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1.  HERO(2002) 《ネタバレ》 
武侠映画とは強大な悪役がいて、正義の主人公がそれを倒すといったものが定番であるが この映画には悪役は存在しない。  3人の刺客の犠牲を受けて、遂に始皇帝まで10歩の位置にまで近づくことが出来た無名。 「十歩必殺」の剣を持つ彼には殺すことが可能な距離であるが、 始皇帝を殺すことは民衆を救うことにはならないと判断し命を奪わなかったのである。 また明瞭な始皇帝も無名を処刑することを躊躇するが 「法」という個人の感情を超えた存在があるが故に、彼を助命することは出来なかったのである。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2009-11-02 12:57:04)(良:1票)
2.  ユナイテッド93
この映画を見て、乗客には同情するがそもそもの原因を作ったのはアメリカであるという声があるがそれは違う。テロリストの言い分に僅かの正当性すら無い。アメリカの横暴に対して声を上げたいのであれば、デモや、国を挙げての非難声明などいくらでも方法がある。暴力に訴えたいならば、せめて米軍や軍事施設、あるいは行政関係者に対する攻撃のみに限定するべきだ。何も知らない、罪も無い人間を無差別に攻撃するテロ行為に手を染めた彼らは神にも見放された存在。アメリカを悪く言う資格は微塵も無い。人間と呼ぶことすらおぞましい、汚らわしい存在である。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2007-09-15 23:02:17)
3.  それでもボクはやってない
映画館からの帰りの電車に両手を上げて乗りたくなる一本です。裁判制度が一定のシナリオに従って、人を個人として扱わず進行していく様に憤りを覚えます。痴漢事件では被害者は犯罪が行われたことを証明する必要は無く、加害者とされる側が犯罪を行っていないことを証明(反証)しない限り有罪となります。加害者とされる側は時間とお金を浪費し、社会的信用を失墜させた挙句、やっと無罪を勝ち取っても、そのいずれも手元に戻っては来ないのです。訴えた者勝ちの現在の裁判制度に一石を投じた奇態の名作です。
[映画館(字幕)] 10点(2007-01-25 15:33:08)(良:3票)
4.  戦国自衛隊 《ネタバレ》 
自衛隊に戦略無さ過ぎというレビューが多いですが、まず戦国時代にタイムスリップしたというありえない状況の中で、冷静に戦略を展開できるほうが現実味に欠けると思います。まして兵器の扱いには長けていても実戦経験の無い自衛隊です。敵は刀や弓しか持っていない時代で、自分が高火力の近代兵器を手にしていれば力押しで粉砕できるものだと思ってしまうのも無理ないでしょう。正直、自分も初見では自衛隊が怒涛の如く連戦連勝していくものだと信じて疑いませんでした。結果はご存知の通り、たった一度の大戦で自衛隊はその戦力のほとんどを失ってしまいました(相手が名将武田信玄であったことも要因としてありますが)。慢心すれば足元を掬われるという教訓にもなり、どんな強力な武器が相手でも人海戦術と知恵を駆使すれば立ち向かえないものではないという戦国時代の人のパワーを見せ付けてくれました。
[DVD(字幕)] 10点(2007-01-23 16:03:51)(良:1票)
5.  ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン
ゲームFF7をプレイしたことの無い人は、この作品を手にすることも無いでしょうからそこは切り捨てて正解だと思います。 これはファンムービーです。 ストーリーは二の次で、迫力ある映像と美しい音楽を堪能する為にあるのだと思います。 また原作に思い入れのある人にとっては垂唾物のシーンが目白押しです。
[DVD(字幕)] 9点(2007-11-05 22:39:01)
6.  ヴィレッジ(2004) 《ネタバレ》 
オチはオチで秀逸でしたが、それが無くてもしっとりとした雰囲気を楽しめる作品。 知的障害者を犯罪者に仕立てるべきではないと言う声がありますが、それは現実から目を背けているに過ぎません。 「知的障害者=無垢で悪意を持たない存在」というのは健常者が作り出した勝手な理想像です。 現実の嫌な事から逃げ出し、小さな理想郷に閉じこもった長老達と同じように・・・。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2007-10-01 23:36:54)(良:1票)
7.  タイヨウのうた
ドラマは正直うけつけなかったのですが、映画のほうは素晴らしいです。YUIのプロモを観るつもりで映画館へ行きましたが良い意味で裏切られました。YUIはこのルックスでこの歌声で、さらに演技までこなすという、すごい才能。末恐ろしい逸材です。
[映画館(字幕)] 9点(2007-04-06 00:18:26)
8.  硫黄島からの手紙
日本の戦争映画は概して露骨なほどの反戦映画(製作者の力説が聞こえてきそうなほどの)多いのですが、この映画はそういった主観の押し付けが無くて好ましいと思います。事実をあるがままに伝え、それに対してどう考えるかは観客に任せるものこそが良い映画だと思いました。
[映画館(字幕)] 9点(2007-01-09 15:22:09)(良:1票)
9.  ダークナイト(2008)
ヒースレジャーの遺作に恥じない出来。 "狂気"という面に関して言えば、彼は先代をも上回る怪演技をしてくれたと思う。 主役を食っているという次元を超えている。 脇を固めているゲイリー、モーガンも凄まじい存在感があるのもあって 完全に主役を空気にしていた。 
[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-09-07 13:14:21)
10.  ジャンパー
