1. 断絶(1971)
ニヒリズムに満ちたロードムービー、これほど乾いた人間関係を描いた映画は珍しいと思う。とりあえず車を走らせよう、とりあえずボンネットを開けてみようぜというオタクぶりがクールです。人生を焦っているウォ-レン・オ-ツも沁みますね。やっぱり良い役者だったんだなあ! [DVD(字幕)] 7点(2013-06-09 07:02:02) |
2. 青の稲妻
少しザラザラと乾いたそっけない描写、起伏のない断片の集積された物語。印象的な色使い、やはりジャ・ジャンクーの映画です。この単調さが嫌いな人も多いんだろうなとは思います。実際後半うつらうつらしてしまいました。しかし不満はない、この監督のこの眠りへの誘い方が心地よいのです。 [DVD(字幕)] 7点(2013-06-09 06:56:20) |
3. 3時10分、決断のとき
うーむ、今一中途半端だったなあ。雰囲気はマカロニウェスタン風だが、現役バリバリでマカロニ観てたから、小汚い野郎どもにもさほど驚かされないしね。反抗期の長男坊をドラマに絡ませてくるから、説教臭い説明じみた西部劇に終わってしまったのね。おまけにこのタイトル!いかにもものすごい決意があるのかと思ったぜよ。タイトル負け! [DVD(字幕)] 5点(2013-06-09 06:49:53) |
4. シザーハンズ
少々グロテスクなファンタジー作品といったところだろうが、これが予想以上に面白かった。こんな訳解らん映画を撮った連中に敬意を表したい。笑えて、怒れて、悲しめて、しんみり・・・ジョニー・デップの怪演と、親父さん、お袋さんと警官にほのぼの。良い作品でした。 [DVD(字幕)] 7点(2013-06-09 06:47:36) |
5. レオン/完全版
完全版で再鑑賞したが、やはり印象的な魅力的な作品だと再認識。ジャン・レノの渋さとナタリー・ポートマンの瞳のおませ感が満開の映画空間だった。助演陣もぴっちり決まっている。なんてたってゲイリー・オールドマンのあぶない感じ最高よ。やはりこれはヒットしますよね。 [DVD(字幕)] 8点(2013-06-09 06:38:28) |
6. 殺しが静かにやって来る
《ネタバレ》 雪の中のマカロニウェスタンという事で新鮮な設定。エンニオ・モリオーネの音楽もなかなか雰囲気作っているし、さてエンディングとなったのだが、あれ?これで良かったの?はしごを外された感じ。それにもまして、腹減らした山賊達の頓馬なこと! [DVD(字幕)] 3点(2013-06-09 06:32:14) |
7. 12人の優しい日本人
あっち行ったり、こっち行ったり話はめまぐるしく展開、才気煥発、面白い法廷ドラマなのですよね。が、いかんせん元ネタがメジャー過ぎて、今一つ「二番煎じ」感がぬぐい去られず、くやしいなあ。 [DVD(邦画)] 7点(2011-11-01 20:53:09) |
8. 歩いても 歩いても
《ネタバレ》 本当に細やかな目配りの利いた佳品である。まったく神は細部に宿りたまうだ。描かれるのは、我らが永遠のテーマ、家族関係。出演者それぞれが持ち味出して良かった。特にYOUは、暑苦しいケバいだけのおばさんとの印象があったが、ここはうまくハマった。ラストシーンの時間経過は少し冷静過ぎる感があるが、映画としては、すわりが良くなったか。 [DVD(邦画)] 9点(2011-11-01 20:43:47) |
9. 牛泥棒
なんだろう。このまっとうさは。今にして、手紙の演出はいかにも出来過ぎだが、西部劇に仕立てられた、アメリカの国民風土と刑罰と良心の、ど真ん中ストレートのドラマでした。70年近くたった今でもその説得力は色あせていないですね。 [DVD(字幕)] 6点(2011-11-01 20:16:35) |
10. かもめ食堂
山野でスケッチを描く、俳句をひねる、子犬を遊ばせる、そのようなやわらかい時間、気持ちの良いもの。そのようなもの。確実に楽しめて、確実に時間は過ぎる。おしゃれな時間つぶしとしては良い選択です。例えば、通販生活ファンのあなたにお薦め。 [DVD(邦画)] 7点(2011-11-01 20:00:21) |
