1. 夕陽に立つ保安官
いやー笑いました。げらげら笑いでなく、にやにや笑い。 全員がすっとぼけたお芝居で、台詞が面白い。西部劇をセルフパロディしっ放しの1時間半。元ネタが隅々まで分かるともっと面白いんだろうなあ。 過剰なドタバタもないし、下ネタに走ることもない。とぼけたセンスで笑わせてくれる一本です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2024-10-25 22:48:27) |
2. 暴力脱獄
《ネタバレ》 これね、ルーク役はポール・ニューマンじゃないと思う。 刑務所の中にあってもクサらずめげず明るい根性で場をまとめていくので人気者になっていくけど、基本ルークって馬鹿なんだよな。 根性で二度三度と脱走するけど、本人が言ってるとおり「なんの計画もない」のですぐ捕まって戻される。そして看守からいじめられる。冒頭から公共物破壊で捕まるつーのも馬鹿者のやることだし、二度目の脱走では良い線行ってたのに、潜伏先でトラブル起こして見つかるシマツ。 そこへきて、ポール・ニューマンて俳優はそんな馬鹿に見えないんですよ。何かしらこう、理路のある行動をしてくれるのだろうと期待させてしまうので「あれ?」「おや?」と何度もルーク像を修正しながら鑑賞するはめになり、すっきりしなかったですね。 主演のポール・ニューマンより、助演でオスカーを獲ったジョージ・ケネディの方がはるかに印象強いキャラで心に残ります。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2024-04-12 22:38:24) |
3. 白い巨塔
TVドラマの唐沢財前版は観てましたので、「本家」のこちらはどの程度ドロドロしてんのか、と大いに興味を抱いての鑑賞です。 映画版はやはりドラマより展開が早い、というか忙しいな。台詞説明も多いし。でも大学病院という高みで展開する権力争いのえげつなさはいかんなく描写され尽くしてて、わかっていても充分げんなりしました・・。 時代が古い分、洗練されることなきむき出しの欲望と言いますか、財前の義父は特に大迫力でしたねえ。 やっぱり古さが感覚に合わない部分もありまして、女優陣の演技やキャラ付け、台詞回しはもう絶滅した仕様のものですね。そして何気にホステスもお嬢様も強烈に毒舌。なんでなの笑。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2023-12-11 22:52:13) |
4. ピアニストを撃て
《ネタバレ》 モノクロで雰囲気のあるフレンチ・ノワールのつもりで鑑賞してたら、どうもちょっとづつ路線を外されるのでかなりの戸惑いが生じました。 犯罪は起きているし人は死んでいるし逃避行もしてるケド、何故か全体的に呑気でぼんやりしてるのでシリアスになり切れてない感じです。むしろトリュフォーはあえてそうしてるのかも。 主人公の独白は自虐のような独りつっこみで笑えるし、甥っ子を誘拐した二人組も子供好きかよ、と言いたくなるほどのユルさを見せるので展開の割に緊張というものがありません。 ピアニストの主人公を巡る状況はかなり悲劇的なはずなのですが、そう思わせない監督のシュールな筆致。どういう鑑賞姿勢で臨めばベストなのか分からないまま観終えたのですが、こんな不思議な映画体験も嫌いではないです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-11-25 22:34:10) |
5. トプカピ
泥棒映画の基本のキともいえる楽しさ。後の、一体いくつの作品がこの映画にインスパイアされたことか。 ちょっとずつ修正を余儀なくされる計画、間抜けな新入り、追う警察はピント外れ。計画の山場は堂々たる緊張感。あまりのズッコケなオチも含めて面白いなあと感心。 当時の異国情緒たっぷりなトルコ市街の映像も新鮮でした。屋外での大レスリング大会って、あんなに油でヌラヌラになるんだ・・。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-07-02 22:46:24) |
6. カトマンズの男
