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1.  i 新聞記者ドキュメント
オウム関連でやばかった、下山事件でも非難された。 超能力関連だって酷すぎる映像とってた、死刑反対から今度はこっちに進出したのか。 監督の思想がもうちょっと、その上でこれ本当に映画ですか?って酷さ。
[インターネット(邦画)] 0点(2025-01-29 17:20:33)《新規》
2.  新聞記者
これに点数を付ける人の感覚がわからない。 西田尚美だけでしょ、よかったの。それでようやくマイナスがゼロになったくらい。
[インターネット(邦画)] 0点(2025-01-29 17:17:12)《新規》
3.  パラサイト 半地下の家族
韓国の実情のドキュメント。ただただ酷い生活環境。  映画としては評価できるところがない。
[インターネット(字幕)] 0点(2025-01-29 17:12:30)《新規》
4.  空軍大戦略 《ネタバレ》 
バトル・オブ・ブリテンに、空軍大戦略なんて邦題つけたやつ、でてこーい!! という感じですね。イギリスをまず空襲してって戦略を取ったのはドイツ側。イギリスは後付けで恰好つけてますが、戦略なんてものはなくて、必死に戦術的空戦で耐えてただけですなんですよ。だから、この邦題ならドイツ側の物語を描かなきゃなのにねえ。 制作時期が時期だけに、実際とはちょっと合わないんですが、実機いっぱい出てて、そこはオタ的には楽しいです。 でもまあ、スピットファイアがこんなに凄い、メッサーシュミットは強敵だったってのを強調しすぎると、やっぱり日本人としては興ざめしますよね。 なんで、ドーバー超えて往復するだけで空戦時間があんなに限られるの、って。 空戦性能が両機より圧倒的に上だった初期型零戦(米軍の戦後評価)でさえ、渡洋戦闘できたのにねえ、って。 Bf109に落下式増槽がガッツリ装備されてたら、英軍ってどうなっちゃたんでしょうね。
[DVD(字幕)] 5点(2025-01-26 16:48:35)《新規》
5.  聖☆おにいさん 《ネタバレ》 
実写の方を見て評価つけようかと思ったんですが、まだレビューページがない。そういえば昔アニメも見たなあと思って、回顧レビュー。 まあ、原作の感じを表現しようという意欲は汲み取れます。声の役もいい感じでした。 けれど、仮面ライダーコラボでしたっけね、原作にないので付加した小学生がもう本当にうざい。 「宇宙キター!!」が余りにもしつこくて興ざめ。 なんであんなコラボしちゃったんだろう(怒)と当時思いましたよ。
[映画館(邦画)] 3点(2025-01-26 16:38:52)《新規》
6.  アンダーニンジャ 《ネタバレ》 
福田監督は嫌いじゃなくて、勇者ヨシヒコとかアオイホノオとか変態仮面とか、ギャグとストーリーのバランスが良いときなんて、本当に楽しい作品を作ってくれてると思ってるんです。 でも、なんというか、最近の新解釈三国志とか、聖おにいさんとか、ちょっとギャグセンスが悪い方に作用しちゃってると感じてます。しかも、福田監督本人はそれをわかってない様子なのが、ちょっとつらい。 アンダーニンジャは、原作がシリアス要素が多め、ちょっとした笑いや不思議な会話が混ざってるという感じ。それが幾分良い方に作用したのか、この映画は最近の福田監督にしてはギャグ部分のセンスが少し抑えられて、まあ見られるようにはなってます。 それでもね、襖の開け閉めの部分はまあ許せるにしても、パーカー透明化のオンオフをやり過ぎとか、やっぱり悪目立ちする演出がきついとこもあります。佐藤二朗の外見の描写は原作通りなんだですが、映画にするならもっと抑えた方がいいと思ったり、原作に忠実にすべき部分と脚色すべき部分のバランスもあんまり良くないです。 映画監督って、「~組」と言われるくらい役者やスタッフを囲い込む感じなんですが、それって周りからのキツイ評価が届かなくなる性質もあって、外部からの刺激が必要なんですが、福田組はそういう新陳代謝が少ない。下手すると裸の王様になりかねない。だから、思い切って、どこかでなにかを一新すべき時期だと思います。 はっきり言うと、佐藤二朗、ムロツヨシの重用は一時控えるべきではないかなと思いますよ。 山崎賢人、間宮祥太朗はいい演技でした。浜辺美波も金髪以外は結構いい感じ。VFXはまあこんなものか。上忍の表現はなんとかしたいところでしたけれどねえ。 そして、ラストは続編狙いなのかも知れませんが、原作をずっと追ってない人には意味不明になりませんか?もう少し配慮が欲しかったところです。 評点は、最近の福田監督にしては、一応見られたということで、少し甘めです。
[映画館(邦画)] 6点(2025-01-26 16:31:58)《新規》
