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こたさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 38
性別 男性
年齢 60歳
自己紹介 基本、好きな作品、気になる作品のみコメントします。批判的なコメントを書くとしたら、怒りを覚える映画です。だからそうそうありません。

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1.  ミッドウェイ(2019) 《ネタバレ》 
同名の1976年の映画は、亡き親父と初めて二人で観た映画。日比谷の有楽座だった。 それはセンサラウンド方式と言う凄まじい音響効果の上映と、軽快なジョン・ウィリアムスのマーチ曲、オールスターキャストの豪華さ以外は、 ドキュメントフイルムと、旧作映画の使い回しが目立つ中途半端な作品だった事が中坊の自分にも感じられた。親父との思い出として大事な映画ではあるのだが。 さて今回の作品。 エメリッヒだけにSFXを駆使した映像はリアルではあるが、やや単調に感じる。 しかし、血生臭い過剰な描写は極力排除されており、あくまで戦闘を重視した演出であった事は潔い。 内容的には比較的史実重視で、過剰な英雄崇拝も無い。一方人間ドラマ部分に関してはほぼアメリカ側に特化しており、 日米を均等に描こうとする心意気は感じられるものの、そこはやはり「トラ・トラ・トラ!」の様に日本側に日本人監督を立ててもらえれば良かったかと思う。 そうすれば、山口多聞役の浅野忠信さんのセリフ回しの一本調子が指摘されて、名将としての山口中将の気高さも表現されていたのではないだろうか。 それと、日本の空母4隻の損失に対し米空母ヨークタウンの飛龍航空隊による大損害はセリフのみの説明であった事が何とも腑に落ちない。 その割にはドゥーリットルの中国大陸でのエピソードや、日本の駆逐艦上での米軍捕虜の虐殺行為などの闇歴史の挿入が何とも不自然で、 カットしてしまった方が映画的にはスッキリするはずだ(史実を隠蔽しろという意味ではなく)。 製作サイドの某国を気遣う事情だとする穿った見方も禁じ得ない。  ただ、総体的に一方的な勝利、敗北という結果論にしなかった事には好感が持てた。ここの部分は1976年の同名作品も同様。 「パールハーバー」の様な映画にならなければ良いが、という危惧の念は幸いにも空砲であった。 近年、1970年代までは数多くあった史実に基づいた戦争大作がめっきり少なくなっている。 「なぜこのタイミングでこの題材の映画なのか?」という疑問はあれども「この題材の映画をこのタイミング制作した」スタッフの姿勢には大いに拍手を送りたい。
[映画館(字幕)] 7点(2020-09-16 08:48:45)
2.  男はつらいよ お帰り 寅さん 《ネタバレ》 
柴又からほど近い、下町の空気が感じられる葛飾区の映画館で鑑賞。 冒頭、主題曲を桑田さんが歌うと言う事で、やや不安を感じていたものの、 奇をてらわずに、とうとうと歌唱した桑田さんに深い「寅さん愛」を感じた。 懐かしすぎる数々の思い出のシーンを挟みながら、寅さんの甥っ子、満男の現在を描いていく展開、 そこに登場する人物には、悪意など一切無い。 出来の良すぎる娘、優しさに溢れた編集者、偶然出会えた昔の恋人。。。 そして満男の中に、確実に寅さんの心意気が引き継がれている事、そこに何よりも安堵する。 ご都合主義でもなんでもなく、寅さんから満男に贈られた奇跡がそこにある。  そして、鑑賞者たる自分たちにも、正月映画として新作の寅さん映画を劇場で観る事ができた奇跡。  米寿となられた山田洋次監督が、今この映画を通して伝えたかったもの。 それをしっかりと受け止めて、語り継いでいく事が寅さんを愛した者たちの責務だと思う。
