1. プリシラ(2023)
ネタバレ 何と一番乗りですか。これは責任重大ですね... 「パシフィックリム アップライジング」「エイリアン・ロミュラス」「シビル・ウォー」を経て、 主演のケイリー・スピーニ―見たさと言う邪な思いのみで鑑賞しました。 この点ではケイリー嬢の喜怒哀楽様々な表情を堪能する事が出来て眼福な映画です。 物語はケイリー嬢演じるプリシラさんのエルビスと出会いから別れまでを淡々と描いています。 幕引きの仕方がかなりあっさりしたものなので少々拍子抜けするかも知れませんが、 エルビス・プレスリーと言う人を少し変わった目線で観る事も出来、地味ながら意欲的な作品だと思いました。 7点は全てケイリー嬢に捧げます。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2025-05-08 11:22:02)《新規》 |
2. 新幹線大爆破(2025)
ネタバレ 力の入った前宣伝の効果も有り期待値をかなり上げて鑑賞しましたが面白かった! 冒頭の東北新幹線はやぶさの描写、私は鉄ヲタでは有りませんが新幹線愛溢れる素直にカッコいいと思えるもの。 ここだけで好感度が上がりました。 また、旧作の概要をざっと押さえておけば楽しみ度合いが上がると思うのでお勧めします。 登場人物も皆さん楽しそうに演じておられて良いですね。 それにしても終盤のJR東海路線への延長工事が中断される描写は興味深かった。 JR東日本とJR東海のこれまでの骨肉の争いを彷彿とさせ、この二社は今後も本気で相容れる事など不可能なのかな?と思えるもの。 現在乗り入れている湘南新宿ライン/上野東京ライン実現に至る当事者たちの苦労も想起させて興味深かったです。 (プロジェクトXの題材になりそう) 蛇足 初登場シーンで真犯人が判ってしまいました笑 [インターネット(字幕)] 8点(2025-05-08 11:12:12)《新規》 |
3. アマチュア(2024)
ネタバレ 観る人に最初からミスリードを与えちゃうこの題名、反則ですね。 この主人公さん、アマチュアなのは「人殺しのスキル」だけなんです。 他の能力(情報収集、潜入、爆弾製造等々)はハッキリ言って並みのエージェント以上。 言い換えると、かの有名な007以上に『世の中にエージェントが実在するならこういう人なんじゃないか?』と思えてしまう程に現実味が有ります。 なので途中から所謂「隠密行動」への緊張感が全く無くなってしまうと言う矛盾。 肝心の復讐は本人が直接手を掛けるのは飽くまでも間接的な部分で直接どうこうと言う事は有りません。 まぁ、そこに至るまでの描写が面白いのですが。 スパイものとしては有る意味致命的な欠陥を抱えたかなりユニークな作品だと思います。 普通に面白いですよ。 [映画館(字幕)] 7点(2025-05-06 17:59:53)《新規》 |
4. モンキーマン
ネタバレ デヴ・パテルは一体本作で何を訴えたかったのだろうか。 妙に弱いし動機不明だし無駄に長いし。 う~ん、って感じです。 [インターネット(字幕)] 3点(2025-04-03 08:09:03) |
5. ビーキーパー
ネタバレ はい、躊躇なく10点献上しちゃいます。 「ステイサム兄貴最高傑作」との誉れ高い本作、ハードルを最大値まで上げて鑑賞しましたがそれ以上の出来でした。 いやもうとにかく痛快無比、強いやつはとことん強く悪を裁く。 有象無象を一網打尽に無双する様は本当に観ていて気持ちが良い。 世の中には弱者を付け狙う詐欺がそこらじゅうで発生していて、かく言う私自身も老母が巻き込まれない様に色々と腐心した経験も有り、世界各国に一人はBeeKeeperを標準装備して欲しいと真剣に思ってしまいましたよ。 いやもう本当に詐欺をしている奴らに言って欲しい、"Repeat After Me..." って。 続編作成が決まったとの報に喝采、万歳しちゃいます。 [インターネット(字幕)] 10点(2025-03-25 10:57:06) |
6. レンフィールド
ネタバレ ダブルニコラス(あ、ケイジとホルトね。念の為)が本当に楽しそうに演じています。 ケイジさん借金返済出来た様で、それが演技にも出ているのかなぁと。 B級らしく血みどろグチャグチャが半端無いのでお子様にはお勧めできませんが、 一風変わったホラー映画(なのかな?)をご所望の皆様にはお勧めかと。 余談 本作をレビューするに当り、ニコラス・ゲイジさんと言う俳優さんが実在する事を知りました。 こちらはCage、あちらはGage、いや~要らん知識だわこりゃ。 [インターネット(字幕)] 7点(2025-03-25 10:49:21) |
