1. バッド・エデュケーション(2004)
相変わらずオープニングクレジットはいいね、アルモドヴァル映画は。内容は、本格的なゲイ映画で、恥ずかしいことこの上ない。だって登場人物のほとんどゲイだもん。ノンケのぼくには気恥ずかしいだけ。でっかいバジェットでこんな映画をとれてしまうんだから、巨匠ってのは好き勝手やれて素晴らしい。 [映画館(字幕)] 5点(2005-05-09 01:06:01) |
2. パリ、テキサス
長年付き合った彼女にふられた日、自暴自棄になって呑んだくれ、終電逃してカプセルホテルに泊まったら、テレビでこれが流れてた。ちょうどスタントンとナスキンのガラス越しの会話のシーンだった。とても強烈だった。それまでに2回くらい見たことがあったが、こんなに強烈で美しいシーンだとは思わなかった。何というか、男女の機微。見事に表れていた。情けない男。自分に重ね合わせてしまった。本当に切なく思った。こんなに美しいラブシーンが撮れるヴェンダースが好きになった。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-05-05 23:52:38) |
3. さよなら、さよならハリウッド
二番煎じ、焼き直し、この映画を批判するならそんな言葉が出てきても仕方ない。でも、こんなに笑えるウディ作品は久しぶり。目の見えなくなったウディの動きは、まるで『スリーパー』の召使ロボットのよう。勿論、大傑作などではないけれど、くだらなくてサイコーです。 [映画館(字幕)] 8点(2005-05-05 23:44:15) |
4. めぐり逢えたら
ノラ・エフロンって才女だと思う。男と女が最後にめぐり逢って終わるこの映画、通常のラブストーリーとは一線を画すのだが、それまでの過程にすごく説得力があって、鑑賞後の気分がすがすがしい。この映画を子供だましの単なる乙女チックな恋愛映画だと思ってる男性は、一生モテません。しかし、かく言うぼくもモテません。ではいったい誰がモテるんだ。まあ、ぼく以外の男性であることは確かだろうな。ちなみに、昔、この映画の二番煎じの、中井貴一とキョンキョンのドラマがありましたね、すごく好きだったなあ。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-04-20 01:27:52) |
5. 真夜中の弥次さん喜多さん
白黒画面の品のなさに映画的感性の欠如の一端が見える。全編薄ら寒さのオンパレード、何だか罰ゲーム。気恥ずかしさに耐えることで精一杯の2時間。 [映画館(字幕)] 2点(2005-04-19 01:01:15) |
6. エターナル・サンシャイン
《ネタバレ》 ぼくは本当にチャーリー・カウフマンという男の映画が嫌いで、だったら見るなという話だけれども、それでもやはり大概見ているというのは何かしら期待もしているからであって、しかしながらこの映画もいつもどおりのアイデア一発勝負、ストーリーはあってないようなもので、イメージの断片をつなげたものとしか言いようがなく、オープニングクレジットが入る前の冒頭のシークエンスがものの5分でギミックであることがわかってしまうし、アラが目立つ、時系列をいじり倒す系の映画はもう本当に見飽きたし、飽和状態、目新しさはない、そしてケイト・ウィンスレットは見事にふっくらさんで、この映画を日本でリメイクしたら主演女優は友近ではないかと思う。 [映画館(字幕)] 4点(2005-04-19 00:58:16) |
7. 世界中がアイ・ラヴ・ユー
そのすべてがいとおしくなるほどに好きな映画です。数あるウディアレン作品の中でも抜群の出来だと思う。ウディとゴールディー・ホーンが踊るラストシーンは、何度見ても惚れ惚れするほど素晴らしい。泣ける。とにかく90年代のウディ・アレンはすごかった。人によって好き嫌いは激しいが、もともとハズレの少ない作家だったが、90年代の作品の多様性、そしてその質の高さには舌を巻く。ミア・ファーローとの別離とスーン・イとのスキャンダルでプライベートは絶対にとんでもなかったはずなのに。尊敬すべき変態だと思います。 [DVD(字幕)] 9点(2005-04-07 01:25:27) |
8. スモーク(1995)
トム・ウェイツの音楽に救われている。 というかトム・ウェイツこそは映画の神。トム・ウェイツの姿或いは声の存在するところ、映画が出現する。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-04-06 00:58:37) |
9. コミック雑誌なんかいらない!