7.  劇映画 孤独のグルメ 《ネタバレ》 
シーズン前に必ず「これが受けなかったら辞められる」と話す松重豊さん。案の定、この映画の前にも言ってました。今回もちょっと辞められそうにないですね。興収もかなり良さそうで、シーズンはまだ続きそうで、映画が成功して良かったです。 劇場で本編開始前にクラスJと空弁のJALコラボのCMが流れて、もうここから心が持って行かれました。あ~孤独のグルメだ~、って。関係ないけど、空弁最強は新千歳空港で決まりです。 お話は年末の地域スペシャルの国際拡大版という感じの単純な物探しクエストで、捻りも何もありません。スタンディングパドルボートで島渡りを画策して遭難、韓国に不法入国くらいがちょっと映画的演出かな、でもあとはいつもの孤独のグルメスペシャルです。宣伝ではパリがキャッチーですけど、五郎ちゃんがパリに滞在するのは冒頭の依頼場面だけ。パリの店も一軒だけ。あとのパリはリモートでしかも室内が映されるだけで、宣伝は上手くやったなあと思います。海外部分はほぼ韓国なのでちょっと肩すかし、ちょっとがっかり。 孤独のグルメのリアリティを感じさせる演出は健在。 劇中で、「孤独のグルメ」の松重豊演じる井之頭五郎役を脚色した「孤高のグルメ」で遠藤憲一が演じる善福寺六郎(ややこしい)。彼がリハーサルでモノローグを声に出してしゃべりまくり、いざ本番の前に「本番ではモノローグはしゃべりませんから」と、オダギリジョーに言う場面。これが、実は孤独のグルメのリアリティを作っているんです。普通の人は、なんでもかんでも声に出してしゃべらないですよね。 松重さんがオダギリジョーに、内田有紀に会ったことを一言も口に出さないのも、さすが分ってるなー、という感じです。オトナの話ならそうなる。会ったことを話してトラブルになって、くっつけ直して涙の再会に持っていく臭い恋愛演出なんて、孤独のグルメには要りません。この映画の中では、オダギリジョーと内田有紀は顔も合わせない、それでいい、それがいいんですよ。 料理の撮影はやっぱり良くできてます。劇伴で撮る料理って難しいんですよ。普通に撮ったらまず美味しく見えない。色味、温かさ、その他もろもろ工夫がいるんです。脂を塗ってテカらせたり、湯気を送り込んだりとかね。この映画がどうやったかはわかりませんが、オニオンスープ、ビーフ・ブフ・ブルギニョン、ちゃんぽん、貝ときのこの怪しいスープ、この辺は本当においしそうでした。どうして、さんせりての炒飯だけは別途紹介しなかったんでしょ。サンセリテってのは真心と言う意味。真心があまり見えない炒飯は紹介しないということかな。 ただ、焼き鯖は別にして、韓国料理は全然おいしそうに見えなかった。食材のせいか、むしろ不味そう。そして、結末のラーメンもあんまり美味しく見えなかった。同じ映画でも、南極料理人のラーメンは実に旨そうだったのに。そこは残念でした。 撮影と言えば、初っぱなから不思議な感じでした。パリロケを3日間やって、現実のパリを撮っているのになぜかブルーバックを背にしているような画面と雰囲気。知らないで見たら、全部合成を疑う出来です。撮影方法をちょっと変えているのは後から知りました。 松重さん、遠藤さん、オダギリジョーの演技はさすがに達者。そして内田有紀がまだまだ綺麗ですね~、若い頃より随分味が出てきましたよ。 ストーリーをどうこういう映画ではないですから、あんまり内容的にあれこれは言いませんが、韓国部分は要らなかったと思うし、別の演出で代用できたと思います。 船で気がついて、朝鮮語聞いて「韓国だったらまだいいが」というギャグはちょっと受けたけれど(北朝鮮だったらここからサスペンスものですね)、結局流れ着いても対役は日本人の内田有紀だし、日本人的に食べるところを複数人で最初から最後までずーっと観察されているってのは嫌なものですし、なにより韓国部分での内田有紀が、他の役者と段違いに綺麗すぎて、頭身やスタイルが良すぎて浮きすぎてます。韓国おばちゃんの中にも少し綺麗な人を入れないとバランス取れませんよ。それに、イミグレの人は今時翻訳機で意思疎通くらいできるから、そこの演出も良くない。鱈出汁は五島列島にもあるしね。というか、五島列島の郷土料理をちゃんと出して欲しかった。「腹が、減った」という時のポン・ポン・ポンという効果音も韓国部分だけ、フォン・フォン・フォンと変えてて違和感。 効果音といえば、劇伴曲についても一つ。エンドロールの後のセリフに、あのゴローちゃんのテーマを被せて欲しかったな。映画版では一度も流れないんだもの。あの、「イ・ノ・ガシ~ラ、ゴロー」というスキャット。勝手に脳内補完してました。 松重さん、確かに腹が減りました。次のシーズンも期待してます。
[映画館(邦画)] 7点(2025-01-17 06:18:38)
