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1.  プライベイトレッスン(1981) 《ネタバレ》 
早送りで観たら5分で終わってしまう映画(=観るポイントは極々限られるという事。判るね、ご同輩達)、 なんて書くのは元も子も無いので・・・ 公開当時は同級生の間で物凄い騒動になっていた本作。 当時はゴールデンタイムのTVで女性の裸が普通に放送され、新聞広告も今では信じられない様な写真が大胆に使われていた時代。 思春期真っ盛りの私はTVや新聞にいちいち煩悩を刺激されまくっておりました。 ただただ、懐かしいとしか言えません。 4点はシルヴィア・クリステルのボディダブルを演じた方に捧げます。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2024-03-28 14:57:08)
2.  ダイナー(1982) 《ネタバレ》 
エレン・バーキン(出演当時28歳)、可愛いっすね。 一時期色々な作品に引っ張りだこでしたね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-03-21 13:05:38)
3.  プレイス・イン・ザ・ハート 《ネタバレ》 
芸達者一堂に介しての人生譚、終始地味な展開ですが見応えは有りました。 妙に若いジョン・マルコビッチが何だか可笑しかった。 KKKの描写はいつ観ても辛いです。 アメリカに奴隷制が有った時代に、本作で描かれた様な白人と黒人が協力して難局を乗り切る様な話は実際に有った様です。 この様な作品をほぼ定期的に制作し世に送り続けるアメリカ映画界、私はこれらの流れは『奴隷制と言う酷い事をしてしまった事への反省』と言う大きな自省の思いがアメリカ人に有るからと思っています。 翻って、勝ち戦=自省など無用の第二次世界大戦に関してはこの手の内省的な作品は殆ど見かけません。 (こういう意味で「プライベート・ライアン」って実は物凄く画期的な作品だったと思います) これがベトナム戦争になると途端に内省的な作品が増えるのも興味深いです。 戦争って何なんだろうと思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-03-21 09:05:52)
4.  ガンヘッド 《ネタバレ》 
他レビュアー諸氏の「パシリム好きなら観てみては?」と言う類のレビューに乗せられて観てみました。 が、いや~、面白く無かった。  古今東西世界中に散乱する「C級に限りなく近いB級映画」の一つでした。 模型(かなり大きいサイズの筈)を駆使した特撮シーンは往年の日本特撮物と言う感じで悪くはなかったけれど、 肝心のストーリーがとにかく面白く無い。 この手の作品で物凄く重要な悪役/敵役に全く魅力が無く、誰と何のために戦っているのかも良く判らなくなる始末。 緩急のバランスが変でグダグダな展開や、棒読み台詞の応酬も有り途中から観るのが辛くなって来ました。 「ヒドゥン」の様に、特撮シーンがが少なくても面白い作品は有る訳で、やっぱり一番重要なのはストーリーなのだと再認識した次第です。  唯一の救い(?)は、恐らく「本作出演を持ってハリウッドに、そして世界に羽ばたいてやるわ!」と言う思惑が見え見えの 外人俳優さん、その名もブレンダ・バーキの存在。 何だか妙に美人な方で、出番は少ないながらも印象に残った女優さんです。 レプリカント役など似合いそうでしたが、本作以降の出演歴を見ると残念ながら世界の一部にしか羽ばたけなかった様です・・・
[CS・衛星(字幕)] 2点(2024-03-12 18:18:55)
5.  アマデウス 《ネタバレ》 
今さらながらレビューしていない事に気が付いた。  【長すぎる前書き】 大学で「芸術論」の講義を受けた時、担当していた教授が本作の事を以下の様に評していた。 『芸術には大きく分けて「耳」で愛でる芸術である音楽、「目」で愛でる芸術である絵画・写真、そしてそれらを融合した舞台・映画の3種類が有る。どれも素晴らしい作品ばかりだが、この「アマデウス」はそれら芸術が極めて高次元で融合結実した類まれなる作品だ』と。  私は劇場で本作を鑑賞済だったので「なるほど、上手い褒め方するなぁ」と思った次第。 そんな教授の冒頭の言葉を経て始まった鑑賞会は3回に分けて実施され、口コミでその面白さが学生達に伝わり3回目の授業では講義室がなんと満員立ち見の盛況ぶりだった。