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1.  君の名は。(2016) 《ネタバレ》 
大ヒットした作品ということで、その良さを理解したくて、映画館で見て、DVDでもう一度鑑賞しました。 当作品は、新海作品従来の美しい風景描写に、よりキャッチーでうまいキャラデザインが加わった、良い雰囲気に仕上がっている映画だと思います。 ただ、あくまで良いのは雰囲気だけかなと感じてしまったのは、前評判の高過ぎるハードルと、あまりスッキリ消化できなかった入れ替わりや時間のズレの説明、なにより、二人の恋愛過程に感情移入できなかったのが原因かな、と思いました。(とくに瀧視点) 瀧が、どの段階で三葉に恋心を抱いていったのかが、個人的にはちょっと不明瞭でした。もともと先輩という別の好きな人がいるのに、三葉に対し恋に落ちた、そのサイン的な描写をもう少し分かりやすく入れてもらわないと、電話も通じなくなった相手を探しに、記憶の中の風景だけを頼りに岐阜の山奥まで追いかけていってしまう心情が、自分にはちょっとよく分かりませんでした。 前半の入れ替わりパートはとてもいい雰囲気。コメディタッチで微笑ましく見ていられました。対して後半のサスペンスパートは、急な転調もあってか、個人的はややついていくことが出来ませんでした。 なぜ時間がズレて入れ替わっていたのか、説明されているようでされていない。組紐は、時間のねじれをあらわしている。でも、だからなんなのか・・・。 全体的に、雰囲気で押し切られた印象があります。 なぜ口噛み酒を飲んだら過去にもどるのか。友達二人は、三葉(中身は瀧)の妄言ともとれる言動をなぜすんなり受け入れたのかの描写も弱い。公共施設の爆破など、犯罪行為を強要されているのに、どうしてそれを受け入れたのか。 また、三葉はどのようにして父親を説得したのか。個人的には、父親視点で三葉と二葉が重なる描写、エピソードが必要なのではないかと感じました。 他にも枝葉末節で不満はあるのですが、ただそれも、根幹がしっかりしていれば、目を瞑れた部分なのだと思います。 そう思えないのはやはり、自分がそこまで三葉を好きになれていない 瀧の感情に移入しきれていない、というこの重要な一点につきると思いました。 その理由には、自分が学生ではない、主人公達の年齢に近い訳ではない、という点も少なからずあるのでしょう。 とはいえ、さすがはヒットした作品。全体的に面白くないということは決してありません。尺的には比較的コンパクトにまとまっているし、基本的に退屈するということもありません。 雰囲気でなんとなく二人が出会ってしまうように感じた「黄昏時」でしたが、それでも、演出と画面の力か、感動してしまいました。 作中の隕石災害は、少なからず、日本をたびたび襲う自然災害を想起させ、それを救った描写は、この日本に生きる人々を明るい気持ちにさせる要素を持ち合わせているとも思います。 総括として、個人的にはもう少しわかりやすくシンプルなストーリーの方が、好みになったように思いますが、新海作品の持つ雰囲気というか、世界観は本当に素晴らしいと思うので、日本アニメを引っ張っていく存在として、次回作にも期待したいな、と思いました。
[映画館(邦画)] 6点(2017-08-31 12:06:21)
2.  桐島、部活やめるってよ 《ネタバレ》 
凄くよかった。小説版も読んだが、映画のほうがかなりよかった。
[DVD(邦画)] 10点(2013-11-11 23:45:16)
3.  シュガー・ラッシュ 《ネタバレ》 
めちゃくちゃ良かった。それぞれがまた自分のゲームに戻るところがいい。
[DVD(吹替)] 9点(2013-11-11 23:44:00)
4.  映画 鈴木先生 《ネタバレ》 
ドラマを見た後に鑑賞。映画も良かった。小川が飛び移るシーンはちょっとリアリティがなかった…。
[DVD(邦画)] 7点(2013-11-11 23:42:48)
5.  ヒックとドラゴン 《ネタバレ》 
話自体はよくあるものでしたが、盛り上げ方がうまかったです。最後、ヒックの片足が無くなった場面には、アニメらしからぬ教訓めいたものを感じました。
[DVD(吹替)] 8点(2011-02-26 21:38:36)
6.  告白(2010) 《ネタバレ》 
最初の先生の告白シーンは少しダルかったが、その後は退屈せずに見ることができた。構成がうまかったです。