8.  大脱走 《ネタバレ》 
久しぶりに見たけど、やっぱり面白いねえ。 役者は豪華ですね。途中でバイクが変わっていたり、撮影のミスも牧歌的で面白い。 ただ、作られた時期的に、二次大戦、特に欧州戦の知識がないと分かりにくい映画ではあるから、面白さを汲み取れない人も増えているかも。 テンポが現代とはちょっと違うし、伏線を読み取れない層も多くなってきているし、配信や家で見る人たちはなかなか集中力が続かないらしいので、昔の大作映画が軒並み貶されてきているという評論も読みました。この評論はそこそこ合っていると思います。 ここの感想を読んでいると、ユダヤやロマの強制収容所と、捕虜収容所の違いが日本人にはこんなにわからないとは思わなかった。 ユダヤ人などの収容目的と、自国の捕虜との交換のためにも捕虜の待遇をちゃんとしたものとしなければならない捕虜収容所の収容目的は完全に異なります(ハーグ条約もあるし)。 親衛隊とドイツ国防軍の対立感情もわからないと、この映画は理解しにくい。 また、生きて虜囚の辱めを受けずの日本軍と異なり、捕虜となったら脱走を試み後方を攪乱せよという英米軍の違いも意外に知られていない。 ということは、なかなかこの映画の意図を汲み取れていない人が多いということですねえ。残念なことです。
[映画館(字幕)] 8点(2025-01-13 21:05:47)
9.  リバー・ランズ・スルー・イット 《ネタバレ》 
本当に画面が綺麗で、古き良きアメリカがよく描かれており、そしてブラッド・ピッドが神がかり的に美しい。 牧師の父親や田舎の人々の描写も細かく手がこんでいて、見たあとになんとも言えない感情を呼び起こす映画でした。  ただ、この映画は人を選ぶんじゃないかな。 日本でも、普段から自然に親しんでいる人、実際の自然が好きな人、田舎で地域のかかわりが深い人、そういう人には響くと思います。 都会から出たくない人、自然が好きだといいつつモニターの向こうの自然しか触れない人、機微がわからない人、そういった人たちにはなかなか伝わらない、退屈なだけの映画だと思われるかもしれない。 普遍的なものをモンタナの自然を通して描こうとしているので、モンタナの自然が持つ魅力が伝わらないと難しいと思う。 アメリカでは大ヒットして、日本ではブラピ好き以外にはあんまりヒットしなかったのは、まだまだアメリカには自然が残っているということなんでしょうね。
[映画館(字幕)] 8点(2025-01-13 20:50:33)
10.  ハッピーフライト(2008) 《ネタバレ》 
「大空港」から始まるエアポートシリーズを代表として、空港パニック映画はサスペンス映画、群像劇の定番です。かなり大衆化しましたが、空港というのは非日常感体験の一つだからです。 それを邦画でANA全面支援で、矢口監督がやってみようとしたのがこの映画です。邦画らしく、パニックではなくプチパニック程度に抑えて楽しく見られるようになってます。 言ってしまえば、ハワイ行きANA機がピトー管の故障で引き返して嵐の中で無事着陸するだけなんですが、CAの綾瀬はるか、GSの田畑智子、パイロットの田辺誠一、時任三郎などなど、役者陣がいい味を出してます。群像劇で、観客からは全体像がわかるんですが、登場人物同士は顔を合わせていないのに意思疎通しなきゃならなかったり、エピソードの組み合わせが本当によくできている。ただ、工具を紛失したエピソードはちょっと作りすぎでしょう。第三者が持って帰るというのは、ちょっとね。 実際の空港のほんの一日を切り取って見せただけですが、こんなにドラマがあるんですよ、という矢口監督の意思がよく出ています。題名通りハッピーなフライト気分になれます。 そして、一部プロップ使ってるのがまるわかりなのが残念ですが、今となっては国内線ではもう普通に乗れないジャンボ・ジェット実機を十分に堪能できる点が個人的には評価高いです。ジャンボはいい飛行機だったよなあ。
[DVD(邦画)] 8点(2025-01-08 20:46:34)
11.  シビル・ウォー アメリカ最後の日 《ネタバレ》 
