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1.  貞子vs伽椰子 《ネタバレ》 
ゴジラVSガメラ。鉄人VSアトム。キムタクVSフクヤマ。そして、貞子VS伽倻子!決して同一画面上に存在してはならないお約束が破られた。 まさに夢の対決!この興奮!なんというばかばかしさ!最近のそれぞれの作品、特に「貞子3D」のあきれるほどの酷さにJホラー好きとしては、怒りさえ覚えていたが、 これは面白い!誰かの冗談から始まったようなこの企画を完成させたスタッフに感謝したい。 いろいろなホラー作品の要素が垣間見えるが、嫌みは無い。 もちろん突っ込みどころは数知れないが、どうでもよい。ただ一点だけ希望を言えば、伽倻子ファンとしては、呪いの家の間取りは変えないでほしかった。あの階段を這って降りる伽倻子がかわいそう。 終盤の井戸の中のユリの涙の意味は、貞子と伽倻子の悲しみを理解したということか?そして最後に井戸から現れる伽倻子的な動きの貞子らしき者は ユリなのか?・・・ 少なくとも、「バットマンVSスーパーマン」より遥かに好きだ!
[ブルーレイ(邦画)] 8点(2017-01-16 01:17:00)
2.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 
小学1年の時に観た「モスラ対ゴジラ」以来、このゴジラを観るのに何十年待った事か。まず想像を超えて禍々しいゴジラの造型とその進化。グリズリーみたいなハリウッド版とは圧倒的なセンスの差を感じる。そして着ぐるみの代わりに野村萬斎が歩くというアイデアが光る。ベタベタした家族愛などが入る余地のないハイスピードな展開、日本の政府やアメリカとの関係への皮肉、核への警告も描かれている。 それにしてもこの作品の一番の功労者は庵野秀明に総監督と脚本を依頼したと言われている樋口監督かも知れない。「ローレライ」から「進撃の巨人」までの演出を見て、この人には特技監督がお似合いだ思ったしだい。 そして伊福部昭のメインテーマやマーチがモノラル風に流れた時はトリハダものだった。  唯一気に入らないのは、自衛隊の全面協力という事実。安保法で入隊希望者が減っている自衛隊の宣伝活動にのってほしくはない。むしろ逆手にとって、軍隊のくだらなさを若者に感じさせてほしいと思うのは欲張りか・・・  2016年。ついに予想を超えたゴジラ映画の完成を祝いたい。 ただ、興行収入につられて、安易な続編を作るという過去の轍だけは、踏まないで欲しい。 庵野監督のゴジラは完成形。 10年後に新たな才能にゴジラを託したい。
[映画館(邦画)] 10点(2016-08-06 05:32:50)(良:2票)
3.  新宿スワン 《ネタバレ》 
園子温監督作品で、はじめてつまらないと感じた。原作の漫画は知らないが、 こんなひどい脚本を書く、鈴木おさむにはがっかりだ。 カッコつけたクズどもしか登場しないし、台詞が全て嘘くさい。古臭い。女優からも何も伝わらない。 つまりこの映画には、「狂気」が無いんだよ。
[ブルーレイ(邦画)] 4点(2016-04-06 01:09:41)
4.  セッション 《ネタバレ》 
CGオンパレードのドッタンバッタン巨大予算映画の100倍のド迫力! 血と汗にまみれて、最期は最高の演奏で師匠と感動のハグ!というアメリカ人が喜びそうなラスト・・・じゃなかった。 別れた彼女、実は新しい彼氏などおらず、客席のすみでステージを見つめて・・・いなかった。 凄い吸引力!素晴らしい作品! 音楽通らしき人が、あれこれ言うのは筋違い。 若い監督の今後の作品に期待。
[ブルーレイ(字幕)] 9点(2015-10-01 18:57:59)(良:4票)
5.  トランスフォーマー/ロストエイジ 《ネタバレ》 
量販店のテレビで繰り返し流れていたデモ映像がやたら派手で、たまには此のテの映画も観てみるかと思っていたらwowowでやってたので、プロジェクターで鑑賞。 幼少期を円谷特撮映画とともに過ごした私には無理だった。あまりにも凄すぎる映像が目から入って後頭部から抜けていく。ストーリーも人物名も何にも残らない。理解できない。 この映像を作り上げるのにどれだけの労力を要したのか。凄い技術が毎秒ごとに消費される。しかも延々と。あー勿体ない。それにしてもロボットいやオートボット? なのに表情があったり、喋ったりするのがどーも馴染めない。ただ、冒頭の恐竜時代の地球のシーンは唯一好きなところ。 どちらにしても、さすがマイケル・ベイ!という作品。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-05-19 02:18:24)
6.  GODZILLA ゴジラ(2014) 《ネタバレ》 