11. 川の底からこんにちは
いじけたひな人形。ちゃちでうすら寒い。 [DVD(邦画)] 1点(2011-11-01 19:51:48) |
12. なまいきシャルロット
タイトルからして、小難しい年頃の女の子の心のブレを描くおしゃれな?フランス映画を期待して鑑賞。確かにその路線でしたが、シャルロットのいつも情けないような顔がダメでした。チビの女の子とか椅子の修理屋?とかも少し気持ち悪い。お父ちゃんあたりは深みと軽みの良い味出してたのにね。 [DVD(字幕)] 1点(2011-10-29 06:53:16)(良:1票) |
13. マレーナ
自戒をこめて、そんなもんだよなあと思いつつも、それしかないガキがうっとうしい。 [DVD(字幕)] 1点(2011-09-14 20:40:21) |
14. ゆきゆきて、神軍
やばかった。気づいた時には奥崎ワールドに連れていかれてました。人間これぐらいのパワーがないと、臭いものの蓋はこじ開けられないのでしょう。下手に出てる時の平板な喋りが不気味です。自分の言葉に興奮して、あっという間に鰐とか蛇とかに変身してしまいます。御社の精神力強化研修ツールなどにいかがでしょうか? [DVD(邦画)] 9点(2011-07-18 19:50:21) |
15. ブレードランナー/ファイナル・カット
《ネタバレ》 暗く湿って猥雑な近未来都市の造形が良い。多情でけだるく、時に無機質に音を刻む音楽が良い。未来や過去を持つことができないロイが限りある記憶を語るのが良い。そのメッセージを引き取ったリックが、自分の人生への覚悟を決めるかのように、さりげなく折り紙を握りつぶすラストが良い。 [DVD(字幕)] 9点(2011-07-13 22:10:21) |
16. 冒険者たち(1967)
海の城塞の存在感がすばらしく、この弧絶感にたどり着くための物語のようだ。3人の友情も恋愛との境界線がせつなくさわやかで、これが男女友情物語の基本でしょう。 [DVD(字幕)] 7点(2011-06-18 09:42:15) |
17. 情無用のジャンゴ
情け無用のはずなのに、他人にかまい過ぎるジャンゴでした。 [DVD(字幕)] 1点(2011-06-12 23:24:47) |
18. 血と砂(1965)
《ネタバレ》 導入部が無国籍風にゆるくて、ちょっとなめてかかったら後でしっぺ返しにあいました。白兵戦のドンパチシ-ンもそれなり迫力あったが、従軍慰安婦の胸に勲章を光らせた演出に象徴するように、被害者が同時に加害者でありうるという戦争の残酷さを突きつけてきました。全編、個性あふれる役者陣が魅力。特に伊藤雄之助はこのままほっとくしかないですね。 [DVD(邦画)] 7点(2011-06-12 11:28:55) |
19. サン・ジャックへの道
《ネタバレ》 「道まかせ」という名の聖地お遍路ツアーに参加した老若男女9人の物語。不仲の三兄妹を始めとした、我らが御一行様はあーだろ、こーだろと揉めながらも、しだいに理解を深めていく。政治も宗教も硬直してしまって話にならん、人生というのは道まかせの旅のようなもの、そこでの出会い、理解、融和こそ意味があるということか。旅のシーン、風景と人とのカメラワークが美しい。ぎこちない幻想シーンのいくつかは不要、最後の母の幻想シーンだけで良いかも。 [DVD(字幕)] 7点(2011-06-07 19:04:49) |
20. 下妻物語
人気小説原作の女の子の友情物語ということで、まあ、毒にも薬にもならんお話ではありました。全体の絵柄がポップでキッチュで、こういうのが好きな人も相当いるんでしょうねえ。とりあえず深田恭子はIQ抑え気味の可愛さで突き抜けておりました。土屋アンナは顔がヨーロピアン過ぎでしょ!もう少しアジア的根性顔?でないとね。 [DVD(邦画)] 5点(2011-05-28 18:44:28) |