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1.   《ネタバレ》 
玄関から出て行く幽霊にまず笑い、音もなく飛び立つ赤い服に呆気に取られ、洗面器に吸い込まれる伊藤氏にまた笑う。「狂気の感染」を共通テーマとした純然たるクロサワ映画でした。ミクロな破滅から、マクロな破滅への転換にまたしても取り残され、小西真奈美の叫び顔に色んな意味で恐怖を覚え「してやられた」映画となりました。
[DVD(邦画)] 6点(2007-09-02 18:34:45)
2.  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
この作品はエヴァ世代とヱヴァ世代を、共にヱヴァ世代として「破」へと向かわせるためのプロローグなのでしょう。そう捉えると前半のマイナーチェンジをすんなりと腑に落とすことができます。なんせ、旧作のリメイクであり、4部作の頭であるのだからそれほど大きな感動は得られると思ってはいけません。せいぜい、エヴァからヱヴァへの進化。すなわち予算とCGというものを使うとこうなるという、そして2部からの新要素を盛り込んだ煮なおしでもって、過去との決着をつけるための心の準備をすることが出来れば善しなのです。監督の「こうしたかったんだけど、もう一回聞いてくれる?」という要望に、着いて行くか行かないかを観た者が決めればいい。つまり決別となるか、随行となるかその分かれ目の作品なのでしょう。これで自分の中のエヴァがやっと終わるわけで、その為のシリーズだということでこの点数です。単品としての映画作品では、行列分の満足度はなかったですね。ちなみに私は最後まで監督のいいわけに付き合いますよw
[映画館(邦画)] 7点(2007-09-02 18:22:25)(良:1票)
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