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Monochrome Setさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 160
性別 男性
自己紹介 ほぼ格闘アクション映画です。それ以外もそこそこ観ますが、なにかっつーと格闘アクションです。
ちょくちょく自分のレビューを読み返して、「なにズレたこと言ってんだ」と赤面したり、恥ずかしいレビューは消したりしてます。

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1.  マッドマックス2 《ネタバレ》 
こういった強烈描写で一点突破的な映画が私の大好物なんですが、その中でも最高峰に位置する作品。/いまやすっかり話にも聞かれなくなったノストラダムスですが、当時の予言ブームと相まって、1999年が訪れた時こういう世界が到来するのを恐れおののきながら過ごした小学生がどれだけいたことか。その影響力を考えると10点差し上げずにはいられません。/ラストのカーチェイスで、最後尾にフックをひっかけたもののバランス崩してゴロンゴロン引っ張られるシーン、マックスが運転手を射殺していうことを聞かなくなる車の描写は最高です。/後ろの車から手で投げた槍が前方の車の運転手の背中に刺さる(何の役にも立たずに死ぬパッパガーロ)とか、運転席むき出しの車でマックスが乗るトレーラーとガチの勝負(なのか?)に出るヒューマンガスの謎の行動など粗はありますが、そんなの気にしない!
[DVD(字幕)] 10点(2005-10-08 01:11:25)(良:1票)
2.  ウォーロード/男たちの誓い 《ネタバレ》 
大義、絆、掟、愛、生活のため、明るい未来のためと信じながら、命の取捨選択、苦渋の選択に迫られ、「産みの苦しみだ」「戦争は騙しあいだ」と自分に言い聞かせながら戦争をし、人を殺す。/包囲した城の城主に、「降伏する代わりに城兵を殺さないこと」を約束するツァオ、自軍の兵士に食べさせるためには数少ない食糧を投降兵に分けるわけにはいかないパンは、城門に投降兵達を閉じ込め、上から一斉に射殺してしまう。(命令するチャンも射手も泣きながら矢を放つ、この映画で最高のシーンだ)。/「殺すな」と泣き叫ぶ"情"のツァオと、「殺せ」と命じる"論理"のパン。純粋ゆえに自軍の"規律"と"3人の絆"を守ろうとするチャン。あらゆる場面で葛藤し、選択する。誰もが間違ってはいないが正しくもなく、苦悩ばかりが募り、信念・立場(と女の存在)によって絆は決裂し、不幸への道を辿ってしまう。良い・悪いでは割り切れないやるせなさが残る重厚な作品。/ただ、戦(いくさ)が終わって「そろそろシメに入るか」と時間を見たらやっと半分、「これだけ濃密でまだ半分なの?後半どうなんの?」と思ったが、3人の関係が崩れていく様子をメインに描いているものの、やはり後半部を丸々もたすには長過ぎ、やや無駄な部分、そぎ落とせるシーンがあるように思えた。
[DVD(字幕)] 9点(2009-11-07 00:27:37)
3.  ドラゴン・キングダム 《ネタバレ》 
公開前ジャッキーもリーも「あんまり期待しないでね」とネガティブ発言、監督は所詮カンフー映画のことなんか分かってなさそうなアメリカ人だし、トレイラーを観れば「ああ、やっぱりCG多用の駄カンフーアクション映画か・・・」だし、観る前はそりゃもうマイナス要素しか頭に入ってこなかったのですが、予想以上に娯楽大作としてまとまっていました。オープニングの途中から雰囲気が変わり、ブルース・リーやラウ・カーリョン、ショウブラ作品のイラストが出てきただけで、ちょっとしたカンフー好きには「お?」と、つかみはOKってとこでしょう。/ジャッキーvsリーは「もうちょっと共演が早ければ・・・」なんて言わせないほどの出来。夢の対決を十分堪能。特にジャッキーがお得意の酔拳の構えを取った場面にシビレました。悟空リーは、最初のバトルの終わり頃になんとかリーだと気付きましたが、じじいジャッキーは救急車に運び込まれるシーンでやっと気付いた次第(笑)/しかしこれ、ストーリー的に主人公の扱いが難しいですね。最後の最後で現代に戻っての主人公の成長ぶりを見せないといけないので、最も盛り上がる敵ボスとの対決のところで主人公をMAXに持っていけないジレンマがあり、その場面でも主人公はまだなんとなくヘタレのままなのです。ここをもう少しうまく料理できたらよかったかなと思います。/主人公が好意を持っていた娘が現代に出てくるところも、よくある手法ながら"あざとさ"を感じさせず、とても後味の爽やかな作品でした。