7. Flow
ネタバレ ラトビア初のアカデミー賞受賞、おめでとうございます。 受賞の影響は絶大で劇場はなんと満席でした。 前作「Away」の時は土曜日午後の上映ながら観客は私も含めて5人位でしたかね。 隔世の感を強く感じました。 本題です。 Awayと同様、監督のイマジネーションが全編から迸る良く出来た寓話です。 主役の猫は勿論ですが登場する動物たちのキャラ分けが絶妙(正に人間世界の縮図)で、 彼らが並んだラストシーンは希望を感じます。 台詞が一切ないのでご家族で鑑賞し、感想を語り合うのも楽しいと思います。 余談です ・この監督さんは余程の猫好きと推察します。 Awayでも猫が印象的な登場をしていましたし、全ての所作や鳴き声含めて猫を良く観察している事が判ります。 ・パンフレットが完売でした。是非とも再販して欲しいです。 [映画館(字幕なし「原語」)] 9点(2025-03-18 11:00:13) |
8. ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
ネタバレ 秀作。 冬の寒さ厳しい夜にバーボンのロックでも片手にゆっくりしみじみと観たい映画。 本作の様な慈愛滲み出る静かな秀作を継続して世に送り出せる所がアメリカ映画界の懐の深さ。 蛇足 この様な素晴らしい作品がこれから減っていく様に思えて心配で仕方がない。 アメリカ、大丈夫か? [CS・衛星(字幕)] 8点(2025-03-06 11:52:21) |
9. DUNE デューン/砂の惑星 PART2
ネタバレ 生殺しも良い所、早く完結編見せて下さい。 一作目であれだけ凶悪なイメージで絶対悪の象徴に思えたハルコンネン一党がまさかの本作で退場とは。 自らハードルを上げて退路を断ったヴィルヌーブ監督の手腕や如何に。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2025-02-18 17:40:29) |
10. ベルサイユのばら(2025)
ネタバレ ・原作未読 ・1979年のTVアニメは夢中になって観てました。主題歌「薔薇は美しく散る」はアニメ主題歌の永遠の定番です。 ・宝塚は一切観てません。 新作アニメ公開の報を聞き郷愁を感じつつ映画館へ。 既に近所のシネコンは1回/日の上映のみ、その影響なのかなんと満員! 当然ながら女子率高く野郎は5人位、一人で来ていたのは私だけだった様な笑。 各種レビューサイトでは賛否両論渦巻いていますが、私には十分以上に見応えが有りました。 ミュージカル仕立てで主人公の人となりや心情を説明する構成は私的にはOKですし、 使用されている楽曲はもしかしたら宝塚版で使用されているのか?なんて考えながら観てました。 で、兎にも角にも絵が綺麗なので、ジェロ―デルさんと同じく私に取ってはTVアニメ初見時から絶世の美女(原作のコアなファンの皆さんごめんなさい)の「男装の麗人」オスカルさんを大スクリーンで観られるのは眼福極まりない体験でした。 以下余談になります。 もしかしたら私の記憶が勝手に改変されている可能性が有りますが、私の本作の終わり方は「オスカルとアンドレは死なずに革命を生き延び、マリー・アントワネットの子供と共に逃げて生き続ける」でした。 そんな記憶が有ったので悲劇に徹した終わり方に勝手に違和感を抱いてしまった次第です。 →追記 この終わり方は「ラ・セーヌの星」の終わり方でした。 記憶ごちゃまぜの私です。 [映画館(邦画)] 8点(2025-02-17 11:57:51) |
11. バイオハザード デスアイランド
ネタバレ ゲームシリーズの主要キャラ勢ぞろい。 皆さん美男美女で各キャラのファンに取っては眼福な作品。 ジル・ヴァレンタインさんファンの私としても映画化は嬉しいです。 でも... 前作でも感じましたがマンネリ感は半端ないですね。 実写版リブートの話も決まりゲーム最新版の作成も始まった様なので、 この外観のキャラ達が活躍するCG映画版は今回でお開きにした方が良いかと。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2025-01-27 15:39:40) |
