1. クリムゾン・タイド
《ネタバレ》 終始物凄い緊迫感。 要所要所に人種差別を示唆する台詞が有るのが興味深い。 トニー・スコットらしいスタイリッシュな演出も冴える快作。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2025-01-20 18:20:20) |
2. 逃亡者(1993)
《ネタバレ》 久々の鑑賞、ながら見のつもりが最後まで集中して観てしまった。 やっぱりこの作品は面白い。 10年振り位の鑑賞(なんともう32年前の作品!)だったが、改めて観てみるとこの作品の面白さは主役二人のキャラ付けが硬軟見事なまでに分けて描かれているからなのだと思った次第。 共に医師と連邦捜査官と言う、常に理詰めで行動しなければいけない立場なのに、本作で描かれるキンブル医師は真犯人を追い詰めるまでの行動は流石に理詰めながら、終始ファンタジックでご都合主義な展開も多い。 (たった一人であの包囲網を抜けられる訳が無い) 対するジェラード捜査官は試行・台詞・行動全てが現実的。演じるトミー・リー・ジョーンズも本当に巧い。 こういうシンプルな面白い映画、最近見かけなくなったのが少々残念。 蛇足 チョイ役で登場するジュリアン・ムーアがびっくりする位に綺麗でした。 相対するジョーンズさんの笑顔は演技だけでは無いと思う。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2025-01-17 09:11:04) |
3. マッチ工場の少女
《ネタバレ》 「枯れ葉」に続き二回目のカウリスマキ作品鑑賞... この監督にハマってしまいそうです。 実に約25年前の作品、「枯れ葉」の様な、現実は辛いけど何となく暖かい視点で物語が運ぶのかと思っていたら、 まさかのブラックな展開でビックリしましたが、行間の多い観る側に色々と思慮・想像させる語り口は同じでした。 そして、「枯れ葉」に於けるロシアのウクライナ侵攻と同じく、本作では中国の天安門事件が間接的に見る側に色々と考えるきっかけを与えてくれています。 朴訥な語り口、紡ぎ出される映像は抽象的ながらも、しっかりと社会派である所も好みです。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2024-11-29 11:32:42) |
4. デーヴ
《ネタバレ》 いや~良い映画でした。 シガー二ィ・ウィーバー綺麗。 今よりも若干スリムなヴィング・レイムスが絶品な表情を見せるラストシーンが良い。 [インターネット(字幕)] 8点(2024-11-21 17:13:38) |
5. シュリ
《ネタバレ》 25年前の映画ですか。 当時はこの様なバリバリの銃撃戦が繰り広げられる映画は日本含めアジア系では少なかった筈。 冒頭の無茶苦茶な北朝鮮特殊工作員の訓練風景等、当時の観客には新鮮に映ったのでしょう。 今回が初鑑賞でしたが、謳い文句の「韓流の原点にして頂点」に100%賛同するのは難しいですね。 それにしても冒頭の無茶苦茶な訓練、あんなので生き残れる人はこの世には居ないと思いますよ。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-10-01 16:58:35) |
6. ニキータ
《ネタバレ》 初鑑賞は社会人1年生の時に映画館で。 「リュック・ベッソンの新作だから」と言う理由で銀座の映画館に馳せ参じ、 その斬新さ・面白さに全身鳥肌状態となり、鑑賞を終えたその足で山野楽器のCD売り場でサントラ買って帰りました。 この手の暗殺者ものにありがちだった定説を見事にぶち壊し、粗削りが過ぎるものの強引にラストまで持っていくその勢い。 リュック・ベッソンの若さが炸裂した傑作だと思います。 特に秀逸なのはラストシーン。「手紙は破いた」と言うマルコの台詞にニヤリと笑うボブ、 「お互い寂しくなるな」「ああ」と言う短いやり取りの後に画面が暗転し、エンドロールが始まる... エリック・セラの"The Dark Side of Time"も他には考えられない位にベストマッチ。 この終わり方、映画館で一瞬唖然とした後で思わず「かっちょえ~」と口走ってしまいました。 [映画館(字幕)] 10点(2024-07-23 14:25:46) |
7. モンタナの風に抱かれて
《ネタバレ》 卒直に言ってかなりの「とんでも映画」では無いかと。 冒頭の悲しい出来事を経て、傷心のスカヨハ&お馬さんが雄大なモンタナに赴く所までは良かったのだけれど、 中盤からまさかの金妻展開に。 全くジャンルが異なる映画を無理やり見せられているかの様で違和感が物凄かった。 御大ロバート・レッドフォードは公開当時62歳、同年代でこんなにカッコ良くて渋い人は殆どいませんが、 金妻展開に持っていくのはかなりの無理が有った様な。 もしかしたら、御大はクリスティン・スコット・トーマスとお近づきになりたいが為にこの映画を企画したのかも・・・ 点数はお馬さんとモンタナの雄大な景色に対して献上致します。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2024-07-09 16:48:30) |
8. ジャッキー・ブラウン
