1. ドライビング Miss デイジー
《ネタバレ》 異星人侵略や謎のウイルスによってでなく、老いから近づいて来る「死」に対する二人の姿勢に、都度ハッとさせられる。最も印象深いのが雪の朝、二人でコーヒーを飲みながらアデラを偲ぶシーン。もっと長生きして欲しかったなどという悔みでなく、病み付くことなく急死したその死に方を羨む二人の会話は、死や老いを実感できない年代には到底交わせるものではない。もの凄い衝撃だった。自分も必ず直面するこの重いテーマに対して、これまで言いようのない不安と怖れを抱いていたが、この作品のおかげで、多少前向きにやわらかく受け入れて行けるかも知れない自信が持てた。それにしてもアデラは実に控えめに黙々と仕事をこなし、決して目立つことはなかったが、おいしいお弁当で二人のドライブを楽しいものにさせ、誰にも真似できないおいしいコーヒーで二人を幸せにしていたんだなあ。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-05-01 02:18:07)(良:1票) |
2. ストリート・オブ・ファイヤー
《ネタバレ》 それはそれは美男な酒飲みマイケル・パレが、悪のボスにさらわれたロックのミューズの元恋人ダイアン・レインを救いに行くんだよ。美男美女、酒、音楽、ケンカ、車とベタベタ王道な青春恋愛ストーリーの要素を全て満たしておられる。いやー、文句ないわ。このように、ストーリーの筋道なんかあてにせずに「ビジュアル」「サウンド」だけでドーパミン放出させてくれる作品を楽しむのも、映画の醍醐味なんです。でもこの監督、最後のTonight Is What It Means To Be Youngを唄うメンバーがライトを逆光にしてシルエットに映るシーンだけを撮るために、この一本を作ったんじゃないかと思うくらいあの画は最高だなあ。 [DVD(字幕)] 10点(2011-04-23 02:36:38)(良:1票) |
3. チャイルド・プレイ(1988)
《ネタバレ》 7歳の息子が欲しがる誕生日プレゼントを「お金が足りなくて買えなかったの。」と告白するのに驚いた記憶があります。ツラいだろうなとも。シングルマザーって大変なんだと初めて思い知らされた作品です。 その母親が愛用してるキャメルの上質なロングコートが素敵で、それ目当てで何度も繰り返し見直してます。同じデザインのタイプを作ろうかと、ここ数年、毎年冬が来る前に長考してますが予算の問題で未だ実現してません。 でも真冬のNYではマフラーがないと相当厳しい寒さかと思います。襟を立てるくらいじゃムリムリ。 ストーリーはしっかり筋道立てて作られてますね。精神病院に入れるとこなぞ、いかにも米国っぽい。あの非常階段を昇るシーンは激コワです。 [地上波(吹替)] 9点(2011-04-14 06:14:04) |
4. ツイスター
《ネタバレ》 この作品好きなんです。日本ではさほどなじみがないけれど、米国では被害が甚大なのに未解明の部分が多い竜巻という自然の脅威に、文字通り体を張って挑む若き研究者軍団が大変に魅力的です。ジョーはあの仲間達で相当救われてるんだろうな。イイ奴らばかりでみな微笑ましい。 それにしても竜巻をデジタル解析するための準備のアナログなこと。全身ドロだらけで生傷絶えず、文字通り命がけです。対比が面白い。でも黎明期に自分達が携わってる輝かしさを自覚してればこそ、パッションでもってパワフルに動けるんでしょう。スタートダッシュ及び手際の良さ、フットワークの軽さに感動します。あれだけよく動けば腹も減るわな~。メグおばさんの飼い犬マックスのアタマをなでながら、次の地に向かうシーンがいい。 [地上波(吹替)] 10点(2011-04-14 05:56:16) |
5. デビルマン
《ネタバレ》 深夜たまたま放映してたので鑑賞。いやいやいや~、そりゃビックリした。落ちてゆくシーンの「あーあーあーあーあー。」最初何かの呪文か、それとも穿った演出なのかと思ったら、単なる棒読みだった。叫び声や悲鳴で棒読みって何だよ。何だろうもう。 何かもう、あんまりひどくて混乱が激しく、これ以上語りたくないし、語れない。もう情けなくって。 [地上波(邦画)] 0点(2011-04-14 04:38:37) |
6. 幻魔大戦
《ネタバレ》 平井和正の原作を完読してからの鑑賞だったので、うーん、あの長いストーリーをたった2時間で語るのは無謀でしたね。また、原作では東丈を始め登場人物がみな、神秘的な超美形とされているので、先入観が仇となってイメージとは異なる大友キャラを楽しめなかった。これがオリジナル作品なら最高なんですけどね。主題歌はよかったです。 [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 3点(2011-04-14 04:29:58) |
7. サイボーグ009/超銀河伝説
