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1.  ハリー・ポッターと賢者の石 《ネタバレ》 
あからさまな贔屓と差別が描かれており、それが作中で否定されていない(肯定されている)のがとても不快でした。映像面は綺麗ですが、人物造形は最悪です。子供向けだからこそ、贔屓や差別がダメだとはっきり描いてほしかった。物語終盤の、差別する校長と、贔屓されて喜ぶ主人公たちの姿を見てゾッとしました。
[映画館(字幕)] 3点(2017-04-16 09:44:50)(良:1票)
2.  五条霊戦記//GOJOE 《ネタバレ》 
序盤の、夜まわりの衛兵かなんかが襲われる場面。間延びした場面にイライラした。ここで嫌な予感がする。その予感はあたり、この映画監督の映像やカット割りと自分の好みが全然合わなかった。 部分部分は悪くはないし、お金はかかっているのはわかる。隆大介の演技でかなり救われている。けど、良い要素よりも悪い部分ばかり目についてしまう。 他の方もお書きのように、殺陣がしょぼい。手ブレ風映像で子供だましというか、誤魔化してるだけ。弁慶と義経が主役で「戦記」と名がついてりゃあ、戦闘場面に期待するのは当たり前なわけだけど、それを見事に裏切ってくれます。
[映画館(邦画)] 3点(2016-09-17 22:12:47)
3.  超高速!参勤交代 《ネタバレ》 
うーん、コメディとしていろいろ中途半端。どうせなら登場人物が「猫侍」ほど間抜けな設定にしてしまえば、アラは目立たなかったかもしれない。人物造形や設定を真面目にリアルに行うなら、もっとちゃんとしたほうがいい。 伏線(閉所恐怖症)や説明ゼリフが取ってつけたような感じ。もっと自然にスマートに出来ないものか。 他の人も指摘しているように、チャンバラ場面はあれほど要るのかと思うし、参勤交代絡みの知恵比べをもっと見たかった。
[インターネット(字幕)] 5点(2016-07-17 22:36:08)
4.  GODZILLA ゴジラ(2014) 《ネタバレ》 
映画館で鑑賞。日本の火山のすぐそばにアメリカ式の原発が有る設定とか、突っ込みどころは色々あるものの、映像の出来は素晴らしく、ストーリー展開・脚本もさすがハリウッド、面白く鑑賞しました。  しかし、ゴジラの誕生の経緯というか、設定が変わってたのは残念だなー。原子力兵器をはじめとする人間の科学技術に対する警鐘という一作目ゴジラのテーマが無くなったのは残念。 で、あのゴジラの設定や登場の仕方は「ガメラ」じゃないか。あの設定で行くなら「ガメラ」のハリウッド版を作って欲しいよ。
[映画館(吹替)] 7点(2015-09-01 09:21:16)
5.  蝉しぐれ
木村佳乃が怖い。劇場で見た時は、なぜあのような演技をするのか、どういう解釈で役作りしているのか、意味がわからなかった。その後、他のドラマや映画で木村佳乃さんを見て、そういう演技しかできない人なんだとわかった。気が触れているような役は上手いんだけどなー。  映画自体は、セットづくりとか頑張ってると思いました。内容は、うーん、つまらないわけじゃないけど…。 
[映画館(邦画)] 5点(2015-03-08 00:08:14)
6.  ベイマックス
面白かった。笑えたし泣けたし燃えた。
[映画館(吹替)] 9点(2015-02-04 00:32:34)
7.  劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 漸(ゼン)ノ篇 《ネタバレ》 
後編を見てからだと、この前編がマシと思えてくる不思議。 北大路欣也の登場を後半までひっぱる必要って無いよね。日本の業界内ではベテランで大層な役者なんだぞ、という内輪の理由だけでしょう?  大島優子さんは意外と頑張ってました。決して美人とはいえない、あの歪んだ顔が怖い役に合ってた。役柄の性格の歪みを全身で表現してました。
[映画館(邦画)] 3点(2014-07-24 20:28:08)
8.  GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 《ネタバレ》 
