1. 人狼 JIN-ROH
暗く、重い映画ですし、絵も技術力は高いんでしょうけど、一般的に好まれるものではありません。ただ映画としての出来大変素晴らしいです。伏線の張り方、ストーリー、キャラクター設定の不備の無さなど文句の付け所が無いです。この作品はアニメファンではなく、映画ファンが見るべきですね。 10点(2004-02-21 18:35:29)(良:1票) |
2. レオン/完全版
ジャン・レノにただただ脱帽。ここまで殺し屋が似合う人はいるでしょうか?ナタリー・ポートマンのただ可愛いだけでは無い天才的な演技も素晴らしいです。「殺し屋物」というどうしても男臭く、惨い作品になりがちなですが、ナタリーの純愛・ジャンの鮮やかな殺しっぷりで、とても見やすく、感動できる作品になっています。これは女性が見ても(むしろ女性の方が)好む作品かもしれません。私は細かく書こうと思えばいくらでもありそうな監督のジョーク、こだわりに感服しました。文句無しの満点。 10点(2004-02-20 10:49:40) |
3. I am Sam アイ・アム・サム
《ネタバレ》 愛が原因で悲しみ、愛が人の心を動かし主人公に勝利をもたらす。このひたすら愛で貫徹していたのには感服。ところどころ後一押しというところがあるが、役者の演技・泣かせっぷり・感情移入のし易さなどプラス要素があまりにも多いので十点しか付けられません。 10点(2004-02-13 19:08:09) |
4. ラスト サムライ
一言で言うと「日本紹介映画」です。そのくせにハリウッドだからか、いろいろ矛盾点があるのでちょっと痛いかなぁと。しかしその矛盾点のお陰で演出などが映えやすくなっており、より面白い映画になっている事は事実です。この映画で特筆すべきなのは、「興奮」です。私は今まで一度も味わったことない興奮を味わいました。それだけで十点の価値は十分あると思います。トムクルーズ、監督と共に日本が大好きとあれば尚更。 10点(2004-02-13 18:09:57) |
5. デッドマン・ウォーキング
《ネタバレ》 子供を殺された両親の悲しさが余り伝わってきませんでしたが、ショーン・ペンの演技も伴って、死刑囚マシューには泣かされました。無実を唱えてたマシューでしたが、自分の死が近づくにつれ人を殺すことの重さを初めて実感し、最後には正直にすべてを話す・・・これにはやられました。最後の直前までチンピラぶっていたにも関わらず、死が目の前に来るにしたがって緊張の糸が切れ、大泣きするところもマシューの人間らしさが伝わってきて良かったです。 10点(2004-02-13 06:42:28) |
6. メメント
十分周期に記憶がリセットされる主人公の立場に立って作られているので、見ている側も「こいつは敵なのか?それとも味方なのか?」と不安になってしまいます。なんせ相手が誰なのかは写真に書かれたメモしかないんですから。もちろんこの手の映画に重要な伏線も、張り方が上手いです。「分かりにくい」と言う人がいると思いますが、私にはそんなことは感じなかったので減点無し。 10点(2004-02-13 06:23:40) |
7. ショーシャンクの空に
特筆すべきなのは唯一つ「完璧」それだけです。伏線の張り方、役者の演技、ほかにも諸々すべて申し分無い。私はこの映画を見た後にドラマ映画の基準は「ショーシャンクの空に」と決めました。なぜなら、もう一度書きますが、この映画が完璧だからです。 10点(2004-02-13 06:06:56) |
8. 21グラム
この作品は時間軸が所々狂っており、例えば大本の流れの最後の直前のシーンが前半にきていたりします。このシーンの数々は、どれも見ている者を引き込み、考えさせるものだと思います。これがこの映画の面白いところでしょうか。更に書きますと同じ時間軸が狂っている映画の「メメント」と違い、誰にでも分かるように工夫されている点は素晴らしいです。もう一点、違うところはストーリーがあまりにも暗すぎる。悲劇が物語の中枢になっている上にその悲劇が誰にでも起こりうる、ありがちなものだからよけいに暗くなるのだと思います。最後に、この作品と同時期に公開されたミスッティクリバーでオスカーの主演男優賞を取ったショーンペンですが、私個人としてはこの映画でのショーンの演技の方が優れていると思います。 9点(2004-05-16 16:03:06) |
9. ボウリング・フォー・コロンバイン
映画の初めの部分では銃社会の危険性を訴えてるかと思いきや、中盤で「銃が悪い訳ではない」と趣旨が変わる。そして最後に全米ライフル協会の会長をインタビューして銃社会の危険性に逆戻り。ドキュメンタリーとはいってもこれはちょっとお粗末ですね。しかしこの作品を発表したことの意義だけで高得点に値するのでこの点数。世界中の人に見てもらいたい作品でもあります。 9点(2004-03-22 17:06:52)(笑:1票) |
10. たそがれ清兵衛