結構、原作有りの映画が好きです。原作と映画を重層的に楽しめるから。こういう背景があったのか、ここを改変した意味はなんだろう、とかメタ的にも楽しめます。 この「シビル・ウォー」、原作はありません。ただ「アメリカは内戦に向かうのか」という著作から着想を得て作ったそうです。この本は、現在のアメリカは専制的になっているし、白人が少数派に落ちる不安感から、アメリカの分断傾向はさらに進んでゆく、という趣旨です。そこで、内戦になったアメリカを描くと面白いと思ったのでしょう。 しかし・・・これは妄想ですが、実際に脚本にする段階でエライ困難にぶち当たったのではないでしょうか。内戦の想定を説得力あるように描けない、と。現在のアメリカの分断は、人種もそうですが共和党と民主党の思想の分断です。だから、共和党州と民主党州に分断するのが簡単ですが、そんなもの描いたら実社会から猛反発を食らうのが目に見えてる。しかもそれを描いたら、ハリウッド的にどちらが正義かという問題を解決しなきゃいけない。また州を実際的に分断したら州軍はいいとしても、全世界に配備されてる国軍の扱いも描かなきゃいけない。ザがついた「ザ・シビル・ウォー」ならアメリカ南北戦争を指すんですが、あれはまだアメリカが世界に出て行っていない状態だから内戦ができた。今の世界の警察官のアメリカが内戦やったら、すぐ世界に波及する。国軍が内戦から距離を置いたら、誰が軍の統制をとる?というか、州軍は国軍に敵わないから、国軍を抑えた方が一方的に勝つ。 だから、内戦の説得力ある背景なんて描けるわけがない。じゃあどうしようか。 そこで、内戦の背景なんて描かないという荒技にでたんじゃないでしょうか(あくまで妄想です)。実社会の分断を落とし込んだら、非常にやばい。だから、実社会では絶対に組まないテキサスとカリフォルニアを、映画では組んだことにして誤魔化そう。国軍の存在はないことにしちゃおう。州軍が持っているのは例えば空軍ならせいぜいF16。国軍はF22やF35を持っているから話にならない。特に海軍・海兵隊を想定すると反乱州軍はあっという間に国軍に平定されてしまう。国軍に反乱を想定すると別の映画になっちゃうし。 こんな感じで脚本を作っちゃったから、観客みんなが内戦の背景がさっぱりわからないものになる。逆にわかってもらったら困る。国軍をないことにしたから、戦闘もなんだか小さな地上戦をこちゃこちゃしか描けなくなるし、大きな絵がかけないから、内戦に巻き込まれた個人の矮小化した話にするしかない(あくまで妄想です)。 と、私は見てしまったので、内戦の背景が適当で内戦理由も摩訶不思議、描いてるのは個人の矮小物語としか感じられず、評価は低くなりました。 わけわからない内戦に巻き込まれた人間の話なら、中東でもアフリカでも東南アジアでもできるし、その方がリアリティあります。本作は、ただ舞台がアメリカってだけがキャッチーなだけです。 もちろん、我関せずの街の描写、赤いサングラスの民兵とかシーンの迫力はそれなりにありましたし、カメラマン志望のケイリー・スピーニーちゃんがときどきすごく可愛いのでキュンとしたりしましたから、映画としては見所はありますが、あまりのめり込めなかったことも確かです。
[映画館(字幕)] 3点(2025-01-08 20:45:31)(良:1票)
12.  WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~
三浦しをん「神去なあなあ日常」の映画化という話ですが、テイストは続編の「神去なあなあ夜話」のほんのり恋愛部分も取り入れていて、私にはとても面白かったです。 研修生が染谷1人だったのが3人に増やされていたり、友達が来るエピソードが付け加わっていたり、ラストの大木落としのシチュエーションを大胆に改変したり、存分に矢口脚色がされていて、映画としてまとまりのあるものとなってます。 特に、染谷将太、長澤まさみ、優香、西田尚美のキャスティングと演技が素晴らしい。伊藤英明は演技も上手いが、身体能力を十分に生かした躍動感が素晴らしい。 林業作業も良く描写されてます。かなり本気でリサーチしたのでしょう。本当に細かいところであれ?と思ったんですが、これは私がなまじ東日本の林業を知っているからこその違いで、あとで調べたらモデルの西日本の林業では当たり前なんだそう。つまり本当に現地リサーチが行き届いているんですね。 作品冒頭の染谷が拉致同然で田舎に送られるところ、田舎に行くにつれ、携帯がどんどん圏外になっていくところ、もう最初から笑ってました。これ、単純に楽しい映画ですよ。 難しいことは考えず、頭からっぽにして見ましょう。
[映画館(邦画)] 8点(2025-01-08 20:44:23)
13.  妖星ゴラス 《ネタバレ》 
妖星ゴラス。このなんとも不思議な題名が興味をそそります。 黒色矮星が地球を直撃して人類が絶滅の危機を迎える。これを官民一体となって大作戦で回避する。ただそれだけなんですが、この映画は今となっては知る人ぞ知るマニア映画になってます。後の日本や世界のSFやマニアに多大な影響を与えました。 宇宙から天体が地球を直撃する危機の映画は昔から有って、今なら、小惑星の「アルマゲドン」、ブラックホールの「さよならジュピター」当たりが代表作ですかね。また、官民一体となって対策する点は、ある意味「日本沈没」や「ゴジラ-1.0」のご先祖さまとも言えましょう。ただ、本作が異彩を放っているのは、危機天体を破壊するのではなく、地球を動かして逃げる、という1点です。