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コメント数 885
性別 女性

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1.  コン・ティキ
映画になった「コンチキ号漂流記」。 自説を証明するため、1500年前と同じ仕様の筏(いかだ)で南米からポリネシアめざして8000kmの旅へ乗り出すトール・ヘイエルダールらは、学究心よりも冒険心にあふれた命知らずの男たち。 船よりも海面に近い筏での旅は危険もまた大きいのですが、本の中でも印象的だった、コン・ティキの下を巨大なジンベイザメがくぐり、夜間に海の生きものたちが燐光を放つのを肌で感じられるのは船ではできない体験、見ている側も太陽神を帆に掲げ、バルサの木で作られたコン・ティキの存在を身近に感じられるのです。 へイエルダールと陸(おか)で待つ妻との絆と葛藤も描かれ、これは本にはなかったプライベートな部分で、大半が航海で占められる映画のアクセントにもなっています。 現在では彼らが証明したかったことが立証されたとは必ずしもいえないようですが、たとえそうであっても彼らの思いは十分むくわれたのでは。 海で撮影することにこだわり、プール撮影でVFXを駆使した「ライフ・オブ・パイ」ほど映像的に洗練されてはいませんが、海と人間の知恵と勇気がスクリーンいっぱいに広がる素朴で力強い作品。
[映画館(字幕)] 8点(2013-12-31 07:04:54)
2.  ブライト・スター/いちばん美しい恋の詩(うた)
夭折でありながらその才能がシェイクスピアとも並び称されたという、英国の詩人ジョン・キーツの恋を描き、たくさんの蝶が舞う部屋や青いブルーベルが群生する森でキーツの手紙に読みいるファニーなど、ポエティックなイメージが盛りこまれた美しい映画。 ジェーン・カンピオン作品にもかかわらずごく一部で公開され、国内盤ソフトも出ておらず、カンピオンにしては抑制されたマチュアな表現がアピールしないと思われたのか、主演のベン・ウィショーとアビー・コーニッシュの日本での知名度がいまひとつであるせいか。 キーツ本人よりも、詩人にインスピレーションを与えたミューズである隣家の娘ファニー・ブローンに重点が置かれているようで、裁縫を得意とするファニーの衣装がキーツと知り合ったことで微妙に変化していくのも見どころの一つ。 キーツもファニーの愛を得て、精神は高まりながら肉体は病に冒されていくのが皮肉で、ファニーの母親やキーツの友人ブラウンが彼らの交歓に投げかける視線もまた複雑なもの。 ファニーの母親は「エンジェル・アット・マイ・テーブル」のケリー・フォックス、恋人たちのそばをはなれない弟(トーマス・サングスター)や妹も強い印象を残しており、特におさない妹の存在感はカンピオンらしさがのぞいているようでした。 ブライト・スター(明るい星)とはキーツにとってのファニー、薄命の詩人には金星(ヴィーナス)のような存在であったのかもしれません。
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2013-12-31 07:02:40)
3.  カッレくんの冒険
アストリッド・リンドグレーンの「カッレ」3部作の2・3作目は映像化されています。 少年探偵カッレと友だちアンデスの外見は原作のイラストのイメージとは大きくちがい、彼らと駆けまわる活発な少女エーヴァ・ロッタはそれらしい感じ。 彼らの年令も3才ほど引き下げられているのは、半世紀ほど前に書かれた本の彼らが年令のわりに子供っぽい気がするからか。 ドイツの「エーミールと探偵たち」が大都会ベルリンが舞台なのに対し、緑ゆたかな町で起こる怪事件。 シリーズで一番面白いと思われる2作目の内容はいじらずに、「ピッピ」「やかまし村」よりもミステリー風味のリンドグレーンの世界が展開します。
[DVD(字幕)] 7点(2013-12-31 06:50:09)
4.  ガールズ
英語のタイトルでもフランス映画、アメリカの「フォクシー・レディ」のように、80年代始めの4人のリセエンヌたちの青春。 「ニキータ」の10年前のアンヌ・パリローが若々しい。
[地上波(吹替)] 6点(2013-12-31 06:48:33)
5.  長ぐつをはいたネコ(2011)
CUTE!
