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虚学図書之介さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 146
性別 男性
年齢 43歳
自己紹介 はじめまして、虚学図書之介です。
なんと読んでもらってもかまわないのですが、
一応「きょがくずしょのすけ」と読みます。
単純な感想が半分と、物書きを目指しているので
作品の簡単な分析のメモが半分といった感じです。
ちなみに哲学専攻で、ニーチェの研究などしておりました。
最近は推理小説ばかり読んでいたりします。
よろしくお願いします。
好きな俳優:アル・パチーノ、ダスティン・ホフマン
好きな作家:ドストエフスキー、夏目漱石、村上春樹

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1.  ラスト サムライ
映画館で見ながらボロボロ泣いた。初めての体験でした。私の涙をメランコリーの一言で片付けることはたやすいでしょう。しかしそれで片付けてしまって良いものでしょうか。明治維新は必ずしも「悪」ではなかった。かつてのインドや中国のように帝国主義の被害をこうむり、自国経済をズタズタにされた国もある。日本がそうならないためには、西欧列強に準ずる必要があった。近代のシステムと科学技術を導入することは急務であった。しかし漱石も指摘したようにそれは皮相のものでしかなかった。ラストサムライは、西欧近代と日本の中世封建的社会との世界観・価値観の対立を、西欧の側から同調的に見た作品でありましょう。言わずもがなでありますが、われわれ今日の日本人の視点は西欧人のものに近い。それでもなお、日本人は桜を愛す。だからこそ、わずか100年ほど前には存在し、今もその残光と余韻が輝く、かつて日本人が抱いていた「侍」という理想は心地よく、胸を打ちます。世界に誇るべき、そして本来は我々日本人こそが見直していかねばならない『菊と刀』の世界です。失われた心性は戻ってはこないかもしれない。が、志すことによって再び宿るかもしれない。光栄が昔日のものとなるか、今後未来に継がれるものとなるか。メランコリーに終わるか否かは、我々の一挙手一投足にこそかかっているのでしょう。文句なしです。素晴らしかった!
10点(2004-03-15 01:41:51)(良:2票)
2.  ボウリング・フォー・コロンバイン 《ネタバレ》 
ガツンとやられた、というのが正直な感想でしょうか。アメリカ=銃社会、という既成概念を持っていた私には、カナダも同様の銃社会であるという事実は衝撃的なものでした。それでも銃による犯罪は件数はアメリカに比べてずっとずっと少ない。劇中ではアメリカとカナダとの違いは社会的弱者に対する政府等の公的組織の対応の仕方であり、貧富の差に原因があるのではないかというしさにとどめられています。決してRNAが諸悪の根源というわけではないらしい。(かといって、良いものとも思えませんが……)翻って、我らが日本も銃犯罪の少ない国としてサンプルとして挙げられていました。では、日本では社会的弱者に対するケアがカナダほど行き届いているかといえば、そんなことはない。また、アメリカ同様政治と企業との癒着なんてみんなが気づいている。パワーエリートはこの国にも確実に存在する。では、答えはどこにあるのか?それはおそらく公害のようにわれわれを取り囲んでいるのに目には見えず、いまだ顕在化していないものなのでしょう。すなわち、本作でそういったものを浮き彫りにしていったM・ムーア自身も言っているよう不透明な関連性にとどまっており、結局はコロンバインのボーリングなのだろう。など、いろいろ考えさせられます。私自身は情けないことに嫌米(恐らく、これもメディアによって作り出されたイメージでしかないでしょう)ですが、こういった作品を作れるかの国の懐の深さは素晴らしい。そして非常に面白かった。
9点(2004-03-10 02:49:26)
3.  アダプテーション 《ネタバレ》 
