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1.  オーケストラ! 《ネタバレ》 
おおざっぱだったり「おいおい」というところもあるのですが最後には感動させられてしまった音楽モノのいい映画です。ロシア人のおおいなるたくましさで笑わせてくれて、「細かいことを気にするな」的な前向きな力がもらえる魅力があります。それだけではなく旧ソ連の暗い部分を軸にしている人間ドラマもあって、キャスティングも良く、細かい枝葉もたくさんあるので2時間がまったく退屈しなかった。特に最後のコンサートシーン、ガタガタの序盤から立て直して演奏者・観客が盛り上がっていく様は予想はしていても鳥肌が立つほど感動してしまった。「音楽の力はすばらしい」ということを改めて認識する映画です。
[映画館(字幕)] 8点(2010-05-22 10:37:00)(良:1票)
2.  スラムドッグ$ミリオネア 《ネタバレ》 
良い映画だと思う反面、期待したほどではなかったという気持ちも。後半が少し都合良すぎるのと「お兄さんが死んだのに」という結末に少し納得がいきませんでした。人物の心情がよく分からない部分が結構あって(二人の恋愛感情とか司会者・兄の心情の変化とか)感情移入が今ひとつ出来ない感じ?でも一応ハッピーエンドのストーリーと撮影、編集、音楽の面白さで楽しめたので良かったと思います。確かにラストのダンスは妙に楽しい。
[映画館(字幕)] 6点(2010-05-06 19:00:52)
3.  私の中のあなた 《ネタバレ》 
私も時々ウルウルしたくらいなので周囲はくしゅくしゅと鼻をかむ音ばかり。泣かせる映画ですががいわゆる「お涙ちょうだい」とは少しレベルが違う感じ。入り口は訳ありな出生の妹が臓器提供を拒否して親に対して訴えを起こすという深刻そうなテーマから入りますが、後半は姉を中心としたかなりソフトな方向に振れていきます。冒頭「これはハードな内容か」と身構えた者からするとやや腰砕けの感も否めませんが役者がうまく、演出もうまいのでうまくだまされた感じでそれなりに納得。妹の出生からするとこの様な展開は考えにくいとか、いくら何でもこの母親はおかしいとか思うところはあるのですが難しいことを考えずに素直に観れば感動できる作品。ベッキーみたいな妹と痛々しくも穏やかな姉、意外やキャメロンよりおいしい役まわりのお父さん、悪人が一人も出てこない映画で鑑賞後の印象はさわやか。
[映画館(邦画)] 6点(2010-05-06 19:00:37)(良:1票)
4.  トランスフォーマー/リベンジ 《ネタバレ》 
すんごい映像でした。出来たばかりのIMAXで観たのですが、前作よりCGがすごくなっている気がしたのは劇場の違いでしょうか。とにかく細かいところまでよく動いていてそういう意味では飽きません。前作で期待しすぎてがっかりしたので今回割り切って観た分よく思ったのか。ここまでやってくれればストーリーが単純だろうとご都合主義だろうとラストがファンタジー映画っぽくなっていようとそれなりに納得はしました。「マトリックス」なるものがポイントとして出てきますが映画「マトリックス」を彷彿とさせる台詞・場面・展開が目についたのは気のせい?
