1. ハーフネルソン
《ネタバレ》 注目され始めたばかりのライアン・ゴズリングがオスカーに初ノミネートされながら、日本ではなかなか見ることのできなかった掘り出し物的良作。ドラッグでラリッているところを生徒に見られた教師が、その生徒と奇妙な友情を築いていく。学生たちには人気があるけれど私生活はだらしのない教師と、麻薬や犯罪が当たり前の環境に囲まれて育った女子学生の関係が丁寧に描かれる。二人の間に生まれる関係は、恋愛のように深そうでもあり、兄妹のように必然でもあり、その一方で実はなんの繋がりもない希薄さも持ち合わせている。この絶妙なバランスの中で、なぜかお互いに親近感を抱く過程が自然で、主演の2人がとてもうまい。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-01-28 21:37:31) |
2. ファンタスティック Mr.FOX
《ネタバレ》 大人も飽きずに見れるアニメ。アンダーソンらしい動きのある画づくりと、ストップモーションで再現される動物たちの愛らしくも野性味のある表情がいい。1つ1つのキャラクターも立っている。 [DVD(字幕)] 6点(2018-07-20 11:23:18) |
3. リカウント
《ネタバレ》 社会派の題材だが、冒頭から惹きこまれた。面倒な説明を極力省いて、票の集計に係る攻防をスピーディーかつ緊張感を保って描いている。ケビン・スペイシーを始めとした役者も実力派ばかりで、違和感のない仕上がり。それにしても、あんなに穴だらけ不正だらけの票集計で大統領が決まるものなのかと、衝撃を受けました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-12-08 11:32:47) |
4. アメリカン・サイコ
《ネタバレ》 妄想オチの映画という先入観で見ましたが、そうでもない気がします。妄想というだけでは説明のつかない部分が多い。主人公の格好つけた奇抜さ、滑稽さが時代に反映されているおかしさがありました。ここからガン=カタやって、激ヤセして、バットマンになったクリスチャン・ベールはスゴイ!! [映画館(字幕)] 5点(2016-03-08 21:06:29) |
5. かもめ食堂
主人公3人がとてもいいですね。心が落ち着く映画です。シナモンロール食べたくなります。 [DVD(字幕)] 6点(2012-05-21 09:25:51) |
6. 幸せのレシピ
意外にキャサリン・ゼタ=ジョーンズが良かった。艶やかで強気な役柄だけでなく、こういうしっとりした役も似合ってました。 全体的にほんわか映画で、落ち込んだ気分も明るくなります。 [DVD(字幕)] 7点(2012-05-02 21:23:25) |
7. ロード・オブ・ドッグタウン
《ネタバレ》 サーフィン仲間でスケボーチームを作り世間の注目を浴びていく前半のおもしろさに比べ、それぞれが自分の人生を歩んでいく後半はあっさりしすぎ。が、迫力あるスケボーシーンに、青春期を過ぎて大人になっていく少年たちのドラマは見ごたえありました。脇役ですが、ヒース・レジャーの存在感はかなりのものです。 [DVD(字幕)] 7点(2012-02-13 09:11:35) |
8. 幸福な食卓
唐突な部分もあるが、いい映画。青春や家族など、自分はどうだったろうか、どうだろうかと考え直すところもある。原作は未読だが、原作はどうなんだろうと気になるのは映画が原作に忠実すぎるのか。 [DVD(邦画)] 7点(2012-02-01 21:25:46) |
9. ラスト、コーション
長い映画なのに飽きることがない。いくつかの美しいシーンが印象に残り、音楽も耳に残る。ただ、映画好きな人意外には「良かったから是非見てみて」とは薦められません……。特に、知り合いの女性など。 [DVD(字幕)] 7点(2012-02-01 21:21:39) |
10. クリミナル・サスペクツ
《ネタバレ》 登場人物が多く、冒頭から一人一人を丁寧に描く。なのに、その大半は大して物語に関係ない。車内に拉致された男とその古くからの相棒、巻き込まれたドライバーとそのボス。この4人にもっと焦点を当てればと思う。おもしろくないわけではない、でもなぜか盛り上がらない。ジェフ・ブリッジスが出ているのが不思議です。 [DVD(字幕)] 5点(2011-12-09 21:31:29) |
11. ダウト ~偽りの代償~
マイケル・ダグラスが出ていなければ、見ることのなかった映画。華のない若い主人公2人に、凡庸な展開とメリハリのない演出。普通なら途中で見るのを止めそうです。でも、ダグラスが出てくると重厚な雰囲気で映画が映えるんだよね。ある意味、マイケル・ダグラスの役者としての存在感を感じることができます。 [DVD(字幕)] 4点(2011-11-10 17:54:33) |
12. エレクトリック・ミスト 霧の捜査線