今まさに書かれつつある脚本について語られるメタレベルでの語り口が新鮮で面白かったです。それだけでなく、『地下室の手記』に似た主人公(あれほど絶望的ではないにせよ)が、ドッペルゲンガーともいえる兄弟の死を通じて救済、他社→自己ではなく、自己→他者への変換を提示しているのも興味深いところです。また、映画の随所に挿入される作劇論なども、物書き見習としては身につまされるところもあります。
8点(2004-08-12 01:02:42)
4.  地獄の黙示録 特別完全版
入り口はベトナム戦争。帝国主義の後始末である列強対植民地の戦い。戦場は酸鼻を極め、人々は誰もが狂気じみた振る舞いを見せる。けど、きっとこれはただの反戦映画ではないのだと思います。穿った見方をすればそれは仮装であって、近現代批判こそが主題であったように見えます。最終的には、西洋近代が夢見た「理性」の欺瞞と対比される形で、理性化されていない(前近代的な)現地住民が純粋であるとカーツに説かせる。劇中にある「歴史に類を見ない戦争」は理性信仰、すなわち絶対善は到達しうるものであり、自らがそうであると信じることに端を発しているとも読めるのではないでしょうか。
8点(2004-05-17 19:08:51)
5.  ラットレース
なんとなく見はじめたら結構面白くて得した気分になった1本。ナチスがらみが一番面白かったかな。ゆるく笑いながら見たい時などにいいかもしれません。
7点(2004-03-09 21:20:27)
6.  エリン・ブロコビッチ
実際にあった出来事、というのは大体平凡で退屈なものです。だからこそ日常から離れるために小説があり、映画があり、漫画があるわけです。でも、これ実話なんですよね。ある程度ドラマティックに編集してあるとは思いますが、社会悪と戦う正義の味方の話。かっこいいです。義を見てせざるは勇なきなり」は「言うは易し、行うは難し」です。普段の生活を省みれば、なかなかそんなこと出来ていません。「が、気がつくとどうしてもジュリア・ロバーツの胸の谷間ばかり追いかけてしまっている自分に気づきます。…なんだかなあ。
6点(2004-07-05 23:40:25)
7.  天国の口、終りの楽園。 《ネタバレ》 
途中までのたまらなくハイで、馬鹿馬鹿しい、青臭さと若気の至りとセックスとが混濁したロードムービーの雰囲気が好きだったんですが、突きつけられるラストが「終わりの楽園」であるとすれば、そこに至るまでの過程が「天国の口」であり、それは決して永続するものではない。二人の関係の崩壊を語るナレーション、景色も自然的背景から都会へと鮮やかに対照されたラスト数分の二人の会話は語っていること以上に重く感じられます。ただ、個人的には最後まではっちゃけた馬鹿映画でいってほしかったようにも思います。
6点(2004-06-04 10:16:39)
8.  スパイダー パニック!
小難しいメッセージ性や、斬新な見せ方などを追求するのではなく、B級映画らしさを追求したのではないか、と思わせる作り。のっけからその後の展開が読めてしまいますが、そこそこ笑えますし、なかなか見せます。2時間のあいだ退屈もしないんじゃないでしょうか。安心して楽しめる1本だと思いますが、蜘蛛が嫌いな人には勧められない。
6点(2004-05-10 23:47:05)
9.  抹殺者
日本人にとってはなかなか理解しがたいところのある真摯な信仰。ユダヤ、キリスト、イスラムの三つの宗教の聖地の近くで、信仰を基底から揺るがしかねないものが発見される。たしかローマ・カトリックは地動説を認めたと記憶していますが、それでもキリストの遺骸が見つかったら天動説・地動説どころの騒ぎではないでしょう。イエス個人による内的な信仰が、教会という権力体制に回収されることで発生する歪が浮き彫りにされているのではないでしょうか。面白かったです。ただ、ストーリーとしてはちょっと盛り上がりに欠けるからこの点数。あと、この邦題は駄目でしょう。反則です。
6点(2004-05-08 01:59:07)
10.  ゾルタン★星人
ものすごい脱力感と浮遊感。2人組みの主人公がかなりおばかで、ゆる~い空気の漂った映画です。脳味噌蕩けさせたいときに見ると、とろかしてくれます。ゾルタン!