(単位は貰えないのに!) それ位、芸術は敷居が高いと潜在的に思っている人をも巻き込む『力』を本作は持っているのだと思う。 これが約35年前の話。  【やっと本題】 そんな本作、私に取っては間違いなく映画ベスト10の一つに入る作品である。 他レビュアー諸氏により語りつくされているが、何といっても珠玉の名シーンはサリエリがコンスタンツェが持参したオリジナルの楽譜を読み、次々と頭の中で音楽が奏でられるシーンだと思う。 これに匹敵するシーンは意識して映画を趣味として観始めた18歳の頃からそうは巡り合えていない。  また、本作はこれまでの映像再生媒体の変化(VHS→LD→DVD→BD、ブラウン管→液晶、HD→4K)に併せて都度ソフトを購入している唯一の作品であり、何だかんだ年に一度は必ず観ている作品だ。 史実に忠実ではない等の指摘も有る様だが、関わられた方々のイマジネーションと創作意欲が文字通り「高次元で融合」した稀有な作品だと言える。 文句無しの10点満点献上。  追伸 本作がアカデミー賞で話題になった年、主演男優賞を受賞した時のF・マーレイ・エイブラムスのスピーチは、彼の受賞を我が事の様に涙ながらに喜ぶトム・ハルスの何とも言えない表情も相まって忘れられない名シーンだ。
[ビデオ(字幕)] 10点(2024-03-06 10:30:31)
6.  ファイナル・カウントダウン 《ネタバレ》 
初鑑賞です。 【前置き】 思い込みと言うのは恐ろしいもので、私は同タイトルのあの名曲が劇中でいつ派手に流れるのか期待しておりました、が... あの名曲とこの映画は全くの無関係だったのですね... 【本題】 皆さん思われる事は同じ様で、劇映画の形を借りた壮大な海軍宣伝映像ですね、これは。 それなりに胸熱の艦長スピーチを経て全軍出撃!『よっしゃ、日本軍がコテンパンになるのは複雑だがしょうがない、割り切って楽しませて貰おうか!』と思っていたら、まさかの途中で引き返す展開に唖然。 映画とは言え歴史を変えてしまう事への良心の呵責からなのか、はたまた大人の事情があった為なのか、真相は別として腰砕け感が半端ない終わり方でした。 3点はアメリカ海軍の往年の名機達に献上します。 スカイホークも観たかったなぁ。  
[CS・衛星(字幕)] 3点(2023-12-20 17:27:11)
7.  インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説 《ネタバレ》 
殆どハリソン・フォードの男の魅力だけで突っ走る約2時間、『黄金期のスター』はこういう事なのかと思う。 内容は些か問題で、前半はスピルバーグの負の面が暴走している。 趣味の悪い食事シーンや心臓抉り出しシーンは面白いがやり過ぎの感あり。 その反面、終盤はアクションに徹していて心地いい。 トロッコアクションはバイオハザード4のリメイクに殆どそのまま使用されていて驚く位。 ケイト・キャプショーが物凄く魅力的ないい女に撮られている、実際の所はどうだったのかは知る由も無いが、 まるで撮影の進行に伴って彼女の事をどんどん好きになっていくスピルバーグの気持ちがそのまま画面に表れている様。 これも興味深い。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-06-16 17:41:01)
8.  インディ・ジョーンズ/最後の聖戦 《ネタバレ》 
続編の映像が巷に出回り始めたので、予習として過去作を観直しています。 公開当時、ハリソン・フォード、ショーン・コネリー、リバー・フェニックスと言う大御所と台頭著しい若手の競演が話題となっていたのも懐かしいですね。 本作は全般的に過去二作に比べるとグロシーン少な目であっさりとした印象ですが、 それでもクライマックスの「三つの試練」の中でも特に三番目の「天への回廊(でしたっけ?)」のシーンは、 満員の観客全員が息を呑んでインディの行動の結果を見守ると言う、劇場鑑賞ならではの稀有な体験が出来た事が思い出深いです。 あの絶壁を見下ろした時の絶望感、そしてインディが足を踏み出す時の緊張感ときたらもう・・・ これぞまさしく映画体験、と言うシーンでした。 今夏公開の続編で、この映画史に残る娯楽映画の金字塔たるシリーズも正真正銘の最後になるとの事。 期待して待ちたいと思います。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-06-13 13:28:53)