1995年公開ということで、20年位前ですね。公開当時、TV局主催のの試写会で見ました。原作は未読でした。出てくる言葉はややこしい。わざとややこしくしている。でも、その言葉の意味を推測するのもこの作品の楽しみ方。 記憶や記録の改竄というテーマは、時がたった今でも非常に現在的である。いや、今のほうが実感できるか。 オウム事件はこの映画の公開と同じ年ですね。カルト宗教やマルチ商法などの悪質商法によるマインドコントロールも問題になっていた時期です。  作品世界は、人間がどんどんサイボーグ化されている時代。 そして「敵」は人工知能の発達により自我を持った存在。 その人工知能に操られ記憶改ざんされるゴミ清掃員が可哀想すぎるのが印象的です。   
[試写会(邦画)] 9点(2014-07-19 21:33:51)
9.  誘導尋問<TVM> 《ネタバレ》 
この作品のレビューを読み、自分は中古DVDを購入して鑑賞しました。日本でも数々の冤罪事件が問題になっていますし、取り調べ可視化や証拠の扱いなど、現代日本に通じるテーマです。素晴らしい作品なのに、DVDが絶版になっているのが残念です。  これが実際の事件を元にしているなんて、とても恐ろしいことです。人の記憶の曖昧さや、メディアによる世論誘導の恐ろしさなど、色々と考えさせられます。米国の司法制度における、検察側が持つ証拠を被告側(弁護士)に開示する仕組みがキモになってきます。日本ではこの制度が無いために非民主的な裁判が行われることも…。  日本の地上波での放映は難しいかもしれませんが、多くの人に見てもらいたい作品。良作です。
[DVD(吹替)] 9点(2013-12-29 17:22:04)
10.  劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 爻(コウ)ノ篇 《ネタバレ》 
もちろん期待せずに行ったのですけど、それでもヒドイなと思いました。CGは力を入れて頑張っていましたが、画がさほど動かず、漫画っぽい内容の会話劇だけでは飽きてきます。2作に分ける必要は全くなかったと思う。
[映画館(邦画)] 3点(2013-12-01 23:00:28)
11.  ゴールデンスランバー(2009) 《ネタバレ》 
ビックリするほどつまらなかった。並行世界的な別の政治体系の日本、だとしてもアレはないし、昼間に銃をぶっぱなしても平気でいられる世界ならば、そのことを説明するべき。ご都合主義の連続だが、全く説得力がないために映画らしい面白さを感じることが出来ない。偽物のマンホールの軽量蓋が大量に有って、街中にあふれる捜索隊の目を盗んで花火を設置?アホか。  原作もこんなに阿呆なのか?ちびっこ向けのファンタジー小説でもあり得ないわ。
[地上波(邦画)] 2点(2013-04-09 13:15:57)(良:3票)
12.  SPACE BATTLESHIP ヤマト 《ネタバレ》 
いい役者さんがたくさん出てました。主役の役者さんはあまり好きではないのですが、でもいい感じでした。■地球~太陽系内の展開はすごく面白い。テンポ良い脚本も見事。ヤマトの勇姿になんども涙出そうになりました。■太陽系を出たあたりからだんだん尻すぼみな感じ。徐々に面白くなくなっていく。恋愛場面は冗長だし、特に大規模な戦闘場面があるわけでないし、盛り上げに欠けたままにイスカンダルに到着。■イスカンダル到着直後の戦闘も短時間で迫力にかける。それを逃れたヤマトなんですが、なんかのんびりしてます。説明時間が長すぎ。だけど説明不足。■惑星降下のあたりの展開が今ひとつわかりにくい。設定が曖昧なまま話を進めているんでしょうね。まあ、致し方ないのでしょうけど・・・・。■惑星内での戦闘も冗長な割に内容が薄い。映画冒頭の小気味よい展開と比較してしまいます。■ラストシーンも今ひとつカタルシスに欠けます。これも冗長なせいかな。■とはいえ、国産SF映画、CG映画としては秀逸です。洋画と比べなければですけど。脚本の佐藤さんはやはり上手いと思いますけど、もっと練りこんで欲しかったです。邦画はどういう体制で脚本を作っているのか知りませんけど、複数人体制で十分に時間をかけて脚本を作っていってほしい。とくにCGを使うと映画製作そのものが長丁場になり、予算規模も跳ね上がると思うので、準備が大切だと思います。■最初に書いたように、冒頭の展開は秀逸だと思いました。そこで思ったのが、映画に映像技術が追いついていないこと。映画館の大画面では難しいのでしょうけど、もっと頑張って質感を作りこんで欲しいです。メカ等のセンスも必要ですね。ゴテゴテデザインにすればSFっぽくなるわけではない。■佐藤嗣麻子監督の怪人二十面相伝や、今回のヤマトなど、SF的な作品が増えてきたのは嬉しいです。今後は、映画会社の姿勢が問われていくと思います。■ヤマトが古い殻を破って大宇宙に飛び立ったように、映画界も旧い体質を捨てて発展しますように。
