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1.  翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜 《ネタバレ》 
「阿久津はどうしたっ」 これ最高に笑いました。 「甲子園に叩き込めっ」 大阪大阪言ってるのに、甲子園?あそこ兵庫じゃなかったっけ? 「浦和vs大宮」 ああっ、結局はそうなるのね。 「エンディングロール」 凝りたいのはわかるんですが、これはどうなんでしょう? 「日本にはバカバカしい映画が必要です!!」 うんうん、これは良作です。(ホント?) あと、俺の菱沼さんが、なんか歳をとってしまった・・・
[映画館(邦画)] 6点(2024-08-03 16:32:15)
2.  シン・ウルトラマン 《ネタバレ》 
良かったです。 ウルトラマンは時代によって、そして自分がどのシリーズをいつ頃見たかによって、ものすごく感想が変わるものなんです。 カラータイマーがないとか、肌の色が変わるのはおかしいとか、みんな自分が昔見た時代にあっていないと、違和感バリバリで文句を言います。 普通は、みんな思い入れが凄い子供時代に見ていますからね。 でも、最初期のウルトラマンデザインには実はカラータイマーはないし、着ぐるみのためどうしようもなくつけてしまった背びれもありません。 怪獣の成り立ちも、全然違ったりします。 だからこそ、庵野が自分の見たかったオリジナルを再現したのは良かったのです。誰がどんな文句をつけようとも。 個人的には、科特隊(本作では禍特対)の制服はオレンジであって欲しかったし、ゼットンとの闘いはもっとスケール感が欲しかったけれども、それも単なる個人の感想。オタク代表の庵野がウルトラマンをどう見ていたかを見られただけで満足です。 斎藤工は素晴らしかったですし、それ以上に山本耕史のメフィラスは、はまり役でした。 シン・エヴァ、シン・ゴジ、子供のころのこだわり、そういった先入観を外して見てください。これこそ庵野のウルトラマンです。
[映画館(邦画)] 8点(2024-08-03 16:31:31)(良:2票)
3.  フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
ひとことで言えば、「もったいない!!」 NASAのあの贅沢な施設、当時の状況をあそこまで再現して、ポリコレ枠も珍しく絞って、これほど贅沢な環境なのに、なんでこんな変なラブコメにしちゃったんだろう・・・ いやもう、ゴールデンエイジのアポロ時代を綺麗に見せてくれているのに、本当にもったいないです。 あの時代のNASAで女性を広告責任者にするなんてあり得ないし、広告方針もあんな杜撰なやり方はないし、 オメガの下りなんか、捏造もいいとこだし、フィクションだから措くとしてもやりすぎだわ~ 陰謀論もちゃちだし、最後の猫ちゃんで分かる下りなんてアホラシすぎる それになにより、スカーレット・ヨハンソンに魅力がない。「マンマ・ミーア」の時も思ったけど、厚塗り化粧の年齢のいった女性を向こうは持ち上げすぎるのかな、全然かわいくないです。どんなに胡麻化しても目尻の皺とか、あれでヒロインはもう無理だと思う。 たぶん、日本人とアメリカ人の感覚の違いだから仕方ないのだろうけど、ラブコメにしても入り込めない。しゃべりすぎでうるさいし。チャニング・テイタムもあんまり恰好よくない。 映像は綺麗で、モブマシンのN-104(NASA仕様なのでFじゃない)とか、P-51(話の都合でD型なんですが)も美しい(でも撮り方はトップガンの方がよい)。 だからこそ、魅力がない役者の変なラブコメに陰謀論を絡めたいい加減なストーリーが口惜しいです。 この精度で、まともなアポロ宇宙物にして欲しかった・・・ そして、本当にアメリカはヴェルナー・フォン・ブラウンを消しにかかってるんですね。ちらりとも出てこなかった。議員を説得するのはフォン・ブラウンの役目だったんですけどねえ・・・
[映画館(字幕)] 4点(2024-08-03 16:29:47)
