1. エンゼル・ハート
《ネタバレ》 昔「バックアップ」という深夜番組で、おすぎがオススメ映画として挙げていたのを思い出します。その時、この人も評論家としてちゃんと映画を観てるんだな~と感心しました。 映画を観始めてから20年以上経ちますが、未だに自分の中で燦然と輝く傑作中の大傑作。 全体を覆う退廃的な雰囲気、それを濃厚なモノに押し上げるトレヴァー・ジョーンズの音楽、そして何よりもミッキー・ロークの脱力した名演。 ボサボサ頭、無精髭、たるんだ体型、だらしない服装と決してスマートさはないけれど、あそこまで色気を発散できるミッキー・ロークに脱帽! 探していた人物が実は自分自身だったというオチは今でこそ斬新さはないが、改めて観返しても戦慄を覚える程独特の雰囲気を持った映画です。 最後、エレベーターに乗って墜ちて行くシーンは、まさしくハリーの絶望を象徴しているようで、ズッシリと心に響きます。 [DVD(字幕)] 10点(2006-12-27 09:30:47)(良:2票) |
2. GONIN
《ネタバレ》 普段邦画を全く観ないオレが唯一認めている邦画がこれ。これぞ男映画の真骨頂!とにかく出てくる男が皆艶っぽい。特にディスコで三屋と柴田が競踊するシーン。これ以上の色気合戦は見たことがないね。最後の車庫と路上での決闘シーンも怒号響き渡って男臭さ全開にも関わらず、なんとも美しい画になってるし。全編通して雨を効果的に使ってるのも印象的。出ている役者も日本を代表する名優ばかりだが、そんな中でもたけしの存在感は圧巻!ラフな格好で拳銃ぶっ放し、舎弟の柴田を犯す様は狂気の沙汰としか言い様がない。多分普段おちゃらけてるたけしとのギャップが余計にそう感じさせるんだろうな~。拳銃のこと鉄砲と言っていたあの慣れた感じが最高!結局最後は全滅というオチもこの映画ならではといった感じで頷けるし。映画全体を彩る音楽も映画の持つダークな雰囲気とマッチしており、サントラまで買ってしまった。 [映画館(邦画)] 9点(2006-12-27 14:02:15) |
3. 遊星からの物体X
《ネタバレ》 奇才ジョン・カーペンター監督の快作。隔離された空間で起こる男だらけの疑心暗鬼大会。特殊効果や化け物の表現にやや粗さは感じるが、逆にその粗さに親近感が湧き、手作りの恐怖をバシバシ感じることができます。 実は物体Xは何年も前から地球に生息していて、密かに繁殖していたという設定も秀逸。 最後、マクレディとチャイルズの二人が、極寒の中お互いに疑いながら絶望的な結末を覚悟しつつ意味深な会話をする終わり方に脱帽! エンニオ・モリコーネの単調且つ恐怖を演出する音楽も映画全体の雰囲気に見事に合致してます。 [DVD(字幕)] 9点(2006-12-27 09:54:23) |
4. シン・シティ
とりあえず最高!主役3人がクール過ぎる!特にミッキー・ロークがイイ!あの特殊メイクは圧巻で、一瞬誰かと思ったくらい。原作になったコミックは読んだことないけど、モノクロの中に効果的に原色を使うのは秀逸だね。原作に忠実に作っているだけあって、これでもかってくらい主役が頑強でなかなか死なないけど、そんなこと考える暇も無い位猛烈なスピードと壮快感で物語は進行していく。3話共それぞれ内容が違うけど、テーマは一環しており、軸がブレないのが面白さの原点だと思う。欲を言えば、オムニバスにするならもうちょっと3話を絡ませて欲しかった。でも、掛け値無く面白い!!!続編が出来るらしく、今回のメンバーではクライヴ・オーウェンだけが残るらしいが、是非是非ミッキー・ロークの再登場を願いたい。 [DVD(字幕)] 8点(2006-12-27 16:00:54)(良:1票) |
5. 古畑任三郎ファイナル 今、甦る死<TVM>
《ネタバレ》 個人的にはこれが本当の最終話にした方が良かったと思う程の良い出来。今風で奔放な青年を装いながらも、内面は繊細で人一倍臆病な藤原竜也と、古風で物静かな佇まいの中にも姑息で大胆な腹黒さを見せる石坂浩二の偽りの師弟関係の妙が面白い。最後の古畑vs天馬の対決は、大人の掛け合いという感じがして痺れた。こういう良作を観ると、もっと古畑を続けて欲しくなるよな~ [地上波(邦画)] 8点(2006-12-27 12:54:58) |
6. ハーレーダビッドソン&マルボロマン
やりたい放題の何でもありなアクションコメディ?って感じ。大体主役二人の名前がハーレーダビッドソンにマルボロマンだもんな~。個人的にミッキー・ロークが好きで初のボーズ頭も似合ってたってことで7点献上。 [DVD(字幕)] 7点(2006-12-27 16:05:12) |