[映画館(邦画)] 6点(2010-12-02 17:45:12)(良:2票)
13.  ヴァン・ヘルシング 《ネタバレ》 
特撮の質は高くない。ジャンクフードを沢山食べさせられた感じ。■ヒロインは、もっと若くて綺麗な人が良かったです。実年齢は知りませんけど、日本人の私から見ると老けてて顔が怖い。■ヴァン・ヘルシングという名は、ブラムストーカーの小説ドラキュラに出てくる、吸血鬼と戦う人ですけど、この名前ってそんなにメジャーなの?タイトルにしちゃうほど?■話は、妖怪大集合とか怪獣大集合とか、そんな感じの大味なもの。吸血鬼、狼男、フランケンの怪物などいろんなモンスターが出てくる。それを楽しめればいいという人向け。
[地上波(吹替)] 4点(2010-06-27 22:51:17)
14.  座頭市(2003)
着想は良いと思うので、ちゃんとした役者や監督で、脚本を練り直してリメイク版を作って欲しいです。
[地上波(邦画)] 4点(2010-06-10 10:48:37)
15.  REX 恐竜物語
大学の講堂で無料で見たからそれほど腹は立たなかったけど、時間返せとは思った。 公開当時、浜村淳が「子供騙しにもなっていない」と酷評していたのを覚えている。子供向け2時間テレビドラマとしてなら許せたかもしれない。この映画のちょっと後にジュラシックパークを見た。度肝抜かれた。
[映画館(邦画)] 2点(2009-12-30 22:25:21)
16.  宇宙戦艦ヤマト 復活篇 《ネタバレ》 
酷い映画でした。でも監督さんのメッセージ(戦争に対する偏った考え方)はビンビン伝わってくる内容でした。 ■戦争のプロパガンダ映画とか、カルト宗教系の映画なんかこういう雰囲気だと思います。 ■この映画で日本の太平洋戦争時の行為をなぞらえて正当化しようとしているのだと感じました。この映画では戦争回避とか話し合いとか存在しません。文民統制なんて毛ほどもありません。現場の軍人が国民(星)全体を危機に晒す決断を勝手にします。そして国民も納得してくれるだろうと、自分の価値観で勝手な妄想を語ります。 ■こういうことを言い出すときりのない映画で、そのテーマ部分でもドン引きですが、なによりも話が成り立っていないし、キャラクターが生き生きしてません。設定や話はすべてナレーションやセリフで語られます。それでも説明不足です。映像で語るなんて映画らしいことはしません。 ■キャラクターの性格付けが出来ていないので、行動の理由が謎です。医者が戦場で人を殺しまくったり、自殺を選択する場面。上官に口答えしたり命令無視する統制の取れていないヤマトの軍人たち・・・・。なにを言いたかったんでしょうか。 ■そしてその登場人物たちの紹介場面が多すぎ長すぎ無駄すぎ。話の中で性格や能力を理解させればいいのであって、、、、。ってそんなことできるくらいなら、もっとちゃんと映画作るか・・・。 ■何人かでツッコミながら見れば楽しめるかもしれません。
[映画館(邦画)] 2点(2009-12-30 21:58:11)(良:2票)
17.  グラン・トリノ 《ネタバレ》 
