1. 七人の侍
《ネタバレ》 勘兵衛と久蔵のアクション、利吉と菊千代のヒューマン、菊千代と与平のコメディ、志乃と勝四郎のロマンスなど、「ステーキの上にうなぎを乗せ…」くらいでは言い表せない、てんこ盛りの超絶ドラマ。「列に戻れ」と一喝し抜き身を下げて走り寄る勘兵衛、「来やがった来やがった」と平八の「○△た」旗を握って怒鳴り散らす菊千代、「この子は俺だ」と泣き喚く菊千代の後ろで回る火達磨となった水車。これまでスクリーンでこれ以上の迫力あるシーンを見たことがない。これからもないと断言できる。 そうそうDVDで初めて観る方には、日本語字幕での視聴をお勧め。黒澤作品はセリフが聞きづらいのが唯一の弱点のため。 [映画館(邦画)] 10点(2014-04-11 16:02:56) |
2. ゴッドファーザー
ビトーの勇気がソニーの短気に、ビトーの優しさがフレッドの気弱に、ビトーの理性がソニーの冷たさに遺伝。勇気と優しさと理性を備えたビトーはやはり偉大なドンだったと言うことか。 [映画館(字幕)] 10点(2014-02-02 14:39:08) |
3. バクマン。
漫画ファンでなくてもビンビンに伝わる漫画に賭けた青春の感動。最高と秋人の主役コンビはもちろん、ライバルであり仲間である天才エイジや福田、平丸、中井達との熱い(暑苦しい?!)友情。それを見守り育てる編集者たちの漫画に対する静かな愛情。演出も漫画チックで目新しく、弾けた感じがサイコー!!もう一度漫画読んでみようかな。 [映画館(邦画)] 9点(2015-11-26 04:25:09) |
4. 駅 STATION
直子の章-円谷幸吉の遺書「父上様、母上様、三日とろろ美味しうございました。…幸吉はもうすっかり疲れきって走れません」、すず子の章-吉松五郎の辞世の句「暗闇の向こうに見える灯火を 今駅の灯と信じつつ逝く」、桐子の章-テレビから流れる紅白歌合戦の八代亜紀の「舟唄」など、それぞれの章に印象的なシーン [映画館(邦画)] 9点(2014-02-17 14:41:35) |
5. 嫌われ松子の一生
これぞエンターテイメント。「下妻物語」に続くぶっ飛び映像。思わず口ずさむ♪曲げて~伸ばして~。 [映画館(邦画)] 9点(2014-02-05 10:18:27) |
6. 抱きしめたい(1978)
ロバート・ゼメキスの初監督作品であり「栴檀は双葉よりかんばし」の言葉通り。「アメリカン・グラフティ」とともに60年代のアメリカの青春群像を切り取った傑作。何よりビートルズファンにはうれしい展開で100分間ニコニコしっぱなし。ぜひともDVD販売を。 [ビデオ(字幕)] 9点(2014-02-05 09:53:55) |
7. 12人の優しい日本人
「12人の怒れる男」より好きかも。必ずこの12人の中に自分がいるはず!!僕は1号と2号かな。 [DVD(邦画)] 9点(2010-10-27 11:30:41) |
8. パコと魔法の絵本
オープニングからかなりハードなギャグとシュールな展開で、最後までついていかれるのか不安だったが、中盤からどんどん中島ワールドにのめりこんだ。「オズの魔法使い」のエンタテイメント(見てないけど)、「ピーターパン」のファンタジック(これも見てないし)、「メリーポピンズ」のハートウォーミング(あまり見る気もしないな)が合わさった、大人が楽しめる仕掛け絵本映画を堪能した。 [映画館(邦画)] 9点(2008-09-28 14:58:51) |
9. ゴッドファーザー 1901-1959/特別完全版<TVM>
《ネタバレ》 何と言っても時間にして約1時間、60ものシークエンスが追加された特別完全版ということで、7時間の長さも気にならず一気に見られるはず。特に、カーマイン・コッポラの子供時代のマフィアとのエピソードシーン、シシリーでドン・チッチオの子分二人を殺すビトー、初めてゴッド・ファーザー(名付け親)となったハイマン・ロスとの出会い、ファブリツィオを爆殺してアポロニアの仇を討つマイケルなど、カットされたのが不思議なくらいの名シーンがてんこ盛り。ただ、年代順になっているため、PARTⅡの現代部分(1959年)はちょっとダルかったかな。 全編を通じて感じるのは、ビトーの勇気がソニーの短気に、ビトーの優しさがフレドの気弱に、ビトーの理性がソニーの冷たさに遺伝して、それぞれを破滅に導いたのでは。そしてPARTⅢに続くのが、気性の激しさ、弱者へのいたわり、計算高さを合わせ持つミニ・ビトーとも言うべき孫ヴィンセントというわけで、コルレオーネファミリーの一大叙事詩が完結。一時噂のあったアンディ・ガルシア、レオナルド・ディカプリオ競演によるPARTⅣもぜひとも観たいもの。 [レーザーディスク(字幕)] 9点(2008-02-11 20:56:17) |
