1. 紅の豚
《ネタバレ》 今までオッサン向けの映画だとバカにしてきて本当にごめんなさい。金曜ロードショーで暇だから見てやるかって気持ちで観たら五分後には画面に釘付け、飛行機の迫力と浮遊感は凄すぎてアニメとは思えませんでした。ストーリー、音楽、絵、世界観、キャラクター(対称的なジーナとフィオがどっちも魅力的)、そして豚!!どれも最高。男はあれくらいカッコつけてるくらいが最高にかっこいい、と私は思います。 [地上波(邦画)] 10点(2007-08-26 19:14:08)(笑:1票) |
2. スタンド・バイ・ミー
死体探しに向かうまでの、ワクワク感と楽しそうな雰囲気が、いまから思い出すととても切ないです。あの後四人が離れ離れになっちゃうの、寂しいけど、なんとなく分かる気がします。友達って、いくら仲が良くて大切でも、ずっと一緒にいられるわけじゃない。上手く言えないけど、きっとああいうのが本当なんだと思います。 ただ、ラストシーンからエンドロールへの入り方と、「スタンド・バイ・ミー」の使い方は完全に反則です。おまけに歌詞の日本語訳を見せるなんて……こっちの目を腫れさす気か [DVD(字幕)] 10点(2007-07-31 22:14:03)(良:1票) |
3. メリー・ポピンズ
《ネタバレ》 初めて見たのはたしか親戚の人がWOWOWか何かのを録画してくれたビデオで、幼稚園児くらいだった当時は台詞もろくに分からなかったけど、見ている間気分はずっと絵の中屋根の上、歌が始まれば適当に口ずさみ、終わりが近づくと無性に寂しくなる―。その感覚は今でも覚えています。 そのビデオは結局画像が悪くなって捨てちゃったんですが、最近ふと見たくなって借りてきたら、今まで気が付かなかった、この映画の奥深さにはっとしました。 仕事第一で子どもたちにあまり構わず、メリーポピンズをバカにしていたお父さんが、彼女に言いくるめられて子どもたちを銀行に連れて行き、結果的に銀行をパニックにしてクビになっちゃったのにも関わらず、今まで言えなかった「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」をすらすら言って、嬉しそうに飛び上がって銀行を後にする。気付いたらわたしは笑っていました。お父さんが微笑ましかったのもあるし、今回、こんな素敵な再発見ができたことも凄く嬉しかったです。 最後に。みんなで手をつないで凧揚げをしに行く一家を見送ったあとで、傘に「ほんとは寂しいんだろ?」と茶化されてメリーが答える「完璧な人は感情におぼれないの」(←うろ覚え)が心に残っています。 別れがどんなに悲しくても、彼女は「完璧」でいられるように悲しみを堪えて、寂しい思いをしている子どもたちの元へと行く―そんな想像が頭をよぎり、今度は泣きそうになりました。ハイ、堂々の10点満点つけさせていただきます。 [ビデオ(吹替)] 10点(2007-07-27 17:11:12)(良:3票) |
4. アヒルと鴨のコインロッカー
《ネタバレ》 映画化されていると知り、でも限られた映画館でしか上映していなくて、家族にせがんでねだっておがんで、電車を乗り継いで映画館まで連れて行ってもらってまで観た、思い出の映画です。どうしてそこまで観たかったのかというと原作ならびに作者の大ファンだからです。 現在と二年前の時間軸が交錯していく構成の物語を、映像でどう落とし込むのかなって思っていたら、椎名の想像(解釈)と、真相パートで演者を変えて同じ画を撮るって言う手法に度肝を抜かれました。原作での多少のクサさが映画でさらに上乗せされてる感はなくもなかったですが(琴美が車の前に立ちふさがる所とか…原作は飛び出したってだけだった気がする)、原作の再現度、リスペクト、どう魅せようかという工夫や演出が光っていて、それだけですごくすごくうれしかった。鑑賞後に地元のレンタルショップで映画に出てきたのとまったく同じボブディランのアルバムを借り、「風に吹かれて」を何度も何度も聴いて必死で歌詞を覚えたのも忘れられない思い出です。原作ファンとして、中村義洋監督に心からのありがとうございますを捧げたい。原作を後から読んだ「陽気なギャング~」の映画で負った傷がすっかり癒えました。 [映画館(邦画)] 9点(2018-09-08 21:28:28)(良:1票) |
5. ローマの休日