[DVD(邦画)] 8点(2011-02-26 21:35:05)
7.  マラドーナ 《ネタバレ》 
サッカーは好きだが熱狂的なマラドーナファンというわけではない、という人間が観た感想ですが、個人的にはまあまあ楽しめました。マラドーナとクストリッツァの距離が近いので、映像的にはここでしか見れない価値のあるものばかりなんじゃないかと思います。時折入るマラドーナ教の紹介もおもしろかったですね。個人的なハイライトシーンは、マラドーナが「神の手」という自分のことを語った歌を歌うシーンです。なかなか歌が上手いし、曲自体もかなりよかったです。構成としては、素人には分かりづらいかと思います。シーンがブツ切りになっているので、前後関係は分かりづらく、これでマラドーナの人生が順序よく分かるかといえば「?」が浮かびます。
[DVD(字幕)] 6点(2010-06-29 13:15:44)
8.  ウェディング・ベルを鳴らせ! 《ネタバレ》 
あ~、いいですね、このハッピーエンドっぷりが(笑)馬鹿馬鹿しいくらい都合のいいストーリーなのに、なんか変なところで伏線張ったりしてるのもいいですね。相変わらずの賑やかしいミュージックや、ユーモアたっぷりの動物達もいい味出してます。見終わった後に元気になれる、素晴らしい作品だと思いました。
[DVD(字幕)] 9点(2010-05-17 18:49:38)
9.  空気人形 《ネタバレ》 
う~ん、なんというか、夢や希望の少ない映画でした。実にファンタジックで馬鹿馬鹿しい導入部分は、これからどうなるのかな、と期待感を抱かせてもらいました。ただ、後半に入ると全体のトーンが暗過ぎて…、ちょっと見るのがしんどかったです。「まだかな、早く終わらないかな」と120分が長く感じました。人形の目線から現実を見せるのはいいんですが、もうちょっと主人公の人形に優しい現実であってほしかったです。女優さんはよかったです。
[DVD(邦画)] 4点(2010-05-17 18:43:26)
10.  グラン・トリノ 《ネタバレ》 
ちょっと都合がいい気がしなくもないけれど、やっぱりあのラストは目頭が熱くなります。主人公がああいうキャラなだけになおさらですね。ただ、主人公がタオのどこをあそこまで気にいったのかが分かりづらかったです。「あの子は頭のいい子だ」とウォルトは言っていましたが、それをもう少し分かりやすく描いてほしかったです。
[DVD(吹替)] 8点(2009-12-06 00:18:24)
11.  スター・トレック(2009) 《ネタバレ》 
スタートレックシリーズは初見ですが、何の予備知識がなくてもそれなりに楽しめました。ただ、ちょこちょこ都合のいい部分はやはり気になります。まあ起承転結はしっかりできていると思うので、何も考えずに見る分にはいい作品かもしれません。
[DVD(吹替)] 6点(2009-11-20 17:16:31)
12.  おいしい殺し方 -A Delicious Way to Kill- 《ネタバレ》 
しょうもないことを全力でやってみました、という作品。笑える小ネタのオンパレードで、序盤は非常に笑わせてもらいました。主演三人もいい感じです。ただ、あれを二時間近く続けられるとさすがに辛いです。もうちょっと短くまとめるか、もう少しメインに引きの強いテーマを据えてあったりするとなお良かったです。
[DVD(邦画)] 7点(2009-11-15 17:55:56)(良:1票)
13.  スラムドッグ$ミリオネア 《ネタバレ》 
前評判が高過ぎたせいか、イマイチ拍子抜けでした。人生をクイズにからめて表現しているのは面白いんですが、クイズ番組をテーマにしなければならないほどの必然性は感じられませんでした。最後の問題も、せっかく幼少期に三銃士うんぬんの伏線を張っていたので、「僕にとっての三銃士の最後の一人はラティカ」とかなんとか答えて、賞金よりも愛をとる、みたいなラストにするのかと思ったら、まったくの勘で正解して、愛も金も手に入れるって…。主人公も、その兄も、キャラがイマイチ不明瞭なのもマイナスポイント。決して面白くないことはない作品なんですが、それも全体的にラティカの可愛さに助けられている印象を受けた作品でした。
[DVD(吹替)] 6点(2009-11-10 12:53:50)