半世紀前のフランス映画にこんなに力いっぱい振り切れたギャグシネマがあったとは。なんというか開いた口がふさがらないほどのはっちゃけぶり。海に落ちたベルモンド、なぜかクレーンで吊り上げられたと思ったら船の排気筒に突っ込まれて真っ黒け。コロコロコミックみたいだ。 そんな程度(失礼)のずっこけを撮りに本当にわざわざカトマンズへロケしに行く、その熱量には畏れ入ります。カトマンズはタイトルにあるけれどほんの少しの滞在のみ。むしろ香港の濃ゆい街が目に刺さって金と赤のハレーションを起こしそうです。 ウルスラ・アンドレス、当代きっての人気女優もよく走ってお馬鹿映画を盛り立てています。大笑いはできなかったけど、制作の熱さがひしひし伝わる映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-06-18 16:23:55) |
7. さらば友よ
《ネタバレ》 いやあーもう何、グッとくるこの二人。神経質そうなピリピリ感を纏ったドロンと、人を食ったようなニヤニヤ顔のブロンソン。こりゃ絶対ソリ合わなさそうだもんね。実際やたらと殴り合ってるし初めのうちは。 あんま聡明な印象じゃないんだよね二人とも。ドロンは賭けゲームも下手だし女には良いように使われるし。大体数字も揃ってないのに金庫開錠に臨もうだなんて。(しかも女はちゃんと知っていたわけで) ブロンソンはブロンソンで怪しげな手段で小銭稼ぎしてるし。女の子に妙な辱めを与えての、あの妙なパーティは一体。 ああそれにブロンソンたら得意なはずの「表面張力寸止めコイン投入技」に肝心な時に失敗してんの。パリ警察にしつこく苛められるブロンソンてのもまた見どころではあります。 互いが互いを売らないと決めた漢気あふれる終盤は、静かなれど胸アツ。ドロンが立ち去るブロンソンにタバコの火を差し出すラストはハードボイルド映画界でも屈指の名場面と言えるでしょう。 ‶yeah"が渋く耳に残るオッサンたちの物語。そして二人ともやっぱり脱ぐんだな、これが。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-05-09 22:44:23) |
8. 座頭市血煙り街道
《ネタバレ》 もはやキャラクターと化した勝新の座頭市。本作は子どもと絡んでの安定の人情噺で泣かせます。もうベタでもいい。むしろベタを求めます。「ああーとんだことに関わっちゃったなあ」との市のボヤキを聞いて嬉しくなる。子どもを親に託して隠れて泣く市と一緒に泣く。時代劇、楽しいな。 そうそうたる女優陣の若き頃が見られます。それに近衛十四郎氏を見て息子の松方弘樹氏を想起する世代の方が今や多いでしょうね。そっくりなんだもの。どうにもバラエティ番組に出ていた松方氏の陽気ぶりがチラついて、集中を削がれちゃった。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2023-04-13 23:14:40) |
9. はなればなれに
《ネタバレ》 キッチュというかポップというか、行き当たりばったりの若者らの傲慢な輝き。 「若さとはこういうこと」がゴダール独特の感性で描かれてるとは思うけど、なんだかゴダールってオジサンぽい。 本作のアンナ・カリーナ、それほど魅力的じゃない。DV男にモラハラされる頭の弱い女の子にしか見えない。 ゴダール作品の中でもとっつき易いと聞いて観てみたけれど、どうにも刺さらなかったのでたぶんわたしはこの監督とは合わんのでしょう。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-03-11 15:33:50) |
10. ガートルード
《ネタバレ》 わあーすごいなブルジョアの奥様ってのは。 夫に愛想が尽きて若いツバメにご執心→だけど若造は他に女がいる上に性格もよろしくないことが発覚→ショックを受けている所に元カレが寄り付いてくるけどこれはこれでうっとうしい ざっと要約するとほとんどお昼の韓ドラですな。かくも下世話になり得る話が芸術作品の枠に入れられてるのはなんでだろう。 この奥様さ、なんか他の事やったらどうかな。犬飼うとか庭作るとか身体を鍛えるとか。有閑てのは狭いコトを無駄に突き詰めたがるものなのね。 やけに白っぽい画面、表情もほとんど変えない、そしてどこ見てるのかわからない人物らの台詞劇。 こんな感想しか抱けないわたしはアートを解さない人間なんだろうな。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2023-02-27 22:27:52) |
11. 夕陽のガンマン