昔から往年の名作だ不朽の名作だって言われている映画に対し、よく思うことは「ホントにそこまでいい映画なのか?昔のだし案外大した事ないんだろうなー」。この「ローマの休日」も同様でした。ラブストーリー苦手だし……って敬遠していたのがバカみたいに、素直に面白かったです。会見~ラストまでの流れは映画を見ている気がしませんでした。二人の視線が切なくて、別れがどんどん近づくにつれ、二人とも今からでも遅くないから早く行け!って気持ちと、あくまでも王女と記者の一日限りの恋だから良いんだよな、って気持ちが一人せめぎあってました。オードリーはもう言う事なし。本当に妖精が彼女に宿っていたんじゃないかとまで思います。 [DVD(字幕)] 9点(2009-05-03 17:02:25)(良:1票) |
6. ダイ・ハード
聞きしに勝る面白さ。アクション映画を最後までワクワクハラハラドキドキして見たのは久しぶりでした。エレベーターから椅子に乗った死体が降りてきて、そこにマクレーンの挑発が書いてあるのがなんか笑えた。ハンスがスネイプ先生役の人だとは気付きませんでした。 [DVD(字幕)] 9点(2008-02-07 15:48:25) |
7. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
中身なんてあってないようなもんだけど、海賊が暴れ回ってんのを見ているだけで楽しく、あっという間に時間が過ぎて終わってしまう。テンポがいいから最後まで全然退屈しないし、ジョニデに関してはもう今更言う事もない。見終わってからしばらくは頭の中で音楽がくり返し鳴り響いて止みません。ほんと、映画館で観たかった… [DVD(字幕)] 9点(2008-01-18 15:33:52) |
8. ターミネーター2/特別編
《ネタバレ》 あえて予備知識無しで見たので、シュワちゃんとロバート・パトリックが少しずつジョンに迫っていく序盤から一気に引き込まれました。前作のT-800の無表情がのならではの無機質さ、冷酷さを感じさせるのに対し、こちらはジョンとの会話場面などでそれがお茶目に感じられるのはなかなか面白かった。スカイネットを作った技師とのシーンはちょっと退屈でしたが、終盤からラストにかけての展開は前作をはるかに凌ぐ迫力と感動がありました。 それにしてもサラの変貌ぶりは凄まじい。母は強し、どころじゃないです。 [DVD(字幕)] 9点(2007-08-31 10:51:16) |
9. 情婦
法廷サスペンスと聞き、どっしりした重厚感のある感じのを想像してたので、かなり笑えるところがあったのは意外でした。主人公の弁護士とおせっかいな看護婦のやり取りは見てて楽しかったです。笑いを適度に盛り込みつつ、先の読めないサスペンスとしてもしっかり魅せる。私も完全に騙されました。映像に古さを感じなかったといえば嘘になりますが、そんなことがどうでもよくなるくらい素晴らしい脚本と演出には頭が下がります。間違いなく名作。 [DVD(字幕)] 9点(2007-08-30 16:26:41) |
10. ターミネーター
《ネタバレ》 執拗にターゲットを追いかける、まさしく「機械」なシュワちゃんがめちゃくちゃ怖かったです。地の果てまでも付いて来そうなあのしつこさ、どうしたらあいつ倒せるんだよー!というもどかしさもあいまってたまらなく恐ろしかった。 いきなりのラブシーンは仰天でしたが、爽快最初は守られてばっかりだったサラが最後にT-800を潰したところは爽快でした。スカイネットに制圧される未来と、人類が逆転勝利する未来の両方を感じ取れるラストシーンも好き。 [DVD(字幕)] 9点(2007-07-28 21:43:20) |
11. PERFECT BLUE
《ネタバレ》 昔の映画とはいえ、作画が今時のアニメらしいデフォルメとは対極のリアルなタッチで、そんな生々しい絵面から、心身が苛まれる恐怖をじわじわと演出してくる。これは夢か現実なのか、誰がどこで何を仕掛けているのか、そもそも自分のことさえもまるでわからなくなっていく。超怖かったです。あんなリアルなレイプ(の演技)シーンは初めて見ました。岩男潤子さんの声がエロすぎる。そして真犯人は視覚的にもグロかった……今敏ワールド最高でした。ほんと何で早逝してしまわれたんだ……。というかブラックスワンの元ネタだったんですね、これ。 [DVD(邦画)] 8点(2018-09-08 20:12:04) |
12. マレフィセント