[映画館(邦画)] 9点(2019-12-30 08:03:22)(良:1票)
3.  翔んで埼玉 《ネタバレ》 
埼玉県出身の妻と、千葉県に住み続ける自分が、松戸の自宅から、都内下町にある亀有の映画館で、妙に生々しい地元感を味わいながらの鑑賞。 常磐線経由で茨城に進み、そこから埼玉に入るという変なルートの違和感、それすらもしっかり落としていく、地元ネタへの踏み込み方に敬意を表したい。 明らかに土地勘ありまくりの場所が舞台なのだが、これだけdisられると、かえって快感になるから不思議だ。 リヤカーについていた「野田」ナンバーなんて、地元民には屈辱以外の何物でもないのだが、自分の車のナンバーの「野田」の文字が何故か愛おしく感じてくる。  最近の、特定地域や国に向けてのネット上での陰湿な悪口(ヘイトスピーチ)や罵り合いは、何とも不快で暗い気持ちになる。 対して、この映画のdisり合戦の根底にあるもの。おそらくそれは「愛情」だと思う。「愛」よりも「愛情」。 その「情」があるから、中途半端な遠慮やフォローの必要が無い。その潔さ、清々しさが、鑑賞後の爽快感に繋がる。 バカバカしくも、実に痛快な2時間でありました。
[映画館(邦画)] 7点(2019-03-22 08:47:06)(良:3票)
4.  ボヘミアン・ラプソディ 《ネタバレ》 
彼らの活動期間にまつわる細かなエピソードの列挙や、ライブの再現などを考えると、2時間超えの作品が決して長いとは思えないが、 6分の曲がラジオでかけてもらえない様に、長すぎる映画も観客からは敬遠される。 それでも、限られた上映時間は、フレディの生涯の疾走感とリンクして、しっかりと補われた。 家族たるメンバーだけへのカミングアウトと抱擁。実父との和解と抱擁。そしてラストに繋がる20分の奇跡のライブ。 メンバー各々は何を思ってプレイしたのか、空を突き抜けたフレディの声は、どこまで届いたのか。 瞼を閉じると、胸が熱くなり、その想いはブライアン・メイのギターとともに、やはり疾走し続ける。
[映画館(字幕)] 9点(2018-12-03 08:03:58)(良:1票)
5.  ダンケルク(2017) 《ネタバレ》 
スピットファイアが本当に美しい。 ラスト近くの着陸シーンには感涙。それまでの緊張感から一気に開放される。 大きく三つの視点と時間軸から描いた構成は、最初の内は多少混乱するものの、見事に集約される。 敵兵たるドイツ軍兵士の姿は殆ど見る事も無く、それが逆に当時の混乱を感じさせる。 また、イギリスの港へやっとの事で帰って来た英国空軍のパイロットが、大局を知らない陸軍兵士から「役立たず」と罵られていた時、そこで出会った老紳士に「私は(貴方の活躍を)知っているよ」と言われる場面。 この後の戦史で繰り広げられた「バトル・オブ・ブリテン」に繋がる重要で感動的なシーンであった。 感情の機微や、人の絆といった人間臭さの表現は、一切排除している様な演出でありながら、実はしっかりと観る者に、彼等の深層心理まで理解させてしまうノーランのマジックには驚愕。 戦争映画の新たな傑作!
