1. スクール・オブ・ロック
《ネタバレ》 とりあえず、絶賛します。ここ数年で見た映画の中で1等賞でした。音楽を扱う映画ってその扱い方が非常に気になります。特に自分が好きなジャンルだと、『流行だしこんなもんだろー』的な扱いされると見ていてて恥ずかしかったり、失笑したり…。この映画はその点バッチリど真ん中を貫かれた感じ。サントラだけでも良質コンピと言える選曲だしロック愛がビシビシ伝わりました。ロックの精神論は今風じゃ無いのは分かっていながら(だけど絶対欠かせないファクターとして)敢えてセリフにぶち込んだ気概は、今の時代に対する(作品中にも出てきた)反骨精神の表れと受け取りました。 そういえば、名作『ブルースブラザーズ』もあの時代はR&Bやブルースなんかダサダサといわれて、JBもレイチャールズもくすぶってた時代。敢えてそれを『良いもんは良いんじゃ!』とばかりに、ブルースへの深い愛情を持って作ったその気概に感動したのが甦りました。 売り方や戦略、セルフプロデュースに走る若い今風ミュージシャンの卵に見てほしい。あの精神論ってまず最初にあるべき大切なもんなんですよ。子供たちもチャチな真似事じゃなく演奏してるし、やっぱり映画と音楽にこだわる姿が日本とは違うなと痛感しました。最高のエンターテイメント作品でした。 10点(2005-02-09 19:39:17) |
2. ハーケンクロイツ/ネオナチの刻印
事実、右系オージースキンズはアジア人に対して攻撃的らしい。そういった背景や音楽・カルチャーに興味があり期待したが、肩すかし。なんだ?って感じのドロドロ系の恋愛映画でした。音楽やテンポ感はいいですが、それも焼け石に水状態。あまり恋愛話を絡めずもっとハードでソリッドな映画にして欲しかった。重い恋愛映画は見ないもんで・・。 4点(2004-03-24 13:08:46) |
3. 地獄のモーテル
好きです。大好きです。本気でホラーを撮る気だったのか疑う様な作品ですが、この時代独特の確信犯的バカ映画だと僕は思います。特に人間畑のグルグル目回しマシンはバカすぎる。また助けに来るのが普通なら殺されキャラのお巡りさんでショボイ。ストーリー、キャラ、エンディング、音楽、全てが猫マンマにマヨネーズをかけたような絶妙なバランスで美味に仕上がっている。しかし、邦画ホラーの殺人鬼はいかにもな人が多く、この手の主人公(割と普通なおじさんが、実は根本的にいっちゃってる)は出てきません。本当に怖いのはこういうパターンだと思う。笑いと恐怖は紙一重なんてよく言うけど、悪魔のいけにえでもずいぶん笑えるシーンが有ることを考えると秀作と言ってもいいのでは? 8点(2004-03-15 20:00:44) |
4. ブルース・ブラザース2000
1を100回は見ている僕にはほんとに楽しめました。1がそれ程…って人には?ですね。これはもう、ファンがファンに向けて作った思い入れの塊なんですよ。出演者、制作者全てがB.Bros.大好きなんだなとわかります。1の細かいネタも拾いまくってるし、リスペクトに時代というスパイス(1のナチス集団がネオナチ風になってたり)をかけて出来上がった、会員限定メニューみたいなものかな。個人的にはBBkingの贅沢な使い方に拍手喝采。 8点(2004-02-27 13:03:21) |
5. ウォリアーズ(1979)
凶暴性は最近の映画の方がはるかに上。が、この映画には徒党を組んでいきがりたいという永遠の不良ドリームが満載。当時社会問題化したのも、暴力的描写の影響というより不良集団の士気を高めてしまう点が原因でしょう。私は自分の草野球チームにB.Bフューリーズと名付けユニフォームはヤンキースでした。ボンネットバスにもあこがれ坊主頭に皮ベスト着てました。単純に大好きな映画です。今のNYの若者にも影響与えているらしく、HIP-HOPの曲でサイラスの演説をサンプリングしてるのもあるらしいです。ここ10年ほどサントラCDを中古屋で探してますが見つかりません。トホホ… 9点(2004-02-27 11:11:56) |