1. オー・ブラザー!
《ネタバレ》 男くさい話。 とかく女性は魔性。男に難を呼ぶ存在、そんな描かれ方してます。 コーエン兄弟って結婚してたっけ? まだ若いころの作品だし・・ まぁでも男の冒険ものは、大体こんな感じなんだろうね、どこの国も・・ むさ苦しい男たちの話でした。 苦労しても苦労しても、女は遠い・・はぁ(溜息)・・ 大洪水、それで?俺も知りたい・・ [DVD(字幕)] 7点(2024-11-21 00:51:43)★《新規》★ |
2. 人生のお荷物
《ネタバレ》 老いてからの子どもは可愛いが、将来を考えると、親として憂鬱だという話。 歳離れた娘3人、やっと片づけたと思ったら、孫みたいなやんちゃな男の子がいた。 父役が斎藤達雄。この人か・・名前はよく聞くが。 なんともいい演技する人だなぁ・・ なんだかんだで、子どもは可愛い。それで幕。 山田洋次の「キネマの天地」で、松竹蒲田の映画が大好きという場面があるが、 つまり、こんな映画なんだね。納得。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-11-19 00:03:06)《新規》 |
3. 天河伝説殺人事件
《ネタバレ》 これは、市川崑の作品の中でも特に評価が低い。 多分、能の舞台を台無しにしてる場面が出てくるからだと思う。 それ以外はいいんじゃない?面白かったけど・・ 「道成寺」が見せ場である。 「二人静」で異母兄弟が競い合い、勝者を跡継ぎにするという話に 重点を置いても、面白くなりそうな話ではあるけど・・ 岸恵子さん、ホントにどんな姿勢でもお美しい。溜息。 浅見光彦事件簿第1弾ってラストにあるけど、第2弾以降あるの? [DVD(邦画)] 7点(2024-11-17 20:19:20)《新規》 |
4. 暴走機関車
《ネタバレ》 黒澤さんの脚本では、最初から最後まで、機関車のシーンらしい。 話が進むにつれ、乗っている人が脱獄囚とわかる仕掛けみたいだ。 本作では、刑務所のシーンから始まり、二人の人物にフォーカスを当てる。 これはこれで、面白い。 また、いかにも黒澤さんらしいと思って観ていた、所長と脱獄囚の男と男のバトルも 実は、後から付け加えられたものだという。 う~む、それでは、黒澤映画は、どんなものだったか? 機関車内部の密室劇だったものと思われるが、実現しなかったのは残念だ。 本作も悪くはない。 ちなみにラストの特攻シーンは、BGMのヴィヴァルディのグロリアミサも、 リチャード三世のセリフも黒澤案という。 観たことない黒澤映画の可能性をつみとった時代が憎い。 [ビデオ(邦画)] 7点(2024-11-16 21:24:25)《新規》 |
5. 東京の合唱
《ネタバレ》 小津安二郎版「自転車泥棒」ですなぁ・・ (ただし、こっちは自転車買ってもらえるんですけど・・) こっちはデシーカみたいな暗い話ではなく、貧しさを笑い飛ばす映画になってます。 しかし、サザエさんの原型じゃないかと思いました。 カツオにワカメにタラちゃんが出てきます。 しかし長谷川町子は、ずっと子供の楽しい時間を描きたかったんだろうなぁ・・ 本作みたいに、社長にたてついて、生活に困るような亭主にせず、 サラリーマンの典型のマスオさんを夫にしたんだろうなぁ・・ それはそれで楽しいのですが・・ でも、ラストの合唱のしみじみさは、小津さんの方じゃないと出ませんなぁ・・ しかし、そうすると、ワカメちゃんは高峰秀子になるなぁ・・ [インターネット(邦画)] 8点(2024-11-14 23:46:45)《更新》 |
6. 僕達急行 A列車で行こう
《ネタバレ》 なんと!九州北部の鉄道を紹介してくれた! 自分は、キハ型くらいしか知らないが(鉄道のことは知らないのだ) 久大本線やら篠栗線など、地元の路線が出てくるのが、嬉しかった。 九州に機関車の基地なんかあるんだね~。森田監督、勉強になりました。 映画は、オタクに恋愛はむつかしい、という、まぁありふれたテーマでは ありましたが、趣味友がいるのが幸せなんだね、人生は、結局。 鉄道の話題で、夢中になって、旅してる二人のシーンで、おしまい。 森田監督、お疲れさまでした~ [DVD(邦画)] 7点(2024-11-11 21:54:16) |
7. ドゥ・ザ・ライト・シング
《ネタバレ》 ヒートアップしていく様は凄い。 平和な町が、どんどんヒステリックになっていく。 黒人差別のマグマが噴き出る様を、スパイク・リーが丁寧に描く。 イタリア系移民と黒人の衝突。 まぁ黒人の街に、イタリア系が店を出してるとこから、波乱含み。 何より、みんな愛情があるのに、こんな結末じゃぁなぁ・・ 体が大きいが、ラジカセ持ってるだけの(まぁウルサイですが)大人しい黒人を、殺すのは、やっぱり酷い。 最後のマルコムXの言葉がきつい。 「私は暴力を擁護する者ではないが、自己防衛のための暴力を否定する者でもない。 自己防衛のための暴力は、暴力ではなく、「知性」と呼ぶべきである。」 移民国家アメリカは、簡単ではないみたいだ。 スパイクリーの「マルコムX」も観てみたい。 [DVD(字幕)] 7点(2024-11-10 23:49:56) |
