1. しんぼる
TVの「○○な話」で先日松ちゃんは「ダークナイト」を絶賛する品川に対して「1ミリも面白くなかった」と言っていました。“あの”ダークナイトを良い部分、評価できる部分は一切無いと言い切る松ちゃんの映画観、それこそが世間との大きなズレなのだと思いました。ダークナイトを素直に楽しむ事ができるようになった時、松ちゃんは我々を心底楽しませてくれる映画を作ってくれるのではないでしょうか。映画とは大衆の為の娯楽であり、大衆に迎合するつもりがないのであればそれはやはり舞台等でやるべきなのです。コントならコントでもいい、でも妙に斜に構えて作るのではなく、真っ正面からぶちかまして欲しい、そう願ってやみません。我々が観たいのは喩えて言うなら「10億円かけたセットで撮ったアホアホマン」なのです。 [映画館(邦画)] 3点(2009-09-20 01:00:31)(良:2票) |
2. ハリー・ポッターと謎のプリンス
《ネタバレ》 原作を読んでいるかいないかでやはり評価がはっきり分かれてしまう映画だと思います。原作を読んでいる人なら映画で省かれている部分も頭の中で補完しながら観る事ができますが読んでいない人だと理解しにくい所が多いかもしれません。できる事ならば人に借りてでも良いからまず映画を観る前に原作に目を通して欲しいです。さて、私の中ではこの原作の第六巻の評価はかなり高く、ラストの第七巻へと緊張感を急激に高め盛り上げていく素晴らしい内容であり、全7巻中最高傑作と言っても良いと思っています。だからこそ、2時間半という尺は非常に残念。優れた脚本で目に見える不自然さはなくよくまとめられていますがやはり物足りない。もし3時間あればもう少しエピソードを盛り込めたのにそこら辺は映画館の回転優先の大人の事情なのでしょうか。個人的に端折って欲しくなかった、端折るべきではなかったと思う部分は1.ダンブルドアがダーズリー家を訪問するシーン 2.ヴォルデモートの出生にまつわるエピソード 3.最後の生徒達一丸での戦闘シーンです。あとグレイバックが一度も狼男に変身しなかったのも少々不満です。もしこれらのシーンが入っていたら10点でした。しかしハーマイオニーは観る度に綺麗になっていきますね-。ジニーももう少し美人になっていたら良かったのですがさすがに8年前にそこまで予測してキャスティングするのは無理だったでしょうからしょうがないですね。 [映画館(字幕)] 8点(2009-08-01 03:29:58) |
3. IZO
《ネタバレ》 まるっきり面白くない駄作映画だったとしても、私は普通4点は付けます。 この映画(と呼ぶのも嫌ですが)には1点すらあげたくありません。映画を観てこれほど不快な気分にさせられたのは後にも先にもこの1本だけでしょう。 最初から最後まで全く意味不明な展開、エログロ、随所で出て来て訳のわからない歌を歌う友川かずき。人と一緒に観た為途中で止める事もできず、最後までただただ苦痛な時間に耐えるしかありませんでした。喩えるなら、豪華絢爛な店構え、素晴らしい食材の数々を並べたレストランに入ってみたら、出てきた料理は完全なゲテモノ料理だったといった所でしょうか。ゲテモノ料理を出すのであれば、そうとわかるような店構えにし、それに相応しい食材を使いましょう。 [DVD(邦画)] 0点(2009-06-12 21:51:46)(良:1票) |
4. ザ・マジックアワー