9.  勝利への脱出 《ネタバレ》 
本作で最高のシーンは、連合軍側名プレーヤー達の妙技に目を細めながら一人悦に入っていたマックス・フォン・シドーが、 ペレのオーバーヘッドキックを目の当たりにして感情を爆発させ、周囲の白い眼など眼中にせずスタンディングオベーションを送る所でしょう。スポーツの持つ崇高さ・偉大さを判り易く描いた名シーンだと思います。 それにしても、彼が演じた将校さんは試合後に・・・ やっぱり銃殺刑なんだろうなぁ(泣)。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-06-08 13:23:49)
10.  里見八犬伝(1983) 《ネタバレ》 
久々に鑑賞。 やっぱり楽しい映画はいいですね。 改めて本作の主役は夏木マリで有る事を確信した次第です。 あそこまで楽しそうに演じている女優さん、私は洋画含めて観た事有りません。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2023-05-23 15:49:12)
11.  メジャーリーグ 《ネタバレ》 
NHK BS放送を鑑賞、冒頭にお決まりの「オリジナル作品を尊重しそのまま放送・・・」と出て、 「はて、本作でそんな描写有ったっけ?」と思ったら、はい、沢山ありましたね汗。 シリーズ物は基本一作目が一番面白い、を実践している作品かと。 後、「コンタクトレンズにすれば?」って突っ込むのは・・・ 野暮ですね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-05-22 09:10:24)
12.  伝説巨神イデオン 発動篇 《ネタバレ》 
劇場鑑賞から実に39年振りに鑑賞。 ちょうど仕事で厳しい局面を迎えていた時に観たのが間違いだった。 最初はノスタルジックに「そうそう、これぞ黒富野の極致!」などと思いながら観ていたが、 破壊と殺戮の限りを尽くしクライマックスに向かう最中、虚脱状態になり鑑賞を断念。 その時は本当に「何故ここまで辛い展開にするのか、富野よ!!泣怒」と憤怒の思い。 一週間空けて気持ちを落ち着かせ再トライ、何とか最後まで観られました。 それにしても内に秘めるパワーが底知れない作品だ。 人智の及ばぬ存在が最後に準備したのは「命の再生」とは。 この様な作品を創り出した富野由悠季はやはり凄い人だと思う。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2021-03-25 14:19:31)
13.  AKIRA(1988) 《ネタバレ》 
原作とは趣向の異なる幕引きだけれど、簡潔にスパッと纏めていて気持ちいい。 怒涛の作画、畳み掛ける様な描写の数々、これ以上無いと思える位に作品と同化している芸能山城組の音楽。 素晴らしいです。IMAXで観られて幸せです。 あ、バイクでは観に行かない様にしましょうね。 帰路の安全運転は保証しません笑。
[映画館(邦画)] 10点(2020-07-19 20:25:02)
14.  ストレンジャー・ザン・パラダイス 《ネタバレ》 
【前置き】 コロナウィルス感染防止の為に施行された緊急事態宣言が解除され、久々に映画館で観た映画は「Dead Din't Die」だった。 「パターソン」が思いの外良かったので、久々の劇場体験に相応しいと思ったのだ。 だが… 残念ながら「Dead Don't Die」は正直今一つだった。 辛口のレビューを上梓しようと思っていたのだが、一風変わった作風を持ち味とした監督さんの作品をたった2作観ただけで 偉そうな批評を書くのは余りにも無礼だと思い、いわばルーツとも言える本作の鑑賞を決めた次第。  【本題】 本作と「パターソン」、笑える位に作風は変わっていないと感じた。 映画に対する監督の少し冷めた、でも愛情の有る視点も同じ。 異なるのは色が付いた事と俳優陣が豪華になった事位では。  まるで隣の気のいい兄ちゃんの生活をそのまま再現している様な話の流れ、 人が死ぬ等の事更に観る人の感情を煽る様な描写は皆無。 物語(?)は少数の登場人物が繰り出す必要最小限な朴訥且つシニカルなセリフと比較的短いカットで紡がれていく。  予備知識無しの場合、恐ろしく退屈な映画なのではないか?と思ってしまいそうだが、 絶妙な存在感の叔母さん(恐らく素人さんでは?)やヒロイン:エヴァ役を演じる女優さんのエスター・バリントを筆頭に、 何故か飽きずに最後まで見届けてしまう。 悲劇とまでは言わないけれど、落ちの付け方も面白い。  この絶妙な空気感はあざとく狙って出せる物では無い。 ジム・ジャームッシュ監督が不世出の存在で世界中の業界人から愛されている理由の一旦を垣間見た気がする。  さて、それでは"Dead Don't Die"のレビューに取り掛かる事にしましょうか。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-06-11 13:14:58)