8. レマゲン鉄橋
《ネタバレ》 戦争映画にも、史実ものと作り物の2タイプがありますが、 これは戦時中、実際あった攻防みたいですね。 最初は、ロバートボーンが主役で、前線の橋を爆破前に、味方のドイツ軍を 橋を渡らせようとする話かと思いました。 ところが、目線は連合国側に行き、橋を敵が爆破するのを阻止するとか、いきなり 上司の命令で方針が変わったりして、現場が混乱する様子が描かれます。 この部分が、実話ベースなので、かなり説得力というか迫力ある場面です。 さて、橋はどうなるのか?ってな話であります。 考えさせられたのは、戦争という破壊活動の中で、 高価な人形が壊れたことを気にする役人が出てきたり、 装飾された西洋建築が、ボコボコ破壊される場面がでてきて、 戦争ってそういうもんだよなぁと改めて思ってしまいます。 [DVD(字幕)] 7点(2024-11-09 22:07:49) |
9. トゥルー・グリット
《ネタバレ》 映画オタクの創る西部劇としては、本作が1位と思う。 タランティーノの創る西部劇も悪くないが、女性っ気がない。 女の子を馬に乗せて旅するなんて、開拓時代にはありえないでしょうけど、 イーサン監督は、見事に形にした! 西部劇には、史実ものと作り物の2つの流れがあるが、 作り物にはどうしても厳しい点数がつけられる。 その中でも本作は、2000年代にふさわしい一品と言える。 [DVD(字幕)] 10点(2024-11-09 00:47:45) |
10. エターナル・サンシャイン
《ネタバレ》 「グッバイサマー」のミシェルゴンドリー作。 記憶を消去されていく脳内映像を描くとは、やはり奇才。 ケイトウィンスレットの、七色の髪が楽しめる。 こんな装置、ある意味で拷問やぁ! どんな思い出も、今の自分につながっとると考えれば、気持ち悪い装置。 一時の気の迷いで、記憶を消そうと実行した女心が恐ろしい。 [DVD(字幕)] 7点(2024-11-08 01:08:35) |
11. オペラ座の怪人(2004)
《ネタバレ》 ニューシネマ好きの自分には、「ファントム・オブ・パラダイス」から この話に興味を持ちました。 あの有名なBGMは公開当時、街のあちこちで聞こえてきてた。 それくらい存在感があった映画ですが、やっと鑑賞♪ あこがれのオペラ座の内装が、これでもかというくらい活かされていて、 (天井まで映してくれなかったけど)堪能しました。 ストーリーも有名な話なので、飽きさせません。 10点と行きたいのですが、大物俳優が出てなかったのが、ちょっと残念。 ミュージカルだから、実力重視のキャスティングですな。 [ビデオ(字幕)] 9点(2024-11-02 18:18:24) |
12. グッバイ、サマー
《ネタバレ》 人生に大きな影響与える、中学生のひと夏の大冒険。 自分たちで作った家型四輪車で、フランス国内を走る。 とても夢のある話で、ワクワクする。 好きな話です。 人生のほろ苦さも、後半からしみじみと・・ 秘密基地とロードムービーが合体した、素敵な作品です。良作♪ [DVD(字幕)] 7点(2024-10-27 22:05:26) |
13. 夜明けのすべて
《ネタバレ》 三宅監督、いいですねぇ 今泉監督みたいにさりげない会話ですけど、あざとさがないと言うか・・ ホントに男女が会話してる傍で聞いてる感じがする映画なんですね。 上白石さんの地じゃないか、って感じのキレ方も、女子あるあるで、いいですね。 ただ話に一本芯があってもいいのかなって気もします。 二人のやりとりが、もっとラストのほうのプラネタリウムの果実となってれば、 もっと見ごたえあったと思います。 北斗七星の説明がどう仕上がったか、気になってます。 [DVD(邦画)] 7点(2024-10-26 19:19:56) |
14. 幸福(1981)
《ネタバレ》 刑事ものの秀作。 だが、テレビの刑事ものと同じような鑑賞後の印象しか残らないため、 目立たない作品になっている。 ここで傑出しているのは、水谷豊の人間性。 あ~こんな人、もっといてもいいよなぁと思ってしまう。 その後、水谷は機械みたいな人間を演じることが多くなるのだが、 この作品の水谷みたいな俳優、もっと欲しい。 何というか、ギラギラしたとこがないんだよなぁ・・貴重な存在。 [DVD(邦画)] 7点(2024-10-20 23:09:23) |