《ネタバレ》 まずこの映画にはリアリティーは不要です。本物のギャング映画じゃないのですから。サザエさんやドラえもんにリアリティーを求める人などいないでしょう。小難しい事など考えずに心を開放し、スクリーンの中の世界を楽しんでください。映画に対する愛情がこの映画には詰まっています。そして様々な映画へのオマージュもそこかしこに見られます。映画って素晴らしい、役者って素晴らしい、映画を観終わった後に少しでもそう感じ、幸せな気分になる事ができたなら三谷監督も、そしてこの映画で演じた役者さん達もさぞかし嬉しい事でしょう。幸い私は観終わった後にそういう気持ちに浸る事ができました。でも佐藤浩市って凄いです。西田敏行が凄いのはもう今さら言う必要も無い事ですが佐藤浩市という役者をこの映画でまた見直しました。最初は飛行機の中で観たのですが周りの目を気にしながらもこらえきれずに大笑いしてしまいました。あのナイフのシーンはコメディ映画の歴史に残る名シーンとなる事でしょう。前半は思いっきり笑って、後半はちょっとしっとり、それでラストはちょうど良い感じの幸せ気分になれるはずです。繰り返しますがこの映画にリアリティなんてこれっぽっちも求めない事。そして笑いだけを求めるのでもなく、監督と役者達がこの映画で表現しようとした“映画への愛”を心で感じ取ってください。 [DVD(字幕)] 10点(2008-12-26 13:44:51) |
5. アイアンマン
《ネタバレ》 鉄の固まりといった感じの野暮ったいプロトタイプのアイアンマンがレッド&ゴールドの流れるようなデザインの最高にかっこいいへアイアンマンと生まれ変わるそのワクワクドキドキ感がこの映画の全て。重いテーマや緊張感とは無縁の爽快ヒーロー映画。ダークナイトとは対照的だけどこれはこれでいい。アイアンマンのデザイン、見せ方も良いしロバート・ダウニーJrも良い雰囲気を出している。(もう少し背が高い方が良いとは思うけれど)最近のアメコミヒーロー物の映画はいろいろな部分で洗練されているように感じる。ただ、最近の映画に多いけれどクレジット後にもう一シーン残すのは止めて欲しい。長ったらしいクレジットの間客を強制的に待たせる事に何の意味があるのか。自分は海外で観たのでこのシーンがある事を知らず結局観ずに出てきてしまった。(日本では字幕でお知らせがあったようだけど) ところでインクレディブル・ハルクを観ようとしている人はアイアンマンを先に観るとハルクの最後でニヤッとできる。 [映画館(字幕)] 8点(2008-10-01 17:54:49) |
6. ダークナイト(2008)
《ネタバレ》 かつてこれほど悲しく、重い内容のヒーロー映画があっただろうか。 原作も知らず、何の予備知識も持たずに観た私は、めでたくハッピーエンドで終わると思ったその次の瞬間始まった悲劇のエピローグに驚き、そして最後はやり切れない思いを胸にして映画館から出た。 ただヒーロー映画が全てスカッと明るく爽快でなければならないのか、ハッピーエンドでなければならないのかと言えばそうではないという事がこの映画によって知る事ができたし、興行成績やここでの評価がそれを証明している。(それにバットポッドの登場&走行シーンなんかは最高にドキドキさせられるエンターテイメントになっているし)最後にスカッとニッコリできる映画では決してないけれど、最初から最後まで緊張感張りつめた重厚なストーリー&演出、俳優陣の演技、音楽、SFX全てにおいて素晴らしい映画だ。 しかし、本当にやり切れない悲しい気持ちになったのは、ここのサイトを見てジョーカー役のヒース・レジャーが28歳の若さで既にこの世を去っている事を知った時だった。ニコルソンのあのジョーカーが大好きで、あれを超えるジョーカーなんて無いだろうと思っていた自分を見事に裏切ってくれたこの素晴らしい演技を次作ではもう観る事ができないなんて。これこそ悲しすぎる。自らの命を削って魅せてくれた最高の演技をありがとう、ヒース。 [映画館(字幕)] 10点(2008-09-22 23:24:27)(良:11票) |
7. レッドクリフ Part I