感想の前に次回作のニュースにビックリ!ついにキングギドラ、モスラ、ラドンがハリウッド版に登場!楽しみだ。東宝はもうゴジラをあきらめたのだろうか? さて本題に。主役はムートーである。お話は平成ガメラ、特にギャオス編に似ている。ムートーの造形も。それからまず一番の魅力は圧倒的な巨大感。これは邦画の映像では観たことがない。パシフィックリムやタイタンの戦いなどでも感じたが、ハリウッドのCG技術はやはり凄い。見せ方として夜のシーンが多かったり、霞んでいたりはっきり見せない撮り方は良いと思う、ハワイでの最初の戦いを子供が観ているテレビ映像にしてしまうアイデアも好きだ。ゴジラを核の象徴としていないのはどうだろう。疑問が残る。ムートーがあまり強そうに見えないのも物足りない。人間ドラマは全く何も残らない。いかにもハリウッド映画。渡辺謙も、もやもやしてるだけ。小1で観た「モスラ対ゴジラ」以来ずっとゴジラの姿を見てきたので、どうしても造形は気になってしまう。やはり顔がアメリカ人だ。ゴリラにも見える。怒りの表情ほど怖くない。なにを考えているか分からない表情が気味が悪くて怖いと思う。頭も小さすぎる。ひと昔前のティラノサウルスの復元模型のイメージがほしい。咆哮も違う。猛獣っぽさはいらない。と欲を言えばきりがないが、好きな映画である。若い人が盛り上がらないのは寂しい。
[映画館(字幕)] 8点(2014-08-26 17:28:02)
7.  ジャックと天空の巨人 《ネタバレ》 
予告編を観てこれだ!と思ったが、期待以上だった。王女がどうしたとかストーリーも役者もどうでもいい。もともとセンスのいいおとぎ話だが、最初の巨人登場シーンはジュラシックパークにおける、ティラノ出現シーンに匹敵するスリルだ。要は怪獣映画である。まさに観たかったものを魅せてくれた。円谷映画で育った私には、「サンダ対ガイラ」を思い出さずにはいられない。今時だと「進撃の巨人」か?身長7メートルという設定も絶妙だ。大きすぎずリアルな不気味さを感じさせるから。血を見せずにに恐怖感を与える上手さもある。それにしても、主役は巨人をひとたまりもなく粉々にした、豆の木だったようだ。私のお気に入りはNo.2の顔のでかい巨人君だ。ラストの、少年がノートをしまうショルダーバッグが洒落ている。
[ブルーレイ(字幕)] 9点(2013-11-18 02:03:14)(良:2票)
8.  冷たい熱帯魚 《ネタバレ》 
冒頭のスーパーでの奥さんの買い物シーンの画と音にズンズン引き込まれる。いきなり不穏なエネルギーを感じさせるから。でんでんは昔から好きだったが、圧倒的に凄い。歴代最高の狂ったおやじだ。そして黒沢あすかと神楽坂恵のエロさは天性のもの?これを引き出した監督のセンスは抜群。とくに黒沢は『愛のむきだし』の安藤さくらに匹敵する狂気を感じさせる。園子温監督作品の中でも一番怖い作品。でもきっとまた観てしまう。もちろん一人で。
[DVD(邦画)] 9点(2012-10-07 01:46:25)
9.  タイタンの戦い(2010) 《ネタバレ》 
ゼウスがどうしたとか、ストーリーははっきり言ってどうでもいい。怪獣映画である。クラーケンがどにかくデカイ。この巨大感はいいと思う。それにしても随分お金かけてる感じだけど、見事に何も残らない映画。やはりハリーハウゼン版の方が好きかな。
[ブルーレイ(吹替)] 7点(2012-01-23 02:09:46)
10.  わたしを離さないで 《ネタバレ》 
予備知識なし。もちろん原作も知らずに鑑賞。あまりにも美しい映像とチェロの音色に、せつなさが溢れる。特に キャリーマリガンに惹かれた。「死亡」ではなく「終了」と訳された言葉がステンレスのように冷たい。 
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2012-01-05 02:45:33)
11.  告白(2010) 《ネタバレ》 
中島監督らしいスローモーションや逆回転、クローズアップなど、美しい映像は魅力的だし、いつもより抑えた色調も好ましい。木村佳乃の演技や、教室の空気など、見所も沢山ある。しかし忘れられないのは、松たか子の顔だ。能面の中に、狂気と切なさと、とてつもない悲しみを閉じ込めた青白い顔だ。特にラストの少年Aを見据える顔面は脳裏に焼き付く。
[DVD(邦画)] 8点(2011-04-19 01:17:02)
12.  インセプション 《ネタバレ》 
予告で、街がグイーンと折れ曲がってくる映像を観た瞬間「これが観たかった映画だ!」と思わされた。ストーリー構成は初見では、なかなかついて行けない。が、まさに映像でしか表現できない、とてつもない世界がある。ラストの独楽は、あまりにもはまり過ぎではある。 
[DVD(字幕)] 9点(2011-04-19 00:29:44)
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