14.  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 《ネタバレ》 
自分はエヴァ世代ど真ん中ですので(放映当時、主人公達と同じ年齢でした)、はっきり言って思い出補正がかかっていると思います。それでも、今作は誰でも楽しめるエンターテイメント作品に仕上がっていると思いました。正直鑑賞前までは、そこまで期待していませんでした。というのも、TVシリーズと言い、前回の劇場版と言い、中学生当時の純粋な期待は、ことごとく裏切られてきたからです。別に、作品に意図の分かりにくい謎を入れることが悪いと言っているわけではありません。ただ子供心に期待した、誰にでも共感できるようなカタルシスを、表層的にだけでも入れて欲しかったのです。しかし今作は、見始めた途端に、リアルタイムで見ていた頃のワクワク感が止まらなくなりました。健全な心の成長を見せるキャラ、純粋に格好の良い戦闘シーン、そして、力強く意思を示す主人公…。中学生時代に心から見たかったエヴァの姿が、今作の中にはあるかもしれないと思えました。次作も楽しみです。
[映画館(邦画)] 9点(2009-07-02 01:06:56)(良:1票)
15.  容疑者Xの献身 《ネタバレ》 
原作のおもしろさを損なっていない良作。比較的あっさりしたラストも、よい余韻を残すことに一役買っていると思います。堤さんの好演も光っていましたが、石神に感情移入させるという点では、ホームレスを殺すシーンを映像としてみせたのは失敗かなとも思います。またそのホームレスが人の良さそうな顔をしていたので、余計に罪悪感が…。その他は素直に感動できたので、なかなかの力作です。
[DVD(邦画)] 7点(2009-04-14 20:33:18)
16.  下妻物語 《ネタバレ》 
キャラの立ち具合やバカさ加減は、とてもいい感じです。幻想的な映像も、見ていて面白かったです。ですが、クライマックスの深田恭子の啖呵はいただけません。迫力なさ過ぎで、一気に興ざめしてしまいました。一番大事な場面だけに、あそこさえもう少しどうにかなってれば、と残念です。
[DVD(邦画)] 6点(2009-03-21 17:57:48)
17.  SF Short Films 《ネタバレ》 
個人的には『県道スター』が一番よかったです。弁天さんとゴローの掛け合いがいいですね。弁天さんが「イー、イーッ」って無駄に叫んでるシーンは笑えました。『slow is beautiful』の麻生久美子は可愛過ぎです。
[ビデオ(邦画)] 6点(2009-03-15 13:35:06)
18.  十二夜(1996) 《ネタバレ》 
シィクスピア原作の劇を映画化、なんていうと小難しく思えますが、これは素直におもしろかったです。現実ではありえないだろうという設定を、おもしろおかしく見せているので、エンターテイメントとしてはある程度成功しているでしょう。ですがやっぱり、クライマックスには違和感があります。そんな簡単に割り切れるもんですかね。
[DVD(字幕)] 6点(2009-03-15 13:31:59)
19.  大いなる休暇 《ネタバレ》 
いいですね、こういうの。画面に出てくる人間は、みんないい人。見てる側にも思わず笑顔がこぼれます。クライマックスの「クリケットを覚えるか?」のやりとりはいいですね。あっさりした演出ながら、しんみり感動してしまいました。終わり方も面白いですが、別にあれで終わる必要性はないだろう、とも思いましたが(笑)
[DVD(吹替)] 8点(2009-03-15 13:22:08)
20.  パコと魔法の絵本 《ネタバレ》 
ビジュアル的なセンスはかなりツボでした。現代なのか架空の世界なのか分からないきらびやかな画面は、見ているだけで楽しかったです。ストーリーは…ちょっと行き過ぎなとこもあるかな、と思いました。キャラが個性的なのはいいのですが、ちゃんと決めるべきところでの悪ノリが過ぎるような…。それでいて、一番死んで欲しくない人が死んでしまう。後味の悪さは少ないですが、やっぱり悲しかったです。それでもまあ、おもしろいことはおもしろいんですけどね。惜しいです。あとジャケ写を見て、ずっと長澤まさみ主演だと思っていましたが、全然違いました(笑)
[DVD(邦画)] 7点(2009-03-15 13:17:26)
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