4.  機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編 《ネタバレ》 
絵は古いんです。前半部分はザンボットやダイターンの直系という感じです。後半部分は安彦さんの手が入り、新作カットも多くてそこまで古いとは感じないようになってます。 絵は古い、でもね、これは当時、一つの革命でした。 ヤマトが旧世代の革命を起こし、ガンダムが新世代の革命を起こした。この感覚は同時代を過ごした者にしかわかりません。本当にアニメ革命黎明期(それは同時にパソコン黎明期にも重なるんですが)の、変革の時代でした。 今から見直すと古臭いし、ちゃちかもしれません。でも、間違いなく日本のアニメ史、映画史に残る名作です。 これは、戦争のミーム、膨大な戦争の記憶、こういったものが基本になければできなかった物語です。 これ書いてるのは2024年です。34年前の1990年はバブル期でした。だからまだバブル期の記憶がある人は多いと思います。 そしてこのガンダムは1978年が初出です。1978年の34年前は1944年、敗戦どころか戦中なんです。 ガンダムを作った人たちには、現代の我々がバブル期を覚えているレベルで、太平洋戦争の記憶・経験があるんです。 だから重い。 転生ラノベ、KPOPやヒップホップ、こういうのが流行っている時代で、それがいいという人にはわからないと思います。 凄まじい人類の戦争の歴史の積み重ねの上に出来上がったストーリーなんです。 もっとも、Z以降の続編は本当に要るのかなあという思いはあるんですが。
[映画館(邦画)] 10点(2024-08-03 16:23:34)(良:1票)
5.  ライド・オン 《ネタバレ》 
トム・クルーズ「トップガン・マーヴェリック」、舘ひろし・柴田恭兵「あぶない刑事」、そしてジャッキー・チェン「ライド・オン」。 もうこれ、この2年のカムバック3部作と言っていいんじゃないですか? 昨今の各所に配慮した配慮しすぎた映画群に反発するようなキリっとした爽快感!! 昔の設定生かすんだから、ポリコレなんか関係ないっ!! いいですね、映画はこうじゃなきゃいけないんです。アメリカだって、日本だって、香港だって、みんな本当はこういうのが見たいんです。 ただ、また別の問題もあって、本当の次世代スターが育ってないんですねえ。どこかのごり押し勢力とは全く関係ない本当のスター。 だらだらやってるシリーズじゃなく、大スターがまだまだやれるんだ、というこの手のお話は以前もありました。 例えば「ハスラー2」。ポール・ニューマンの「ハスラー」の25年後の続編なんですが、ポール・ニューマンの健在を示すと共に、共演のトム・クルーズのきらぼし感。 そういった世代交代が普通だったんですが、今回のあぶないトップオンでは、輝く次世代スターが育ってないんです。これからどうなるんでしょうね。 脱線しすぎ・・・「ライド・オン」に戻します。 ジャッキー、老けたなあ、というのが第一印象。容貌は仕方ないですが、アクションも年齢なりにキレがなくなって・・・それでも凄いんですが。 ストーリーは老父と馬と娘の人情物と一言で片付けられてしまう。そして、ジャッキーものにしては珍しくだらだら長い。 メリハリがない回想が随所にはめ込まれ、しかも回想はジャッキーの容貌をごまかすために顔ぼかしが多くて見にくい。 やたらと溜めが長く、娘とうやむやのうちに和解、適当な理由で何度も起こる仲違い。 なにか、できの悪い人情物邦画の定式が伝染しちゃってるようです。良い点を真似てくださいよ。 というわけで、映画としてはそれほど褒められたものじゃない。 それでもジャッキーの乱闘とスタントシーンで救われています。というか見所はそれでそれだけで、でもそれさえあれば十分素晴らしい爽快感が得られます。 あとのことはどうでもいいのかもしれませんね。 どうでも良すぎて、スタントの女弟子が入院したまま忘れられちゃってます。彼女は無事に回復できたんでしょうか。 中国民法311条の善意取得を主張するなら、ジャッキーの善意を立証すればいいだけ。 