主人公と同じ力を持ったら、 おそらく恐らく多くの人が主人公と同じ生き方をするでしょう。 他人の役にたてるなんて絵空事に過ぎません。 またこんな力を持った人間がいたら、社会はそれを公に認めるわけにはいかず、 かと言って野放しにも出来ない。 結果「魔女狩り」のような組織が立ち上がるのは必然でしょうね。 主要キャラを生かして終わるところ、次回作はあると思います。 設定は面白いのでもっと脚本に厚みを持たせてくれることを期待したいと思います。 
[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-04-28 16:42:11)
11.  シックス・センス
この作品ではまだオチの為に作っている映画ではないなという感じがした。(味をしめたシャマランはこの後オチありきの映画を連発していくわけですが) この映画におけるオチとは、デザートのようなもので主食ではない。 この後に出した作品のイメージからか、どうもオチありきの監督というイメージが先行してしまい、初見でオチを発見したことに狂喜乱舞する輩が後を絶たないわけです。 
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-09-30 22:02:02)
12.  HERO(2007) 《ネタバレ》 
法廷物としては佳作、しかしコメディーとして観ると十分視聴に耐えますのでこの点数です。敏腕弁護士の見せ所に欠けていた点(冒頭のダンス大会を削って、ここを丁寧に描いて欲しかった。久利生最大の敵なのだから)、アリバイは崩したものの決定的な証拠は提出できなかったにもかかわらず有罪判決が下された点など、法廷物としては致命的な欠点がありました。しかし随所に笑いどころ満載で見ていて飽きることはなかったです。
[映画館(字幕)] 8点(2007-09-09 10:33:24)
13.  DEATH NOTE デスノート the Last name 《ネタバレ》 
前後編共、ようやくDVDで通しで見ました。全体としては楽しめたと思います。 ミステリーとしての突っ込み点を数点。 ①Lはミサに対して危害を加えようとした人間をレムが殺すことをいつ知ったのか、レムが退室した直後にLが死んだフリをしたことが腑に落ちない点。 ②Lはミサによって自分の名前を書かせることを計画していたと思われるが、ミサのノートは事前に偽者と摩り替えてあるはずなので、名前を書かれてもLもワタリも死なないことはLにはわかっているはず。Lが自分の名前を本物ノートに書いておく必要性がここで失われる。月が隠し持ったノートの切れ端にLの名前を書いてその場で殺されないための予防線だろうか?
[DVD(字幕)] 8点(2007-05-09 11:16:45)
14.  マトリックス 《ネタバレ》 
コンピュータと人間が共存した世界というのは、まさにこのマトリックスを刺すのではないだろうか。コンピュータは人間に理想の夢を見せ、そして人間はコンピュータに動力源を与える。双方が傷つかず、利害が一致した理想の関係じゃないだろうか。 気付きさえもしなければ、争う必要もなかったはずだ。 モーフィアスは数十億という人々に現実を見せて、その後にどうするつもりだったのだろう?コンピュータによる保護無くして、崩壊した現実世界で数十億の人間が生きていけるとでも思ったのだろうか? ごく少数派だと思いますが、サイファー的立場で見入ってしまいました。
[DVD(字幕)] 8点(2007-05-06 01:38:17)
15.  DEATH NOTE デスノート(2006) 《ネタバレ》 
これは映画リングに代表されるような、設定勝ちの映画だと思います。ある一定のルールによって課せられる死、そのルールを駆け引きの道具にした主役2人の頭脳戦。原作ファンには不満の残るところもあるかと思いますが、単純に映画だけに視界を絞って考えた場合、昨今稀に見る良邦画です。
[地上波(字幕)] 8点(2006-10-28 00:41:36)
16.  バトル・ロワイアル 《ネタバレ》 
自分がこういう状況下に置かれたら・・・。三村的な行動を起こすかな、桐山も悪くない。守る守ると言ってて具体的な行動を何も起こさない主人公には全く感情移入できません。
[映画館(字幕)] 8点(2006-03-27 23:56:56)
17.  ハウルの動く城
音楽はさすがと言ったところ。ストーリーは原作や考察サイト等を読むとなるほどと頷けますが、映画の中で説明不足だった気がします。声はキムタクや神木クンは頑張ってた、我衆院・美輪さんは安心して聞けますね、倍賞さんは・・・ごめん何度聞いても無理です。
[映画館(字幕)] 8点(2005-12-17 23:36:24)
18.  ソウ
結局ジグソウには最後まで誰も勝つことは出来なかったというオチでしょうか、、。しかし肝心のオチである"ジグソウの潜んでいた場所"。勘のいい人ならすぐ気づいてしまうんじゃないかなぁ、自分は気づかなかった口ですけどね。
[DVD(字幕)] 8点(2005-11-06 09:13:19)
19.  フライト 《ネタバレ》 
彼の最後のカミングアウトには違和感を禁じ得ない。 あそこで「わからない」「答えられない」と答えても死者の名誉を傷つけることにはならないのでは?  一貫して聖人君子として描かれていたならともかく、 それまで嘘つきのアルコール依存症であった主人公が、突然あの場で心を入れ替えた理由の描写が足りない気がした。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2014-01-25 18:28:07)(良:1票)
20.  GOEMON 《ネタバレ》 
梟の城にCGをふんだんに使い派手にした映画と言う印象でした。 映像美についてはもはや文句のつけようはありません。 気になるのは最後、五右衛門に関が原の合戦にまで関わらせる必要があったかということ。 秀吉暗殺までで終わらせていたほうがストーリーとしてすっきりしていたように思います。 忍の本分とは闇に乗じて敵の城に忍び込み、暗殺・諜報などすることですが 敵陣を中央突破して大将の首を取れてしまうならそもそも兵隊の存在など不要のように思います。 戦に加わった動機もよくわかりません。
[CS・衛星(字幕なし「原語」)] 6点(2010-06-07 12:43:01)
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