12. ブラックドッグ(2024)
ネタバレ 2024/11/3 東京国際映画祭(以下 "TIFF")にて鑑賞。 主人公と文字通り「黒い犬」が何故かオートバイ(サイドカー)に乗りながら見つめ合っている印象的なポスター。 TIFFのチケット購入に躊躇は無かった。 何となく不穏な空気を感じさせるオープニングから、「悲劇の連鎖相次ぐ暗いストーリーになるのか?」と心配したが、 主人公が黒い犬と出会ってからは予想に反してユーモアに溢れた、犬好きには堪らない描写も多い可愛らしい展開に。 これは嬉しい誤算。 物語の根底には2008夏季北京オリンピック開催に伴う中国国内情勢の変化が有り、恐らくここから深刻な格差社会になって行ったであろう事を思わせる少々辛口の描写も随時挟み込まれる。 紆余曲折を経て新天地へオートバイで颯爽と旅立つ主人公のバックパックの中には・・・ TIFFでアナウンスは有りませんでしたが、正規劇場公開されると良いですね。 [映画館(字幕)] 8点(2025-01-24 15:03:45) |
13. 劇映画 孤独のグルメ
ネタバレ 松重豊さんに引退して欲しく無いので劇場に馳せ参じました。 元々が「中年のおじさんが一人黙々と飯を食う」シーンが殆どのドラマです。 なので劇場版だからと無駄に余計なエピソードを盛るのではなく、本作の様な展開が丁度良いのかと思います。 「図らずも韓国不法入国」と言う多少のお遊びは有るものの、本作でも五郎さんを介して美味しそうな食事を沢山観る事が出来て眼福でした。 [映画館(邦画)] 7点(2025-01-20 12:16:54) |
14. ザ・バイクライダーズ
ネタバレ アメリカで一時期不良の代名詞だったハーレー乗り達を撮影した写真集に感化された物語。 まるでハーレー純正オプションの様にオースティン・バトラーがど嵌りしており実に絵になっている。 巻き舌気味でとにかく喋るジョディ・カマ―のコロコロ変わる表情を追っているのも楽しいし、 音響も手抜きが無くハーレー独特の排気音を堪能出来る。 死にっぷりが見事なトム・ハーディ、そして脇を締めるマイケル・シャノンやノーマン・リーダスも実に楽しそうに演じている。 特筆すべきはラストシーン、バイクを降りたオースティン・バトラーが雑談の中、通り過ぎるハーレーの排気音を聞き何とも上手い複雑な表情をする。 あの表情は一度でもバイクに乗りその魅力に虜になった「こちら側」の人にしか出来ない表情だ。 そのオースティン・バトラーをキッチンの窓から少し冷めた表情で見つめるジョディ・カマ―も良い。 このラストの流れが有ってこその9点献上。 [映画館(字幕)] 9点(2025-01-20 11:32:02) |
15. レッド・ワン
アメリカの方々に取っては「寅さん」みたいな存在なんですかね。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-01-10 13:17:39) |
16. フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
ネタバレ 「捏造だ!」との声未だに高いアメリカの月着陸、ノーラン監督の「インターステラー」では実際にそうされている様な描写も有った。皆が実際に自分の目で確認出来る様になる迄、半ば永遠の都市伝説になる運命である題材を扱ったセルフパロディの様な作品。 CG技術発達の恩恵も有り、綿密な時代考証をしたであろう結果に基づく建物・調度品・クルマ・ロケット組立工程まで、その映像表現は見事の一言。 かの名作「APOLLO13」でも何となく模型っぽかったロケット組み立てシーンがあそこまで本物の様に見られるとは眼福な時代になったものだ。(APOLLO13の打上げシーンは除く、あのシーンは映画史に残る芸術の一つです) さて、実際の月着陸となるAPOLLOの次、アルテミス計画は2026/9の月着陸を目指して進められているとか。 アポロ計画最後の17号の月着陸は1972年、私はまだ5歳で残念ながら当時の事は全く覚えていない。 なので早くも来年に新たなる人類の月着陸に立ち会える事は極めて感慨深い。 「全世界の皆さん、これがAPOLLO宇宙船の着陸跡です」と言う生中継が絶対に有るはず。 今から楽しみで仕方がない。 余談 そのアルテミス計画で着陸する宇宙船の様子を月面から生中継しようと、お隣の国が極秘裏に計画しているそうな・・・ [インターネット(字幕)] 7点(2025-01-08 13:56:21) |