[DVD(吹替)] 9点(2009-01-18 20:47:02)(良:2票)
4.  黄河大侠
リー・リンチェイ『少林寺』で独特の剣術を駆使する将軍役を演じたユエ・チェンウェイ主演の武侠物。椿三十郎のように小汚くも腕っぷしの強そうな姿がハマっています。/冒頭から大迫力の戦(いくさ)シーンが展開する気合の入った出来。残虐な将軍の居る城の外壁にたくさんの死体がぶらさがってたりする細かいところへの気配り(笑)、この死体があると無いとでは受ける印象は大違い。黄河の大瀑布を横に差しの勝負のラストバトルなど、スケール感のある武侠映画の傑作です。/欠点を言えば、ユエ・チェンウェイのくねくね剣術が独特すぎて、たまに戦ってるんだか逃げ回ってるんだか分からなくなるとこか・・・。
[ビデオ(字幕)] 9点(2006-09-25 22:42:07)
5.  SPL/狼よ静かに死ね
サモ・ハン出演作品を数多く観てきましたが、初めて「泣いた」。"因果応報"をテーマとした香港ノワールのドラマ性とマーシャルアーツが見事に融合、そしてなんといってもクンフーアクション映画ではなおざりになりがちだったディテールへのこだわり、ビシッと決まった構図によって、硬質な緊張感漂う雰囲気作りに成功していて、この辺はハリウッド映画を勉強した新しい世代の監督の為せる業だと思います。/欠点をいえば、最初のフラッシュバックが繰り返されるところはややしつこい。サモ・ハンvsドニーで寝技を取り入れたかったのは分かりますが、ドッタンバッタンと大味になりすぎた感じ。もっと返し返されの応酬、緻密さがあれば良かったかな、と。しかし最近のクンフーアクション作品ではダントツの出来であることには間違いなく、ドニーvsウー・ジンのバトルはあの『ブレード/刀』のラストバトルに匹敵する魂を感じます。エンディングへの静かな終わり方、エンドロールの演出と曲も秀逸。/DVDには吹き替えも入っていてサモ・ハンはもちろん水島裕なんですが、あの甲高い声質はコメディだからこそ活きるんですね。シリアスな作品でしかもサモ・ハン自身が歳を取っていることもあり、ちょっと違和感を感じるところあり。
[DVD(字幕)] 9点(2006-06-26 03:45:17)(良:1票)
6.  バタリアン
ガスが広がるまでのアイデアが秀逸。焼却炉から漏れる煙が芸術的。警官にアメフトばりのタックルかますゾンビが笑撃的。
[DVD(字幕)] 9点(2005-10-14 01:09:45)
7.  天山回廊 ザ・シルクロード
蜃気楼に現れた美女を探しに行こうとする男と、その誇大妄想に「親友」という理由だけで付き合わされる男のアクション・アドベンチャー。/「そんな無茶な~!」というアクションの連続で、特に"爆破する所に人あり"というくらいギリギリな爆破スタントは凄まじい。この映画に限っては、爆風を体に受けて吹っ飛ぶくらいの距離がちょうどいいようです。/ギリギリどころか、たまにモロな場合もあり、バイクで走っていて後方で爆発、バランス崩しながら空中に投げ出され、乗ってた人が地面に叩きつけられた地点で"ちょうど"2発目ドッカーン・・・。/人の数には事欠かない中国ならではの人海戦術、やっと探し当てた美女(会ってみたらドS女盗賊)との死闘。最後は銃撃、クンフー、爆破スタントが渾然一体となり芸術の域に達しています。/主役のユー・ロングァンの顔といい格好といい、変身前の快傑ズバットにそっくり。
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-09-19 17:36:36)(笑:1票)
8.  死霊のえじき 《ネタバレ》 
作品全体に漂うなんともいえない寂寥感。/ガキの頃読んだ手塚治虫の『火の鳥』の何巻だか忘れたけど、「シーン・・・」という擬音で表現された無機質な未来都市像に、子供ながらに漠然とした不安感を抱きましたが、つい最近この作品を見た時そんな感覚が甦った。/マクロ的にも(話の通じない外界のゾンビ達)、ミクロ的にも(ドームに籠もっている人々)他者と交わることのない孤独感。それぞれの部屋でなんかごそごそやってるんだけど、お互い干渉しない。サラの味方になる二人でさえも、考え方はまったく違う。そのなかでのちょっとした希望(バブ)・・・なぁーんてことを考えてしまった作品です。/ラスト近くの首引きちぎりの瞬間声が高くなるシーンに衝撃、鳥肌たちました。一生忘れられない映画です。
[DVD(字幕)] 9点(2004-03-30 03:57:05)(良:2票)