《ネタバレ》 小学生だった公開当時、お正月に同級生のみかちゃんと初めて保護者同伴なしで観た作品です。何だか大人になったような晴れがましい気分だったなあ。009が003やタマラと抱き合うシーンは非常にドキドキときめいたものです。 が、30年振り(!!年とるワケだ…)の再見で、低年齢層向けという印象が拭えません。うーん、余りに不自然な仕草や(特に003)間の取り方、テンポの悪さや画自体に余白、空白が多い事がやたらと目につくんですよね。同時代のガンダムや999、宮崎作品は今観ても十二分に鑑賞に堪え得るどころか、相変わらず感動を与えてくれてるんだけどなあ…。006と007のお笑いコンビによる笑えない無駄なやり取りは雑音でしかなく、マイナスにしか作用してないし。制作陣のギャグセンスのなさを自覚して欲しかった。タマラの声はおばさん過ぎちゃって、全くツヤがなく悲しいです。ガッコの先生みたい。主題歌は好きです。いいなあ。 [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 3点(2011-04-14 04:17:58) |
8. ダンサー・イン・ザ・ダーク
《ネタバレ》 観た後で非常に後悔した数少ない作品のひとつ。予備知識持たなかったから観ちゃったんだけどね、知ってたら絶対に触れなかった。余りの救いのなさにトーンダウンしちゃって、しばらく気持ちが盛り上がらなくて日常生活に支障が出た。そこまで追い詰めなきゃダメかね。それほどまで幸せを与える事が許されないのかな。二度と観たくない。観る前の時間に戻してほしいとまで思った。 [地上波(吹替)] 1点(2011-04-10 03:46:57)(良:2票) |
9. エクソシスト
《ネタバレ》 実に丁寧な仕上がりの作品だと思う。何故リーガンに悪魔バズズがのりうつったのか。全てタイミングだったんだよね。●メリン神父が発掘中の遺跡で悪魔バズズの像を掘り起こしてしまった。●同じ頃、リーガンが滞在中の屋敷にはウィジャ盤があった。●ウィジャ盤の本来の用途を知らずに無邪気に遊んでしまった。更にリーガンは母親が不在がちで、内心は寂しさを感じていたんじゃないかな。だからとり憑かれる心の弱さと隙があったんじゃないかと。カラス神父が自分にのりうつらせる事が出来たのだって、母親の死で心が弱っていたからということでしょう。全てのエピソードが、必ずストーリーに重要な意味を持たせてるんだよね。無駄が一つも無い。神父以外では、映画監督のバークだけが殺されたのも彼のイヤラしい性格が関係してるんじゃなかろうか。カラス神父の質問に全て答えない事も悪魔らしくてよかった。何でもホイホイ素直に答えてるようじゃ、非常に格の低いチンピラ悪魔って印象になってしまうw。今、とにかく技術が先行している状況でこういう作り方は出来ないんだろうな。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2011-04-10 03:39:01)(良:1票) |
10. ドリームキャッチャー
《ネタバレ》 全く予備知識なしで視聴。何やら超能力を持った幼なじみが秘密を共有しながら成長したらしい…。とここまではかなりいい流れのストーリー展開だった。なのに突然ぬめぬめ系のクリーチャーが登場するなんて、えー、そりゃないでしょう。これまでの伏線は何だったのか。4人の超能力なんて別にいらないし、モーガン・フリーマンじゃなくたって別に軍全体の秘密事項で済ませればいい話なんじゃないの。ガッカリ。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2011-04-10 01:30:44) |
11. シャイニング(1980)
《ネタバレ》 子供の頃に観た時はただやたらと怖かった。そして大人になって再見、甲斐性なしオヤジのDVっぷりに腹が立って仕方無かった。雇用主に対する責任だあー?お前何一つ労働してないじゃん。周りに八つ当たりしてとり憑かれて挙句キレて女房子供殺そうとしただけだろうが。よくそんな事エラそうにヌケヌケと抜かしたな。あーーー腹立つ。夫婦とも顔怖すぎるし。 [DVD(字幕)] 7点(2011-04-10 01:20:04) |
12. ペット・セメタリー(1989)
《ネタバレ》 ただただ哀しかった。家族みなで幸せになろうと暮らし始めた新しい土地。自らの意志とは関わらずに少しずつ歯車が狂い始め、家族を心から愛していたが故に、一番哀しい決断を選んでしまった若い父親が可哀そうでたまらなかった。 [地上波(字幕)] 7点(2011-04-06 04:46:21) |
13. ローマの休日
オードリー、かわいいなあ~。キレイだなあ~。 [地上波(字幕)] 10点(2011-04-06 04:17:23) |
14. 髪結いの亭主
