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映画小僧さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 313
性別 男性
年齢 64歳
自己紹介 映画は生もの。リアルタイムで見るのが一番だけど、古い名画はどうしようもない。TVでしか観れないのなら、電気を消して電話を切って、誰も来ない夜に、なるべく劇場と同じシチュエーションで見るように努めています。(お酒を飲みながらはありますが)観る側、つまり自分も生ものですので、その時の体調、精神状態では見方も変わります。B級がA級に見えたり、恋愛映画がアクション映画に見えたり、でもそれはそれで面白いと思います。
と、勝手な事をのたまう40才の映画好きな親父です。

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1.  モダン・タイムス 《ネタバレ》 
進み過ぎた文明への警告。機械化社会における人間性の喪失。この映画のメッセージは、チャップリン映画の中でも「厳しい」目を持って描かれています。しかし、声を荒げて非難するのではなく、ドタバタのアクションの中で、実に上手に笑いとともに見せています。でも、その笑いは自分を「笑う」のと同じなのですね。便利になることは悪いことではありません。しかし、過剰にまで進み過ぎるオートメーション化がもたらすものが何なのか、チャップリンは自動食事マシーンで見せてくれています。機械のペースで進む食事。会話のない時間。美味しさを楽しむ暇もなければ、余韻もない。今でさえ、食事マシーンなるものは存在しないですが、食事に対しての姿勢や考え方はオートメーション化になっているのでは?と思ってしまいます。その予見に驚くと同時に、それを目で見せて伝える凄さに唸らされます。この映画では、画面の端々にまで、機械に対峙する人間の生き方や考え方について私達に宿題を出しているように感じられます。「心」は大切なもの。「感情」は大事なもの。失うことは、人間をやめることと同じ。そうならないために、時代を越えて存在するものがある、それがこの映画「モダン・タイムス」だと思います。
10点(2004-03-18 13:47:04)(良:1票)
2.  街の灯(1931) 《ネタバレ》 
自分ごときがチャップリンの映画を評するなんて。なぜならチャップリンの映画は、チャップリンの人生そのもの。しかも、その人生(=映画)が、どれだけ全世界のひとに「夢」「愛」「希望」「幸福」を与えてきたことか。リアルタイムで観ることなど不可能な自分に、故淀川長治先生は講演で、あらゆる著作でこの人物を、生き様を教えてくださいました。あたかも、目の前にいるかのような臨場感をもって。その時受けた感銘は、映画そのものをビデオやDVDで観ても決して薄れることなく、観る度にたまらない感動を伴って自分を包み込むのです。だから、冷静なレビューなど到底難しく、この映画の神様に対しては、どの作品も最高の評価になります。思い出として語るのを許されるのならば「街の灯」は、ビバ!チャップリンシリーズで上映された頃、満員の映画館で観ました。盲目の少女のために、その手術代を用意しようと奮闘します。自分は貧しくとも他人の不幸はみていられない。一生懸命なチャップリン。最後、目が見えて、2人が見つめあう。「あなただったのね」と分るシーン。チャップリンの少し申し訳なさそうな、それでいてうれしいような表情で映画は終わります。涙がこれでもかと流れます。この1本で一生分の涙を流すような、止まらない感動が両目からあふれます。横のおばさんが 「ええ人やねえ」と言っては、ハンカチを目にあてていました。ロビーでは、若い人がベンチに座りながらおいおい泣いていました。人が何の見返りも期待せず純粋に相手のことを思い、何かをしてあげること。「善意」を越えた「愛」をふり注ぐこと。この映画では、その大切さをしっかりしっかり伝えています。ちなみにハンカチをもってなかった自分だったので、パンフレットが濡れて大変でした。でも、それもまた思い出なので。
10点(2004-03-11 10:11:46)(良:5票)
3.  駅馬車(1939)
故淀川長治先生が「西部劇の傑作!私の命のような映画」とおっしゃっておられて、これは是が非でも観なければならん。観なければ映画好きを自負できないとまで、追い詰められた忘れられない映画です。ジョン・フォードの映画は、それまでTVでよくやっていまして西部劇の巨匠として認知はしていました。しかし、この作品を観まして、西部劇の神様になりました。人物描写もさることながら、街の情景、荒れ地など、確かにモノクロなのに色のついているように見えてしまうのです。ついでに砂の匂いとか、飲んだくれ医者の酒の匂いとか。感覚とでも言うのでしょうか。そこにあるみたいな。手で触れられるみたいな。それだけ画面に映る物すべてに存在感があり、理由があるからなのでしょう。ただの西部劇とはちがうぞ。こんな作品を自分が生まれる遥か前に(まだ、空気みたいな頃に[淀川先生がよく使ってらっしゃった])作っていたなんて。今観ても充分面白いですし、退屈などしません。名画として輝き続ける1本です。
9点(2004-03-10 12:34:54)(良:1票)
4.  風と共に去りぬ 《ネタバレ》 
中学生の頃、TVで初めてこの映画を観た。もの凄いスケールだな、圧倒的な映像やな。と、感心することしきり。そこで、原作本を購入。あまりの分厚さにたじろぐも、読破する決意のもと、頁をめくるが、映像の刷り込みがされているため、主役の顔、傍役の顔がすべて映画と同じ。そのせいで読みやすかったと言えば読みやすかったのだが。やっと読み終えたのが年末の31日。(約3ケ月)よく、あっと言う間でした、とか、夢中になって夜が明けたのもわかりませんでした、という書評を見るが、自分にとってこの本はそういう本ではなかった。何故なら、これは恋愛小説だからである。(苦手なジャンル)時代が南北戦争というドラマチックな背景のため、普通に恋する身分でも充分ドラマになるのに、大きな名のある良家の娘ともなれば、(性格も少しわがまま)波乱万丈が待っていない訳がない。映画にはまさにぴったりの内容。映画館で観た時には、長いなあと感じた部分もありましたが、昔の映画の丁寧な撮り方のほうに感心がうつって、これはこれで良かった。ほんと、1人の女性のたくましい生き方を、よくぞここまで描けたなあ、人生をここまで見せきったなあ。名画と言われる理由がよく分りました。
8点(2004-03-08 19:25:33)
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