1. ゾンビ・クロニクル
《ネタバレ》 RECにおける、撮影よりやるべきことが他にあるだろう的なイライラ感が中盤以降加速される。ハンディカメラの手法はRECやゾンビ本家であるロメロ監督のダイアリーオブザデッドで使い古されているから斬新さはないし、睡眠時間が少ない時にみたから、手ぶれが酷すぎるシーンで酔いそうな部分も多かった。 そしてスティーブン・キング氏原作を中途半端に真似したような結末で終了。 これは許すまじ、良いとこなしの0点だこの野郎! [DVD(字幕)] 0点(2013-11-18 19:26:52) |
2. ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日
《ネタバレ》 漂流してから初めて逃げようとした大魚を叩き殺して罪悪感から涙するシーンは、自身が子供時代に父親が見せた子ヤギの伏線を今度は自分が捕食側になることにより、うまく回収している。全編通して彼の演技は実に自然体であり、紛れもない名演技。 だが最後の保険屋の行は日本人を悪人扱いする、戦争物プロパガンダみたいで興醒めした。あと妻も学生時代の恋人を迎えに行けたことにすれば良かったのでは?創作なのだからそれくらいしても罰は当たらない。 [DVD(字幕)] 6点(2013-11-18 19:06:12) |
3. テッド
笑いの質が日本と違うというレベルではなく、ギャグネタの質が低すぎて全てが台無しになってしまった。例えるなら勢いだけが取り柄で、面白くもないことを連発してる芸人に近い。 ここ数年でみたコメディで個人的には『宇宙人ポール』や『最強のふたり』が痛快だったため、かなり辛口な点数をつけた。シナリオそのものが王道なのに調理方法を間違えてしまった典型例がこれ。 [DVD(字幕)] 2点(2013-11-17 19:46:58) |
4. 遊星からの物体X ファーストコンタクト
《ネタバレ》 展開などは旧作のリメイクに近いが、ジョン・カーペンター監督が作り上げた世界観をよくぞ壊さなかったと言いたい。今作のラストが前作の序盤につながるシーンを見ることができ、エンドロールの一部を挟むことによって深みが増している。 ただ異性人の乗り物だかの巨大メカは出さないほうが良かったと思うし、そのへんも謎にしておいてこそ不気味さや各自の想像の余地が残るというもの。 そして映像技術の進歩した時代に作られた今作を見て、前作のクリーチャー職人がいかに素晴らしい仕事をしていたかも再認識できた。 [DVD(字幕)] 7点(2013-06-21 19:50:05)(良:1票) |
5. 宇宙人ポール
《ネタバレ》 文化の違いで日本人にとって笑える部分が限られるものの、ゆるりと見ることができる映画であったことには間違いない。人間文化に染まったポールと接した人がどんな風に感化させられ且つ、成長していくのかというヒューマンドラマも味わえる映画。 ラストシーンのBGMも良かったし、主演の二人が実際にアメリカ各地を回り脚本を手がけたことを知って彼らの力の入れようがわかる。 [DVD(吹替)] 7点(2013-06-21 19:48:10) |
6. エクスペンダブルズ2
《ネタバレ》 飛び後ろ回し蹴りは相変わらず見事だったが、ヴァンダムの見せ場が思いのほか少なかった。あとは前作のような密林や砦といった、1980年~1990年代風アクション映画特有の泥臭さがなくなってしまったのが減点対象。 にしてもヒロインが何でまたデヴォン青木テイストなのかが不明。 [DVD(吹替)] 4点(2013-06-20 00:44:18) |
7. ユニバーサル・ソルジャー 殺戮の黙示録
《ネタバレ》 なんじゃこりゃ、気になって見てしまったがユニソルはやはり1作目以外に存在しない。作られた記憶だとか何のひねりもない展開は序盤ですぐ想像がついた。この落胆振りは名作ヒドゥンの駄作続編ヒドゥン2を見たときに匹敵した。 あと時代に逆行したポケモンフラッシュ多用は地獄絵図そのもの。 [DVD(字幕)] 1点(2013-06-20 00:10:28) |