《ネタバレ》 中国の映画館で観ました。レイトショーでしたが満員の観客で現地では記録的な興行成績のようです。役者の降板騒動等もありましたが、それより何より三国志の「赤壁の戦い」という題材は中国の人達にとって「観なくてはならない」物のようです。日本人にとっての関ヶ原のような物なのでしょうか。ただ日本でどこまでの興行成績を上げられるかはわかりません。エイベックスが出資したそうですが吉と出るでしょうか凶と出るでしょうか。■■さて映画の方はさすが大金をかけただけあってセット、衣装共に素晴らしく三国志フリークの方なら垂涎ものの映像です。ただ軍勢のシーン等の一部のCGはチープさも感じます。あれだけのお金をかけたのなら孫権が虎を狩るシーンでCGの虎一匹くらいハリウッド並の物を作れたでしょうに。どこかから拾ってきたような虎の映像を使われては興ざめです。曹操と関羽のシーン等、映画の都合上原作と変えられている点も多く見受けられます。■■金城武はプレッシャーがあったと思いますが諸葛亮という役を見事に自分の物にしていると思います。ただネットの情報では今回彼の台詞は台湾訛りが無く“完璧な”北京語である事から恐らく全て吹き替えだろうとの事で少々残念です。トニー・レオンは好きな俳優ですが知性と力強さ、狡猾さを兼ね備えた周瑜のイメージには少し合わないような気がします。やはりチョウ・ユンファが適役だったのかも。降板してしまったのが惜しまれます。トニー・レオンも今回難しい北京語の台詞が多い為一部は吹き替えになっているようです。ただ小喬役の林志玲は全て本人の声で通している為、その台湾訛りが中国本土のネットで非難囂々のようです。ちょっとそこら辺を聞き比べてみると面白いかもしれません。■■周りの俳優陣も演技派揃いですが中村獅童が出ている事は知らなかったので、「よく似た俳優が中国にもいるものだなあ」と思いながら観ていました(汗)演じているのは彼の為に設定されたオリジナルキャラだそうです。■■2時間20分という時間の中で無駄なシーンというのはあまり無いですが1つ1つのシーンが少々間延びしていたような気もします。“アクション活劇”として見た場合のテンポはいまいちだったと思います。大きな盛り上がり、ドラマチックな場面が無いまま「to be continued」となってしまった事で少々消化不良気味な後味でしたがその分続編が待ち遠しい映画です。 [映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2008-07-14 03:58:48) |
8. ランボー/最後の戦場
《ネタバレ》 20年ぶりのランボー。アフガンの時はまだ中学生でした。そして中学生の私にとってランボーははちきれんばかりの筋肉の鎧に身を包みどんな敵をもストイックに粉砕する無敵のヒーローでした。 今ではすっかり私もおじさんになり、時の流れを痛感している中で、やはりランボーもすっかり年老いてしまっているのだろうと思いきや、さすがランボー、ミャンマーでも相変わらずの無敵ぶりを発揮してくれます。 ランボーというのは私にとっては究極の娯楽映画なので、メッセージ性が非常に強くなり残酷な描写がある事には多少の違和感も感じました。ただああいう悲惨な状況が世界にはまだまだあるという事がこの映画により世界に伝わる事は有意義な事だと思います。 ランボーの背中にあこがれた人間としてはせめて後姿だけでも上半身を見せて欲しかったです。あとマシンガン片手に走り回って欲しかった。。。スタローンは続編をまだ考えているらしいですが、個人的にはこれで完結でいいんじゃないでしょうか。それよりも新世代の肉体派アクションスターを発掘して欲しいと思います。 [映画館(字幕)] 8点(2008-05-30 21:52:22)(良:2票) |
9. ベオウルフ/呪われし勇者