15. SHE SAID/シー・セッド その名を暴け
《ネタバレ》 60年代、ベトナム戦争の暗い影響で映画界はニューシネマブームになる。 そして「ロッキー」「スターウォーズ」の登場で、一気に暗い映画はおさらば! 80年代の空前の映画ブームが来る。しかし、それも90年になると苦戦するアメリカ映画界。 そんな中、いくつか面白い作品があった。それがワインスタインのプロデュースした映画だから、映画ファンとしては 本作は、とても辛い。こんな人の指揮した映画に、感動したの?俺! 俺の感動を返せ~!と言いたい。 本作の悪、ワインスタインは、仕事上かかわった女性を、密室でハラスメントしてたという事実。 それを暴くジャーナリストの戦いの話である。 事実に基づいているから、ますます俺の感受性、間違ってる?となってくる。 この人、権力あるから、賞も取ってる映画が多く、多くの人が観る映画をプロデュースしてるから、 思春期にワインスタインの映画で励まされた青年が、グタグタになるんじゃないかと心配。 自分的にも、本作でパルトローが23歳のときにハラスメントにあってて、 その3年後に創られた「恋するシェイクスピア」「リプリー」のパルトローが好きだったのでショックです。 [DVD(字幕)] 7点(2024-10-19 21:37:28) |
16. われらが背きし者
《ネタバレ》 ジョンルカレの映画らしく、公務員的スパイ映画。 内容はロシアハウスの現代版。 素人を使って、情報を国外に流出させようとする話。 スパイも、自分も父親であることを言うシーンは新鮮。 スパイも公務員であり、普通に家族を守っている立場というのが分かる。 ラスト、誰がけりをつけたのか? ロシアか?それともイギリスの政治家か? 発見された紙に政治家の名前が書いているとこなんか、意味深。 もし・・・なら、こわ~!こわ~! 007みたいに現実離れしてないスパイものなので、 現実もこうなのか!とビビる。 [DVD(字幕)] 7点(2024-10-17 22:43:14) |
17. タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密
《ネタバレ》 どうやって造られたのか、考え出すと、ビビりだして、 映画に集中できない。 ホントに、良く出来てるなぁ。 新しい時代を迎えたんだなぁと当時、シミジミ。 スピルバーグ的演出も冴えて、面白い作品です。 いきなり、これだけのレベルを作ってしまうと、 CGアーティストは、大変だろうなぁと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2024-10-17 22:40:47) |
18. 首(2023)
《ネタバレ》 チン説本能寺の変! 戦国版アウトレイジで、たけしさんのサービスぶりが楽しめます。 でも観てて、今まで好きだった時代劇のイメージが壊れたり、 まじめに歴史を勉強することってどうなんだろう?とか考えてしまったり、とにかく破壊力があります。 話変わりますが、DVDで字幕で見ると、誰が何をしゃべったか分かって、 勉強になります。 [DVD(邦画)] 7点(2024-10-15 00:53:41) |
19. 田舎司祭の日記
《ネタバレ》 「へっ、今度の司祭、青二才じゃねえかよ」 「説教なんて聞いてらんねぇ」 赴任した田舎の教会で、冷たい視線の中、 この若い司祭は、可哀そうな夫人の魂の救済をやってのける。 それを目撃した若い女性からの、審判の対応がなされる。 やがて、そこにいられなくなった司祭は、のたれ死に・・・ ラストの言葉 「それがどうした。すべては神の思し召し。」 圧巻、巨匠ブレッソンの見事な落ち。 いつか、俗物の老司祭が、女性の魂の救済をやってのけ、 女性たちから審判の対応にさらされ、最後にどんな言葉を残すか?なんて 映画も観てみたい。 [DVD(字幕)] 10点(2024-10-13 15:52:48) |
20. BAD LANDS バッド・ランズ
《ネタバレ》 原田監督独特の、シャープな画面。 それが気にならないくらい、ストーリーが尖ってました。 安藤サクラの帽子姿は、ストリートオブファイヤーのマッコイと同じくらい ベストキャップウーマン賞を与えたい。 日本クライムサスペンスでは、どうしてもこの事務大国日本のややこしさが付きまとう。 それを見事に見せ場にして、面白いサスペンスでした。 困った「弟」でしたが、ラストの展開には泣けました。 曼荼羅も良かった。 ラストの街からの脱出劇、そして心に刺さる音楽。 あ~日本映画も心に残るラストを描けるようになったなぁとしみじみ。 (暗証番号丸見えじゃない?女性同士の取引だから、安心できるのかな?) [DVD(字幕)] 8点(2024-10-11 00:43:19) |