8. 最強のふたり
《ネタバレ》 コメディであるものの海外コメディ特有のわざとらしさや、文化の違いによる違和感がほぼないため素直に笑える。主要登場人物はそれほど多くないものの、脇を固めるキャラクター性や演技も申し分ない。 そして最後に主演キャラクターの基となった本人達のカットが入ることにより深みが増して程よい余韻を味わえる。 [DVD(字幕)] 10点(2013-06-19 23:46:01) |
9. ダークナイト ライジング
《ネタバレ》 新シリーズ三部作の完結編としては悪くないが、飽くまでもシリーズを見てきた人向けの出来映え。というのも今回はベインやラーズの娘などアンチヒーロー陣やBGMのインパクトが非常に薄くて魅力がない。特にハンス・ジマー氏が今回はどのようにテーマ曲をアレンジするかが楽しみのひとつだったため非常に残念。シナリオはシリーズ随一に強引過ぎて置いていかれる視聴者も多そうに感じた。 あと最後にクリスチャン・ベールと話すアン・ハサウェイがハサウェイ本人かハサウェイっぽく見えた別人か迷ったため、横顔だけではなくもっと分かりやすく見せても良かったのでは? [DVD(字幕)] 7点(2013-06-19 23:39:06) |
10. わたしを離さないで
《ネタバレ》 ストーリー自体は変に過剰な演出がないため映画自体の持ち味を壊すことはない。台詞やその意図もけっこう重みがあった、しかしながらそこまで。クローン(?)が主役のくせに技術の進んだ近未来の描写が全くない、そして臓器移植を受ける側の人間像が全く出てこないため客観的考察ができない。 ユアン・マクレガー主演のアイランドの方が話の展開も舞台背景も適切だったように思える。題名から逃避行のような抵抗を連想してしまったので評価がちょっと低め。 [DVD(字幕)] 2点(2012-01-03 18:07:07) |
11. アンストッパブル(2010)
《ネタバレ》 中盤まで徐々に主役二人の身の上話をさせ陰を持たせていることにより感情移入ができた点、同僚の中にも協力者がいるも会社の上司が悪人であるという明確な構図、見せ場が何段階かありハッピーエンドで終わる。これらにより非常に痛快な映画に仕上がっている。最初にスピード1を見たときのような緊張感を久々に味わえた。 存在感のある名優デンゼル・ワシントンと事実を基にした効果でプラス1点。 [DVD(字幕)] 7点(2011-12-25 15:41:24) |
12. ブラック・スワン
《ネタバレ》 展開そのものは使い古されているため、どんでん返しなどを期待する映画ではない。ダークナイトのヒース・レジャーや名優ドナルド・サザーランドの演技のように、ナタリー・ポートマンの存在そのものを味わう作品と言うべき映画。 スターウォーズの頃などはアイドル的な存在にも見えたが彼女だが本作ではそこから脱却し、人間の焦りや美しさが合わせ持つ狂気や冷酷さを我々に魅せる。カメラワークなども鬼気迫るものがあり、ポートマンのファンならずとも見ておいて損はない。誰もが 聴いたことがあるであろうチャイコフスキーの白鳥の湖が、ラストシーンではより神々しく聞こえた。 [DVD(字幕)] 9点(2011-12-18 21:37:25) |
13. アイアンマン2
《ネタバレ》 前作の王道的な熱い展開がほとんど見当たらず、かといってバットマンビギンズやダークナイトといった世界観のような深みもない。ヒーローものとしては続編が失敗したタイトルのひとつになってしまったかもしれない。 さらには本作におけるアンチヒーロー役の脅威がないに等しい。冒頭と終盤のみだけが見所で、途中はというと国防省とかライバル会社とかアンチヒーローとか色々ゴチャゴチャし過ぎてまとまりがなかった。 [DVD(字幕)] 4点(2011-07-05 22:55:12) |