9.  ザ・レイド 《ネタバレ》 
イコ・ウワイスの前作『タイガーキッド』では、なんか雑な武術だなぁ──という印象があったシラットですが、今作はより実戦的で完成された動きになってます。派手な動きではないので分かりづらさは相変わらずなんですが、なんだかやってることはスゲーぞ!というのがビリビリ伝わってきます。/描写もアジアの格闘アクションでは雑になりがちなところをスタイリッシュに撮っていて、特に暗闇でギャングが待ち構える中、一発の銃弾が口火を切った瞬間のシーンなんかは鳥肌が立つほどカッコいい。・・・と、潜入からギャングの逆襲、撤退戦までは緊張感、切迫感がみなぎっていて固唾を飲んで観ていたわけですが、小休止の後のある意味「楽な展開」で、その殺るか殺られるか、死と隣り合わせの緊張感から一気に解かれてしまい、前半と比較すると「普通の格闘アクション」(特に麻薬製造部屋)になってしまってる感があり、そこがちょっと残念でした。
[DVD(字幕)] 8点(2013-02-25 16:43:26)(良:1票)
10.  スピード・レーサー
小さい甥が「観たい」と言うもんで借りてきて、エッチなシーンが無いか確認のため先に観ちゃったんですが、様々な人物の回想やら、一旦未来に飛んでからまた過去に戻るとか、作りは子供向けなのに構成がやたら複雑。しかも長い。素直に見せれば分かるような内容を、わざとあっちこっち飛ばしてるから整理するのに疲れます。/レースシーンはなんだか分からないけどスゲ~!ピンボールのように跳ね回る車の群れ。最後のレースはサイケトランスのプロモでも観ているかのよう。ゴールした瞬間のえも言われぬ恍惚感。/最初は吹き替えで観ていたのですが、主人公の声がどうもウソ臭いというかキャラになりきれてねぇなぁ・・・と思い確認してみたら、あぁまたタレントか。「あ、私の好きなタレントが声やってるからこれ観よう!」って人が何人いるというのですか?作品としての完成度を下げてでも見返りのあることなんですか?もういい加減にして、マジで。
[DVD(字幕)] 8点(2009-02-14 01:20:29)
11.  プレデター
『タワーリング・インフェルノ』と並んで"テレビでやっているとつい観てしまう"作品。プレデターにも狩人としての流儀・美学があり、怪我をすれば簡易医療器具を取り出して応急措置など、滑稽でありながらもカッコイイのです。/シュワが追い詰められながらも最後に罠に誘い込むところなんかジョジョの戦闘パターンっぽく、まさに「その位置がいい」というセリフが似合う形勢逆転。好きです。/唯一残念なのはインディオっぽい人がハッタリだけかまして、叫び声で終わってしまうとこ。
[地上波(吹替)] 8点(2007-10-15 01:16:56)
12.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱
ワンチャイの中ではストーリーに筋があって、しっかりしてる方です。監督の主張を、役者に演説させるのではなくストーリーで語る作品というのが個人的には高評価なのですが、これもそういった部分で、教訓や自国民への批判などを説教くさくない程度にうまく練りこんでいるところやドニーの役がただの分かりやすい悪者ではない(粗はありますが)ところも好きです。/ビュンビュンしなる棍やドニーお得意の布棍、ラストの狭い場所での息詰まる攻防など迫力あるものに仕上がっており、傑作と言ってもいい。
[地上波(字幕)] 8点(2007-09-21 20:49:07)
13.  デッド・フライト 《ネタバレ》 
何せ旅客機ゆえ逃げ場がないので大変なことになります。事が起こるまでやや長く感じますが、どんどん被害が拡大していく様は見事。後半はこのゾンビ映画史上最も狭い空間でこれからどうなっていくのかハラハラしっぱなし。シートベルトを外す知能を失って縛られたままの日本人指揮者風ゾンビがただの笑いだけで終わらなかったところもウマイ。/ゾンビがかなり俊敏な「28日後」系で精力的にダクトを這っていくシーンが笑えます。ただ銃一発で活動停止するのがいるのに、下半身失っても生きてる奴もいてかなりいい加減(感染して生き返っても耐久性はバラバラという設定なのだろうか?)。ラストはゾンビ映画の定番「脅威は終わらない」的終わり方だけど、この耐久性に乏しいゾンビでは町についたとしてもすぐ鎮圧されそう。/「オブ・ザ・デッド」とつけただけの詐欺的作品が多いなか、これは掘り出し物。
[DVD(字幕)] 8点(2007-07-04 22:16:55)(良:1票)
14.  マッハ!!!!!!!!
