですけど、なんてゆーか、凄まじいお話ですねー。楳図原作の映画は色々見ましたけど、これが一番今のところいいです。主に洋館の中だけで起こる出来事にまとめてあるのも、一昔前のお金持ち感とか、そこに存在する不気味さとかよく出てて、雰囲気バッチリでした。こーゆう映画があること自体、多様性があって、ある意味、貴重です。おろちとゆう人ならざる者が狂言回しとなって、姉妹に起こる悲劇を描いた怪作でした。 [DVD(邦画)] 10点(2016-11-25 15:12:14) |
12. ワルキューレ
《ネタバレ》 人によっては、ドイツなのに英語?とか、史実なのになんか英雄的に描きすぎとか、トムがドイツ人て無理あるんじゃね?てゆーか、キャストの一部がドイツ人じゃないのにドイツ人って笑止千万とか、色々あると思うんですけど、僕的には、知らない史実をハリウッド的な娯楽作品として描いていて、非常に観やすくわかりやすく、面白かったです。ハリウッド的なので、むしろ迫力のクオリティーとか、ストーリーの盛り上げとかよくできていて、暗殺計画実行シーンなんかは、ヒットラーの行く末を知っていても、ドキドキできました。それに後半のトムクルーズたちがどーなるのかは知らないので、結構ショックで、トムクルーズが主役だけに、ショック度も大きいとゆーか。最初のほうの、トムクルーズがやられる戦闘シーンも迫力満点で、そこでつかみはオッケー的に映画にのめり込まされました。史実を全く知らいない人が、まずこの作品でわかりやすく楽しんで、その後、じっくり調べればいい的な入口映画としても、よくできているんじゃないかとも思えます。 [DVD(字幕)] 10点(2016-11-24 18:09:21) |
13. 呪怨 白い老女
《ネタバレ》 呪怨シリーズの原点回帰作であり、もうギャグでしかない伽椰子を出さない点からもシリーズの中ではよくできた方だと思いました。時系列をバラバラにしたパズル的なのはいつもの呪怨なんですけど、そのエピソードの中には結構、コワ面白いものがあり、それにより、全体像を知りたがる推進力が効いてて、最後まで飽きずに観れました。1時間っての尺の長さも見やすさには丁度いいです。表現で良かったのは、冒頭の同じことを繰り返す女性。一瞬、笑いになりかけてからの、怖さってゆう笑いと恐怖のバランスが非常にうまい。そして、心霊とは、殺された事を受け入れられず、その意識がその場所にとりつくため、同じことを繰り返してしまうとゆう幽霊の解釈が、僕的には非常にしっくりくるため、この表現、ある意味、現実感があって、あの怖さを全く感じない声のトーンといい、とても良かったです。クライマックスの猟奇殺人シーンは、子供も容赦なく殺されるので、観る人によっては嫌な気持ちになって抵抗を感じると思いますが、僕は呪怨シリーズで怖さを追求した監督の手腕としては、正解だと思います。霊による怖さだけではある程度、限界があるため、本当に人が犯してしまうダークな部分が怖さに絡んでくるってのは、必要なんじゃないかと。あの嫌な感じ、それもまたホラーに必要なピースの一つだと僕は思うのです。それを逃げずにしっかり描いた点は、評価できます。ただ、これはしゃーないかもしれまんが、トシオがカメオ出演していますが、伽椰子を出さないなら、あれはいらんかったかなー。サービスなんだろうけど逆に冷めちゃいました。全体的にはゾクゾクくる怖さはイマヒトツなんだけど、退屈ではなかったので、可もなく不可もなくといった所でしょうか。 [DVD(邦画)] 5点(2016-11-24 17:55:08) |
14. ヤッターマン(2008)
《ネタバレ》 冒頭の戦闘で、福田沙紀の股間に縄がスルスルするシーンで、おい!三池、と。その後、櫻井翔が二回、二号を投げ飛ばし、岡本杏理の太ももにカブリつくくだりで、おいおい三池、と。そして訪れる、三池監督の悪ふざけ。ドロンボー一味のロボット、バージンローダーの乳首を自分でつまんで飛び出すミサイル、股間からもなんか飛び出す、それに発情して飛びつくヤッターワン。ロボット同士が悶えて、絡まって、焦点、爆発。悪意満載。てか、家族で見れるかーーーーい!ガッチャマンを蹴って、作りたかった映画がこれかーーい!でもでも、三池監督作のヤッターマンはこれで、ダイセイカーーーーーーーーイ!パチンコのパが消えてチンコ、これをしっかり受け止め、はっきり発言できる者だけが、この映画を楽しめるのかもコロン。頭から出てくる阿部サダヲを見て、声を出して笑ってしまった僕が言うんだから間違いないだす。ちなみに、クレジット後に次回作の予告があるが、全然、見なくてもオッケー。 [DVD(字幕)] 7点(2016-11-24 13:31:33) |