《ネタバレ》 ブルーレイディスクで観ました。 フルCGという事に拒絶反応を示す人がいますが、フルCG映画はまだまだ発展途上にありますから、多少の違和感には目をつぶり、CGもここまで来たかという技術の進歩を素直に賞賛してあげてください。 アンソニー・ホプキンスをあんなにデブにしてしまうのもCGならではの面白さですね。 ベオウルフの役者さんは知らないのですが、いまいち華がないなあという印象を受けました。あとは全裸であそこを不自然に隠すくらいなら、パンツでも掃かせておけば良いのにと思いました。不自然に隠されているのでどうしてもそこに意識がいってしまいます。 モンスターの母親の正体が最後まで不明で、退治もされなかったのが少々消化不良ではあります。でも美しいCGでした。今後のCG映画では各キャラの表情、動作、髪の毛1本1本の動き等がもっと自然になっていくことでしょう。現時点での最高のCG技術を堪能できる映画です。 [DVD(字幕)] 7点(2008-05-30 21:23:33) |
10. トランスフォーマー
《ネタバレ》 これをブルーレイで出さないことにPS3ユーザーからは非難轟々のようですが、HD-DVDを買って観てみました。まずブルーレイのスパイダーマン3等と比べて映像が粗く感じる事に不満です。わざと粒子感を強めているのかもしれませんが、作品が作品なのですから徹底的にデジタルでクリアな映像にすべきでしょう。CGが素晴らしいだけに残念です。 ロボット達のCGはそういった物に興味が無い人でも一見の価値があります。映像技術もここまできたかという最先端のCG映像を体験することができます。程度の低い映画では往々にしてCGと実写の合成部分に違和感がありありですが、さすがにこの映画では全く違和感無しです。ロボット達がその場に実際に存在しているのだとお年寄りや子供なら信じて疑わないでしょう。CGやロボットアニメが好きな人なら感動すら覚えるはずです。そして是非このクオリティでガンダムを撮って欲しいと願うことでしょう。 CG以外の部分は残念ながら賞賛できるレベルではありません。ストーリーのチープさ、俳優陣のしょぼさを救っているのは皮肉にもCGのロボット達の演技です。ロボット達の”体を張った”アクションとドラマのおかげで何とか映画に感情移入することができます。それだけ制作陣もCG部分に力を入れて作ったということでしょうか。サムが家で眼鏡を探す場面等、必要以上にダラダラしたシーンがあるのも気になります。戦闘シーンでは、あれだけ高性能なロボット達が肉弾戦ばかりなのももう少し何か飛び道具があるだろと突っ込みたくなります。 オートボット達が地球に残ったのは、恐らく続編を考えてのことなのでしょう。ただこのまま続編を作ったら今度は大コケしそうな気がします。 [DVD(字幕)] 7点(2008-01-05 23:07:54)(良:1票) |
11. ラッシュアワー3
《ネタバレ》 ジャッキーは頑張っているけどアクロバティックなアクションはさすがに減りましたね。 でもこのままアクションは続けていって欲しいです。 せっかくパリでロケをするのなら、路地でのカーチェイス等ではなくもっとパリの風景を楽しめるようなシーンが欲しかったと思います。 でもエッフェル塔でのシーンはスタントを使っていないそうで(当然命綱はあるんでしょうが)素直に凄いと思いました。 クリス・タッカーはこの映画全体に明るさを出す為に欠かせないですね。 真田広之、工藤夕貴共に、非常にやつれてふけた感じで映っていたのが残念です。もう少し見栄え良くメイクできなかったのでしょうか。 [映画館(字幕)] 6点(2007-08-27 18:53:40) |
12. ダイ・ハード4.0
《ネタバレ》 ブルース・ウィリスももう良い歳なので心配していましたが、結構体を張って 頑張ってましたね。戦闘機とのシーンなんかはさすがにオイオイとツッコミを 入れたくなりますが、全体的にはよくまとまってたんじゃないでしょうか。 敵の各キャラはいまいちキャラが立っていなくて物足りなさが残りました。 あのアクロバティックなお兄ちゃんは訳のわからない内にミンチになっちゃいましたし。。 ラストは結構良かったです。 [映画館(字幕)] 7点(2007-08-01 23:28:35) |