映画として減点理由が全く見当たらない。全てにおいてすばらしい作品です。ただし内容が大人過ぎるので、チャンバラを念頭に置いたラストサムライと違い、全員に好まれるものでは無いかもしれません。大人の映画好きの方は必見です。 9点(2004-03-17 08:54:36) |
11. ロスト・イン・トランスレーション
アメリカ人だけでなく日本人にも見てもらいたい映画です。今現在、私はアメリカに留学しており日本の悪い面・良い面などを客観的に見れるようになってきたと自負しております。その私から言わせてもらうと、この映画内で描かれている日本の負の面は的確であり、日本人が自覚せねばならないところだと思います。もちろん私は典型的な白人女性がアホに写っていたシーンが一番好きですけどね。本当に多くのことが上手く盛り込まれている作品です。これからのソフィア・コッポラに注目。減点すべきところはやはり日本の紹介がくどいところと全体的にテンポが遅い所くらいです。 9点(2004-03-04 19:01:16) |
12. シックス・センス
アメリカのよくある、ただグロく、そして驚かすだけのホラーとは違い見ているだけなのに背筋がぞくぞくする作品でした。更にサスペンスの要素も加わっており、大変楽しめる作品だと思います。ついでに書きますと、私には霊感がかなり強い友人がいるんですが、彼の幽霊の解釈の仕方、見え方とこの映画が合致していたのに驚きました。 9点(2004-02-27 16:38:31) |
13. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
王道中の王道。まさにディズニーですね。単純に楽しめます。意外性が無いと言われていますが、あのジョニーデップを主人公に使った時点で意外です。そしてその意外な配役のジョニーデップのハマりっぷりに驚かされました。 9点(2004-02-26 09:27:34) |
14. ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
回数を重ねる毎に飛躍的に面白くなった珍しい作品。前回の反省点をなるべく直そうとしたんだと思います。製作陣の努力が伝わります。大変長い映画ですが、すべてのシーンが必要不可欠、つまりだれる部分が全く無い所に感動しました。恐らく何度も編集し直したのでしょう。もちろん注目の戦闘シーンも迫力満点のでき。所々「これはないよな・・・」というシーンはありますが、そんなことは気にしてはいけない。演出に花が無くなってしまいますからね。 9点(2004-02-21 18:48:39) |
15. プライベート・ライアン
単純に面白い。アメリカ万歳色が否めないが、戦闘シーンの迫力も否めない。戦闘シーンを盛り上げる為に使われた緊張間も良い味を出している。「戦争の悲惨さが・・・」「どうせアメリカが正義・・・」といった細かいことは抜きに、頭を空にして見る事をお勧めする。 9点(2004-02-17 13:41:33) |
16. 七人の侍
この手の映画の基本となる映画。この映画が発表されてから現在に至るまで、相当の数の監督・演出家がこの映画を参考にしてると思う。 9点(2004-02-13 06:14:59) |
17. 千と千尋の神隠し
今までのジブリ作品とは違い、一般受けするファンタジーだと思います。なんせいつもの鳥肌が立つようなセリフは殆ど出てきませんから。「生きる力」「勇気」など考えずに、とにかく目の前に起こっているファンタジーをただ楽しんでください。だたカオナシの存在理由の不明確さ、その他諸々の不備などでちょっと減点。 8点(2004-03-05 21:43:42) |
18. バック・トゥ・ザ・フューチャー
映画らしい映画です。十分に楽しめました。ただ人を選びますね。おもーい映画が好きな人には絶対に受け入れられないと思います。あとこの映画は伏線が伏線になってないくらいわざとらしく、くどい(しかし大変鮮やかな伏線もある)ので、伏線が鮮やかに張られている作品が好きな人には好かれないと思います。良くも悪くもファミリー映画ですね。十点は付けられません。 8点(2004-02-27 17:07:18) |
19. ザ・メキシカン
《ネタバレ》 なんでもない普通の映画。むしろ真剣に批評すると陳腐な映画になってしまうのかもしれない。ただこのほのぼのとした雰囲気は見ていて楽しいし、気分が良くなる。ロケ地からして監督はこれを狙っていたんだと思われる。しかし腑に落ちない点として、なぜゲイの殺し屋を殺してしまったんだろう?あれでこの映画の雰囲気を台無しにしてしまった。その点がなければ10点の価値のある映画だと思う。 8点(2004-02-26 17:20:00) |
20. 天空の城ラピュタ
時代の古さを感じさせない映像技術には敬服しました。さすがは宮崎駿。しかし良くも悪くも宮崎というか、やはりセリフに問題あり。思い出すだけで鳥肌が立つ所謂「くさい」セリフには、笑うしかありませんでした。映像の素晴らしさには全員が感動できるであろうこの作品。それだけにもったいないです。 8点(2004-02-26 09:17:29) |