15.  エイリアン2/完全版 《ネタバレ》 
【前書き】 正体不明のウィルスが地球を跋扈している。 悲しい事に、ウィルスは日本の稀代のコメディアンの命さえも奪ってしまった。  人の命とは比べるまでの無い話だが、各種イベントがウィルス蔓延に基づく様々な理由で中止・延期になっている。 楽しみにしていた2020/4/18開催予定の「エイリアン2ライブ」も、楽団員が英国から渡日出来ないとの事で残念ながら中止になってしまった。 その埋め合わせでは無いが、実はまだ本作のレビューを投稿していなかった事に気が付き、 当初の予定とは全く異なる環境下(自宅のTV)で実に10年振りの再鑑賞となった。  【本題】 「何これ滅茶苦茶面白いじゃん!!」が10年振り再鑑賞後の素直な感想だ。 起承転結が明確でありスピーディにストーリーは進み、登場人物は皆見事なまでにキャラ分けされ、その説明も物語冒頭に無駄なく描かれている。 物語にリアリティを持たせるためのお膳立ても完璧で、惑星の各種設備・宇宙船・揚陸艇・兵士が駆使する各種兵装の隅々まで、 究極のヲタク且つ完璧主義者のキャメロンの拘りが画面全体に漲りまくっている。(一緒に仕事をする人は大変だろう) 物語の根幹は悲劇のヒロイン:リプリーの喪失と再生、それを母性愛を基点にして上手く描いている。 今回鑑賞した完全版では、何故リプリーがニュートに対し命を掛けてまで愛情を注ぐのかが良く判る様になっていて、 なおさら物語に感情移入出来る。上手い。 クライマックスの「究極のお母ちゃん対決」も、ストップモーション撮影とライブアクションを上手く組み合わせた手に汗握る素晴らしいもの。 まだCGが一般化していなかった時代にこれだけのクオリティの映像を実現できたのは、キャメロンの創造性と情熱と、それらを柔軟に捉えて 視覚化させたもう一人の天才、スタン・ウィンストンの功績だろう。  このシリーズ、本作以降は「柳の下のドジョウ」を狙う配給会社の思惑と、 「4」以降で過去の自作を汚された巨匠が、自らの汚名をそそがんと言う思いが交錯し、 とんでもない展開になってしまった事がとにかく残念。 許せても「3」までですっぱり終わっていればよかったものを・・・(この先は省略)  既存の媒体を最大限に活用し極上のエンターテイメントに仕立て上げるキャメロンの才、 つまりは「タイタニック」に繋がる流れはこの時すでに開花していたのだ。
[インターネット(字幕)] 8点(2020-03-30 16:00:02)(良:1票)
16.  サルバドル/遥かなる日々 《ネタバレ》 
ついさっきまで自分を殺そうとしていたゲリラ達と楽しそうに酒を飲める様な強烈な主人公を、 アカデミー賞ノミネートも納得のジェームズ・ウッズが熱演。 尼僧達が酷い目に遭うシーンは熾烈すぎてスクリーンを直視出来なかった。 本作は事実がベースだから致し方ない(こんな事は決して起こってはならないが)が、 私がレイプを扱う事で物語に起伏を与える映画を厳しく評価する様になったのは本作を観てから。 そういう意味では私の映画鑑賞史に於いて大きな意味を持つ作品。 私は二度と観る事は無いが、映画ファンを自認するなら観ておくべきだろう。 それにしても、33年も前の映画なのに現実の世界情勢が好転するどころか、むしろ悪化している事に気が滅入る。
[映画館(字幕)] 7点(2019-11-14 18:23:41)
17.  テクノポリス21C 《ネタバレ》 
な、な、な、懐かしぃ〜!! 夏休みの早朝、新宿まで劇場限定公開を観に行ったのが36年前とは… 私も歳です。 本作のブルーレイ&テクロイド・ブレーダーの発売は全く持って想定外でした。 低予算作品なので随所に作画の粗はあるものの、楽しく再鑑賞させて頂きました。 ブレーダーのデザインは今でも極めて秀逸です。 CGを駆使したOVAでの新エピソード発表なんて、夢物語でしょうか? ビバ、スタジオぬえ!!