《ネタバレ》 殺人の謎解きを楽しむ映画ではなく、映画の雰囲気を楽しむ映画です。過去の殺人と現在の殺人に執着するタフな刑事役のトミー・リー・ジョーンズと、沼地の多い田舎町の雰囲気がよいです。過去のトラウマに悩む主人公の前には亡霊なども現れて、結局殺人犯はあっさり分かってしまいます。盛り上がりがないなと思ったら監督はフランス人らしい。楽しめるかどうかは人それぞれですが、ハードボイルドとノスタルジックなこの雰囲気は好きです。 [DVD(字幕)] 6点(2011-10-16 21:33:50)(良:1票) |
13. ミックマック
《ネタバレ》 変わった仲間たちが助け合って大企業に立ち向かい、ピンチ中で恋が芽生える。派手さはないけど、頭が良くておかしな復讐劇に魅了されました。いがみ合う企業の社長たちを覆面して拉致し、鳴り物を鳴らして中東に連れて行ったように見せかけるラスト。分かってはいるけど気持ちのいい爽快感がありました。凝りに凝ったセットも映画の魅力で、「ヘンテコだけどこんな楽しいこんな映画を見たよ」と人に伝えたくなる映画です。 [DVD(字幕)] 8点(2011-09-16 23:49:36)(良:1票) |
14. ザ・エッグ ~ロマノフの秘宝を狙え~
ミミ・レダーってもっと骨太の映画を作る監督さんだったのでは、と少し残念。とても軽い仕上がりで、わくわくするシーンがないです。 [DVD(字幕)] 4点(2011-09-12 22:20:33) |
15. シングルマン
《ネタバレ》 トム・フォードは知らないが、とても雰囲気のいい映画だった。大切な人を失った孤独。過去、現在、未来と思いをはせては、孤独を重ねていく。ゲイを演じるコリン・ファース、夫と別れ子供と離れて孤独をぶつけるジュリアン・ムーア。どちらもクセの現れそうそうな役だが、感情を押し殺して現実味のある感じが良かった。 [DVD(字幕)] 8点(2011-09-12 22:03:44) |
16. ソリタリー・マン
《ネタバレ》 60歳を手前にしたかつての成功者である男が、若い女性をくどいて一夜を共にすることばかりに気を注ぎ、やがて仕事や家族、友人を失っていく。どうしようもないダメ男だが、どうも憎めない紳士的な男を演じるマイケル・ダグラスが輝いているドラマ。他の俳優が演じたら男のいやらしい部分だけが目立ってしまうだろうが、カリスマ性を持ちながら落ちぶれていく男の哀愁に思わず感心してしまう。物語としては、医者からの病気の診断を受けてヤケになっているのだが、その発端が弱いのが難点。であるが、この映画の完成後、実際にガンを宣告されて克服したダグラスの演技はやはり一見の価値あり。 [映画館(字幕)] 7点(2011-06-20 21:08:45) |
17. エレニの旅
《ネタバレ》 映画のラスト、水に浮いた小屋の中で死んだ息子に倒れかけながら泣き叫ぶエレニ。エレニが歩んできた人生の悲哀が凝縮されたこのシーン、物語の終着駅として輝いています。美しいながらも冗長な映画ですが最後に得られる感動は大きく、いい映画を観た実感が余韻を残します。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-06-16 10:07:45) |
18. シリアスマン
《ネタバレ》 コーエン兄弟の映画は好きです。しかし、この「シリアスマン」はなかなか難しい。主人公にどんどん振り掛かる不幸、悪夢も見ます。事態は悪化する一方です。いろいろなラビに相談します。ストーリー展開はスムーズなので飽きることはありません。そしてラスト、唐突に終わります。果たしておもしろかったのかどうか…。シニカルなコメディタッチの「赤ちゃん泥棒」や「ビッグ・リボウスキ」にしろ、ニコラス・ケイジやジェフ・ブリッジスといった主人公が、カッコよくないけど魅力的でした。しかし、この「シリアスマン」の主人公に魅力は全く感じなかった。そこが、この映画をおもしろいと言い切れない要因かもしれません。 [映画館(字幕)] 6点(2011-03-27 21:45:17) |
19. 完全なる報復
《ネタバレ》 鑑賞前は、「法の問題点を突きながら」「サスペンスとアクションで映画を盛り上げ」「2大スターがぶつかり合う」のを楽しみにしていました。法の問題点に課題を投げかけるだろうという期待は、ジェラルド・バトラーが残忍な殺人を犯し始めたところで消えてしまいます。サスペンスとアクションも、バトラーが刑務所の中からある方法で爆破を仕掛けて人を殺し、ジェイミー・フォックスはそれに右往左往させられるだけで物足りない。肝心の2人の対決も、工夫なく終わってしまいます。主演2人は魅力的な俳優さんなので飽きることはないのですが、ここが良かったと思える点に乏しい映画でした。 [映画館(字幕)] 4点(2011-01-31 13:51:11)(笑:1票) (良:1票) |
20. ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
《ネタバレ》 この映画の成功は、記憶をなくして右往左往する主演3人のキャラクターがしっかり練られていることでしょう。みんな頼りなくていい加減なんだけど憎めない、観る人の気持ちをガッチリ掴んでました。 [DVD(字幕)] 6点(2010-12-20 15:49:31) |