[映画館(字幕)] 5点(2010-05-06 19:00:15)
5.  ベンジャミン・バトン/数奇な人生 《ネタバレ》 
淡々として長い映画ですが不思議と退屈はしません。でも面白いという映画でもありません。ただ時々ジンと来るモノがあります。どう評価したらいいか迷う映画です。年老いて生まれ若くなりながら死んでゆく、ただそれだけの違い、見方の違いで人間や人生を異なった視点で見せる発想はすごいです。そしてそれが普通に生きる私たちに老いの悲しみとか、運命とか、希望を持つ大切さをを実感させます。年老いていくブランシェットも悲しいですが、若返りながらも結局認知症になって死んでゆくブラッド・ピットも悲しいです。「いくつく先は同じ、課程が違うだけ」という言葉が身にしみます。確かにある程度年齢を重ねた人にしかわからない映画かもしれません。でもきれいな映像ですねぇ。 
[映画館(字幕)] 5点(2010-05-06 19:00:04)
6.  007/慰めの報酬 《ネタバレ》 
アクションは所々面白いのですが、いかんせんストーリーがよく理解できませんでした。まだ前作の方が良かったような気がします。リアルなボンドの様でいて非現実的な部分が多すぎる様に思います。前作から引きずったわかりにくい相関関係を追っかけるだけでも大変なのに、あまりその部分は重要ではなく、実は話は単純だったみたいな疲労感の残る映画に思えました。
[映画館(字幕)] 4点(2010-05-06 18:59:48)
7.  パブリック・エネミーズ 《ネタバレ》 
主人公に深く入り込んで描くような部分が無くかっこいいけど淡泊な印象の映画。なぜ仲間を裏切らないのかとか、なぜ彼女にそれほど惹かれるのかとかがなく、語られるのは「母親が早く死んで父親に殴られながら育った」くらい。後半ではむしろ相手役のクリスチャン・ベイルがいいかと思ったがそれも重い責任を負う刑事の役を表面的にさらりと描いているだけ。銃撃シーンとか特に後半部分でいいところはあったように思うが、どうしても「俺たちに明日はない」が頭にちらついてしまってこの映画を観る意味がいまひとつつかめない感じだった。
[映画館(字幕)] 4点(2010-05-06 18:59:36)
8.  沈まぬ太陽 《ネタバレ》 
私には長い映画。墜落事故の映画なのか、会社の映画なのか、主人公の映画なのか、おそらくその全てなのでしょうがその全部を表現するにはこの長さでも足りなかったんではないかと思います。どれもが散漫になっていてどっちつかずの印象が残りました。連続テレビドラマならともかく映画であればもっとポイントを絞って描く必要があったのではないでしょうか(原作とのかねあいがあったのかもしれませんが)。いかにも古典的な昭和大作邦画のイメージがしたのは狙い?それにしてもほんのちょい役に有名俳優がぼんぼん出てきては消えてゆくのには面食らいました。
[映画館(邦画)] 3点(2010-05-06 18:59:12)
9.  レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦― 《ネタバレ》 
長い。無駄を省いたら一本で出来たのではないかと思うくらいです。前作が思ったより面白かったので期待していたので残念でした。ストーリー展開の重要部分はほとんどパート1で語り尽くしてパート2はほとんど闘いへの準備と闘いそのものに割かれているように思いますが、その準備段階があまりにも長く感じました。パート2を闘いに集中して見せるならもっとテンポ良くする必要があったのではないでしょうか。それにサブストーリーが多くてそこにつっこみどころも多く無理な設定も多いのでますます一本にまとめた方が良かったように思いました。
[映画館(字幕)] 3点(2010-05-06 18:58:58)(良:1票)
10.  レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで 《ネタバレ》 