町中追い駆けっこシーンでの用意周到な障害物が、わざとらしすぎてバカバカしく思ってしまいましたが、格闘がメインとなってくる頃には、その独特の体裁きに目が釘付けになっていました。/ドニー・イェンも最初の頃はリアルと非リアルの中間辺りの格闘スタイルで、『クライム・キーパー』を観た時に「この動きおもしろいなぁ」と思いながら観てましたが、このムエタイならではのダイナミックな動き、突進力、痛さは、そのドニーがかすむくらいのインパクト。/ここでCG・ワイヤー表現の是非を長々と語るつもりはありませんが、「手段は手段でしかない」というのはその通りです。しかしこの作品を撮るにあたって「CG・ワイヤー使わない」という手段も当然アリなわけで、例えば敵に囲まれ、その敵の肩に乗って逃げるシーンで「実はワイヤーで吊ってます」とか「飛び膝蹴りでヘルメットをバコッと割るシーンはCGです」―なんて言われたら、ここまで賛辞を受けることはなかったし、巷に溢れる凡百の格闘アクション映画の1つにしかならなかったのでは?/全て生身でやっているゆえの凄み、命張って撮っている凄みこそがこの作品を支えているのだと思いますし、私にとっては充分すぎるほど観賞に耐えうるアクションの数々でした。/観る映画の8割は香港・中国製な自分にとって、ストーリーはそんなに苦になりませんでした(笑)。ムエは、なんというか初めて上戸彩を見た時のような視点、「ん?このコかわいいのか?かわいくないのか?うん、たぶんかわいいのだろう」という、一瞬考えさせるかわいさですね。
[DVD(字幕)] 8点(2006-05-18 16:22:22)(良:1票)
15.  サイクロンZ
ジャッキーがベニー・ユキーデと対峙した時、体中に漲る気迫がビリビリ伝わってくる。細い足場に難なく側宙決めてしまうユン・ピョウの高所アクロバットやスタントマンの高所からの二段落ち、ガラス激突落ちも見事。/タイトルの「サイクロンZ」とは、倒れ際のユキーデに決まるジャッキー(じゃなくてチン・カーロッ)の旋風脚の技名なんだ!と無理矢理解釈。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-02-23 14:51:16)
16.  クライム・キーパー 香港捜査官
メインキャストが出会ったらとりあえず戦う!。クンフー、アクションシーンの合い間に話の筋の部分──というくらいアクション偏重な作品ですが、破綻せずにまとまってるあたりは、他監督が撮ったシリーズの3、5に比べるとさすがユエン・ウーピン。/若き日のドニーのアクションですが、ズド!とソバット入れてキュッ!と戻る時の速さや、ぐるぐるズドン!パンチ、細かいフェイントなど見てて実に面白く、実戦で使えそうな気がして(気がするだけ)、真似してみたくなります。シンシア・カーンも、走るワンボックスの屋根や、鉄筋の階段での格闘シーンはマジですごいです。とにかくクンフーアクション詰め合わせのようなこの作品、ストーリーにこだわらない人にはオススメ。
[DVD(字幕)] 8点(2005-12-12 23:41:13)
17.  十福星 《ネタバレ》 
これ、けっこう大笑いしながら観られました。いままでの福星シリーズでは、必死に笑わせようとしているのが見え見えでスベってたり、いつまでもぐだぐだとしゃべりで笑いをとってる場面でも、字幕では伝わりきらずに何のことやらさっぱり分からないことが多々ありましたが、この作品は格段にテンポよく、軽妙な掛け合いは字幕で観てても十分笑えます。新しい5人のメンバーのまとまりも良かったし。(ビリー・ロウはちょっと大人しめか)/作品中格闘シーンを一手に引き受けているアンディ・ラウはかなり大変そうですが、ラストの松井哲也とのクンフー対決も見応えあり。が、最後の最後でサモ・ハンがジャジャン!と出てきて倒しちゃうのは「そりゃあんまりだ」と思った。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-10 02:42:09)