[映画館(吹替)] 7点(2013-12-31 06:47:25)
6.  汚れた血 《ネタバレ》 
なつかしいね、両腕をひろげたビノシュ。 カラフルな2作目はアンナの恋人が年上の男なのもあって彼らの若さがきわだつ。 赤や青、あざやかな色のイマージュは、90年代のキェシロフスキ「トリコロール」3部作のアイディアも生んだのではないかと思えるほどで、あの3人のうち2人はこのビノシュとデルピーでもあるし。 「モダン・ラブ」で塀ぞいに疾走するラヴァンは依然ボウイ信奉者カラックス、この躍動感は最後のビノシュと対か。 SFチックな設定はかすみがちだけれど、感覚と純愛がメインらしいので気にならない映画は、飛行場であれほど思ってくれたアレックスの命がつきるとアンナの中で何かがこわれ、鳥のように、風のように滑走路をひた走る、青春を切りとったようなラストシーンが鮮烈。
[DVD(字幕)] 8点(2013-10-10 07:00:02)
7.  ボーイ・ミーツ・ガール
アレックス3部作のうち最後に見たのが、モノクロの第1作。 ヌーヴェル・ヴァーグへの傾倒も色濃くうかがえ、白い光・黒い影の中では30年前のパリは50年前のとそれほど違わぬたたずまい。 ドニ・ラヴァンは「汚れた血」と似た外見だけれど、相手役のミレーユがビノシュとは異なるタイプなので勝手がちがって、エヴリシング・バット・ザ・ガールの2人のようなけだるさ。 長髪の彼女が髪を切ると別人になるように、ハサミも鈍角になると別の顔を見せる。 鑑賞する順番にもよるだろうけれど、ボウイの初期の曲にも彩られる映画は先鋭的ではあっても、カラックスの3部作の中ではまだ存在感が薄いかもしれない。
[DVD(字幕)] 6点(2013-10-09 07:00:00)
8.  イブラヒムおじさんとコーランの花たち
「アラビアのロレンス」から40年たつと、オマー・シャリフもこんな感じに。 「宗教(キリスト教・イスラム教・仏教)と文化」の三部作の著作をもつ監督の作品は、とりたててイスラム教プッシュではなく、そこここにエッセンスが置いてある感じ。 前半はロベール・サバティエの「ラバ通りの人びと」のような懐古的なパリの裏通りものでもあり、30年代のラバ通りに対してブルー通りには60年代の活気とカルチャー。 神経衰弱の父と暮らすモモが貯金箱をこわして街娼たちに近づくのは、母の匂いを求めてでもあるのだろうし、孤独な少年の人生はストリートにある。 通りをへだてたイブラヒムおじさんの小さな雑貨店にはところせましと商品が並べられ、なつかしい雰囲気。 手くせのわるいモモへの「万引きを続けるなら、うちの店でやってくれ」は、他の店でしょっぴかれないようにとの心遣い。 「アラブ人じゃあない」とも、トルコ商人の彼にも国の誇りがあるのだ。 厚化粧とカツラで若い女優に化けたイザベル・アジャーニが、映画ロケの合間にふらりと訪れたりも。 後半はためたお金をはたいて赤いスポーツカーを買いこみ、父も失ったモモとの故郷への旅。 イスラム世界に浸透していくユダヤ人のモモとイブラヒムとの養子縁組は、人種の壁に阻まれるのが苦い。 痛ましい結果におわるその旅でモモに残されたものは。 心の父イブラヒムと同じ言葉を口にし、ブルー通りに佇むモモには思い出と居場所がある。
[DVD(字幕)] 8点(2013-10-08 07:00:03)
9.  ル・アーヴルの靴みがき