なのに、会社の持ち物か個人の持ち物かを争点にしている。新米弁護士の彼の将来が心配です。 ところで、私はテレビの吹き替え世代ではないので字幕版で見たのですが、韓国嫌悪の表現が所々ありました。 これまでジャッキー映画ではそういう他国揶揄の表現はみたことなかったのでちょっとびっくりしました。 ジャッキーは三菱自動車と蜜月だったので、全盛期でも中国・香港にありがちな日本揶揄さえなかったんです。韓国嫌われてるね。 吹き替え版では配慮されてるかもなあ。 エンディングは伝統のNG集。バリバリCG使ってるのが「本編は一体なんだったんだ」と、笑えます。ちなみに、左端にエンディング曲の中国語歌詞、右端に日本語訳、中央左のNGシーンには日本語訳。結構忙しい字幕なんですが、普通にわかるのが凄い。表意文字の漢字の威力です。 最後に一言。この映画のDVDが出るならば、作中でシャオバオが見つけたUSBの中身を是非特典で付けてください。お願いします。
[映画館(字幕)] 6点(2024-07-06 16:05:38)
6.  美女と野獣(2017) 《ネタバレ》 
これ書いてるの2024年です。もう7年も前になるんですねえ。そんなに経った気はしないんですが。 でも、7年前の公開でまだ良かったです。エマ・ワトソンが神がかり的に可愛いですし、野獣も野獣らしく描かれてますし、本当にディズニーのアニメの世界を忠実に再現できてましたから。 これ、7年後の今なら、ベル役はほぼ間違いなく黒人にされて、野獣ももっと珍妙なキャラクターになっていたでしょうね。実際、2020年代の美女と野獣の舞台は、ベル役がファットサイズ(まあ超肥満です)の黒人女性で、野獣は片足が棒義足の障碍者という描写になってました。ポリコレの人はこれがいいみたいですが、私は勘弁して欲しいんです。本作も、城内のダンスシーンや貴族に、黒人を織り交ぜて悪目立ちになってました。ただ、ポリコレが現代ほど強烈ではなくて、まだこの程度で許されたのは助かった。 さて、作品はディズニー実写には珍しくライティングが少し暗めで、ちょっとびっくりしましたが、城内やCGも曲もダンスもよくできてました。楽しく鑑賞できました。ただ、一曲の歌と踊りがすこしづつ長い(ガストンのは超長い)。魅せたいのはわかるんですが、曲を短めにしてテンポよくできればもっと良かったかな。その印象からか、2時間10分なのに、長い映画だなあと思わせます。 キャスティングは当時のほぼベスト。特にハーマイオニーが美しく成長するとこうなるというのを見せてくれたのは素晴らしい。 ところどころ、お約束の黒人混ぜで興が醒めるのは残念ですが、なかなかに良い映画だったと思います。
[映画館(字幕)] 8点(2024-07-06 16:03:15)
7.  ルディ/涙のウイニング・ラン 《ネタバレ》 
アメフトの映画では、ほぼベストじゃないですかね。 ただ、完全にアメリカ国内向けの映画ですから、アメリカの大学の制度、アメフトの制度を知っていることが前提になってて、そこが少し不親切です。 アメリカの大学には高校からそのまま入学するケースと、コミュニティカレッジにまず入学してから編入で入るケースがあります。この編入制度はアメリカでは常識で、ルディが聖十字短大にまず入学してからノートルダム編入を目指すというのが説明されていないので、流れがわかりにくい。また、コーチが頑なにルディを出したがらないのは、ルディがアメフト特待生ではない一般学生だからです。特待生ではなく一般学生を出すのは、生え抜きコーチなら自分の見る目のなさを示し、途中就任のコーチなら大学のスカウトの顔をつぶすことになって、立場が弱くなる(ルディの場合は後者)。それほどの不利益を負ってまで出したというので、アメリカ人にとっては、単に最後に出してもらえたというだけではないんです。 とかなんとか言ってますが、素直に良い映画です。 特に練習シーンで、ノートルダム大学の"Victory March"が合唱で流れるところは最高に美しいです。
[DVD(字幕)] 9点(2024-05-31 22:22:02)