《ネタバレ》 キャラが粒立っていて、台詞と演出が粋。ちょっと無理矢理感のあるストーリー展開でも、人物の魅力で引っ張って行ってくれます。 イーストウッドとリー・ヴァン・クリーフ、つかず離れずの二人。この頃はまだ若いイーストウッドがリーにヒヨッ子扱いされているのが微笑ましい。かのハットの撃ち合いで気持ちを測る場面は渋くて心ときめきますね。 なにしろ役者の顔が皆良いのでさしものイーストウッドもややかすみ気味。二枚目枠ならば立ち姿も素敵なリーに軍配が上がりますし、ならず者連中の脂ぎった悪人顔の群れったら迫力満点です。特筆すべきは何といってもクラウス・キンスキー。やはりあの顔は凄い。途中退場が惜しまれます。個人的にはこの映画での顔№1でありました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-02-20 21:21:28)(良:1票) |
12. 大頭脳
やーまさかドリフその他のネタ元がフランス映画にあったとは知らなかったなあ。ベルモンドはじめ、そうそうたる豪華メンバーで送るまさかのナンセンスコメディ。もう後世作品で散々笑って消費してしまったよ・・残念、いつもコメディ作品で思うことだけどもリアルタイムで観てお腹を抱えて笑いたかった。能天気なベルモントとぼやきっぱなしのブールヴィルのバランスは泥棒コンビの黄金比としてすでに確立されていますね。偉大だなあ。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-02-19 23:28:03) |
13. 座頭市物語
《ネタバレ》 邦画No1のハードボイルド味。情感は完ぺきに和のテイスト。抑えめの友情、仁義、淡い悲恋。良いなあ控えめなケレンみ。 剣術のレベルが超人的な市の、その技が三回ほどなのも良いです。あまりに連発されるとありがたみが減っちゃいますもんね。「見世物じゃねえや」です。 勝新の市は文字通り唯一無二のキャラクター。親分には(一応)へりくだりつつ、腹の中では高く買っちゃいない。そのトボけ具合と真人間としての気骨。この役をその後も誰一人ものにできていないのもむべなるかな。 天地茂の愁いを帯びた平手の存在感もおたね役の万里の美貌も、組の下っ端らのこすっからさも皆その役柄にピースのようにぴたりとハマる。観ていて快感です。 江戸の町がリアルに感じられる美術も撮影も素晴らしいと思いました。夜道は闇が深いし、人物が提灯を手渡す気遣いをしょっちゅう見せるところに日常の考証の行き届きを感じます。乱闘の際は貧しい町民の家屋の壁戸がばりばりと破られたり。市がおたねを避けて街道の脇の小高い藪の中を行くラストシーン。上から小さい彼女を見下ろした画がほんとに‶土の道だけ”で、確かに往時は馬や人が通るだけの、土ぼこりの舞うそこが街道だったのだろうなあとそんなことを思いました。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2023-02-03 23:07:49) |
14. 暗くなるまで待って
《ネタバレ》 人類皆の可憐なヒロイン、オードリーヘップバーンが盲目のハンデを負っている、そこへ男どもが3人がかりで(相手の目が見えないのをいいことに)奸計をめぐらすって図がもうヒキョーの極みでわなわなと震えます。果敢に立ち向かうオードリー、メガネの子との作戦も功を奏したりと、弱者側の思いもかけない健闘ぶりも否応なく物語を盛り上げます。 舞台劇の手法がスクリーンにも有効でしたね。鑑賞者から見えるものの範囲はほぼオードリー(が知覚できるエリア)と同じで、とても狭いのですがその分自由がきかなくて、もどかしくてどきどきしました。 ところで最後の最後にようやくやってきた亭主の「よく頑張ったね。こっちへおいで」とは何たる台詞か、と腹を立てたのは私だけですか。暴漢と闘って心身ともに疲弊した盲目の妻に、いろんな物が散乱した足場を歩かせようとは何事か。お前が行けよ。私が監督ならココ脚本のやり直しを指示しますね(怒)。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-01-20 23:53:46) |
15. モード家の一夜
《ネタバレ》 ロメール監督は女の子の描写も上手いけど、男性の心理を捉えるのも達人級なのですな。ジャン・ルイ・トランティニャン演じる主人公がね、ちょっと複雑で屈託ありまくりで女から見ると興味深いのよ。 ロメール作品の人物は大量の会話を強いられますから(ホント役者は大変だと思うよ)、本作のジャン・ルイも道徳がどうの宗教がああだのとよくしゃべる。よくしゃべるとこ見ると全くの奥手というわけでもないんだろうけど、モードが露骨に誘っても据え膳食わないので女に怒られるという下手打ち。 意中の女の子に声をかけてみて、ちょっと上手くいったものだからモードに対してもなんか急に積極的に出るんですよね。結婚するのはどう?とか言っちゃってこの辺りの、事がうまく進んでいる時の気の大きくなっちゃうメンズの心理状態よ。ロメールさすが。 ラストもまたなんとも皮肉です。最後に知るのは男なのね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-11-24 23:34:51) |