ル・アーヴルは南のマルセイユとは反対側の北の港町。 当地在住の歌手リトル・ボブを使いたくてここにしたという「初めに歌手ありき」の土地選びとか。 初老の靴みがきマルセルが少年イドリッサを救おうとするのが、情が移ったというより使命感だけで動いているように見え、その方が立派かもしれないですがイドリッサとの間にもう少し何か見たかった気はし、そこがメインではないのだろうけど。 不治の病の妻アルレッティが口紅を頬紅がわりに夫に血色よく見せようとする気遣いや、近所のお店の人たちがマルセルの心意気に賛同して商品を気前よくふるまうもよし。 主演のアンドレ・ウィルムは「仕立て屋の恋」では刑事役でしたが、ここでの刑事はジャン=ピエール・ダルッサン。 黒づくめでマフィアのよう、できるだけコワモテに見せてるので最初はちがう人かと。 アル中の失業者とか国鉄あがりの庭師などとはずいぶんちがうので「この役どうなの?」でしたが、なるほど。 黄色いバラにそそぐ涙かと思いきや、白い桜は善行への報いの象徴でもあるのでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-10-07 07:00:00)
10.  サイン 《ネタバレ》 
シャマランは「アンブレイカブル」は「?」でしたが、これはそんなに悪いとは思えず。 ミステリー・サークルが題材としか知らずに見ましたが、子供を残して妻に先立たれたヘス牧師(メル・ギブソン)の途方にくれた様子が中学の時の父に重なり、母親を欠いて均衡を失った家庭の重苦しさというのはよく出ていたし、意識的にスケールを小さくして異常事態への対処が一家族の結束をよびさます作りが変わっていそう。 油断させておいてのエイリアンの出し方や、造形よりも聞いたことのないような不気味な効果音もきいてます。 妹アビゲイル・ブレスリンはまだ6才と小さいながら「お水」の演技は鋭敏な感覚を持つ少女らしく、「グラディエーター」後のホアキン・フェニックスは剣をバットに持ちかえて。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-10-06 07:00:01)
11.  シックス・センス 《ネタバレ》 
人間の「思いこみ」を最大限に利用した映画なのでは。 自分をふくめて観客の多くはマルコム(ブルース・ウィリス)がバスには乗っていても車は運転していないことに、人と向かい合っていても会話はしていないのに気づかない。(唯一の例外はサイキック少年) 最低限の条件を提示されていて、「何か変」と思いつつ、そちらの方へは思い至らせない誘導がうまいのと、あと俳優の魅力。 ブルース・ウィリスはアクション・スター以外の慎重さを見せ、オリヴィア・ウィリアムズが視点の定まらない美しい妻。(指輪が落ちる場面は奈落へ落ちるような衝撃と哀しさがあります) ハーレイ・ジョエル・オスメント君もよかったし、母親のトニ・コレットがまた上手。 彼女のオスカーノミネートがこれ一つだけなのは少なすぎじゃないか!とは思いますが、トニの涙はアカデミー会員の方々もお気に召したよう。
[映画館(字幕)] 8点(2013-10-05 07:00:01)
12.  エバー・アフター
シンデレラってペロー童話以外にもあり、エリナー・ファージョンの「ガラスのくつ」のように独自の味つけがされた作品。 ドリューは茶髪にしていてシュワ似?の王子さま、テンポもスローでシンデレラなのに魔法使いは出さず実話としての作りでも、舞踏会のドレスは羽つきで妖精のような灰かぶり姫にフェアリー・テイルらしさが。 アンジェリカ・ヒューストンの意地悪継母ぶりが堂に入っていて、彼女のためにこしらえたのかシンミリする場面もあり、継姉のうち一人はいい子なのもうれしい配慮。 「ロック・ユー!」にチョーサーがいたように、これにはレオナルド・ダ・ヴィンチが登場し、冒頭のダニエルの肖像画は彼の「ほつれ髪の女性」(1508)をアレンジしたもの、時代はこの頃ということでしょうね。 最初と最後ではジャンヌ・モローがグリム兄弟に貫禄を示し、西洋はおとぎ話と地続きなのが感じられます。 少し地味だけど好きな人がいるのがわかる HAPPILY EVER AFTER。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-10-04 07:00:15)(良:1票)
13.  塔の上のラプンツェル