6点(2004-03-12 21:48:30)
11.  ロード・オブ・ザ・リング
三部作ということでストーリー的にはまだ導入と複線といった感じですが、とにかくすごいですね特撮が。光と暗がりを使った演出が巧みで、ファイナルファンタジーみたいなゲームの世界が現実に再現されていて、素直に度肝を抜かれました。
6点(2004-03-12 00:34:42)
12.  ライ麦畑をさがして
悪くはない。さりとて取り立てて良いというわけでもない。「このあとどうなるの?」という緊張はあるけど、主題の焦点化がうまくいっていない、あるいはパンチが弱い。おそらく主人公が抱えている苦悩が、一般人が持つものとかけ離れたものだから。主人公と同化できる境遇の人には面白いのかもしれませんが…。この内容でこういう題をつけられると、どうしても『ライ麦畑』と比べてしまうわけで。
5点(2005-01-13 00:13:30)
13.  ゴジラ×メカゴジラ
劣化した『新世紀エヴァンゲリオン』を思わせますが、良くも悪くも『ゴジラ』です。だらり、まったりと時間を潰したいときによいかも。「これはこういうものだ」と思ってみれば、そんなに悪くはない出来です。宅間伸がずいぶん丸くなっていたのが印象的でした。一つ疑問に思ったのは、本シリーズが誰を対象に作られているか、です。今日の小中学生がゴジラを見るとも思えないし、特撮マニアが対象なら、構成や設定がチャチすぎる。んー…?
5点(2004-11-29 00:09:06)
14.  国姓爺合戦
つまらなくはない。といって、総毛立つほど面白いというわけでもない。エキゾチックではありますが、評価に困ります。国姓爺はもっとヒロイックに描いてもよかったかも。歴史ものに興味があるなら、見てみるのもいいかもしれません。
5点(2004-11-03 21:44:40)
15.  呪怨 (2003)
「怖い」というより「気味が悪い」といった感じでしょうか。さほど恐怖感は煽られませんが、鑑賞中はどきどきしながら見れるので、この手の映画としては及第点の出来。女優さんはきれいどころを揃えているのでそれを見ているだけでも結構楽しかったり。で、+1点。
5点(2004-08-03 03:24:09)
16.  座頭市(2003)
2時間ものの時代劇にいくつかの実験的な要素を足してみた感じ。これは必要なかったというのが率直な感想です。用心棒のエピソードももっとはしょったほうがすっきりしたかな?大筋には関係ないですし…。で、今作の見所である殺陣についてですが、「侘寂」というか、若干派手さには欠けますが、座頭市の圧倒的な強さが描かれており爽快かつ、痛快なのです。時代劇を斜めから見たいなら良いかもしれません。
5点(2004-07-20 00:37:37)
17.  王は踊る
全体に掘り下げが少なく、何を描き出したかったのかが良くわかりません。単純にリュリについて語りたかったということも考えられますが、とりたてて作品とするほどドラマティックな人生とも言えないような気もしますし…。もう一時間ほどかけて、ゆっくりと見せたほうが良かったんじゃないでしょうか?映像はフランスが歴史的に絶頂の時期にあった当時の豪奢な雰囲気が漂っていて、大変綺麗でしたが。
5点(2004-05-05 15:20:58)
18.  ズーランダー
「さあ、笑うぞ」と構えて見なければ、楽しめるのではないかと思います。これからはリラックスを聞くたび、ベン・スティラーの決め顔を思い出すんだろうなあ。それにしてもD・ボウイは若いですね。
5点(2004-04-20 21:16:32)
19.  ザ・ロイヤル・テネンバウムズ 《ネタバレ》 
んー、良くわからなかったです。わかる必要はないんですかね?最初から最後までロイヤルに対する嫌悪感を拭い切れなかったのが楽しめなかった理由かもしれません。同じハックマンでも『スケアクロウ』では改心(?)してたので、抵抗はなかったんですが…。ベン・スティラーの「つらかったんだ、父さん」にはジンときました。
5点(2004-04-18 22:19:31)
20.  ザ・ワン
冒頭の超人的なアクションが良かったので、これで最後までいくのかな、と思いきや中盤の展開で少しだれてますね。ストーリーも平行世界でのリー同士の格闘に絞ったほうが締りがあったんじゃないかな。勿体無い。全体として無難にまとまってはいますし、リー・リンチェイは好きなんですが、ちょっと押しどころがないなあ…。
5点(2004-04-12 23:30:36)
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