1. ベンジャミン・バトン/数奇な人生
ありえない設定ですが、決して特殊効果のSF映画ではありません。時間や老い、人との出会いがテーマです。この映画は、「今ここでこの瞬間を生きる」ことの大切さを語りかけています [インターネット(字幕)] 8点(2022-03-26 11:01:54)(良:1票) |
2. フリーダム・ライターズ
そんなにうまくいくのか?って思って観てたけど実話でした タイトルの通り「書く」ことがキー。 日本の学園ドラマと似てるところは多いですが、「言葉」に関する態度は全く違います。 言語化しなくても心が通い合うことを理想と日本人が考える一方で、映画の中の生徒たちは自分の気持ちを言葉に綴っていく、これが「言文一致」なのかと納得しました。 日本語の書き言葉は、どうしても自分の気持ちとの乖離を感じます 普段から「書く事」に対して意識を持っている人には、是非見て欲しい映画ですね [インターネット(字幕)] 7点(2021-04-10 10:41:33) |
3. マイノリティ・リポート
店内カメラで表情と動きを観察しAIが万引きを予測するシステムが実際に試作されている今(2020年)見ると、 広告のパーソナライズと合わせて、シリアスなテーマは考えされられます。 ただ、シリアスなテーマをリアルに撮れば映画として面白いのか?と言われれば、そうでも無いですし、 ご都合主義のストーリーや安っぽい近未来感にもかわらず、 2時間以上飽きずに観れた映画(なんたってMovieですし)として、面白かったです。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-07-11 17:49:17) |
4. ソラリス
《ネタバレ》 タルコフスキー版を見たのはもう随分前で全く覚えておらず、比較は出来ませんでした。 彼女は自分の意識が作り出したのか、あるいは自分も実在せず誰かの意識で作られたのか、 ソラリスに来る前までの記憶も曖昧で、その辺の荘子的テーマも良く撮られていたと思います。 最後にソラリスに残るのは村上春樹の小説「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」と同じですね。 もしかしたら、登場人物やソラリスを含め全てはクリスの意識が作り出した世界だったのかも。 あと、音楽がグッド。 [インターネット(字幕)] 5点(2020-07-05 22:19:29) |
5. アドレナリン(2006)
プロスペクト理論によると、即決的なシステム1と、後からやってきて合理的だが結論に時間がかかるシステム2という、2つの思考が人間にはある。 この手の映画は、システム2が顔を出し、「点滴を倒されたあの患者は死んじゃうのかな」とか考えだすともうダメで、スピード感とノリが全てだ。 本映画は、なかなかいい線をいっていると思う。 [インターネット(字幕)] 6点(2014-09-23 07:31:47) |
6. 50回目のファースト・キス(2004)
軽いタッチが、ハワイの雰囲気に良く合っている。 映画から離れるとかなり重たいテーマで色々と考えさせられる点もあるのだが、 気持ちよく晴れた日曜日の、パンケーキの朝食のように、とにかく見終わってハッピーな気分になる作品。 [インターネット(字幕)] 7点(2014-02-16 12:37:24) |
7. スノー・エンジェル
《ネタバレ》 タイトルとは裏腹に暗く重い。完全に行き詰った大人のカップル2組と、対照的に付き合い始めたばかりの学生二人。愛し合って付き合いだしたはずなのに何故?と大人の方を見ると思ってしまうが、今は初々しい学生も恐らく、いや間違いなく同じ道を歩むと分かってしまう。何千年も続くワンパターンなのだろう。そして悲劇で終わる。 [DVD(字幕)] 6点(2011-09-24 07:59:19) |
8. ロスト・イン・トランスレーション
集団の中にいても何故か孤立してしまう、そんな経験がある人は、 英語が全く通じないわけではないのにコミュニケーションがうまくいかない東京という 場所に置かれた二人の寂しさや苛立ちといった気持ちに共感できるのでは。 [DVD(字幕)] 6点(2006-08-17 18:44:41) |
9. チョコレート(2001)
ハル・ベリーのデブの息子、寂しさを甘い物で 紛らわしていたのかもしれません。甘いものには人の心を癒す効果がある。 ラストに二人で食べるチョコレートアイスクリーム。 黒人と白人、絶対に埋まらない厳しい溝があります。 ハル・ベリーは確実にそれを感じつつ、甘いチョコレートアイスクリームの効果なのか ほんの一瞬だけ、全てがうまくいくような雰囲気が流れます。 不幸なだけなら電話で呼び出される娼婦のほうが もっと辛い人生を背負っているかもしれません。 やっぱりアメリカの人種差別問題という背景を抜きには この映画は見れないのではないでしょうか。 5点(2005-01-19 23:28:16) |
10. 呪怨<OV>(2000)
自分の妻が他の人を愛し続けていたことを知り、 殺して天井に隠す夫、好きな人に近づけずストーカーそのものの妻、 虐待されていたと思われる子供、 映画では敢えてはっきり説明していない為、 ふと彼らの狂気を想像してしまう瞬間が一番怖いです。 やっぱり世の中で最も怖いのは人間の"業"でしょう。 7点(2004-11-14 20:29:56) |
11. ゲロッパ!
JBファンなら良く分かる。突然ステップ踏んだりとか「Getup、Popcoon」とか 叫びたくなったり、ダニーレイのオープニングを真似したり。 フォークのアリスが始めて日本にJBを呼んだとか小ネタも挟んで ファンにとっては楽しい映画です。 5点(2004-10-18 22:48:21) |
12. Stereo Future SF episode 2002
色彩感覚がすばらしい。 特に電車のシートや茶店の看板など緑色のアクセントが効いている。 チェロの曲をサックスで演奏する音楽もGOOD。 なにより緒川たまきがかわいい。 5点(2004-09-30 11:17:17) |
13. クイール
個人的に動物モノで5点以下はまずありえません。後は周りの人間が大仰にならず自然に演技してもらえればそれだけで充分です。 7点(2004-04-10 22:53:39) |
14. めぐりあう時間たち
《ネタバレ》 なぜ家族を捨てて家を出たのか、 ローラの心情が最後まで理解できず。 生きているという感覚が無くなってしまい、自分の子供を捨てる 悲しさ・辛さにのみリアル(人生の実感)が感じられたのかも。 18歳のある時から同様に生きている感覚を失っていたクラリッサ、それでもなんとか立ち向かい生きていこうとする所にはすごく共感。 クラリッサの虚無の原因を作った詩人、幼くして母ローラに捨てられ エイズにかかり自ら死を選んだリチャードは死ぬ直前まで母の事を 考えていました。彼には母の気持ちが理解できたのかな? 6点(2004-03-26 22:06:00)(良:1票) |