童話のラプンツェルというと、金色のゆたかな長ーい髪を塔からたらすイメージ。 「メリダとおそろしの森」もそうですが、最近のCGアニメの髪のテクスチャーは精緻をきわめ、キューティクルまで見えそう。 このアニメでは彼女のふだんの生活ではそのヘアがお荷物でしかないように見せていて、だから最後の大胆なアレンジがあざやか! おなじみの童話でもアイディア次第で斬新な作品になることを証明。(ひとふさ切れたのが×色なのがヒントでしたね) 王子さまともイロイロあって、出会ってすぐにメデタシメデタシなのは遠い昔。 夜の湖が光のページェントとなる場面が幻想的な美しさで、作品のハイライト。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-10-03 07:00:03)
14.  ザ・セル
最初に見たターセム作品。 皮肉にも第1作が一番メジャーそうで、「マトリックス」+「羊たちの沈黙」といわれたりもしたけれど、猟奇サスペンスの形態をとりながら人間の脳内映像のイメージの豊かさで見せてしまう映画で、最初の二作は二面性あり。 広大な砂丘を白い衣装のジェニファー・ロペスが小さな点のように歩む冒頭から圧巻、砂漠は何もないのに美しい。 水際の広角度のカメラワークは、ジュネが「アメリ」で踏襲していましたが、映像派と呼ばれる方々はおたがい意識しあい影響しあっていそう。 猟奇色の強い前半はオゾイですが、後半はFBIのヴィンス・ヴォーンも活躍するし見応えあり。 1作目から重要な要素となっていた衣装の石岡瑛子さんを欠いての新作「セルフレス」はどうなるのか。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-10-02 07:00:02)
15.  落下の王国
映画監督だけが仕事なわけではないアーティスト、ターセム・シンの作品数は少なく、1本1本が貴重。 近作「インモータルズ」が影と闇に支配されていたのとは対照的に、この映画の空想部分は光と色に溢れ、世界遺産めぐりの旅でもあり、至福のひととき。 遺跡を舞台としイメージや舞踊をとりいれることで、それ自体も新たな生命を帯びてくるよう。 一方現実の方はかなりシビア。 たびたびスタントのことにも言及したのは、縁の下の力持ちの彼らが映画を支えているのに思いをはせてほしいからなのですが、負傷のスタントマンにスポットをあてるなぞ嬉しくもあまりない趣向。 ラストは「ニュー・シネマ・パラダイス」より好きかもしれず、無謀より果敢という言葉がふさわしい、表舞台に出ることはないはかない英雄たちの勇姿の数々。 彼らの代表であるロイと少女アレクサンドリアの繋がりが、夢のような映画を夢で終わらせておらず、「落(堕)ちる」ことの痛みとそれへの抵抗が、美しい映像に縫いこまれていたように思います。 力強さより浮遊感のある作風も特徴か。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-10-01 07:00:04)(良:1票)
16.  スター・トレック/イントゥ・ダークネス 《ネタバレ》 
4年ぶりのSTは、熱血暴力感動SF。 カーク(クリス・パイン)がメインコアに行った時点で「もしかして…」と思ったのだけど、「スター・トレック2/カーンの逆襲」(82)の名シーンを再現。 テレビで見た時に泣けたというスリコミがあるせいか、条件反射のように涙が落ちてしまい「あ、泣いてる?」 ガラスをへだててふれあう彼らの手!(っていまどき陳腐かもしんないけどイイんだ…) 「新スター・トレック」(ネクスト・ゼネレーション)が好きでも、このファースト・ゼネレーションの強みは彼らの関係が実質フィフティフィフティだからなのを再認識。 TNGのピカードとデータの関わりはあくまで上官と部下のそれなので。 カークとの対立で一時クルーを離れる機関主任スコッティは、サイモン・ペッグがフルに活躍できるシチュエーションだったし、「ロボコップ」のピーター・ウェラーがマーカス提督として久々にSF映画に登場、そしてなんといっても話題性もある「SHERLOCK/シャーロック」のベネディクト・カンバーバッチによる、ハリソンことカーンのブラックホールのような存在感。