17. エイリアン:ロムルス
ネタバレ 期待させておいてがっかりもいい所だったプロメテウス、微塵も捲土重来にならなかったコヴェナント、本作制作決定の報を聞き私は正直「この期に及んでまだ柳の下のドジョウに期待しているのかあんた達は!」と思った。 この様な感じで映画が不作の時期、ALIENシリーズが大健闘していたのはゲームの世界。 その名も「ALIEN ISOLATION」。 これが実に良く出来ており、プレイしながら私は「次に映画を作るならこのゲームをお手本にせい!」と本気で考えていた。 そんな中で鑑賞した本作、流石に世間の悪評を製作陣も耳にしたのか期待以上に面白い内容だった。 過去作の亜流コピー等々の手厳しい意見も目にするが、ポジティブに「次」に期待してしまう出来栄えだったと思う。 (作中、何とALIEN ISOLATIONと同じ様なシーンが有ったのには少々驚いたが) [インターネット(字幕)] 8点(2025-01-08 13:40:31)(良:1票) |
18. シビル・ウォー アメリカ最後の日
ネタバレ 良く出来ているけれど、終始胸糞悪い映画。 私の大大大嫌いな、とても国家元首とは思えない程に品が悪く、いつも変な踊りをするあの男をモデルにしたとしか思えない本作の大統領。もし奴が生き延びる展開だったら0点にする所だった。 「こんなのは架空の話さ・・・」とは決して言いきれない内容。本作を劇場や配信で観て、妙にソワソワしているのは今アメリカに実際に住んでいる人達なのかと思う。 議事堂選挙と言う愚行から、あの男の信奉者達は自分たちの信条にそぐわない事が有れば暴力で解決しても良いと本気で思っている事が判ってしまったので、今や私に取ってアメリカは「金を貰っても行きたくない国」Worst3に入ってしまった。(他の国が何処かは敢えて伏せる) [インターネット(字幕)] 7点(2024-12-11 08:23:01) |
19. 枯れ葉
ネタバレ いやぁ、好きだなあこういう行間の幅が広い映画。 デートに誘って観に行く最初の映画が"Dead Don't Die"なんてところも最高。 慎ましやかな普通の男女がごく自然にさりげなく映画の中で「生活」している。 女性はなけなしのお金で悩みながら小瓶の食前酒を、男性は花束を買うシーンなんか堪りませんね。 普通の人々に幸多かれと願わずにはいられない愛すべき作品だと思います。 追伸 ・アルコールは程々にね。 ・そして本作にもロシアのウクライナ侵攻の影響が... いい加減にしろよロシア。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2024-10-24 13:05:33)(良:1票) |
20. コンパートメントNo.6
ネタバレ 私が映画鑑賞の参考にしている日経紙金曜日夕刊の「シネマ万華鏡」で高評価だった本作。 上映館が少なく劇場鑑賞は叶わずWOWOWでやっと観る事が出来た。 登場人物皆がなんとまあ地味な人達ばかり。でも市井の人達の生活を切り取った普通の映画が好きな私には無問題。 「T-34 Legend of War」で戦車兵の一人を楽しそうに演じていたユーリー・ボリソフが出演していたのはサプライズ。 主人公の女性共々、良い演技をされていました。 物語自体は大きな抑揚も無く淡々と進む「日常生活切り取り」映画ですが、お互いにハッキリと口には出さなくても、 主演の二人が心の奥底に鬱屈とした「何か」を抱えていて、それが呉越同舟よろしく電車で旅をしていく中で解決こそしないものの、 次に進むきっかけを見つけていく様はまさしく映画的醍醐味でした。 追伸①私は見ず知らずの人と個室で宿泊有の電車旅行は相手が美人の女性でも勘弁して欲しいです。欧州では普通の事なのでしょうか? 追伸②ロシアが絡んだ映画を素直な視点で観られない自分に今回気付きました。 政治と芸術は人類の歴史を振り返っても密接な関係が有ります。 隣国に対し政治の延長として理不尽な戦争を仕掛けたロシアにはやっぱり賛同できません。 役者や製作陣に直接の罪はないとしても、彼らが愚か極まりない交戦行為を止めるまで、残念至極では有りますが私はロシアが絡む映画を映画館には観に行かない事に決めました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2024-10-16 08:29:25) |