地球を動かす、この考え自体は映画界にははるか昔からあったようで、膨大なエネルギーを必要とするから実際には無理という常識的な考えから単純に採られなかったんですが、この映画はそれをやっちゃった。コロンブスの卵、これこそ、センス・オブ・ワンダーです。その後、様々なSF作家が真似をしてます。「トップをねらえ2」なんて、地球ごと質量兵器にしてますものね。2024年には、アメリカの議員さんが、地球温暖化対策として地球を外側に動かそうなんて真面目な提案をしたそうです(阿呆だな~、というのが議会の反応で・・・アメリカって素晴らしい)。 地球移動は制作当時、できる限り計算して、可能と考えてやったというのですが、まあ素人目に考えても無茶な嘘です。動かすエネルギーをたった二年でどこからどう持ってくるのか。核爆発でさえ毎秒5個爆発させて数万年のオーダーがいるのです。これ、ちょっと無理。 映画的な嘘は一杯あります。黒色矮星なんて、現在の宇宙には一つもないと考えられてます。白色矮星が冷えると黒色矮星が理論上存在可能ですが、冷えるのに現在の宇宙が過ごした時間以上を必要とするし、よしんば実在したと言っても、一切の電磁波を発しないので、現在の科学でもほぼ観測不能です。技術的にも、隼号・鳳号は単段式ですから、地上から直接宇宙に出ることはできません。それに、地球が現在の軌道からほんの少し動けばそれだけで、別にゴラスが近づかなくとも地上は大災害。これらは黒色矮星を除いて製作当時にもわかってたことですが、映画の嘘だからと強行したらしい。 でも、いいですね、そんな大嘘ついても、科学を信じる、未来を信じる、国際社会を信じる、当時のイノセントな世相が良く出てます。いい時代だったんですねえ。私はこの映画の雰囲気が好きです。だって、製作1962年ですよ。戦後17年でこれをやった。人類の宇宙飛行が実現したのは、ガガーリンの1961年。その翌年にこれですよ。高度経済成長なんかまだ先の話、その時代にこれを作った、その心意気や良し、です。 ただ、その~、制作技術が追いついていない。この6年後にキューブリックが出してきたのが「2001年宇宙の旅」です。ええと・・・ あと、東宝の悪い癖も出てる。クランクアップ直前に、せっかく円谷が絡むのならと上層部がねじ込んできた怪獣マグマ。監督や脚本が最後まで大反対したのに、結局入れられちゃった。海外版では全カットされているそうだから、意味なし登場なのは普通にわかりますよね。ちなみにマグマの登場するシーンは本来の監督ではなく、円谷英二が演出したそうです。また、マグマの操演の一人に、ゴジラ俳優の中島さんがいるそうで、マニアは喜んでますが、蛇足は蛇足。はるか昔に見たときも、今見直してみてもやっぱり蛇足感は否めません。オトナの事情で金井役の役者を最終盤まで登場させる便法として記憶喪失にさせたのも意味はありませんね。 ただ、悪い映画ではありません。テンポはいいですし、役者もみんながみんな上手いわけではないですが、当時の人気俳優が特撮映画を真面目にやってます。しかも、妖星ゴラスは周辺を探っていくと、いくらでも面白いエピソードが出てくる不思議な映画です。ラスト水没シーンは、実際に川にセットを沈めて撮ったけど、未だにそれが荒川か利根川か論争があるとか。作中のジェットビートルはウルトラマンに流用されたのか、金型だけ流用されたのか、とか。いつまでも楽しめる不思議な映画としか言いようがないです。私は推しますよ、この映画。
[映画館(邦画)] 8点(2025-01-08 20:43:15)(良:1票)
14.  レ・ミゼラブル(2012) 《ネタバレ》 
日本でミュージカル映画の感想を見ると、枕詞のように「ミュージカルは苦手ですが」という前置きが置かれるんですね。私なんか、それを見るとなぜ苦手なくせに見るんだろう、と思ってしまいます。一部例外もいるみたいですが、映画鑑賞は苦行でもないし、自分で見る見ないを選べるんです。でも、それでも見てしまうのがミュージカル映画。苦手だって見たくなる、それほど魅力的なお話が繰り広げられるのがミュージカル映画なんです。「レミゼ」はその最たるものですね。 「レ・ミゼラブル」というお話、ああ無情とも訳されたヴィクトル・ユーゴーの魅力的なお話は、デュマのモンテ・クリスト伯(巌窟王)と並んでフランス19世紀文学の古典として日本でも子供の頃から親しまれてきました。ただ、ここの感想読むと読んだことがない人が多いのが意外でした。 ミュージカル映画は、通常、地のストーリーに、要所要所で歌とダンスが入ってくるものですが、この映画は違います。セリフが大体どんな短いものでも節をつけた音楽で、地のストーリーで供される「普通の会話」がまずない。そして一曲一曲が果てしなく長い。欧米ではこの長さが普通らしいんですが、日本人にはつらい。