(知力だけでなく腕力もあり暴力的なので、シャーロックよりコワイ) 私欲というよりあるものに執着する点では「マン・オブ・スティール」のゾッドにも通じるキャラクター、スポック(ザカリー・クイント)とのファイトは両者アクマ系のルックスなのもあって異様な迫力。 スター・フリートの軍隊色やILMの洗練されたVFXが内部のチープさにマッチしないなど気になる部分はあっても、カークの足蹴りやスポックの鉄拳が「テクノロジーよりマンパワー」を強調してそな、近頃なさそなホットムービー☆
[映画館(字幕)] 7点(2013-09-10 07:00:05)(良:1票)
17.  ホビット/思いがけない冒険
「SHERLOCK/シャーロック」のサード・シーズンがおくれているのは、主演の2人が映画に出てるからのようで、それなら映画で会いたい! ワトソン役マーティン・フリーマンはグリーナウェイの「レンブラントの夜警」でも主演でしたが、レンブラント→ワトソン→ホビットってスゴイ変遷。 キャラ的にはレンブラントよりワトソンに近い?主人公ビルボが巻きこまれる冒険は「ロード・オブ・ザ・リング」の前日譚、LOTRのキャラクターがちりばめてあるのでファンの人はうれしいのでは。 イライジャ・ウッド(フロド)は30才すぎても妖精のようなルックス、ケイト・ブランシェット(ガラドリエル)が神秘的に美しく見えるのは威厳があるせいか。 冒頭ビルボが住んでいるホビット庄は桃源郷のような美しさですが、ファンタジーが映像化される場合、邪悪でグロテスクなものまで形として見せられるのがツライところ。 ゴラムもしっかり出てきて「いとしいしと(MY PRECIOUS)」をシツコクやってるのでゲンナリ。(でもそれに耐えたごほうびか、指輪がココで宙に舞う) 旅なんかしたことがなさそうで他人にも興味なさそうなビルボが、友情と勇気を知る第1部。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-09-09 07:00:04)
18.  ダークナイト ライジング 《ネタバレ》 
クリストファー・ノーランの作風があまり得意でないのは、自分にとって気持ちのいい暗さではないから。 期待に応えるべく周到に準備されたと思しきバットマン最終作も「闇フェチ?」と思ったり。 ただ、ジョーカーにオンブしていた前作とは異なり大変凝った力作だとは感じ、ノーランなりに人間らしくなってきているのかと。 廃人同様のブルース・ウェイン(クリスチャン・ベール)と彼の元を去るアルフレッド(マイケル・ケイン)になりかわり、警察官ブレイク(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)とフォックス社長(モーガン・フリーマン)が暗躍し、二大美人女優(前作のマギー・ギレンホールが不美人といわれたせいか…彼女よかったと思いますけどネ)によるキャットウーマンことセリーナ(アン・ハサウェイ、彼女がもどってくるのがよかった)と謎の美女ミランダ(マリオン・コティヤール、「インセプション」につづいての出演)、後半失速する不気味なべインはマスクをつけて、ブルースの再起はイタそうで。 バットサインに感化される副本部長がマシュー・モディーン(「バーディ」)なのはうれしかった。 終盤レヴィットの比重が大きい理由が判明し、「なーるほど!」 「お膳立て」しときながらその後の彼らが見られないのはチョイ不満ですが。(ベールとレヴィットの共通点っていったら、ともに子役出身ってこと) 最後アルフレッドが、公私ともに立ち直ったブルースを見守っていた慈愛のまなざしがしみじみうれしく、命より大切な「ぼっちゃま」から離れるわけナイと思っていたけど。(コレがあるからホッとできる) これで三部作終了でも、バットマンは2年後スーパーマンと共演予定らしく、ノーランがDCアメコミ・ヒーローを着々と仕切るのはイイのか悪いのか。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-09-08 07:00:01)(良:1票)