《ネタバレ》 タラちゃんのパム・グリア―愛が迸る、こだわりの一作。 大金をせしめるテクニックは複数回観た方が理解が深まるのでお勧め。 キーマンを演じるロバート・フォスターが終始渋くて良い。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2024-04-01 15:57:00) |
9. パルプ・フィクション
《ネタバレ》 【何とまぁ、まだ投稿していない事に気が付いた】 文句なしの10点満点で有る。 初鑑賞はカンヌ映画祭戴冠後の映画館だった。 それほど客の入りは多くは無かったけれど、冒頭のサミュエル・L・ジャクソンの凄味と存在感に頭がクラクラした事、時系列を巧みに入れ替えた構成、ジョン・トラボルタの見事な死にっぷりが特に強烈だった事を思い出す。 それ以来再上映やDVD・各種配信等で何回も鑑賞しているけれど、本作は本当に色褪せない。 お世辞にも家族向けとは言えないけれど、とにかく全てのシーンが巧妙で上手い。 初鑑賞から30年(!)を経て、仕事で英会話をそれなりに取得した事も本作の面白味を増す事に貢献していると思う。 不朽の名作です。 [インターネット(字幕)] 10点(2024-02-12 11:42:13) |
10. レザボア・ドッグス
《ネタバレ》 "RESERVOIR DOGS"、直訳すると「掃き溜めの犬達」と言った所だろうか。 名作との誉れ高き本作、実はまだ観た事が無かったのだがリマスター版が公開された事も有り、 2024年最初の劇場鑑賞作品が本作となった次第。 思わず唸る程の傑作とまでは思わなかったものの、下らない会話の連打と時系列を巧みに入れ替えたキレの有る語り口は正しく「タラちゃん」。 自分的には同監督最高傑作は本作から2年後の「パルプ・フィクション」だと思っているので、これに繋がる流れがしっかり確認出来た事は収穫だった。 監督業引退は嘘か真か、今年は同監督の全作品を改めて鑑賞してみようと強く感じた。 [映画館(字幕)] 7点(2024-01-10 15:32:06) |
11. クラッシュ(1996)
《ネタバレ》 私、この作品を劇場で観ているんです... 自慢に思うべきなのか、自分の黒歴史とすべきなのか判断が難しいです。 約15年振り、3回目の鑑賞と相成りましたが、今改めて見直すと本作は途中から物語が崩壊してます。 クローネンバーグ監督らしくないと思えました。 冒頭でイライアス・コティーズ演じるヴォーンが掲げていた「人間の肉体に代わるものを作り出す云々」と言う目標そのものが 完全に抜け落ち、変態同士の趣味の悪いじゃれ合いに終始してしまってます。 監督自身、どう決着を付けるのが良いのか途中で「解」が判らなくなってしまったのではないかと。 それにしても、本作の登場人物全員は見事なまでにぶっ飛んだ変態ばかりで微塵も共感出来ない所が逆に痛快です。 3点は以下に対する加点です。 1点 脱いでも全く性的魅力を感じないホリー・ハンターに捧ぐ。 1点 実は死んでるんじゃないか?と思えるほどに無表情なデボラ・カーラ・アンガーに捧ぐ。 1点 ロザンナ・アークエットの太腿裏のグロテスクな傷跡に捧ぐ・・・本作唯一と言って良いクローネンバーグらしい描写。 こんな作品でこんな評価をする私も立派に変態ですね(笑)。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2023-11-20 15:33:17) |
12. メジャーリーグ2
《ネタバレ》 巷でウケた1作目の残り香の様な作品。 この手の作品は結論(優勝)は見えているので、そこに至るまでの過程を如何に面白おかしく描写するかに作品の成否が掛かっていると思うのだが、残念ながら1作目程の様な地味ながらも胸熱くするエピソードは無く淡々と話は進む。 劇場公開当時は「石橋貴明ハリウッドデビュー!!」云々で華々しく宣伝され、それなりに面白かった記憶は有るのだが、この手の作品には鮮度と言うものがあるのだなぁと感じた次第。 3作目は劇場で観ていないし、TV放映しても観ないだろう。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2023-06-28 16:58:21) |
13. ラブ・オブ・ザ・ゲーム
《ネタバレ》 『御大ロバート・レッドフォードに「ナチュラル」が有る様に、俺には「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」が有るんだぜ...』と言う類のケビン・コスナーの独り言が聞こえてくる様な作品で有る。 スポーツものでも恋愛ものでも無い、とても中途半端な立ち位置の作品ながら、ケビン・コスナーの潔ささえ感じさせる自意識過剰さと、見目麗しきケリー・プレストンのお陰で不思議と飽きずに最後まで観れてしまう。 そして本作の監督が何とサム・ライミ! これが本作一番のサプライズでした。 それにしても、メジャーリーガーが大工道具で電動のこぎり使っちゃダメでしょう。 幾らなんでも危機意識が無さすぎです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2023-06-05 14:39:02) |
14. ギルバート・グレイプ