8.  トップガン マーヴェリック 《ネタバレ》 
これこそ古き良きハリウッド・エンターテイメント、いやあ面白い。 30年前の初代の雰囲気そのまま。 しかし・・・敵国をイランにしちゃって大丈夫かな。F-14を使用可能で残してるのはイランだけなんだから・・・ さすがに敵機はCGになってて安心しました。初代は敵のミグ役をF-5がやってて、完全に興ざめだったからねえ。 昨今のポリコレ全開のハリウッド、軍人は悪としか言えない凝り固まった左翼全開日本映画、どちらとも一線を画す爽快な映画でした。
[映画館(字幕)] 8点(2024-05-31 22:03:13)
9.  愛と哀しみのボレロ 《ネタバレ》 
第二次大戦前後までの第1世代のストーリーはとても素晴らしいです。冒頭のボレロから戦争に翻弄されていく様々な人々。 そして、最後にチャリティからのエンディングにつながるボレロ。これも本当に引き込まれます。 ところが、第2世代~アルジェリア出兵戦士~第3世代の繋ぎが、描写が意味不明だったり、いきなりシーンが飛んだり、一部誰が誰だか混乱したり、演出が全くわからなかったり、何度かみたり色んな推論をしなければ完全にわからないものとなっています。 クロード・ルルーシュが最初に作ったのは、公開作の3倍の長さがあったとかで、それを切り貼りしまくった結果なんだそうです。 もっとも、それも「仕方ない」と思えるほどの作品にはなっています。 でも、もったいないです。人物を整理してエピソードを丁寧に描いて、「戦前~戦後」と「現代」の2部構成にしたら素晴らしい傑作になったと思います。戦後から現代への繋ぎの描写が整理されていないので、混乱しているように思える。 クロード・ルルーシュは、本当に普通の人々を描けないんだなあ、と思います。でもそれがフランス映画ですね。
[映画館(字幕)] 6点(2024-05-31 21:46:09)
10.  ティファニーで朝食を 《ネタバレ》 
冒頭、ムーンリバーが流れるなか、オードリーがティファニーの前でデニッシュを食べ始める、もうこの時点でおしゃれ感満載。ムーンリバーをギター弾きながら歌うオードリー、可愛すぎる!!猫ちゃん、猫ちゃん!! ほぼこれだけを見る映画です。そう、恋愛映画なんて筋や深い考えなんて要りません。特に今作は、原作とは全く別ものに仕立てられているので、考えずにオシャレな感性だけで見るのがいいんです。いろいろ考えたい方は原作を読めばいいんです。でも旧訳も村上春樹の新訳も微妙ですけどね。 日本人の描き方はさすがにあれですが、この映画が撮られたのは1960年。終戦15年で敵国の人間を出すだけえらいもんだと思っておきましょう。原作に見られるゲイっぽい描写は、当時のハリウッドの雰囲気から削られています。ポリコレ必須の現代とはずいぶん違いますよね。 ただ、正直言うと、このころオードリーは出産してますし、ちょっと老け始めが見られるのでローマの休日ほどの神々しさはだいぶん薄れてます。あと、字幕もちょっと引っかかる。映画では「ラット」と「マウス」を使い分けてるんですが、字幕ではいっしょくたに「ネズミ」とかね。
[映画館(字幕)] 7点(2024-05-31 21:36:00)
11.  男と女(1966) 《ネタバレ》 
ダバダバダのあのボサノバが流れるなか、アヌーク・エーメの美貌に見とれる、雰囲気に酔う、古き良きフランスを感じる、ただそれだけの映画です。そう、恋愛映画なんて筋や深い考えなんて要りません。「ティファニーで朝食を」と同じ。ただ、フランス映画、しかもクロード・ルルーシュだけに、おしゃれ感はこちらの方が数段上ですかねえ。 あと、評論とかでは「普通の」男と女を描いたとか書かれますが、職業からして全然普通じゃないですから。クロード・ルルーシュは普通の人は描けません。
[映画館(字幕)] 7点(2024-05-31 21:32:57)
12.  就職戦線異状なし 《ネタバレ》 