これは、日本の洋系音楽の定型(イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ)には合っていないことが原因らしいんですが、とにかく長く感じます。歌と思わず、吟遊詩人が詩を朗々と歌い上げるものなんだと思って諦めるしかない。このミュージカルで、日本人にも合う感じの盛り上がりと曲長さはピープルズ・ソングくらいでしょうか。自分のことを切々と歌い上げるのはあれは曲ではなく、詩の朗読だと思いましょう。 ヒュー・ジャックマンも、今回は歌い上げに徹しています。得意のダンスは封印。アン・ハサウェイその他の登場人物も、顔をアップで映して延々歌い上げるだけ。だから、いろいろカメラワークを工夫していても一本調子になってしまっています。 キャメロン・マッキントッシュの舞台版は、もっとメリハリあったような気がしていますけれども。 あと、映画として長いです。158分もある。そして、後半はラマルク将軍の死をきっかけとした反乱に舞台を取られ、ジャン・バルジャンは後景に引っ込んだりしてしまって、構成があまりよくない。 とはいっても、この反乱のシーンが本当にキャッチーで、人の胸を打ってしまう。 ラストシーンに流れるピープルズソングとフランス人民のシーンは、更に倍掛けです。 だから、長い、歌いっぱなし、最後は感動という王道とは言えるんですが、ミュージカルとしてはダンスがない、地のセリフがほとんどないといった、やっぱり異色作で、一度は見ておくべきものなんですかね。ミュージカルが苦手な人でも。
[映画館(字幕)] 6点(2024-12-30 10:25:05)
15.  トップガン 《ネタバレ》 
この頃のトム・クルーズの「トップガン」、「ハスラー2」、「カクテル」、「デイズ・オブ・サンダー」辺りのキラキラ感は、もうたまらない!! 明るいハリウッド、爽やかな空気感、王道を行く青春映画。トム・クルーズの絶頂期だなあと当時は思ったものです。新世紀になって四半世紀、いまだにあのノリで続けているとは思いもしなかったですけれど。 「トップガン」は様式美の映画です。山賀がテレビ版マクロスのオープニングで使った手法を大胆に取り入れ、ベルリンのあの音楽、スズキを駆って戦闘機と並走する、これ以上ないエンターテインメントです。あの時代の雰囲気を良く表してます。 当時は普通のCGと言えばまだ「トロン」レベルだし、超絶金かけてつくっても「ラスト・スターファイター」の宇宙戦闘機くらいにしかなりません。だから、本作の戦闘機アクションは実写に全掛け、迫力あります。 ただ、CGがレベルに達してない、プロップじゃ迫力でない、仕方ないから敵機であるはずのMigはF-5が演じてまして、これが出てくると、ああ所詮は映画、作り物だあと醒めた覚えはありましたねえ。 この映画は、頭を空っぽにしてみましょう。軍隊映画は全部悪、米軍が出てきた、米帝撃滅!、こんな目でみても面白くはないです。 どういう見方をするかは自由ですが、この映画を楽しもうと思うなら、ただ単にワーキャー言ってみるのが一番です。トム・クルーズとF-14のプロモート映画。アイドル映画と是非同じノリで。
[映画館(字幕)] 8点(2024-12-30 09:50:14)
16.  私にふさわしいホテル 《ネタバレ》 
ネタバレ多めなんで、ダメな人はスルー推奨です。  小説家に愛された「山の上ホテル」。この休業の知らせを聞いたのは、2023年の10月でした。老朽化のためという理由で寂しい思いで一杯でした。でも、明治大学が取得し、外観そのままで再整備をしてホテルとして継続していくという嬉しいニュースが舞い込んだのが、2024年の11月。そう、つい先月です。今月この映画が公開されたのは奇運です。きっと、このホテルを愛した小説家たちが後押ししてくれたんですねえ。 さて、原作つきのこの映画、筋は原作をなぞってますが、大胆な改変が加えられています。原作では、舞台設定は現代です。主人公がホテルにチェックインすると、まずやるのは愛用のマックノートのセッティング。東十条宗則も原稿用紙と万年筆ではなく、執筆はWindowsノート(原作ではシャンパン攻撃でパソコンがパー。酷すぎる)。 ところが、映画の設定はバブル直前の1980年代が始まりです。ただ、これがいい味を出しているんですね。やっぱり山の上ホテルには、原稿用紙と万年筆がよく似合います。受賞連絡の集まり会(黒電話の前に、作家と担当編集が集まって連絡を待つ)を撮りたいがために、この設定にしたそうですが、これが本当にいい味を出してます。 これに合わせるため、東十条宗則は、原作の3階建ての打ちっぱなしコンクリートの自宅に住むツイードの背広愛用者から、日本家屋に住む和服愛好者に変更されてます。