1. 暗殺者の家
『知りすぎていた男』を先に観てしまうと、大して面白くもない。脚本も演者も、明らかにリメイクして正解だと思った。ラストの銃撃戦は良かったが、ピーター・ローレが、どうにも中川家の礼二に見えてしまう。でも良い味出してるんですけどね。 4点(2005-01-03 05:10:36) |
2. 間諜最後の日
《ネタバレ》 ピーター・ローレの将軍が、怪しくて良かった。女にうつつをぬかして、おちゃらけてるけど、イザという時は腕を見せるあたり。後半の畳み掛ける展開がいつものヒッチコックよりもあっさりしていて、出てくる小道具も意外に効果薄。偽夫婦が恋に堕ちる展開が唐突過ぎでは?と、思った。希有のサスペンスの巨匠も、いつも完璧じゃなかったんだね。 6点(2005-01-03 05:06:43) |
3. モロッコ
若き日のディートリッヒ初体験でした。いや美しい・・。かのグレース・ケリーとは一線を画しますが、とにかくその圧倒的な存在感と演技で、しばし見とれてしまいました。その美しさを更に際立たせるベシェールとブラウン、その二人の粋っぷり。非常に良かった。なんともあっさりと終わりましたが、良いですね。ムダがなくて。 昨今の映画で、こんな風には絶対に作れないでしょう。ベタぼめなのに7点なのは、ビデオで観てしまったせいか、画面がひどかったから。リマスターした画面と字幕で観たかった・・・。 7点(2004-12-22 02:04:39) |
4. グランド・ホテル
群像劇って、あんまり得意じゃなかったんです。これは前知識なく見ました。群像劇だと知らずに。いやぁ凄く好きです、この雰囲気。出てくるキャラクター、誰もが良い味です。クラシック映画は時として、多少の中だるみがあろうとも、ラストのセリフ一言が強力な印象を与え、見終わった後も心地よい余韻を残してくれます。この映画はまさにそれ。しかしこれは中だるみも無く、誰をメインに見るかによって見方も変わります。まさにこれは名画! 10点(2004-06-18 21:38:02) |
5. モダン・タイムス
両親ともに「最高のエンターティナーだった」と言って、小さい頃からチャップリンの映画はTVで見てました。成人になり、再見。結果は・・・、いやぁ素晴らしかった。ティティナの楽しさは勿論、食事マシーンとかローラースケートのシーンは、どうやって撮影したのでしょうか?決してサイレントではないのに、必要以上に語らない。それが分かりやすくてとても良い。赤狩りで大変な不遇にあったけど、存命のうちにハリウッドが謝罪してくれて本当に良かった。 10点(2004-06-10 19:51:01) |