1. サテリコン
あまりに生々しい人間という動物の描写の数々は鮮烈だった。 脇役達があまりにもカメラ目線ばかりなので、カメラの存在を意識してしまい、妙に安く感じてしまった感はある。 登場人物達のいやらしい目つきや、衝撃的なシーンの数々が頭から離れない。 ボリュームがある作品だが、満足感はあまり感じなかった。 [DVD(字幕)] 6点(2013-01-20 02:51:23) |
2. ティファニーで朝食を
あまりに華奢すぎるオードリー・ヘップバーンは私にとっては魅力に乏しく、何も感じなかった。 その他に観るべき要素がこの映画にあっただろうか。 全く興味が湧かないストーリーだった。 [DVD(字幕)] 4点(2012-05-30 01:05:32) |
3. 座頭市鉄火旅
立ち回りが壮快だった。 娯楽映画として、文句なしの面白さ。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-01-15 11:47:17) |
4. 大脱走
《ネタバレ》 主人公が独房に入れられる姿が妙に勇ましかった。 状況は負けてるんだけど、目の奥の炎は燃え尽きていなくて、その様を演じるマックィーンが格好良い。 色々な人間模様が楽しめたし、過酷な状況の中でも希望を失わない兵士達を見るのは面白かったが、心の底から楽しめたかどうかというと、そこまではいかなかった。 [DVD(字幕)] 7点(2011-03-05 19:22:29) |
5. 華麗なる賭け
《ネタバレ》 オープニングの悪趣味な主題歌と、斬新なコマ割の技法に若干の不安があったものの、大人二人の心理描写が好きだった。 スティーブ・マックイーンの渋さったら! 所作の一つ一つに憧れたのは初めてだった。 最後の主人公のかっこよさには痺れます。 [映画館(字幕)] 7点(2011-03-04 03:11:47)(良:1票) |
6. アパートの鍵貸します
《ネタバレ》 愛すべきひょうきんで誠実な主人公を見ていると、自然と感情移入してしまった。 今見ると"ベタ"なストーリーなんだけど(この当時でもそうかな?)、善良な純朴男が逆転を決める映画はいつ見ても面白い。 ただの優男から、芯の通った男になるラストは、本当に心を温めてくれた。 最後のヒロインのセリフが心地良い! [DVD(字幕)] 8点(2011-01-19 17:34:52) |
7. 気狂いピエロ
今までに観た事もないような表現の数々に驚きはしたが、面白いと思える部分は少なかった。 まさにやりたい放題といった感じで、ゴダールのイマジネーションはどうなってんのかと驚嘆した。 色々な物事が詰まってる映画だが、それぞれの要旨を抜き出し、端的にまとめて繋げるとこういった映画になるのかといった印象だ。 ただ、何かを感じた部分もあれば、逆に煩わしさ、面倒くささを感じられる部分もあって、少々疲れた。 目新しさ、新鮮さ、インスピレーションを与えてくれるものとして観るのには良いと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2010-05-27 06:06:09) |
8. 死霊の盆踊り
きっと、優れたアダルトビデオの方が知的だ。 少なくとも、生きる活力とインスピレーションを与えてくれる。 [DVD(字幕)] 0点(2010-05-14 22:18:44)(笑:1票) (良:2票) |
9. 鳥(1963)
鳥の襲撃シーンはリアリティがあって良かった。 多分、いつ観たのかによってこの映画の評価は変わってくると思うが、 私にはさほど面白いなとは感じられなかった。 時折入る、女優へのぼかしが妙に気になって、恐怖映画独特の緊迫感が削がれた。 あのぼかしは何だったのか・・・。 鳥の襲撃理由より気になった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-05-02 13:50:01) |
10. 007は二度死ぬ
ものすごい破壊力のある映画だ! 日本人だけでなく、世界中の人間を破壊しつくす。 ロックな映画。 劇中のSUMOはルール違反以外の何物でもなく、コネリーの変装はドリフ並み。 ボンドが唯一活躍出来ない土地は東洋であることが証明された映画ではないだろうか。 べろんべろんに酔って観たら、抱腹絶倒間違いなし。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-03-30 15:00:58) |