細かいところだと遠藤役の田中圭の娘も10歳と8歳から、もっとずっと幼く設定変えされてます。なんというか、制作陣の設定力を見せつけられた思いです。橋本忍風に言うなら「原作は何を目指していたのか、それを捕まえる」、天川太陽風に言うなら「魂はあっている」。これは素晴らしいです。原作の主人公の中島の恋愛話と、オーディション復讐話をすっぱりと切ったところも好感が持てます。遠藤が黒幕になってるところも、さりげない描写にとどめている。 だけれども、どれだけ制作陣ががんばっても、原作が荒唐無稽なだけに映画も結局荒唐無稽になっちゃってます。のんのコメディエンヌぶりも、嵌るところより滑るところが多くてちょっと気恥ずかしい。特に文豪コールはあれ・・・。それにラストシーン、あれで終わらせるなら、のんの容姿造形はあれでいいんでしょうか。美魔女どころではないですよ。だから「魔女だと思えばいい」んですかねえ。 あと、超便利な道具であるスマホを使わせないために、年代設定をいじる映画が増えてます。けれど、描写をちゃんとしないと一気に醒める場合があります。細部に神は宿る。本作でも、編集部の場面で当時のワープロを集めて感じを出してますが、そこここにある電卓が(泣)。車窓に時折映る対向車や駐車車両が何故か現代のデザイン、背景ぼかしで胡麻化してますが、80年代のあの辺は・・・ まあ、いろいろ言いたいことはありますが、エンディングロールで山の上ホテルの細かいところを映してくれたり、サービスはあって面白かったです。 ちなみに、制作陣の改変の最大の功績は、カリスマポップ店員を30代の青白い男性店員から橋本愛に変更したこと。これはスマッシュヒットですよ。 さて、みなさま、ご自分の携帯・スマホの電源が切ってあることをシツコイくらい確認して、映画を鑑賞してくださいね。
[映画館(邦画)] 6点(2024-12-30 09:22:48)
17.  さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち 《ネタバレ》 
子供の頃に見て、ショックと感動を覚えた映画です。 だけれども、最近は特攻賛美とかなんとか、今の感覚からする強引な左翼的批判が強いので正当な評価がされにくいんだよね。政党的な評価ばかり目立つ。こういった後付け評価はどうにかして欲しい。映画の中の男女差別批判やポリコレごり押しなんかもやめて欲しい。楽しさ、感動を与える映画でいいんです。思想的な映画はそりゃいいんだろうけど、そういった思想映画じゃない普通の映画を、ポリコレ的観点から批判するのは筋違い。普通の映画をスポイルさせる批判は願い下げです。 本作は、作劇としては、すごく良くできている。特に白色彗星の外形を吹っ飛ばして、巨大惑星帝国潜入から、超巨大戦艦出現と、敵はただ一か所にとどまっているだけなのに、次々と絶望感を与える変化なんか、当時としては画期的だった。 今見ると絵が古臭いとか批判を受けているけど、ヤマトはあの絵がいいんです。なんなら、もっと松本零士風にしたってかまわない。最近のオタクリニューアルヤマトの絵と平和主義とポリコレは、ヤマトには似合わない。 ただ、ヤマトはこれで終われば伝説の作品で終わったはず。拝金主義のために、ヤマト2で結末を変え、続々と自己模倣の続編を作り、最近のリニューアルシリーズまで続いているから、陳腐化もいいところになってしまった。 このアンチテーゼとして作られたガンダムも、ファーストで終わればいいものを、結局延々とシリーズ化して陳腐化。 他の国では・・・と思ったけど、アメリカもスターウォーズからアベンジャーズまで同じことをやっているし、欧州もアジアも・・・結局、どこの国でもこういったシリーズ化から陳腐化への流れは止められないものなんだねえ。 上映当時は沢田研二の曲からなにから楽曲が多すぎて「ミュージカル・ヤマトですか?」という批判があったけれども、覚えている人はいないだろうな。 「軍艦マーチ」に並んで「宇宙戦艦ヤマト」は海上自衛隊の定番となりました。願わくは、漢字艦名の旧海軍から、ひらがな艦名の自衛隊、そして、カタカナ艦名の未来の宇宙船が本当に実現しますように。
[映画館(邦画)] 8点(2024-12-11 14:10:07)
18.  十一人の賊軍 《ネタバレ》 
結構長い映画なんだが、最後まで一気見をさせるような迫力はあって、面白かった。 山田孝之はやっぱりいい役者なんだよねえ。駕籠政もできればヨシヒコもできて、役者としての幅広さが伺える。最近の常に同じ演技、一本調子の役しかできないアイドル系出身役者とは違って見ごたえあるよ。 映画自体は、特に負傷した部位が飛び散るようなところが悪趣味で、あれはもっとうまくやれたのではないかと思った。少しグロテスク気味。そして、もう一つ音声が聞き取りにくい。方言がどうとかじゃなくて、発声や録音がよくないのか、何を喋ったのか分かりにくい部分が、(特に前半に)多かった。 しかし、最近「侍タイムスリッパー」とか、殺陣を真面目にやる映画が盛り返してきたのが嬉しい。この流れがずっと続きますように。