10. 怒り
原作・吉田修一、監督・李相日という『悪人』コンビということで大いに期待していたが、期待に違わずの出来栄え。『悪人』同様、キャストの良さで描き切った感じ。ただ3つのドラマがもっと絡むのかと思ったが、現実的にはこれでいいのかも。 [映画館(邦画)] 8点(2016-10-19 06:51:53) |
11. ジュラシック・パーク
ブラキオザウルスが立ち上がったり、ティラノザウルスは動いているものしか視認できないとか、ヴェロキラプトルが大きすぎたり賢すぎたりなど、いろいろ気になるところはあるが、とにかく本物(!?)の恐竜を見られたということに興奮 [映画館(字幕)] 8点(2014-04-16 16:46:01) |
12. 白ゆき姫殺人事件
《ネタバレ》 いつもながら切れ味鋭い中村監督の手腕。観ていて安心できる(?)傑作サスペンス。ただ真犯人の動機の弱さと殺害計画の杜撰さが気になるところ。綾野剛はまるで地でやっているかのようなヌメリ感ある演技で出色の出来。惜しむらくは「地味なOL」という設定ならば、もっと主人公のキャスティングを考えたほうが良かったのでは…。 [映画館(邦画)] 8点(2014-04-14 14:17:44) |
13. インファナル・アフェア
見応えのある骨太ドラマ。ハリウッド史上最高額でリメイク権落札も納得。 [DVD(字幕)] 8点(2014-04-11 15:43:55) |
14. ディパーテッド
オリジナルとは違いちょっと甘いラストだが、さすが原作が良いだけに、このラストも全然気にならず。 [映画館(字幕)] 8点(2014-04-11 15:36:58) |
15. 凶悪
時系列的に難しそうな話だが迷いなく観られ引き込まれた。普通なら不必要にも感じられる記者の家庭事情の描き方も過不足なく、動の犯罪に対して静の日常が感じられて良いバランスだったが、笑いながら老人を嬲り殺すシーンや主犯を死刑にできなかったり、ちょっと後味が悪いかも。 [映画館(邦画)] 8点(2014-01-30 11:02:47) |
16. 鍵泥棒のメソッド
「運命じゃない人」「アフタースクール」ばりの内田ワールド満開。意表を付くストーリー展開、スピード感たっぷりの演出、手堅い役者たちの演技(私の苦手な女優も今回はそれなりに)。やっぱり最後は騙されちゃてました。それが快感。 [映画館(邦画)] 8点(2012-11-27 13:22:30) |
17. ロボジー
ソニーのアシモなど人間型ロボットのスムーズな動きに「着ぐるみ!?」とつい間接部分を注目してしまうアトム世代には嬉しい出来栄え。ちょっと怪しい動きが気になりだした頃に行った大学でのロボット工学の講義シーンが一気にリアリティを生み出したし、何より「ニュー潮風」という、まるで洗濯機や冷蔵庫のような白物家電風なネーミングがキュート。「鉄腕アトム」じゃないけど、やっぱりロボットは人類を幸福にさせるものなんだと再認識。大いに楽しませてもらった。 [映画館(邦画)] 8点(2012-02-08 10:18:04)(良:1票) |
18. 悪人
「復習するは我にあり」の榎津は生まれながらの犯罪者だったが、祐一はどこにでもいる社会から落ちこぼれた感のある青年。きっかけというか、ちょっとしたボタンの掛け違いから誰でもそうなる可能性がある、いわゆる日常的な殺人事件のひとつ。 それだけに、それを演じ切った妻夫木聡の存在感に圧倒された。深津絵里はもちろん、樹木希林、柄本明もさすが。岡田将生も単なる二枚目役者じゃないことを確信。この映画の成功は、原作はもちろん、キャスティングの良さに尽きる。 [映画館(邦画)] 8点(2011-01-01 10:30:56) |
19. 告白(2010)
一言で言うと凄い映画。前評判の高さからか平日のレイトショーにもかかわらず30人以上の観客がいたが、エンドロールが終わるまで誰も席を立たなかった。ただ中島監督の「下妻物語」「嫌われ松子の一生」「パコと魔法の絵本」はDVDを買ったが、これはコレクションしようとは思わないかも。 [映画館(邦画)] 8点(2010-06-22 10:44:33) |
20. イングロリアス・バスターズ
タランティーノ監督らしい残虐と諧謔、テンポの良さで一気に見せる快作。史実とは違う展開にも共感。第1章の緊張感、第4章の地下酒場での手に汗握るやり取り、何よりクリストフ・ヴァルツ扮する"ユダヤハンター"の圧倒的存在感に脱帽。カンヌ最優秀男優賞も納得。 [映画館(字幕)] 8点(2009-12-08 23:48:47) |