11. HELP!四人はアイドル
ある意味完璧な仕上がりじゃないだろうか。 人類が滅亡する直前の前衛的感性が無ければ、なし得ないような映画を作り上げてしまったのだから。 私には、未来を先取りすぎていて、理解できなかったので最低点しか付けられない。 ただThe Beatlesファンとして、メンバーの若かりし頃が拝めたのがうれしかったから3点献上します。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2009-11-17 13:05:03) |
12. 甘い生活
《ネタバレ》 あまりに膨大な事柄が含まれすぎていて、脳がクラクラと揺れている。 天使の笑顔。 天使の声が聞こえず、思い出せもしないマルチェロのやり取り。 マルチェロと父親の間柄。 まるでマルチェロ、そして己の転落を表しているかのようなステイナーのオルガン。 その音色を聴くことが耐えられずにその場を離れるマルチェロ。 などなど、あまりに象徴的なことが多過ぎて、どうやっても脳裏に焼き付く映画。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-11-05 03:53:48)(良:1票) |
13. 女王陛下の007
シリーズ1,2を争う作品。 アクションシーンも上々の質だし、ロマンスはボンドに似合わず純情一直線だから見ていて面白い。 とにかくバランスが良く出来ていて、何回観ても楽しめる。 戦闘シーンの音楽もボンドのテーマばかりではなくて良かった。 今作以前へのオマージュも含まれてるのでそこも嬉しい。 きっと時代を先取りしすぎてしまった映画なのかもしれない。 スーパーマンとスパイの違いを区別出来るようになった現代だからこそ、面白いのだと感じられるに違いない。 [DVD(字幕)] 8点(2009-07-10 18:40:56)(良:1票) |
14. 鬼火(1963)
《ネタバレ》 始終、アランの苦悩がそこかしこに漂う。 全てが苦悩で埋め尽くされているのだが、なぜかその中に、うっとりするような哀愁が仄かに香る。 なんて香しい映画だろう。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-04-03 02:48:27) |
15. シェルブールの雨傘
カトリーヌ・ドヌーヴの美しさ。 それだけで十分だ。 ストーリーは大したこと無い。 歌も印象に残る物は無かった。 ただ色彩の美しさ、それがカトリーヌ・ドヌーヴに見事にマッチし、彼女の魅力が何倍にも増していた。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-02-10 00:49:23) |
16. 赤ひげ
これぞ黒澤映画と言える作品。 上級の人情映画。 ただ、後半の展開がどうも心の底から好きになれなかった。 言っちゃ悪いが、日テレが作るような美談ドラマが無理矢理挿入されてるような・・・。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-12-12 17:30:48) |
17. 8 1/2
《ネタバレ》 思うに、人生における「閃き」を経験した人なら誰でも涙を流しながら共感する映画じゃないだろうか。 凝り固まっていた考えや、思考に霞がかかり、右往左往するしかなかった状況から解き放たれ、幸福感や希望が満ち満ちてゆくあの瞬間と感覚。 グイドの頭の中は、切迫した状況からくる焦りや、男性としての欲望、幼少期のトラウマ、両親への思いなどで埋め尽くされ、まさに混沌。 ただその混沌は、クライマックスではなんとも美しく、平和で楽しいが、少しの悲しみと哀愁を伴って昇華していく。 よく観れば分かるが、この映画には、唐突に出てくる意味不明な出来事や妄想は存在しない。 初見の観客を混乱させる原因は、現実と妄想の区別がつかないことただ一点のみであって、区別がつくようになれば、構成がシンプルなものであると気付くはずだ。 決して難解な前衛映画などではなく、実は驚くほどあっさりと理解出来る内容であり、それに加えて多くの人生を変える力を持つ作品だろう。 初見の方に申し上げるが、一回の鑑賞で投げ出さないでほしい。 きっと、素晴らしい映画体験の一つとなるはず。 [CS・衛星(邦画)] 10点(2008-12-12 02:10:36)(良:2票) |