《ネタバレ》 ステファンの登場で、あー!オーロラの親父だ!!あの黒ひげの王様だ!と即座に思い出し、彼がどう絡むのかわくわくしてテンション爆上げしたのに、そのステファンは青年期は野心に晩年は自業自得な恐怖に囚われてクズと化し、妖精たちは笑えない育児音痴、フィリップ王子はまさかの当て馬役(おまえ何しに出てきたの)、一方カラスのディアヴァルは常にマレフィセントの心情に寄り添い、いちいち挙動が可愛らしく、人間姿はイケメン。よくもまあここまでアレンジしたなぁ。 でもそうして、結末にまで大胆な改変を施して、アニメ版とはまるで別物な内容になっていても、しっかりと一本筋の通った物語になっていることはすごい。他を落としてまでマレフィセント側を魅力的に描くことに一点集中していたからかもしれない。 ハッピーエンドとは、真実の愛とは、可憐なプリンセスが王子様と運命的に出会って結ばれてめでたしめでたし、だけじゃないのだと。それを示すために、ここではディズニーの過去作品の別解釈を、それも冷酷無比な悪役だったマレフィセントの人間らしい面を浮かび上がらせ、彼女の強さと弱さ、格好良さといじらしさ、憎しみと愛で揺れる心を描いた、その効果は絶大で衝撃的でした。ショックを受けたことで、わたしこんなに眠れる森の美女好きだったのか、と気づかされてもなお、結局はこの映画のマレフィセントの魅力に抗えませんでした。負けです。 [映画館(字幕)] 8点(2014-08-05 00:53:09)(良:2票) |
13. インビクタス/負けざる者たち
《ネタバレ》 これを観るまで、ネルソン・マンデラについて知っていたのはノーベル平和賞を受賞したってことくらいで、具体的に彼がどういう人で何をした人なのか、ほとんど知りませんでした(ネルソンと聞いたらまずイギリスの提督が思い浮かぶので最初はトラファルガー海戦か何かの映画だと勘違いしてた有様……;)。本作でのネルソン・マンデラという人の、「敵を赦す」広すぎる心と、「白人と黒人がひとつになって」という信念のもとに南アを建て直そうとするまっすぐな姿勢には、心を打たれるを通り越して圧倒されました。刑務所でキャプテンがマンデラの幻影を見るという演出も彼の器のデカさを物語っている気がしました。逮捕されて収監されていた身だったのにもかかわらず、「赦す」とはっきり言えるマンデラは凄すぎます。そして、国中から叩かれていた弱小ラグビーチームが少しずつ強くなっていくのを通して黒人と白人の距離が縮まり、ついには彼らが一緒になってワールドカップ優勝を喜び合う、そのことがどれだけ価値のある素晴らしいことなのか、身をもって知りました。映画で泣いたのは久しぶりだ……。イーストウッド恐るべし。「みんながひとつになれたら」という思いは国でもスポーツでもきっと同じなんだとマンデラはわかっていたのかもしれません。これを書いている現在は冬季五輪の真っ最中ですが、本作でのワールドカップのように、世界中の人々が国や人種の壁を越えて、五輪の期間中だけでも、スポーツを通してひとつになれたらいいなあと思います。 [映画館(字幕)] 8点(2010-02-18 17:48:38) |
14. スターダスト(2007)
劇場は席を間違えた事に最後まで気付かなかったくらいガラガラだったけど、思ってたよりずっと面白かったです。映像、音楽も良かったし、何人かの方が言う通り最後まで安心して観られました。こういっちゃなんだけど、話が単純で世界の存亡とかが絡んでないファンタジーはけっこう新鮮でした。 あと、ロバート・デ・ニーロ、実はこれが初見…。 [映画館(字幕)] 8点(2007-11-27 11:01:22) |
15. 怒り
《ネタバレ》 (当時)久しぶりに映画館で観た邦画だったからというのもあるのでしょうが、映像的なインパクトがすごかった。3つの違う場所で物語が進行し、互いに交錯することもなく、真相までラストまで一気に収束していく構成は凄く見応えがあって、時間を忘れて見入りました。怒り、というタイトルについては……最後の広瀬すずちゃんの海岸での叫びが示しているのかな。後から原作を読みましたが、襲われた箇所はかなりぼかされていて、泉ちゃんが感情を烈しく爆発させるような場面もなかったので、あれが映画なりの「怒り」の表現だったのかもしれない。ただ映画の方はどちらかというと「自分のコミュニティにふらりとやってきた見知らぬ人をどこまで信じられるのか」というテーマ?の方が印象に残った。渡辺謙さん始めとする主要キャストの芝居はどれも素晴らしかったのでそれだけでも劇場で観る価値はありました。この映画で広瀬すずちゃんすげぇなって初めて思いましたし佐久本宝くんも圧巻だった。 [映画館(邦画)] 7点(2018-09-08 22:19:25) |