ホイチョイとはまた別の形でバブルを描いた作品。バブル期はまだ時代的に地続きと感じる人が多いせいか、多くの人が自分の体験と現在の状況を照らし合わせて評価するのでしょうね、このレビューでも点数の上下が凄いですね。バブルの恩恵や楽しさを享受した世代や、バブルを恨めしそうに見る氷河期世代、バブル後生まれはバブルを全くの夢物語と見ていたり。映画としての評価ではなく、自らの体験と比較しての評価が多い感じです。 ただ、あの時代は確かにあったんです。就職戦線は崩壊直前までは本当にあんな感じでした。マスコミ業界以外は売り手市場で、内定5つ6つは当たり前で、海外旅行付き接待されまくりとか、入社してくれたら自動車を支給だの、もう酷かった。 さてこの映画は、爆死しました。当時のトレンディー(!?)俳優を大挙キャスティングして、きらびやかなものに仕立て上げたつもりだったんですが、公開がバブル崩壊直後というとんでもないタイミング。爆死も仕方ないです。ただ、小ネタは効いてるし、女優は若々しいし(和久井映見がすごい可愛いです)、テンポもそれなりで、自分の体験と比べずに純粋に楽しむにはいいです。 脚本が観客に媚びちゃったのが残念ですかね。というのも、杉元怜一の原作小説は軽妙洒脱、考えさせられるところもあり、本当に面白いんです。でも映画脚本は、そこからトリックスターを抜いて、キャラを変えすぎて、迷宮の会社面接とかも全部省いちゃった。あげくに、結末まで全変更(原作の主人公は、単位ミスで留年して「来年こそは」で終わります)。怪作漫画「国民クイズ」などの原作も手掛けたあとに早々に筆を折っちゃった杉元怜一の面白い部分を全部オミットしてるので、多分原作読んだらかなりイメージが変わると思います。
[映画館(邦画)] 6点(2024-05-31 21:31:51)
13.  グランツーリスモ 《ネタバレ》 
期待して見に行ったんですよ。でも、もやもやしすぎてこの点数です。これ、実話じゃないですよね。改変しすぎちゃって、なんだか本当に消化不良でした。 えーとね、映画の主人公は、初めて開催されたゲームからのオーディションに合格したという設定で、王道のシンデレラストーリーになってますよね。どうしてこれを実話と宣伝しちゃうのかな。映画のモデルになって好成績を収めた人は、実際は「3回目」の大会に出場してます。「初めて行われる大会に挑戦」と、「3回目の大会に満を持して出場」じゃ、だいぶん意味違いますよね。初回も3回目も韓国人なんか出場してないし、実話と謳うには改変がひどすぎて興ざめでした。 映像も、レース映画の迫力強調のためのエンジンやメカの稼働部分のアップを挟む手法と、ゲーム画面をオーバーラップさせる手法がちぐはぐ。主人公の前半部分のパトカー撒きやら犯罪部分もすんなりとは呑み込めず。映画としての評価もちょっとできないな。 最近の観客はこういうのがいいのかなあ。近年のレース映画なら「フォードvsフェラーリ」の方が数段上でした。
[映画館(字幕)] 3点(2024-05-31 21:29:56)
14.  ペーパー・チェイス 《ネタバレ》 
日本にも法科大学院が根付いてきました。なので、この映画の理解がしやすくなってきましたかね。この映画は、日本に法科大学院がなかった頃の公開だったため、ロースクールの基礎知識がない人に大量に誤解を生じさせました。というか、今でも誤解している人が多い映画です。これは「大学」ではなく「大学院」の映画です。この辺の予備知識がない人が、アメリカの普通の大学の様子がこうだと誤解しまくったのです。アメリカには、大学に「法学部」はありません。4年制の大学を卒業した人のみが、法科大学院というところで法律を学びます。だから、この映画の学生はみんな歳を食っていたんですね。しかもこの映画の舞台はハーバード・ロー・スクール(HLS)という、「世界で一番有名な法科大学院」。言うまでもなく、HLSは世界の英米法(コモンロー)では最高峰。ここで優秀な成績を収めれば、英米の法曹界のエリートになれるというものです。そういった大学院の内実を恋愛絡めて描こうとした意欲的な作品です。日本にはうまくあてはまるものはないんですが、あえて言えば、東大ローで予備試験に在籍合格を目指すようなものです。