ストーリーはシンプル。ラストシーンは見事。 シンプルなストーリーなんだけど、魅せます。面白いです。 ■そして、盛り込まれたテーマは多くて、深い。テーマ盛り込みすぎなんだけど、それが鼻につくことも無く映画に没頭出来ます。見終わったあとは色々と考えさせられます。アメリカ人に向けたメッセージなんですけど、日本人の自分が見てもあの国の負ったものが見えてきます。 ■この監督が何度も何度も描いてきた「反戦」テーマも強く盛り込まれています。暴力映画でその虚しさを感じさせるという逆説的に盛り込んだ作品も多いですが、今回はストレートにズドンときます。 ■グラン・トリノという車種はアメリカという国そのもの象徴です。アメリカの現状と未来についての物語です。次世代の若者にアメリカを託すわけですが、それはもう白人中心のアメリカではありません。真の多民族国家として新たなアメリカが始まります。 ■イーストウッドは「許されざる者」で暴力や報復の虚しさを描きました。その映画で西部劇俳優のイーストウッドに引導を渡した。この映画では刑事映画俳優のイーストウッドに引導を渡しています。
[映画館(字幕)] 10点(2009-12-24 01:04:16)(良:1票)
18.  天使と悪魔 《ネタバレ》 
原作は以前に読んだけど既にうろ覚え状態。情報量多い映画だと思ったので吹き替え版を選択。■原作も整合性にかける部分があり大雑把な内容だったので、映画もこんなものかなと思いました。原作であったラスト付近の主人公の馬鹿馬鹿しいアクション部分が削られてたのはホッとしたような残念なような。しかし、宗教と科学の対立や、宗教の存在意義のようなテーマ性をもっと盛り込んで謎解きだけでない知的なカタルシスがあればもっと良かったのに。ダヴィンチコードはキリストの結婚や子孫という、キリスト教徒にとっては禁断のテーマだっただけに、テーマ性では劣ってて残念です。 ■大雑把なアクション映画に突っ込んでも仕方ないのでしょうけど、主人公の登場はあの犯罪に予め盛り込まれたものだったのか、それとも犯人にとっては招かれざる客だったのか、主人公が居なければ犯行はどのように行われたのか、それが想像しにくいのが大きな欠点に思われます。それと、あの人の出生に関わる部分はばっさりカットされてましたね。脚本上仕方ないのだろうけど残念です。■とはいえ、ローマの休日に次ぐ観光案内映画として長く親しまれそうです。
[映画館(吹替)] 5点(2009-05-28 13:46:31)
19.  十二人の怒れる男(1957) 《ネタバレ》 
当時の米国の時代背景についてよく知らないんですけど、あの少年のような生い立ち・階層の人間は、ろくな弁護も裁判もしてもらえないって前提で見なきゃいけないのかなと思いました。少年が本当に事件の犯人かどうか、それは別の話なんですよね。ちゃんと検証されているか、証拠に疑問点は無いのか、この裁判はまともに行われたか。そういうことを市民の目線で考える。司法の行き過ぎや誤りを市民が監視する。それが陪審員なんですね。■映画にとってまず大事なのは「脚本」だと言われます。まさにそれが当てはまるのがこの映画。勿論演出や演技やカメラワークやカット割りも見事なんですけど、やはりホンがすばらしい。■先日「チェンジリング」見ました。ちょっとまえに「ヘアスプレー」見ました。この2つとは時代が違ったり、人種が違うのですが、アメリカ社会における差別とか、差別によって社会的に正当に扱われなかったりとか、そういうことはこの映画でもわかるんですよ。■差別や司法の不備や人間の心の弱さや流されやすさを、声高に訴えるわけではないけど、この映画すごいですよ。いやそんなことよりこの映画のすごさは“おもしろい”ってことに尽きるのかな。すごく面白い映画なので、まだ見てない人はぜひ見てください。
[DVD(字幕)] 10点(2009-03-06 21:36:06)
20.  チェンジリング(2008) 《ネタバレ》 
ミスティックリバーと同じ、子供に対する犯罪が引き金になって起こる出来事。犯罪が人々の心に残す傷跡について。やはりアメリカではこのような犯罪が多いのだろうか。あるいはイーストウッド監督の心に響くものがあるのだろうか。■昔のアメリカという時代も場所も離れた所の出来事ではなく、今のわれわれの時代に通じる話でもある。日本でも官僚や警察の不正が時々ニュースになる。嘘を強要されて冤罪になってしまう事件は今でもある。■いろいろなことを考えさせる映画。でも、映画としてキチンと作られていて、観客をぐいぐいとひきつける力は相当強い。■いやー、いい映画見ました。
[映画館(字幕)] 10点(2009-03-06 21:17:30)
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