今ひとつパッとしません。結婚生活が破綻していく夫婦の話ですが、夫婦になるまでの過程があまり描かれていないので感情移入が出来ませんでした。なんで「私たちは特別」と思ったんでしょうか?思いこみだけでこの様な行動をとるならこれはホラー映画に分類するものかもしれません(事実、最後は怖いです)。そもそもこの夫婦の相性の悪さには最初からイライラしており「なんでお前達は結婚したんだ」と思うほどだったので、この様な悲劇的な結末になってもあまり感情が動かされることはありませんでした。またデカプリオとウィンスレットを「タイタニック」とつなげて宣伝していましたが、それにつられて観た人は怒るかもしれません。「タイタニック」以来の共演というのは事実でしょうが、ここまで真逆な内容の映画で「タイタニック」を連想させて客を引っ張るのはいかがなものかと思いました。デートムービーかと思って観たら別れることになります。
[映画館(字幕)] 3点(2010-05-06 18:58:49)
11.  ワールド・オブ・ライズ 《ネタバレ》 
わたしも宣伝に影響されてしまいました。すごい裏があるのかと思いこんでいたために肩透かしを食らった感じです。それとも私が気がつかなかっただけでしょうか。私に見えたのはクロウが多少嘘をつくくらいでどんでん返しはなかったように思えます。むしろハニが一番優秀だったという結論のような、、。リドリー・スコット好きだし、丁寧な作りだとは思いますが私としては残念です。
[映画館(字幕)] 3点(2010-05-06 18:58:39)
12.  パッチギ! LOVE&PEACE 《ネタバレ》 
映画としての良し悪しで言えば良い映画ではないと思うのですが、部分的に言っていることはすごく正しく思えたので微妙な点数になりました。よくある「戦死した人は愛する人を守るために死にに行った」という考え方は後付の理屈に思えて私には理解できないので、それをここまではっきり言う勇気はすごいと。ただ、複数の要素を組み合わせて進行させているのがうまくいっているように思えなかったり、病人の子供が泣いて怖がっているのに暴走運転をする無神経な父親に腹が立ったり、お約束のように乱闘があったりと理解できない部分が多かったこともあり残念でした。また、この映画は「お互い仲良く」と思っている日韓の人たちでも互いに悪感情を持ってしまいそうな(それを意図していることは無いと思うけど)ほど日韓間が仲が悪いけど、ここまでする必要があったのかどうかなどと複雑な思いにさせられました。
[映画館(邦画)] 3点(2010-05-06 18:58:31)
13.  少年メリケンサック 《ネタバレ》 
単純に楽しめました。兄弟の確執やらパンクの神髄やら出てきますが、そういう話はトッピングのようなモノで登場人物達のやりとりを無心に楽しむのがいいのではないかと思える、いい意味でも悪い意味でもおおざっぱな映画です。一カ所コマ落ちのような編集があったり、手持ちの限界を超えたようなカメラワークがありましたがこれは意図的なモノなんでしょうね。普通ではやらないようなことをやっているのもらしいと言えばらしい、クドカンだからいいと思わせる、思わせられてしまう、そういう映画の様な気がします。
[映画館(邦画)] 3点(2010-05-06 18:58:19)
14.  BALLAD 名もなき恋のうた 《ネタバレ》 
いい話だし、つっこみどころが色々あるのも今時の大作映画だから仕方がないとしても、この映画にはオリジナルに引っ張られてしまった致命的なシーンがいくつかあるように思う。車の窓を全開にしながらながら鉄砲の玉や矢が飛び交う合戦の中を走ること(しかも女性の乗せて)。まげを切り落としながら命を助けるという武士としてこの上ない屈辱を与えられたのにその相手が本気で感謝すること。都合良く一家が現代に帰れること。そしてなにより又兵衛が撃たれる理由も分からず、相手も判らないままで終わること。いい意味でアニメであれば成立するだろうこの様な部分も実写映画となればそうはいかない。オリジナルとの兼ね合いでそうしなければならなかったならその時点で実写化はあきらめるべきだったと思う、成立しないんだから。オリジナルを尊重して「おバカ」に振るならもっと徹底すれば良かった。そうすればぎりぎりいけたかもしれない。いい話なのにもったいないとしか言いようがない。
[映画館(邦画)] 2点(2010-05-06 18:58:06)(良:2票)
15.  地球が静止する日 《ネタバレ》 