[映画館(邦画)] 7点(2024-12-11 13:48:01)
19.  死体の人 《ネタバレ》 
確かに、放送大学は有名ですね!! そこのセリフは受けました。
[映画館(邦画)] 8点(2024-11-30 09:46:55)
20.  ぬけろ、メビウス!! 《ネタバレ》 
「赤毛のアン」って、本当は児童文学じゃないって知っていましたか?悩める少女の成長を描いた真面目な物語なんです。じゃあ、現代日本の若い女性だとどうなるかを考えてみよう。これは、そんな試みの映画。  映画としては・・・脚本が穴だらけ。契約社員の5年ルールって、事前に知らせておいても今は大問題になるんですよね。いっぱい裁判も起きてます。期限切っての雇い止めからの一転正社員提案で、まともな会社に見せたつもりかもしれませんが・・・。はたして、この雇い止めが当たり前みたいに描いていいのかなあ。  優子は母の紹介で会社に入ったらしいので、親友のなっちは優子の紹介で時期がずれて就職したのかな?就職時期が一緒だと、二人とも雇い止め対象になっちゃうから、そう考えないとだめだよね。なっちだけ正社員登用なら、その話も出てくるだろうし。でも、短大・専門以外はずっといっしょって言ってた?あれ?そもそもなんの専門学校行ってたんだろう?  たまたまコンビニの支払中に、たまたま隣で道を聞いていた王子様に一目惚れ?それ、全然伏線なくって余りにも唐突だけど、説得力ありますか?えーと、優奈さんは王子さまと結婚前提のお付き合いで悦にいってるけど、名前の詐称がわかったらどうするつもりなんだろ?まさか、何も考えてない?王子様は3週間しかいない予定と言ってたけど、最低1週間過ぎてから花束もらって、吊すだけでドライフラワーになる長期間静岡に滞在してたの?滞在延長したのかな(ちなみに設定は静岡ですが、撮影は千葉県我孫子市です)。  優子は専門学校行ってから就職して5年近くたっているんだよね。じゃあ大学受験をするなら、専門の単位が使えるなら編入考えてもいいし、社会人受験を考えた方が自然だよね?それに、大学行ったときの生活費問題は解決したの?  などなど、他にもいっぱいこういうのがある。どうも狭い世界しか知らない若い人が、自分の周りだけみて書いた脚本のように思える。もうちょっと、ちゃんと社会的なリサーチして練った脚本を作ったらよかったのになあ・・・コロナで難しかったのかな。  まあ、いろいろ文句言いましたけど、脚本の穴を、それはそれはかわいい坂ノ上茜と芸達者な周りの役者が、演技で全てカバーしてます。藤田朋子の老け方にはびっくりしたけど。優子は社会人としてはいっぱい酷いことやってるんだけど、それに嫌味が感じられず、そんな子もいるよね、って温かく見守っちゃうくらいチャーミングです。ラスト近くの優子からお母さんへの独り語りはちょっと長過ぎたかなあと思いますが、カフェとかでのセリフ回しも結構小技が効いてます。タイトル絡めるためなんでしょうが、唐突なメビウスへの言及が、少し残念でした。優子が無限記号を知っててメビウスを知らないのは不自然ですし・・・まあ、それでも、この手の低予算邦画としては、十分及第点以上で面白いです。  一つだけ考察。この映画の優子は、そばかすがコンプレックス、自分の名前が嫌いで勝手に別の名前を名乗る、夢は先生、周囲を引きずり回して自分探しをしています。これ、全部、「赤毛のアン」の主人公アン・シャーリーの特徴です。だから、これは、現代日本で「赤毛のアン」をやってみたらどうなるか、の試みなんでしょう。まあまあ成功しているんじゃないかな。とくに、坂ノ上茜のキャラクターがはまっていました。客観的には酷いことをやっていても、本人の魅力でカバーしちゃう、最高ですね。  映画本編は、あえて大学受験の結果を描かずに終わっていますが、これが「赤毛のアン」を下敷きにしていると考えると、結末は100年前から決まってます。優子アンは、親友の奈月ダイアナと一生涯友情をはぐくみつつ、無事に先生となって、紆余曲折の末、太一ギルバートと結ばれます。ハッピーエンドです。ああ、良かった。  そうそう、一つ言い忘れてました。100年前にアンが暮らし、幸せを築いた村は、「アボンリー」村というところでした。きっとカウンターの吉岡さんは、こういうでしょう。「聖アボンリー学院大学?知ってるよ、僕はなんでも知ってるんだよ!」
[映画館(邦画)] 8点(2024-11-30 09:39:21)
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