だから、普通のアメリカの大学の物語ではないんですよ。 これはアメリカではかなり好評だったらしく、テレビ・シリーズにまでなりました。好評を博しただけに、勉強の映画でありながら、迫力もありスピード感もあって引き込まれ度は高いです。ソクラテスメソッドのやり方や細かいところで「あれ?」と思うところもあるし、One Lなのに、恋愛を絡めた描写などは非現実的かなと思いますが、演技もなかなかしっかりしています。また舞台となるHLSの建物や周辺の情景描写などは美しく、それだけでも楽しめます。「ある愛の詩」と同じキャンパスを舞台にしていますので、比べてみるのも一興です。 なお、「推定無罪」などの原作者スコット・タローが「ONE L」という本を出しています(邦訳は早川文庫)。スコット・タローが実際にHLSに入学して経験した最初の1年を描いてますので、この映画の背景を知るためには最適です。
[ビデオ(字幕)] 7点(2024-05-11 09:26:40)
15.  庭から昇ったロケット雲 《ネタバレ》 
夢を追うことの感動を与えたいというのが、制作陣のやりたかったことでしょうね。しかし、余りに作りが杜撰なものだから、どうにも評価が難しい、というか低評価しかできないな。現実の宇宙開発に関係するものを扱う場合は、ライトスタッフのように考証をきっちりして必要な部分だけ改変するか、アルマゲドンのように完全にファンタジーとして扱うかにすべき。現実の宇宙がシビアなだけに、どちらかに徹底しないとどうも収まりが悪いのです。残念ながら、これは中途半端すぎて悪い方に出てしまった例ですね。日本では荒唐無稽気味に取られるけど、民間宇宙開発なんてのはアメリカでは珍しくないし(というか日本でもやってるし)、個人での有人ロケット開発だって、80年代から実際に挑まれているし、現実味が微妙にあるんだから、もうちょっときっちり作るべきだった。 主人公は、厳しい選抜を通り抜けた元宇宙飛行士候補生という設定です。なのに、銀行の窓ガラスにレンガ投げつけ、簡単な財政計算ができず家族を路頭に迷わせる寸前まで追い込むという人格破綻者。それ以外にも、どうみても最初の発射の失敗時の描写がひどくて、あれは普通リークから爆発するだろうとか、噴射煙が届く位置にマスコミがいるのに発射してしまうとか、単段式で軌道飛行やってるとか、地球軌道に載って各国がレーダーで追跡できるのにアメリカ政府がわかりませんと否定するとか、あんまり脚本が杜撰すぎる。きっちり作るか、あるいはファンタジーにするか、選べなかったのが敗因だと思います。 夢を追ったリアルなサッカー映画ですと宣伝した映画があったとしますね。その内容が、8歳の女の子がワールドカップに魔法で出られて運がいいだけで得点王になるというのでも感動するという人向けです。 そういう宣伝ならせめて45歳の盛りを過ぎたベテラン選手が艱難辛苦と努力の末になんとか代表に選出されるというストーリーが欲しいという人には相当にきつい。 手短に安直に上滑りの感動をその場限りで持てれば、荒唐無稽でもなんでもいいやという大雑把な人ならいいんでしょうね。だけど、そんな感動に意味などあるのかな。なにせ、物語の破綻に眼をつぶっても余りある演技や説得力が殆どないんですよね。ホントはもっと評価低い(2点くらい?)んだけど、バージニア・マドセンの例外的に良い演技と、久方ぶりの宇宙物ということで、それぞれ加算してこの点数。
[DVD(字幕)] 4点(2024-05-11 09:20:22)
16.  陰陽師0 《ネタバレ》 