16. 魔女の宅急便(1989)
《ネタバレ》 ラジオから「ルージュの伝言」が流れキキが上昇→月をバックに「魔女の宅急便」とタイトルが出てくる、この部分が一番好きです。子供のころは、箒で飛べなくなった時、ジジと話せなくなった時、まるで自分の身に本当に起こった事のように悲しくて、観ていてかなり落ち込んだ覚えがあります。さすがにそこまでではありませんが、今でもキキが一喜一憂するたびにいちいち感情移入しちゃいます。海辺のキレイな街は女の子がいかにもあこがれそうだし。しかしトンボだけはどうしても好きになれない。。 ちなみに「ジブリ映画で一番何が好き?」と聞かれるとつい反射的に魔女宅と言ってしまいます。正直に言うと「(きょとん)……ああ、あの豚のヤツね」「あれおもしろいの?観たことない」等々ロクな反応されないからといって身代わりにしたりして本当すみません [ビデオ(邦画)] 7点(2009-10-21 22:16:48) |
17. GOEMON
《ネタバレ》 五右衛門と忍者三人が出るということに釣られてほとんど予備知識なしで鑑賞。別に邦画なめてたわけじゃないけど、邦画でこんなにスピード感のあるアクションを見られるとは思いませんでした。最初の五右衛門対才蔵とかかっこよすぎ。キャシャーン見てないんで監督のことは宇多田の元旦那って事しか知らないけど、全体的にマンガやアニメをそのまんま実写にしてしまったような映画だと感じました。そう思わせる要因のひとつであろう、時代劇というより異世界ファンタジーのような衣装や美術は個人的に好みで気に入りました。五右衛門が泥棒してたのがほんとに最初だけ、玉鉄とチェホンマンの存在意義、佐助の行動理念が全然わからず話の都合で動かされてるようにしか感じなかったのが残念。それでも、前述のアクションはもちろん、単純に五右衛門も才蔵もかっこよくて、十分満足できました。 [映画館(邦画)] 7点(2009-05-19 23:17:11) |
18. 風と共に去りぬ
家族で鑑賞。名作というより大作ですね。話自体はそこまでスケールが大きいわけじゃないのに、すっかり圧倒されました。タイトルは「風と共に去りぬ」だけど、スカーレットは傍若無人に振舞い周りを巻き込んだあげく最後は一人なんか開き直ってるあたり、まるで嵐か台風みたいな人物だと思いました。台風が過ぎた後の空はとても綺麗ですが、私も鑑賞後はものすごく疲れたけど同時に妙にすっきりしてしまいました。はっきり言って二度と見たいとは思わないけど、死ぬまでに見れて良かったとも思います。 [DVD(字幕)] 7点(2009-05-04 17:23:12) |
19. DEATH NOTE デスノート the Last name
《ネタバレ》 前編を見た直後、なんだかんだで続きが気になるあまりに原作の単行本を全巻購入→読破、公開直前まで弟とデスノ議論をしていたのはいい思い出。後半のストーリーはヨツバを高田清美に置き換えたオリジナルでしたが、映画は映画でしっかりとまとまっていたと思います。刑事たちとエキストラは相変わらずダメだけど。原作では息子がキラだと知らないまま死んでしまった夜神総一郎が、ライトと向き合い法律の意味を語るところ、Lに敬礼して去っていくところは原作では味わえなかった感動がありました。映画化で一番得したキャラはたぶん総一郎だと思う。あと、ワタリが倒れるシーン、唐突すぎて一瞬ギャグかと思った。 [映画館(邦画)] 7点(2009-05-03 15:41:10) |
20. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
夏休みに隣の市まで観にいきましたが、いまだに鮮明におぼえてます。クライマックスのヤシマ作戦はもちろん、冒頭の使徒襲撃シーンはあまりに突然ドガーンと来たので、弟と思わず声をあげちゃったくらい(マナーしらずですみません)。あとは、ラストのシンジとレイのやり取りが良かった。「笑えばいいと思うよ」って、ここだったのか(笑。ただ、「シンジとよばせてくれ」みたいな台詞はちょっと唐突に感じた。すでに書かれてますがドラマ部分はアニメ放送時の方がやっぱりいいのかなって思いました。 ……にしても、なんで「ヤシマ作戦」って名前なんだ? [映画館(邦画)] 7点(2007-11-15 16:52:12) |