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1.  アマルフィ 女神の報酬 《ネタバレ》 
特に織田裕二のファンというわけではないのですが、あまりにカッコ良いので惚れ惚れとしてしまいました。 職務遂行のためなら周囲との軋轢さえものともしないエリート外交官が、誘拐犯の電話に対して思わず取ってしまった行動。それが元で事件に巻き込まれ、おそらくは「本来の彼らしくない姿」を随所でさらしながら話が進むわけですが、エリートらしい割り切った行動の合間に見えるその人間らしさ、優しさにファンでもないのにときめいてしまいます。 そして気の強い母親役の天海祐希がついに、それまで抑えていた感情を露呈する姿には胸を打たれました。娘を思うあまりに周囲に噛み付いたり、身勝手に思われかねない行動をしていた彼女のその姿に思わず涙しつつ、応援したくなってしまいます。この一連のシーン、作品の中で一番気に入りました。 全体的に、物言わぬ演技や映像の扱いに絵画を鑑賞している時のような、行間を読む読書をしている時のような気分を味わいました。映像の専門的なことはわかりませんが、画面の作り方などあちこちかなり計算されているのではないでしょうか。 随所に現れるイタリアの映像も、作品の筋道や雰囲気を邪魔することなく散りばめてあって、後から思い出す楽しみもあり、好ましい扱いに感じます。 使いどころが良かったせいか一際美しく見えたアマルフィの町に、いつかはぜひ行ってみたいと思いました。
[映画館(邦画)] 7点(2009-08-01 18:55:17)(良:1票)
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