[映画館(邦画)] 7点(2018-06-07 00:49:15)
18.  ヴィデオドローム 《ネタバレ》 
【今回も長すぎる前書き】 映画評論家:町山智浩氏の著作を読んだ事がきっかけとなり、久々に鑑賞した。 初見は大学2年生、今から何と30年も前の事になる。  時の流れの速さには驚くばかりだが、それ以上に本作が未だに公開当時の謎めいた雰囲気を維持している事に驚愕した。  事の起こりは高校生の時。 「STARLOG」「FANGOLIA」等の洋物映画情報誌の日本版が発売されていた幸せな時代。 おどろおどろしい写真と共に紹介されていたVideodromeの紹介記事に私は釘付けとなった。 海賊盤(死語)が出回っているとの噂も聞いたが、世はまだレンタルビデオが流行し始めた黎明期。 どこで手に入るかも判らぬ謎の本作は、例え様も無い魅力的な作品として私の心の片隅にずっとこびりついていた。  時は流れて(確か)1988年、東京国際映画祭に於けるファンタスティック映画祭の成功が影響し日本で開催された「SFXアカデミー」、 本作の特殊メイクを担当したリック・ベイカーが来日し講演すると聞き、チケットを探し回ったが時既に遅く全席売り切れ。 落胆していた私に、当時日芸映画学科に在席していた姉がどこで仕入れたのか判らないがチケットを準備してくれた! 姉には本当に感謝あるのみ。 講演の内容は今でも鮮明に覚えている。 ベイカー氏本人が自ら"Do you like this film?"とVideodromeに関して質問、 それに対して大勢の聴衆が一斉に挙手!(今みたいに”Yes”とは誰も言わなかった様な)それを見たベイカー氏は 悪戯っぽい顔でニヤリと笑いながら”Sick People...(みんなビョーキだね笑)"と返す。 幸せな時間でした。  【やっと本文】 本作ほど、観る度に謎が謎を呼ぶ作品は無いだろう。 後の多チャンネル化、暴力コンテンツの隆盛と衰退を予見したかの様な世界観。 製作年度が旧いが故の、画面の微妙な粗さが本作のいかがわしさにブーストを掛ける。 皆がメディアに取り付かれ・メディア無しでは生きていけず、メディア内の出来事に一喜一憂し、 時には自らの命をも絶ってしまう・・・ 拳銃と有機的に絡みあい、妄想と現実の中でのたうち回るマックスの姿は、紛う事無くスマホに心身ともに蹂躪され、 それを自覚していながら抜け出す事が出来ない現在の私たちそのものだと思う。 マックスは自らの命を絶つことで新しい次元=精神の開放を果たした。 それは果たして本当に幸せな結末だったのだろうか。 翻って私たちはどうすれば良いのか?  初鑑賞時は特殊メイクを目で追う事に終始し、ストーリーは二の次だった。 社会人になってからは本作の内面に秘められた作者のメッセージを何とか読み取ろうともがいた。  齢50を超え、ようやく本作の意図が客観的に俯瞰出来る様になったのかと思う。 鑑賞する年齢で作品への印象が劇的に変わる、「映画の魅力」をまたもや再認識させられた。  (注)本作は冗談抜きで万人向きの映画では決してありません。 鑑賞する際は十分にご注意の程。
[ビデオ(字幕)] 8点(2017-11-28 17:34:28)(良:2票)
19.  ミッション 《ネタバレ》 