《ネタバレ》 十年間を夫婦二人っきりでラクして過ごしちゃったから、夫婦愛、家族愛には育つはずもなくて、存在したのは性愛だけ。それなら後は飽きるか色褪せるだけというのがマチルダにはわかったんじゃないかと。またはそれぞれが「相手を愛する自分」大好きだったってところかな。ある意味理想で、ある意味拒否感。何ともやるせない。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-04-06 04:08:15) |
15. バガー・ヴァンスの伝説
《ネタバレ》 シーンのひとつひとつが一枚の絵画とでもいうのかな。瑞々しい木々や澄み渡る青空、試合を見守る人々など、レッドフォードは本質的に美しいものを愛でているのでしょう。その感性を映像にした作品なのだと思います。確かにバガー・ヴァンスの正体や、出現の理由の説明はなかったが、全ての答えをシナリオ任せにするのでなく、たまには観客一人一人の想像に委ねてもいいかも知れない。それは観客の数だけバガー・ヴァンス像が存在しているといえるから。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-04-06 03:48:36) |
16. インデペンデンス・デイ
《ネタバレ》 核問題や軍事云々に批判的な意見がある事も承知してます。まあ、これは政治映画じゃないんで。地球を侵略するつもりの悪い宇宙人を、世界中のみんなでチカラを合せてやっつけるエンターテイメント映画なんで、「空へ帰るのさ。」いやー、かっこよすぎじゃありませんかてやんでぇ。しかしやはり、何ですな。アメリカ人はアメリカ人とアメリカが大好きでいらっしゃいますな。 [DVD(字幕)] 7点(2011-04-06 03:30:20) |
17. あなたが寝てる間に・・・
《ネタバレ》 これ好きです。妄想気味の独り言を偶然聞かれ、思いがけない展開に…。てのが「そんなに都合よく何度も起こらねーだろ!!」と、ツッコミどころ満載の、まあ荒技多用である事は否めないんだけど。登場人物みながみな、ルーシーならずとも失いたくない愛すべき人々ばかりで…。ホンワカ、ホロリとさせられるんだよなあ。寒い冬には必ず観たくなる優しい作品。しかしルーシーのファッションはいくら何でもひどい。洗濯したモノを順に着てるだけでしょーそりゃー。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-04-06 03:13:59) |
18. 戦国自衛隊1549
《ネタバレ》 きっとね、この監督さんはすごく真面目な人だと思うのね。 「せっかく自衛隊が戦国の世にタイムスリップしてしまうという、素晴らしい設定なのだから、ストーリー性を持たせたシリアスなヒューマンドラマにすべきだ…!」なんてすっかり感違いしちゃったじゃないかしら。 でもね、違うのよ監督さん。オリジナルは当時の角川テイストの集大成とも言えるべき『エログロナンセンス』ワールドだから大ヒットしたのよ。レイプしまくりだし首はばしゅばしゅ飛ぶし、薬師丸ひろ子は瞬殺でムッシュは黄色のサングラスかけちゃって小野みゆき波浪雲で千葉ちゃんイっちゃうし。闇鍋みたいで何が何だかワケわかんないところが観衆の血を沸かせたのよ。軸を全部そぎ落としちゃってるんだもん、そりゃつまんないわよ。江口あんちゃんのストレート正義感や、棒読み濃姫とメガシャキ七兵衛のほのぼのシーンなんか別に観たかないのよ。 そもそも、自衛隊が戦国時代にタイプスリップって弾け飛んでる設定の作品に、登場人物の人間性なんていらないわ。イっちゃってるだけでいいの。 [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 1点(2011-03-13 05:34:57)(笑:1票) |
19. ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 - スペシャル・エクステンデッド・エディション -
《ネタバレ》 そびえ立つミナス・ティリスの圧倒的な勇姿と、ローハンに援護を要請するのろしが順に点火していく場面。既に一枚の「名画」だよ。ピーター・ジャクソンはこのシーンを撮りたいがために映画化したんじゃないかと思える程の息をのむばかりの素晴らしさ。完璧です。 最後のホビット庄はやたらと癒された。 [映画館(字幕)] 10点(2011-02-21 19:52:02) |
20. 四月の雪
《ネタバレ》 期限切れ間近の招待券がもったいないからという友人の誘いを受けて鑑賞。ちなみに二人とも敢えてのヨン様ファンではございません。…いやー、二時間半どうしようかと思いました。テレテレダラダラとメリハリが全くなくて、どこに焦点合わせればいいのか解らず終いだった。ただひとつ、雪が降るシーンがこの作品に限らず好きなので、そこに1ポイントってことで。ヨン様ファンの皆様すみません。これでどうか許して下さい。 [映画館(字幕)] 1点(2011-02-21 19:28:18) |