19.  アメイジング・スパイダーマン
5年しか空いてないのはライミに続投させるつもりだったからですが、別シリーズになったのでそれだと近すぎる感は否めず、ライミ版がエルフマンの音楽もふくめて個性的だったので、ややおとなしい印象を受ける「アメイジング」。 「500日のサマー」の監督なので、ピーターとグウェン(スーパーマンにロイスとラナがいるように、スパイダーマンにもMJとグウェンがいます)のボーイ・ミーツ・ガールっぽいところも。 半分英国人のアンドリュー・ガーフィールドは繊細さがあるけれど、トビー・マグワイアのような強烈な個性がないのでちょっと弱い感じ。 グウェンのエマ・ストーンは元のブロンド+前髪+ブルーアイで「ゾンビランド」より可愛いヒロイン、彼女の方がピーターより目立ってしまっているかもしれません。(彼女のパパが警察官なので面倒なコトになっていて、ピーターが部屋にいるため「今日はアノ日なの」といってパパを追いはらうグウェンがなかなか☆) メイおばさんがサリー・フィールド、ベンおじさんがマーティン・シーンと豪華なキャストですが、メイおばさんは旧作のローズマリー・ハリスの品のいい老婦人という感じが好きかも。 マーティン・シーンは「星の旅人たち」よりオジイサンぽいヘアメイク、ピーターの愛情表現にはにかむ笑顔がよかったのに退場が早いったら。 ライミ版でもスパイダーマンのVFXは十分アメイジングだったので、クレーンを使用するなどして見せ方を工夫しているよう。(クレーンの作業員が「ヒッチャー」(85)のC・トーマス・ハウエルなのにびっくり!) コナーズ博士の右腕が崩壊するシーンは胸が痛みました、彼にとっては積年の夢だったのですから。 ヒロインから離れようとするのは旧作1作目に似ていますが、あれよりも明るさがあるラスト。 旧作同様、原作者スタン・リーが音楽教師として姿を見せていました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-09-07 07:00:00)
20.  フレンチ・コネクション2 《ネタバレ》 
監督も舞台も変わり、ニューヨークから南仏マルセイユへ。 前作はラストの苦さまでふくめて一つの作品だと思いますが、続編を見ることで半月から満月になるように印象も変わってくるし、もう一度ポパイに会えるのはうれしい。 地中海に面した港湾都市マルセイユは、名は知られていても映画で見られる機会は少ないところ。 シャルニエを追って当地を訪れたポパイは、港で捜査中のここでの相棒となるバルテルミー刑事に声をかけますが、うまく発音できずに「バタミ」になってしまうのがユーモラス。(英語ではバーソロミュー) アジトであるホテルに火をつけていぶしだす暴挙も、彼ならではの豪胆さといえそう。 夜のマルセイユを散策し、酒場で若い女の子にちょっかいを出したり、堅物そうなバーテンに一杯おごって意気投合したりといった息抜きもありますが、最大のヤマ場は組織につかまりヤク漬けにされる彼と、そこからの再生か。 このどん底の日々を味わったことがポパイの執念をさらに岩のように固いものにし、長い長い走りっぱなしの追跡(ハックマンが細身の人じゃないので重みがあります)につながり、「ニギニギ」の返礼とあいなったのでしょうね。 前作ほどシャープではないけれど、最後スパッと終わるのはいいと思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-09-06 07:00:01)
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