[映画館(字幕)] 9点(2017-09-09 23:28:23)(良:1票)
6.  マグニフィセント・セブン 《ネタバレ》 
「荒野の七人」が「七人の侍」をリスペクトして作られた映画である様に、この作品も「七人の侍」と「荒野の七人」をしっかりと勉強して、敬って、感化されて作られた事がひしひしと感じられる。  例えが良いか分らないが、「宇宙戦艦ヤマト」を見て育った現在のスタッフが、「宇宙戦艦ヤマト2199」を作り上げた感じと似ている。 現在の視点で描きながら、矛盾点を克服していく手法。「荒野の七人」の農民の裏切りや、緩い悪党の描写はモヤモヤ感があったもんなぁ。 様々な人種が出てくる違和感についても、この映画の描かれている当時は黒人の保安官も、東洋人も、本作には出ていないロシア系も西部には存在していたらしく、人種の坩堝であった事が最近検証されたとの事。なるほど、多少の盛りはあったとしても整合性は取れていると。 あと、次々制作された続編以降の駄作群(ヤマトの「愛の戦士たち」は除く)に対する憤り。本当に観たかったリメイクはこれだ!という心意気。  劇場で鑑賞後、改めて観たくなってブルーレイを購入したのだが、正解。 特典映像、これが良かった。 グッドナイトがエマ・カレンにピアノで弾き語る息抜きのシーンや、熊男のホーンがファラデーと打ち解けているシーン、極めつけがメキシコ系のバスケスがこどもと心を通わせる場面が見られたりと、未公開の映像は宝箱。大収穫であった。 前述の方々が記されている様に、前作であった心に残るシーンが描かれていないのは、そこを見過ごしているわけでは無く、尺の問題と思われ、スタッフは分っていた。苦しんでいたに違いない。志はしっかりとあったんだ! 特典映像で感激したのは珍しい。この未公開シーンを加えたら、西部劇としての完成度、かなり高そう。  いずれにせよ、特典を観なければ物足りなさがあったのは事実。 もちろん痛快なアクションとスピーディーな展開の、久々に観た傑作西部劇として十分楽しめた訳だが、背負ってしまった神的二作品の十字架は、鑑賞しているこちらにも存在しているわけで、当然辛口になってしまう。 最後の音楽でかなりウルウルしてしまったが、それだけでは駄目なんだ。 尺を後30分伸ばしたら、絶対リメイクの傑作になる。  完全版やディレクターズカットが観たい!期待! 崇高なる7点で。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-06-08 16:42:53)
7.  横道世之介 《ネタバレ》 
正月休みにゆったりと鑑賞。で、題名から感じ取れる長閑な印象のみを頼りに、全然予備知識も無い状態で観たのが本当に良かった。 それと自分の中での吉高由里子という女優のポジショニングが、どうにも定まらなかったのが、当作品鑑賞後に明らかに大好きな女優として位置づけられた。学祭のサンバ部の楽屋で、彼女が世之介を団扇で扇ぐシーン。扇ぐ勢いが喜びの度合いで変化して、犬のしっぽみたいで本当にカワイイ。その後のカーテンに包まるデレデレシーンは言わずもがな。 さて、物語。おそらく自分よりやや下の世代の1980年代の彼らの生活は、多少の非日常的な出来事はあっても、おおよそ親近感が持てる程の存在に感じられ、懐かしさという感情が自然と湧き上がる。 人生について特に目的もないが、決して厭世的ではなく、人に対して当たり前に優しい。恋愛に対しても遠慮はしないが、ガツガツもせず、どちらかというと受け入れる事で成就される。そういった主人公を好きにならずにいられない。 時代を前後させる演出においても、実に自然で押しつけがましい主張がない。これが観ていて大変心地良い。 あんな奴がいたな、という誰もが持つ過去の友人に対しての感慨を、空気感と優しい台詞だけで表現する。途中ラジオの放送で知る事となる、世之介が関わってしまった、ヒロイックで劇的な「ある事件」すらをも劇中では、サラッと流してしまう。映画を観ている側はとても切なくなってしまう一瞬であるが、当時世之介に接していた友人や家族、恋人は彼の事を笑顔で思い出している。 こんな日本映画、最近あったか?いや昔もあったのか? 出演者全てが好演。画面が美しい。心に留まり続ける宝物のような映画。観終わるのが寂しい。鑑賞後、制作側の「笑ってください」という思惑に反し、少しだけ涙を堪えきれなくなった。この件については自分が歳を重ねてしまったから。
[ブルーレイ(邦画)] 9点(2015-01-05 07:52:49)(良:4票)
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