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1.  アバター(2009) 《ネタバレ》 
予告編を見た段階では「うわっなんだこの青い人たち。興味なし」と思っていたのに、周囲のあまりの評価の高さに3D映画館へ。確かに壮大。確かに美しい。制作に莫大なお金がかかっていることがビンビン伝わる。3時間あっという間で、終わった瞬間「こ~れはすごいね」という他の観客の声も聞こえた。ファンタジーが好きで、スリル感、違う世界観を味わいたい人には相当ハマる映画のようだ。  しかし、あまりにも視点がアバター寄りすぎなのではないかと思うところもある。例えば、最後がっつり殺されてしまう大佐。何も大佐は自分のためだけにアバターを攻撃しているのではなく、組織のため、腐った地球に残した家族のために戦っているかもしれないのに。描かれ方がただの悪役に留まっているのが惜しい。ジブリの「もののけ姫」のように、異世界に生きるものが最後は共存していくという結末ではなく、ただ現れて、相手の世界を滅茶苦茶にして、はいそれをやっつけましためでたしめでたし、ではあまりにも深みがない。大佐側(人類側)の状況を、もっと知りたかった。そして最後、彼らにもう少し救いがあっても良かったように思う。
[映画館(字幕)] 7点(2010-02-02 04:12:10)
2.  カールじいさんの空飛ぶ家 《ネタバレ》 
細やかな愛情にあふれた映画。 ストーリー序盤の、夫婦2人が年をとっていく描かれ方がとても優しくて、早くも涙を誘った。さすがPIXARと感じた。しかし、ピンポイントで虹の滝に辿り着くところや風船十数個程度で子供がふわふわ飛んで移動してしまうところも、別の意味でさすがPIXAR。 今までの作品以上に、「そ、それはさすがに都合が良すぎ…(作為的すぎてテンション下がる)」と突っ込んでしまうシーンが多かったのが残念。が、これからもPIXARにはこういう誰かとの微笑ましい関わり合いを描いた、暖かい映画を作り続けて欲しい。
[映画館(吹替)] 6点(2010-02-02 04:19:09)
3.  しんぼる
松本さんはキューブリック監督のような監督さんなんだな、と思った。大衆ウケするでもなく、その世界観を受け入れられる人は好きだし、そうでない人にとっては最初から最後まで何が何なんだか全く意味が分からないと思う。 お笑いにおいても松本さんはそういうところがある。お笑い界において彼の面白さは、浜田雅功さんや今田耕治さんなどの「分かりにくいボケを突っ込みで大衆に伝わりやすくする」翻訳者がいることによって活かされる。映画界においてはまだ、松本さんは「ボケたまま」で、それを突っ込んで大衆向けに変換してくれる右腕がいないのである。だからこんなにも見る人を選んでしまうのだ。 私は松本さんが好きだから興味を持って鑑賞出来るが、そうでない人からすれば確かにこれはちょっと素直に受け入れがたい映画だと思う。
[映画館(邦画)] 5点(2010-02-02 04:16:08)
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