《ネタバレ》 名作の誉れ高い本作、ようやく鑑賞しました。 物凄く重いテーマを取り扱っているのに、暗い雰囲気に終始しない作風は監督の手腕に因るものかと。 鑑賞する方々の置かれている現状で感想が多様に変わる作品だと思います。 もし私がギルバートと同じ立場だったら... やはり家に火を放つでしょうね。 良作です。 [インターネット(字幕)] 8点(2023-03-08 10:43:18) |
15. ゴースト/ニューヨークの幻
《ネタバレ》 「あれ、こんなに感動する映画だったっけ?」実に30年振りの鑑賞、 穏やかな微笑を浮かべながら天国にゆっくりと歩を進めるパトリック・スウェイジの姿を観ながら、 齢55のオッサンは涙しておりました。 初公開当時はバブル真っ盛り、新卒で就職した私は浮かれた都会とは正反対の地方都市で 同期複数名の野郎共と研修と称したタコ部屋暮らし、そんな当時の私の本作の印象は『お洒落なカップルが 浮かれ気分で観る陳腐な映画』と、斜に構えたものでした。若かったなぁ。 良くも悪くも清濁併せ呑む生活を覚え、人生の折り返し地点をとうに過ぎたこの身に取って、 本作は変わらず眩しく・キラキラと光り輝く様な作品でした。 キリスト教信者が大半を占める国、アメリカで製作された絵に描いた様な清々しさまで感じる勧善懲悪の物語。 その全てが今更ながら新鮮に感じられました。 主役を演じたパトリック・スウェイジも鬼籍に入り、もはやクラシックの領域に入りつつある本作。 メガトン級にキュートなデミ・ムーアの存在も含め、人生の機微を知らしめてくれた思いを込めて8点献上致します。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-02-17 17:29:45) |
16. BEST GUY
《ネタバレ》 ヨッシャ! TOP GUM MAVERICK鑑賞の勢いを借りて本作もレビューしちゃうぞ!! 織田裕二のライバル役だった俳優さん... あれ? お名前全く思い出せない。 彼の終始続く棒読み演技に開いた口が塞がらなかった。 パイロット達が各々の武勇伝を互いに自慢しあう場面でのやり取りで織田裕二が放った一言 「おいおい、この話面白くなるのかよ?」と言うセリフが本作をそのまま物語る。 財前直見が航空自衛隊を取材対象に決める、夕陽をバックにF-15が飛ぶシーンは確かにカッコ良かった。 でも特筆すべきはそれくらい。 「愛と青春の旅立ち」へのオマージュ(としておきましょう)かと思える織田裕二と財前直見のラストシーンで 私は椅子から転げ落ちそうになりました。 「STAR WARS」に対し恐れ多くも邦画が挑んだ幻の迷作「宇宙からのメッセージ」が有る様に、 日本には「TOP GUN」に挑んだ「BEST GUY」が有ったのだ! 心意気は買うが、トホホな内容は正に怪作。 TOP GUN MAVERICKを観た皆さん、今ならその勢いで本作を最後まで観られるかも? 何だか、本作のレビューが増えそうな予感がする... [映画館(邦画)] 2点(2022-06-07 17:33:28) |
17. ランダム・ハーツ
《ネタバレ》 昼のメロメロドラマの様な映画。 この様な類の映画にハリソン・フォードが出演した事が驚き。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2021-10-16 21:59:30) |
18. スニーカーズ
《ネタバレ》 私もご褒美にウィネベーゴが欲しい。 [DVD(字幕)] 6点(2021-04-06 12:58:08) |
19. もののけ姫
《ネタバレ》 何と23年振りの劇場鑑賞である。 初回鑑賞時は、子供などはなから度外視・アニメとは名ばかりの100%大人を対象とした物語と語り口に物凄く疲れたと記憶している。 23年の月日を経てそれなりに社会経験を積んだ52才のオッさんに取って、本作は色褪せるどころか寧ろ力を増していた。 ボキャブラリーの無い私には、情け無いが「怒涛の造り込みがとにかく凄い」位の表現しか見つからない。 とにかく、登場する全ての物(自然・人間・深き森の神々達)の描き込みが神がかっている。 取り上げたテーマも、23年の月日を経てより世俗にまみれた人間になってしまった私に取ってもはや溜息をつくしか無い事であり、 情け無さ・やるせなさばかりが残る。 これだけの作品に10点満点を付けないのは、本作唯一の失敗した点と言える田中裕子の起用。 あれだけの主要人物の声を演じられるのはプロの声優しかいないと思う。 殆どのセリフを棒読みなのには興を削がれて最後には怒りが込み上げてきてしまった。 なので9点を付けさせて頂く。 ジブリ作品は本作の後にアカデミー賞を獲得した作品も有るが、私個人的には本作がスタジオジブリの最高傑作。 本作以降は宮崎駿の余興的作品としか思えない。 [映画館(邦画)] 9点(2020-07-05 22:03:08) |
20. ロスト・イン・スペース
《ネタバレ》 22年前の作品ですか。 「ん?何か文句あるか?」的に全てをバッサリ切り落とす、ある意味爽快感さえ感じるラストシーンが印象的な変な映画。 この手の作品に出演する時のゲイリー・オールドマンのキャラ設定が皆同じで笑ってしまう。 パイロットの男がチャニング・テイタムに見えて仕方がない。 ヘザー・グレアム綺麗です。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2020-03-26 12:28:10) |