14. 特攻野郎Aチーム THE MOVIE
旧作を知っていたため食わず嫌いだったが、思いのほか良かった。 大抵のリメイクはオリジナルを越えられずにゲンナリする。だがこれは旧作からの素晴らしい素材を引継ぎ、調理の仕方こそ違えど1つの完成形態として成り立っている。 [DVD(字幕)] 7点(2011-07-05 22:47:31) |
15. エクスペンダブルズ
《ネタバレ》 敵の弾が致命傷にならない、80年代~90年代アクション映画の復刻版みたいな感じ。CGより火薬やスタントを重視しており、スーパーヒーロー振りを前面に押し出しているのも懐かしい。登場人物には相応の自虐ネタが仕込まれており、シナリオの複雑さもないため何も考えずに観ることが出来る。同窓会で昔の旧友に会ったような懐かしいテイストの映画だった。 [DVD(字幕)] 6点(2011-05-11 00:06:48) |
16. プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂
《ネタバレ》 ゲームはMS-DOS版初代のみクリア済。極めて悪いところはないものの、似たような昼間の逃避行のシーンが多かったのが残念だった。設定に矛盾が生じてしまうが最後の展開も強引だったため、短剣を返上したときに姫の記憶が蘇ればまだ自然な流れだったのでは? [DVD(字幕)] 5点(2011-05-11 00:03:55) |
17. キック・アス
《ネタバレ》 正直なところ、途中まではかなりスローテンポで凡作かなと思って最後まで見たら、全体を通して見た上で面白かったといえる映画。シリアスな展開に入ってからは、一気に加速して観ている側をどんどん引き込む。 バットマンビギンズ・ダークナイトのBGMのように復讐に走る親子のメインテーマがあり、それが色んな箇所でハードロック風やクラシック風にアレンジされている。 前半はディズニーの自虐コメディ、魔法にかけられてに通ずるものがあって面白かった。また特別な存在になりたいと憧れる気持ち、思春期を通じて誰もが持つであろう願望をテーマに選んだことも高評価を得ている要素に違いない。 [DVD(字幕)] 8点(2011-05-10 23:59:00) |
18. プレデターズ(2010)
《ネタバレ》 とにかく主人公がジローラモ、日本のヤクザがへルシア緑茶CMの香川照之に見えて仕方がなかった。 次回作を想定しての終わり方なのか、何シーズンも生き延びた生存者が示唆した通りなのか、オチが完全に消化不良。音楽を旧作のものから使用したり、ミニガンを持ったブレイン担当や、白兵戦で迎え撃つビリー担当など旧作を彷彿とさせる場面もある。だが演出としてはインパクトがあるものの、プレデターとのチャンバラはやりすぎ感があった。今回のプレデター達はUAVを飛ばしたり足跡なども分析などの新能力を披露。さらには「プレデターに仲間割れはないのだろうか?」という疑問について回答の一部が見られる。だが、何故にプレデター同士が対立したのかまで描いてくれれば良かった。 「最低の駄作だから見るな」とまではいかないが、プレデターが三度のメシより好きな人や旧作未見の人じゃないと凡作評価で終わりそうな作品。 [DVD(字幕)] 6点(2011-05-01 15:18:45) |
19. バイオハザードIV アフターライフ
《ネタバレ》 前作からもそうだったけど、もうオリジナルのバイオハザードはほとんど関係ない。キャラと設定の一部だけバイオから持ってきたマトリックス。場所が少し変わるだけでやることも前作と余り変わってない。 レンタルやテレビで、他に見るもんがなければ選択肢に入れといてもいいかもねくらいの印象。ここまで原作の世界観を壊したなら、オリジナルに忠実なシナリオで行く予定だったロメロ監督のバイオハザードの方がむしろ見たい。 [DVD(字幕)] 3点(2011-05-01 15:12:46) |