イマイチな感じです。冒頭からしばらくは緊張感もあって良く、期待させるモノがあったのですが、基地から逃げ出すあたりから雲行きが怪しくなりその後の流れは???が続いてそのまま終わってしまう。他の方も書いてますがキアヌ演じる宇宙人がなぜ人類を助ける気になったかが希薄(長年見てきたというのだから人間の別面くらい知ってるだろうし、しかも地球で暮らしていた仲間(アジア系の老人)もいたのだから)だし、アメリカの対応もいきなり攻撃したりして不可解。最後は明らかに嵐に巻き込まれているのに3人は無事だったり(キアヌも体は人間ですよね)。終始、中途半端でした。そもそも「地球が静止する」というと「地球の自転が止まる」位のスケールかと思っていたのですが見た感じ「文明活動が止まる」だけなんですかね。それも肩すかしでした。
[映画館(字幕)] 2点(2010-05-06 18:57:56)
16.  252 生存者あり 《ネタバレ》 
整合性がつかないご都合主義的なところが多いです。だから先は読めるのですがそこを無理矢理引き延ばして思わせぶりし、結局予想通りだけど、それをさらにたたみかけて何度もこれでもかというくらい繰り返す。それはそれでひとつ映画のパワーだなと変な関心をさせられる映画です。不覚にも最後には少し感動したような気になってしまいました(笑)。
[映画館(邦画)] 2点(2010-05-06 18:57:34)
17.  さまよう刃(2009) 《ネタバレ》 
重いテーマのわりにはリアリティがなく矛盾が多くてその点で後半になるほど興ざめしてきます。あとテンポがのんびりしているのでエピソードが少なく、思い返してみるとなんて簡単な話だったんだろうと思ってしまう。原作が未読なのですがここまで登場人物の背景が省略されてしまうと感情移入どころではなく、ただただアラが見えてきてしまったのはコンセプトか脚本の問題なのでしょうか。内容以外の映画としての質は悪いとは思わないので残念です。この時代に真面目な映画を製作しようとした熱意は感じるので評価はすこし甘めで。
[映画館(邦画)] 2点(2010-05-06 18:57:18)(良:1票)
18.  感染列島 《ネタバレ》 
イマイチです。身近に起こりうるテーマとして興味深く見たのですが、枝葉が多すぎてそれを収集できていない様に思いました。前半の病院のストーリーはそれなりに面白いモノなので、もう少し集中して深く掘り下げ、丁寧に作れば良かったのにと思いますが、枝葉が多いので力が分散して結局全体として地盤沈下している感じです。特に海外に行ってからはその傾向は顕著で、一瞬、日本の惨状を忘れ去ってしまうくらい、違う映画観ている感じすらしました。それとウィルスを日本に持ち込んだ医者が発病したのに日本を出国したことはおかしい、医者ならそんなことはしないだろうし、出国した以上飛行機か船に乗るわけで日本だけで感染が起こることは無いと思います。荒廃した日本の風景も地震や戦争ではないのだからこの様な見え方がするのか疑問でした。リアルではないと思います。
[映画館(邦画)] 3点(2010-04-14 12:12:34)
19.  K-20 怪人二十面相・伝 《ネタバレ》 
これも今の邦画の中ではCGすごいし、美術もすごいし水準は高い作品なのでしょうが、残念ながらストーリーに興味が持てませんでした。今思い返しても映像は残っているけどストーリーがどうだったか思い出せないくらい印象が薄いです。松たか子とか慣れてしまえば面白いキャラクターもいたのにもったいなかった気がします。でも冒頭の東京(?)俯瞰のCGはきれいでした。 
[映画館(邦画)] 3点(2010-04-14 12:12:23)
20.  カムイ外伝 《ネタバレ》 
皆さんも書いてらっしゃいますがひたすらカムイが逃げるというだけの映画です。そこに主たるドラマはありません。辛抱強く観ているうちにどうやら終わりが近づいてきている悪い予感がして「まさか」と思っているうちに本当に終わりました。しかもいかにもパート2を匂わせるような終わり方で解決してない要素を残したまま。あまりにもムニバス的に話が分散するのでひょっとするとこの映画の主題にとって主たるストーリーは重要ではなく、繰り返し強調される忍びの世界の無情さや非情さとその対極にある普通の生活をイメージとして表現したかっただけなのかなとも思いました。豪華な脇役達を惜しげもなく殺してしまう決意があるならもう少し映画そのものの方向性をはっきりと決めたら良かったのではないかと思います。
[映画館(邦画)] 3点(2010-04-14 12:12:11)
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