15. シャーロック・ホームズ(2009)
《ネタバレ》 ホームズとワトソンのバディーもの。ワトソンがホームズなみに強いのが目新しいです。推理も一応あるけど、アクションや戦闘は多め。中ボスが結構、強い。ホームズが戦闘するとき、一瞬で理論を構築するんだけど、それを見せるのが、なんかホームズ的戦闘って感じでした。次作に続く感じで終わっている。次作はモリアーティ教授が登場みたいので面白そうだけど、今作は可もなく不可もなくでした。 [DVD(字幕)] 5点(2016-11-22 11:56:28) |
16. ミラクル7号
《ネタバレ》 とにかくナナちゃんがかわいすぎる。しかも、再生光線を発射する時はなぜかカンフースタイル。ぺちゃんこになったり、ビローンって伸びたり、ウンコの弾丸発射したり、なんかどれもこれもかわいい。お話はチャウシンチー版ETで、ベタだけど、なぜか面白い。男の子役は全部女の子が演じたり、マギーってゆう巨大女の子は完全におっさんだったり、しかも吹替えで観たけど、声がかわいい女の子なんで、なんてゆーか、ギャグ漫画的に楽しいとゆーか、色々、興味深い。マギーとドラゴンの対決なんて、吹っ飛び方とか、完全にファンタジーなんだけど、そのヤリスギ感がチャウシンチーらしいです。僕は、主役の子が「もう眠いんです」ってくだりで、涙腺決壊、泣けましたけど、その涙がかわく間もなく、笑いに変えるオチもお見事。橋の向こうからやってくるビジュアルと音楽と主役の笑顔で、なんか感動。いい映画みたなーってスッキリ終れました。ちなみに、これは監督の作家性で仕方ないんですけど、ドギツイ場面、下品で残酷ともとらえられる箇所はやっぱ存在してるんで、単純なハートフルファンタジーをお求めの方には、その毒っ気が受け入れられないかもしれません。 [DVD(吹替)] 10点(2016-11-21 00:06:28) |
17. リダクテッド 真実の価値
《ネタバレ》 実際のイラクでのレイプ事件を題材に、フェイクドキュメンタリー方式でアメリカ兵が少女をレイプする前後を描いた問題作。前半の退屈さは意図的であるのは、なんとなくわかる。久しぶりに映画を観てて眠気が襲ってきた。これは兵士の感覚を体感させるためだろう。リピートされる音楽、何かが起こりそうで何も起こらない、そのうち緊張感は退屈へと変わっていく。そして突発的に起こる事件。ただ、正直に言うと、フェイクドキュメンタリー形式だけど、個人的にはリアルさはあまりなく、その後は、お決まりのクソみたいな出来事がただ退屈に過ぎていく感じでした。緊迫感や怖さ、異常さがそんなに伝わってこないし、こーゆうことはわかってるとゆう既視感から、単に嫌なものを見てるだけみたいな。僕の心の方が麻痺してるのかな。でもこーゆう映画は重要だし、ラストの実際の写真も世界がしっかり見て嫌な気持ちになるべきだとは思います。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2016-11-20 01:22:51) |
18. 私は貝になりたい(2008)
《ネタバレ》 私は貝になりたい、こんな言葉を発する人間はどんな心境なんだろう。だりーなー、猫になりてーなーってな感じでは絶対ないと思うけど。例えば、僕は昔、死ぬのがものすごく怖かった。死後の世界などないし、生まれ変わることなどなくて、人間は死んだら、そのままいなくなるだけ。じゃー、今ある、この自分の意識はどーなっちゃうの?無になるって、意識が完全に消滅するって、考えれば考えるほど怖い。今ある、ちょっとした幸せとか思い出とか全部が消えて、完全に一人ぼっちの孤独で、消えていく。そんなことを突き詰めて考えていくと、いっそ、こんなことなら、生まれてこなきゃ良かった。そしたら最初から存在しないし、死に恐怖を感じることもないってゆう思考が、一瞬、頭をよぎったりした。貝になりたいって、それにちょっと近いのかなー。そんな気分で映画鑑賞。さて、この映画、映画の題材に対して、配役がちょっとポップ過ぎるとゆう評価をよく聞くけど、僕は逆にこの配役で良かったと思っている。なぜなら、それによって、映画の絶望感が少し中和されているから。この映画のストーリーだけを追うと、かなりきつい。主役は希望⇒絶望の繰り返しだ。