うーん、うーん、唸ってしまう。久しぶりに予告編詐欺にあったような・・・ まず、キャストがあってない。晴明の人を食ったような態度は、あんな馬鹿な子供じみてはいない・・・博雅は完全にミスキャスト、染谷は身長も雰囲気も違うんじゃ・・・ 美術も変。陰陽寮の描写、あれなんなんですか?当時の時代背景であんな石造りの建物はおかしくないですか?淑子女王含め女官の衣装、中韓狙いなのはわかるけれど、やっぱり和には合わないよ。それに、あの花びら撒き、種類も量も変ですよねえ。 ストーリーもしょぼすぎる。晴明陥れのための陰謀が動機ややり方もあんなちゃちなもので納得いかない。色模様入れたいのはわかるけど、淑子女王はこのストーリーでは全く不要。入れるにしても最初の竜の下りの開幕エピソードくらいにとどめておくべき。全体にみんな演技が下手なうえにやりすぎ。 予告編のVFXが出てくるのは後半も後半、最後に方にちょっとだけ。予告編みて期待したら、愚にもつかない淑子女王の愚痴演説を聞かされて、テンションダダ下がり。ああいう話なら、予告編をそれ向けに作ってくださいよ。
[映画館(邦画)] 2点(2024-05-05 09:15:19)
17.  レイダース/失われたアーク《聖櫃》 《ネタバレ》 
上質の大人向け子供映画です。今からみると、ご都合主義でストーリーはおかしな所だらけだし、特撮はちゃちで時代を感じさせるものなんですが、それでも爽快感が半端ない。ナチの輸送機(戦闘機?)は架空のものだけど立ち回りをよく計算して設計されていたり、Uボートの基地が本物そっくりだったり感心しました(後日調べたら、まだ残っていた実際の基地を使っていたので当然ですね)。 ラストは、よく映画評論では「価値をわかってない軍が倉庫にしまいこんだ」と評価されていますが、違うんじゃないかなあ。あれは、倉庫内の全ての木箱がそれぞれのミステリーの所産で、世界中でこんなミステリーが大量に起こっているんだよという暗示じゃないかなあと思います。
[映画館(字幕)] 6点(2024-05-05 09:01:22)
18.  海の上のピアニスト
ラストまでは本当に素晴らしいのですが、結末だけが残念。最後の廃船の中の問答と結末が何もかもぶち壊しに感じた。アメリカ映画なら、最後は全然違う形、細かく描かなくても希望を感じる形にできたろうに。ただこれがイタリア映画なんでしょうね。
[映画館(字幕)] 6点(2024-04-26 05:42:44)
19.  私はいったい、何と闘っているのか 《ネタバレ》 
ヤスケンと小池栄子の演技がはまってました。姉弟のキャスティングがミスマッチだと思ってましたが、まさかキャスティングまでが伏線だったとは。細かいところまで目の行き届いた映画だと思います。 鑑賞後、つぶやきシローの原作を読んでみまたしたが、原作にかなり忠実でありつつ、大胆にカットしたところもあり、それで破綻していないので脚本が秀逸だったことがわかります。 ただ、伊集院の死亡場面やカレー屋の場面などについてはB級感が否めないのでこの点数。ファーストサマーウイカが上手すぎてびっくりしましたよ。誰かと思った。
[映画館(邦画)] 7点(2024-04-26 05:41:48)
20.  国家代表!? 《ネタバレ》 
公開時のキャッチコピーが「ほぼ実話」。 実際は、完全に超誇大広告でまるっきりの嘘映画。 史実なのは、韓国がスキージャンプ代表をでっちあげて、長野オリンピックに参加して、ダントツ最下位だったということだけ。 登場人物の個人エピソードは全くの嘘(監督が言ってるもん)。長野オリンピックなのに、観客席に日の丸ほとんど見えません(反日ですからね)。白馬のジャンプ台がおかしいし、ジャンプスーツは21世紀のです(考証がいい加減にすぎる)。素人の弟をいきなり飛ばすことなんて無理です(あの大きさの台じゃ、ほぼ確実に重傷か下手すると死亡)。あまりに作りが雑すぎる。ちょっとでもジャンプ知ってたり、長野オリンピックのジャンプを見てたりすると、嘘ばかりで興ざめ。 長野オリンピックのスキージャンプの裏方エピソードを扱った邦画に「ヒノマルソウル」というのがあります。こちらはテストジャンパーの実話を扱ったもので、非常に丁寧に作られています。ぜひ、見比べてください。「国家代表!?」の酷さがわかります。 ほんと、どうして「ほぼ実話」なんてキャッチ付けちゃったんだろうね。
[DVD(字幕)] 0点(2024-04-26 05:40:44)
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