もはや80年代の記録としての価値しかないのでは。面白いもんじゃない。それにしても三浦和義がたむらけんじに見えて仕方ない。 [ビデオ(字幕)] 3点(2005-04-02 15:57:47) |
10. スクール・オブ・ロック
ロックが好きであればあるほど、この映画は笑える。そして泣ける。たとえその方向性が、AC/DCやレッド・ツェッペリンのような、あたくしがヘドが出るほど嫌いなはあどろっく。であろうとも。ステージはバンドだけじゃない、スタッフが重要なんだ!という姿勢も泣けるじゃないの。ツボに入ったのはファックMTVの姿勢とエンヤ。 9点(2005-03-29 00:40:37) |
11. 肉体の門(1964)
実に映画的な映画ですなあ。生きるということの何とダイナミックなことか。したたかさと情欲と、パンパンたちの凛とした姿よ。牛の肉を掻っ捌くシーン、何と躍動的。映画の醍醐味ですなあ。 8点(2005-03-28 01:13:46) |
12. ゾンビ/ディレクターズカット完全版
こんなに面白いとは思わなかった。哀愁すら感じる、ホラー映画の金字塔。いやあ、あのショッピングモールに閉じこもるという設定考えただけでもエライ。アルジェント版は見てないけど、だらだら遊んでるシーンがあるからこそ、この映画は生きる。ショックシーンだけの『ゾンビ』なんて『ゾンビ』じゃない。と思うほど素晴らしい出来だ。 9点(2005-03-28 01:09:00) |
13. アビエイター
デカプリさんの留守電に「いい役者さんの顔になってきましたね」と2回くらい吹き込んでやりたい。映画は面白くないけど。 それとブランシェットのボストン訛りがいらつく。 5点(2005-03-26 22:42:33)(良:1票) |
14. サイドウェイ
決して派手な映画ではないし、起伏に富んだ物語でもないのに、心をぐっとつかまれた。特に後半、お約束どおりではあるけれど、マヤの家を訪れるポール・ジアマッティの姿に、ぐっと哀愁を感じた。ポスト・ウディ・アレンに任命したい。 8点(2005-03-21 02:05:55) |
15. パッチギ!
感想箇条書き。STEP見えたらあかんやろ。そんで、間が足りない。もう少し間があれば笑えるのに。イムジン河って昴にメロディー似てるね。ていうか、谷村新司がパクったのか。 6点(2005-03-21 02:02:17) |
16. 下妻物語
《ネタバレ》 水野晴郎の「お願いします」の一言で完全にやられた。完成度云々はともかく、ここ10年くらいの邦画で一番オモシロイのでは。ただ、後半はうまくまとめすぎたね。前半のハイセンスが、少し死んでしまった。それと、宮迫はもういい。00年代は、「微妙な土地」ブームがさらに加速していくのではないかと推測しています。 9点(2005-03-14 00:27:21) |
17. ロング・エンゲージメント
空撮シーンやリアルな戦場シーン、ジャック・タチ風郵便配達夫など、見所はたくさんあるのだが、やっぱりわかりづらい。登場人物の名前にコンフューズド。そもそも登場人物がたくさん出てくる謎解き物は、二時間の映画には向いてない。偶然でことが進みすぎて、興ざめする。 5点(2005-03-14 00:20:38) |
18. ギリーは首ったけ
意外と評価低いので驚き。その邦題とファレリー兄弟製作故、「メリー」と比べられてしまうのは致し方ないが、ヒロインのヘザー・グラハムといい、B級2枚目半役者クリス・クラインのコンビがなかなか笑わせてくれるじゃありませんか。黒人の身障者(一般的な観点では二重苦!)のおっさんがファンキーでおもしろい。 7点(2005-03-11 00:45:43) |
19. アダプテーション
ばっさり斬ります。メタ映画のクズ。面白みを一切感じない。ひどい楽屋落ち映画を見せられたような気分。憤りを感じさせない分、3点。 3点(2005-03-11 00:37:55) |
20. 大陸横断超特急
好きだなあ。決して爆笑はしないのだが、深夜に酒なんか飲みながら見るといいんだなあ、ジーン・ワイルダー。 7点(2005-03-07 00:13:12) |