18.  鬼喰う鬼 《ネタバレ》 
『鬼打鬼』『人嚇人』『霊幻道士』等を作ってきただけに、それらの要素をうまくミックス、ストーリーを練り込み、さらに一段高い傑作に仕上がってます。/魂が抜けて何もできなくなったサモ・ハンに女の霊が乗り移って悪徳道士と戦うシーンは、『鬼打鬼』『人嚇人』で見せた設定をさらにうまく使っていて、霊が体から出たり入ったりという複雑な状況を見事に撮りあげています。/そして、なんといっても悪徳道士の使ってくる術のおぞましさ。ゴッキーの詰められた壷に手を突っ込み、グワシっとつかんで取り出すわ、ゴッキーで蘇生した死体の首を引っこ抜くと中からゴッキーがボロボロボローっ、仰向けのまま動けなくなったサモ・ハンに、首からゴッキーを垂れ流しながら這い寄ってくるなど、ゴッキー尽くしのシーンがあるので、ゴッキー嫌いの方は失神覚悟で観てください。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-10-23 20:51:36)
19.  レディ・ハード 香港大捜査線
冒頭から中盤までは、これが見せ場だ!というシーンに乏しく、ちょこちょことアクションシーンが繋がってる感じで進みますが、ラストはどこかで見た組み合わせのボス&用心棒2人+多数の手下vsミシェル、シンシアの壮絶なるクンフースタントが始まります。/バック転しながらガラスに突っ込む、前転しながら木枠の角に落ちる─と、この辺はこの頃の香港映画ではよくある光景(十分スゴイ)ですが、しまいには3階から前転しながら2階の踊り場の角に腰を打ち、頭から1階へ─という命がけの生身スタント。名もなきスタントマン達の数々の"落ち芸"に賛辞を送りたいと思います。やはり香港映画の中では、「プロジェクトA」で幕を開けた「スタント・ルネサンス」ともいうべきこの時代が僕は一番好きですね。
[DVD(字幕)] 8点(2005-10-19 23:41:33)
20.  斗え!デブゴン 《ネタバレ》 
この「斗え!デブゴン」という邦題をつけた人は、きっとサモ・ハンが最後に大暴れしてくれると思っていたのでしょう。ラストのボスを前にして「え?サモ・ハン闘わないの?」という担当者の叫びなのです。「斗えよ!デブゴン!」という。/冗談はさておき、これはストーリー上レオン・カーヤンに比重が置かれている作品で、捨子だったレオンが、ある優しいおじいさんに拾われ、そのおじいさんの実子である兄の片目を事故で潰してしまった負い目から、意地の悪い兄に何をされても逃げ回り、我慢を重ね、ついには愛する妻が死んでしまったことで、最後に怒りが爆発、兄との死闘を演じます。/サモ・ハンは、強くなりたいという願望を持ち旅をしている時に、町でレオンを見かけ弟子入りするお調子者の役で、サモ・ハンが気に入らないことを言うたびに、生真面目で瞬間湯沸かし器のようにすぐ怒るレオンの顔がアップで、頬の筋肉をひくひくさせるシーンがやたら出てきます。/そんなレオンとサモ・ハンの喧嘩が始まり、「もう勝手にしなさい」とサジを投げる奥さんの横で必死に戦う男2人の図がなかなか面白かった。/ラスト直前の「えっ!」と思わせる展開から、ラストバトルはお互い血ヘドを吐きながらの死力を尽くしたガチンコ勝負。アクションシーンたっぷりの良作です。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-07 19:56:45)
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