7. 古畑任三郎スペシャル しばしのお別れ<TVM>
《ネタバレ》 とにかく山口智子がカッコイイ!踊る、走る、殺すと三拍子揃った?古畑作品屈指のアクティブな犯人。山口智子だからこそ成し得た配役の勝利だと思う。しかし、スタミナドリンク飲んでただけで疑われたんじゃ犯人も完敗だやね。でも、この回の魅力は何と言っても今泉!あのヘンチクリンな踊りに、冒頭の教室での先生とのやり取り。花に目鼻を付けている今泉に先生が一言。「今泉さんそれ何?」・・・「踊る菊ちゃん」・・・「もう!菊人形じゃないんだから」・・・笑えます! [地上波(邦画)] 7点(2006-12-27 13:29:57) |
8. サイレントヒル
多分監督はゲームの大ファンなんだろうね。忠実に映画化しようとする意図は解るんだけど、忠実になり過ぎて訳解んなくなってるし。やっぱゲームはゲームでしょ!?ゲームをやっている身としては、思い当たる場面やキャラが多くてニヤっとするけど、内容はと言うと・・・。もうちょっと映画としての視点で作ればスゴい傑作になった気がするんだけどな~。 [映画館(字幕)] 6点(2006-12-27 15:40:47) |
9. 古畑任三郎vsSMAP<TVM>
スマップがそのまま犯人役を演じるというので期待して観たが・・・微妙。当時人気絶頂の超トップアイドルだったこともあって、いろいろ制約があったのでは?と思わせる程気を遣っている様がありありと窺えた。やはりいくら古畑とは言え、スマップ様を犯人に仕立て上げるのは無謀ということか。キムタクもその前にピンで出た犯人役と同じような雰囲気だったし。これなら誰か一人をクローズアップしてもっと濃い内容にした方が良かった気がする。 [ビデオ(邦画)] 6点(2006-12-27 13:40:01) |
10. 古畑任三郎スペシャル 黒岩博士の恐怖<TVM>
祝!古畑現場復帰!という感じ。出だしは某米映画の猟奇サスペンス風ながら、全編通して一貫性がなく終わってしまった。緒方拳の物事に動じない飄々とした犯人像は、これまでの犯人の中でも特筆すべきだが、内容的には今一。アリキリの石井が思いの外マッチしていたのにはちょっとビックリした。古畑もやっと頼りになる部下が出来て良かった良かった。 [地上波(邦画)] 6点(2006-12-27 13:22:36) |
11. 古畑任三郎ファイナル ラスト・ダンス<TVM>
何はともあれ、松嶋菜々子に尽きるといった感じ。出来自体は平坦であまりグッと来る物がなかった。さすがにネタも切れるわな。最後ということもあり、ご自身が身を置いている脚本界の苦労を表現したかったのかな?と思ってしまった。しかし古畑(三谷さん)は小石川ちなみのことが好きだね~。ここまで来てまだ出すかってゆーくらい思い入れがあるようで。 [ビデオ(邦画)] 6点(2006-12-27 13:13:25) |
12. 古畑任三郎ファイナル フェアな殺人者<TVM>
《ネタバレ》 ファイナル3部作にこの話が入るのは正直残念!しかも、前後の2作が良かっただけに何でイチローなの?という疑問だけが残る。腹違いとは言え、向島くんとイチローが兄弟という強引な設定や、犯罪計画の粗さ等従来の古畑らしくない粗い作りにガッカリ。イチローの演技も経験が無いことを思えばイイ線行ってるのかもしれないが、そこを差し引きながら観るのもいちいち引っ掛かって没頭できなかった。やっぱり古畑の犯人には、それなりに”慣れ”があった上での自然な演技を期待したい。全編通してイチローを悪者扱いしないよう気を遣っている様が窺えて、最後まで期待外れだった。 [ビデオ(邦画)] 4点(2006-12-27 13:05:46) |
13. 古畑任三郎スペシャル すべて閣下の仕業 <TVM>
《ネタバレ》 ハッキリ言って失望!古畑は大好きで、今までのほとんどがそれなりに面白いが、これはワーストだね。最後犯人が死ぬのはタブーでしょ!?今までのパターンを覆そうと思ったのかもしれないけど、できれば他の部分でやってもらいたかった。しかも、自殺を予知していたかのような古畑の沈着振りもいただけない。いつもの古畑なら、死ぬことだけは防ごうとするハズ。まあ、犯人のことが嫌いだったとか、異国の地でいつもと勝手が違ったとか、いろいろ説明はできなくはないが、個人的には×!今泉と西園寺が居ないのも物足りなさを感じる。これはこれとして番外編として割り切って観る方が良いかも。 [地上波(邦画)] 3点(2006-12-27 12:42:44) |