監督は巨匠、ローランド・ジョフィ、そして音楽は映画音楽の天才、エンニオ・モリコーネ。 そのせいなのか、はたまたバブル期だったからなのか、当時フジTVで「十字架に貼り付けられたままイグアスの滝を落ちていく」シーンをやたらと頻繁にCM放送していた事を思い出す。 確か当時のキャッチフレーズは「魂を揺さぶる...ミッション」だった様な。  恥ずかしながら今回、CSにて初鑑賞致しました。 結論としては、残念ながらそれほど魂は揺さぶられませんでしたが、CG等で映像のごまかしが効かない時代に現地現物で撮影された映像は、 町並み・ジャングル・村の風景含め素晴らしいものがありました。 劇場の大スクリーンで観ればこの空気感をより体感出来たと思え、まさしく魂を揺さぶられる経験が出来たのかも知れません。  物語はイエズス会の世界布教の一環で南米を訪れた宣教師ガブリエル(ジェレミー・アイアンズ)の宣教の様子と、 現地で奴隷商を主に闇家業で暗躍していたロドリゴ(ロバート・デ・ニーロ)の改心と葛藤、 そして世界侵略を続ける欧州列強国の政治取引が主たる構成となっており、特に目新しさを感じるものでは有りませんでした。 しかしながら宗教を背景とした世界分断が深刻な昨今、この手のテーマは回答を導くのがとても難しい重いテーマを我々観客に投げ掛けてきます。 人々を幸せにするのが古今東西を問わず宗教の目的であるはず。 それが何故、誰かに悲劇をもたらしてしまうのか・・・  私個人的に最も印象に残ったシーンはやはり、ロバート・デ・ニーロが弟殺しから服役しジェレミー・アイアンズの布教に重い荷物を自ら持ちながら 帯同し、かつては奴隷狩りの対象だった村の人から荷物を繋ぐ紐を切ってもらうシーンでしょうか。 自らの呪縛から解放された時の表情は胸に迫ります。  また、今更言うまでもない事ながら本作は音楽が本当に素晴らしい。 鑑賞後、即攻で「ガブリエルのオーボエ」をDLしました。  あの名作「ニュー・シネマ・パラダイス」の曲よりも私はこちらの方が好きです。  余談ですが、世界各地で宣教師活動に余念が無い(?)リーアム・ニーソンも印象に残ります。 本作では布教には成功したものの、欧州列強の政治から村を守るべく銃を取る立場を自ら選択し、 銃に撃たれ滝壺に落下する壮絶な最後を遂げ、かたや日本では凄惨な弾圧を受けた上に無理やり改宗させられ日本名まで名乗らされるという末路。 彼には本当にご苦労様ですと言いたいです。  本作鑑賞の際は、予備知識としてマーティン・スコセッシ監督の「沈黙 SILENCE」鑑賞を強くお奨めします。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-08-21 13:26:41)(良:1票)
20.  スーパーマンII/冒険篇 《ネタバレ》 
1作目の出来が良すぎた為、公開当時は「駄作」と評価されていた本作。 私自身、通しで鑑賞するのは実は今回が初めて。 ところがどうして、面白いじゃないですか。 幾分ハチャメチャな構成ながら、絵に描いた様は勧善懲悪はまさしくスーパーヒーローの王道。 ロイス・レーンが一人で登場する時はお約束の様に必ずソフトフォーカスで笑えた。 悪役3人組との戦いのシーン、確かに今では考えられない位に緩慢なものだけれど、 どこかで観た様な構図だな?と思っていたら、「マン・オブ・スティール」が本作のバトル構図を例にしていたのだと判り、 実は旧作へのリスペクトが盛り込まれていたのだと嬉しく思った。 さて、3作目以降は本当の駄作の様で観るべきか否か迷っております。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-05-19 13:12:15)(良:1票)
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