1. 眼下の敵
勧善懲悪的な映画が多い中で駆逐艦とUボートの艦長が戦いの中でお互いを認め合いいつしか好敵手として認め合う関係になっていく…。リアリティがあるかどうかは別として分かりやすい設定で男同士の緊迫した駆け引きを描いたとてもよく出来た娯楽映画だと思います。最後の爆弾の爆発するまでがちょっと長すぎる気もしないでもないけど、今改めて見ても楽しめる良質な映画です。 [DVD(字幕)] 8点(2006-10-08 20:31:49) |
2. 砂漠の鬼将軍
《ネタバレ》 第二次大戦中には多数の名将が輩出されましたが敵軍からこれだけ賞賛された人物というのは珍しいのではないでしょうか?この映画の原作者である英国人のデズモンド・ヤング准将は実際に北アフリカ戦線でロンメルの捕虜となった体験を持ちますが以降ロンメルに傾倒し伝記まで執筆しました。(それがこの映画の原作となっています。)彼はこの作品でも序盤、ロンメルの捕虜となる英国人将校役で出演していますが遠目に見えるだけのロンメル(=ジェームス・メイソン)に対する彼の敬礼からは、演技を超えたまるで本物のロンメルに対するかのような真剣かつ真摯さが伝わってきます。敵をそれほど心酔させるほどの魅力がロンメルという人物には備わっていたのでしょう。ジェームス・メイソンもそんなロンメルをカリスマ性溢れる演技で演じています。実際にロンメルがヒトラー暗殺に加担したかは謎とされていますがこの作品中では様々な葛藤の後加担する意志を固めます。結果的に暗殺は未遂で終わりロンメルも関与を問われ死を強要されます。国を、家族を守るために戦い続けてきた彼が最後は自分の家族を守るために自ら死を選ばなければならないのはなんという運命の皮肉でしょうか。改めて戦争の矛盾について深く考えさせられます。 [DVD(字幕)] 7点(2006-10-01 04:36:11) |
3. 戦場にかける橋
《ネタバレ》 もっと能天気な映画かと思いきや、いやいやラストの喪失感はすごいですね。副官の「マーベラス」の一言に全てが集約されてる気がします。ただなんか「クワイ河のマーチ」が既にDNAレベルにまで刷り込まれてるのか流れるたびに小学校の運動会とか思い出して余韻に浸りきれないのは勘弁してください。それと斉藤大佐はくそ真面目で確かに西洋人から見たら滑稽なんでしょうけど、ある意味で謹厳実直、融通が利かないが気骨ある古き良き日本人を体現してる人だなと感じました。 [DVD(字幕)] 7点(2006-09-28 02:18:22) |
4. 雨に唄えば
小さい頃見た時はミュージカルが嫌いだった事もありつまらなかった記憶があったのですが、今あらためて鑑賞してみたら…すごく面白かったです!見てるとこちらまでなんだか楽しくなれる、元気をくれるそんな作品ですね。トーキー初期の色々な苦労が伝わるエピソードもとても興味深かったです。ただちょっと作品中での女性の扱いというか価値観が古臭い印象があり、その点に少しだけ抵抗を感じたので評価は9点にしておきます。 [DVD(字幕)] 9点(2006-06-07 21:27:23) |
5. 第十七捕虜収容所
牧歌的というかやや荒唐無稽なストーリー。当時の捕虜収容所ってこんなに自由だったの?と思わせる楽しそうな捕虜生活。もうちょっとシリアスな話かと思ってたけど予想を裏切られました。肩の力を抜いて楽しめる作品。 [DVD(字幕)] 7点(2006-05-31 21:18:59) |
6. サンセット大通り
《ネタバレ》 グロリア・スワンソンの迫力に圧倒されました。自分的なクライマックスは撮影所でのセシル・B・デミル監督との再会シーン。一世を風靡した大女優を一目みたいという人々が彼女の周りに群がるシーンと感極まる彼女の姿にかつての大女優の心中を思い少しもらい泣きしてしまいました。 [DVD(字幕)] 7点(2006-05-29 14:22:21) |