やっと幸せになれそうと思ったら赤紙、で、戦争で生きて帰ってこれて、これでよーやく幸せになれそうと思ったら逮捕、で、なんとか死刑だけは免れたと思った矢先に死刑宣告、で、減刑だ、やったーって思って移動したら、24時間後に死刑。これは普通の絶望より数段レベルの高い絶望だ。それは例えて言うなら、彼女が最初からいないのと、彼女が出来てから、その彼女がいなくなるくらいの差がある。ちょっと違うか。こんな絶望的なお話、過酷すぎる感じでやられたら、僕的には精神衛生上とても良くない。もう観てられない。でも、中居くんや仲間由紀恵がやることで、演技がんばってるなーとか、きれいだなーとかってゆう余計なノイズが逆に救いになる。例えば、初めて死刑宣告された時、もう酷すぎて、きついんだけど、その部屋に草薙くんがいることで、そのスマップ力に、ちょっとだけ心強い気分になれる。ただ、それを凌駕するほど、クライマックスの中居くんの表現は凄かった。絶望のはてに狂気が宿る感じがこっちに伝わってきた。それによって、貝になりたいってゆう強烈な世界否定、自己否定の感情がちょっとだけ理解できた気がした。助かったーって思ってからの、死刑発動。この怖さ、この絶望感、狂気的な感じ。それが中居くんのあの目、あの動き、あのしゃべり方のなかに垣間見れて、鑑賞後、トラウマ的に引きずってしまった。きっと、こーゆう人がこんな境遇になったら、貝になりたいってゆうかもって、ちょっと想像できてしまった。そして、その手紙を後々、豊松の家族が知ることになることを想像すると、欝だ。果てしなく欝。そんな映画でした。 [DVD(邦画)] 10点(2016-11-17 12:38:47) |
19. チョコレート・ファイター
知的障害の女の子がめちゃくちゃ強い格闘映画。主役の設定がめちゃくちゃいい。一人で生きていくのにはちょっと無理があるほどの知的障害者なのに、誰よりも強い格闘家ってのは、なんかシビれてしまう。で、それに輪をかけて、格闘シーンがさらにいい。立ち姿、技のキレ、特に最後のビルの壁での戦いは、漫画とかゲームとかでしかありえないアクションが飛び出し、しかもそれがCGじゃなくて、実際にやってる迫力に、もう悶絶です。看板に体当たりして、下の階の壁にとりつくなんて、凄すぎる。格闘を観てて、涙が溢れてくるなんて、なんなんでしょ?これは。クライマックスで登場する、中ボス的な、障害者の敵も良かった。犬みたいにクスクス鼻をならしながら、これまためちゃくちゃ強い。あさっての方向を向いて、腕をブラブラふるわせて、スキがありそうなのに、的確に主役を打ちのめしていく強さに、ゾクゾクしちゃいます。それを見て、相手の能力を取り込んで反撃にでる主役。いやー、面白すぎる。クレジットのNG集で、本当に死にそうになってる悪役を見たら、やられ役も、めちゃくちゃ大変だなーと、そこにも感動。阿部寛のチャンバラアクションもおまけ的だけど良かったです。とにかく、キュートでカッコイイ女の子ジージャーに、ズッッキューーーーンでした。 [DVD(吹替)] 10点(2016-11-16 13:48:11) |
20. 愛のむきだし
《ネタバレ》 よーやく、この映画が観れました。だって4時間近くあるんやもん。観るのにそれなりの覚悟がいるやん。でも、体感時間はそんなに長く感じませんでした。つまり、それなりに楽しめました。ざっくり言えば、主役が愛のために、ヒロインを悪の組織から救い出すって映画。パンチラ盗撮と愛と勃起がつまった王道エンターテイナー作品。まずメインで登場するキャラが面白い。神父の父に愛されたくて、罪をわざと犯して、父のもとで懺悔を繰り返し、たどりついたのが、パンチラ盗撮とゆう主役のユウ。しかも、ただの盗撮じゃなくて、アクションパンチラ盗撮。そして、父に性的虐待を受けて、男に暴力をふりまくる女性となってしまったヒロイン、ヨーコ。で、同様に父に性的虐待を受けて、悪魔のような女性になってしまったラスボス、コイケ。この3人、演じる役者がはまり役で、前半はぐいぐい映画の世界に引き込まれていきます。だって、カンフーアクションで華麗に舞って、パンチラ撮って、みんなですごく真剣。バカとしか言いようがないけど、なんか面白い。満島ひかりが若くて、なんかめちゃ魅力的に見えるヨーコ登場で、いよいよ本格的にストーリーが動き出す。後半は、やっぱ長いんで、ちょこっとしんどくなったんだけど、クライマックスでまたまた盛り返し、最後はちょっとグッときてしまいました。 [DVD(邦画)] 7点(2016-11-15 23:34:04) |