16. まぼろしの市街戦
《ネタバレ》 殺伐とした現実風景に投げ込まれた色とりどりの夢世界。北フランスのその町がグレーの石造りが基調となっているので華やかな衣装がとりわけ映えます。 暴力と理不尽の圧倒する現実VS笑顔とカラフルの狂気。両者は拮抗し、でもやはり現実の圧は圧倒的に大きくて呆気なく病院に収まる患者たち。そこで終わらないのがこの映画の言ってみればもっとも重要な落としどころで。どっちを選ぶかな、貴方なら、私なら。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-10-23 23:10:26) |
17. 招かれざる客(1967)
《ネタバレ》 人種差別問題について実にまっとうでお利口さんな切り口。ベタといっていいくらいの良識あふれるエンディングでした。 ベタすぎて当てられる各役柄が単純で深みに欠ける感じも受けます。異人種間の結婚に反対なのは頑固な親父二人、オカン二人は「愛があるならいいじゃないの」と「女の直感型」で、当事者の娘は観ていて先行き不安になるほどの能天気。「世間」を代表する画廊の女は好奇心と偏見丸出し。 コミカルなようでいて、そうでもないどっちつかずな描き方なのはちょっと居住まいが悪い。黒人の娘の存在やアイスクリームショップでのトレイシー・ヘプバーン夫婦の一コマも何のための挿入なのかよくわからない演出です。 トレイシー親父の反対意見のその根っこが自身の偏見によるものなのか、若い二人が厳しい世間の目にさらされることを案じてのことなのか、そこをハッキリした方が良いと思うな。まあ前者なんだろうけど、ラストのスピーチでは後者の論ばかりに触れていてなんかずるいな。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-10-12 21:23:11) |
18. ロシュフォールの恋人たち
《ネタバレ》 街も人も丸ごとパステルカラーの世界に放り込んだようなキレイな色彩。男子も女子も皆スタイル良くてキレ良く回転し、高々と脚を上げる。ストーリーの意味などほぼ無く、能天気に運命の恋人とやらを信じる若者たちと超がつくほどのご都合主義な展開。 明るく無邪気で健康な、これはこれでミュージカル映画のひとつの完成形なのだろうけど。個人的にはミュージカル映画が苦手、ということを再認識しただけでした・・。 カトリーヌ・ドヌーヴと実姉のキャスティングってこれ合ってます?ドヌーヴって陽より陰の女優じゃないですか。この目がつぶれそうなくらい明るい映画に、暗めの姉妹がどうしてもハマっているように見えなかったのですが。 そして突然挟まれるバラバラ殺人事件。明るい世界に降ってわいたダークな事象に「おっ」と思いましたが、こんな猟奇事件に対してもマダムらの反応が薄っすい(!)。大してイジられもせず、さらっと通過した殺人事件。大丈夫かこの人たち。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-09-28 22:55:54) |
19. シェルブールの雨傘
《ネタバレ》 なんと美麗なオープニング。甘やかな音楽と小雨に濡れる石畳を行き交う色とりどりの傘。真上からのショット。完成された美意識にのっけから心を掴まれます。色彩と構図に美的センスが全編にわたって貫かれ、傘店の壁紙とジュヌヴィエーヴとその母の衣装の色合わせには圧倒されました。ピンクの壁とオレンジのスーツ。この色配置が悪趣味にならないところがフランス人、すごい。ジュヌヴィエーヴの花柄(壁もワンピも)も素敵でした。 ということでアートな分野では他の追随を許さぬ完璧な画で押してくる作品なのですが、実をいうと総合点では微妙でして。 台詞がオール歌、という決まり事はともかくも大雑把なあらすじ風メロドラマといった趣のストーリーにはかなり引きました。どんなに美しく悲恋を歌い上げられても、ヒロインのあまりに即物的な薄情さには涙の出ようもありませんでした。帰還した男の荒れようにむしろ私は胸が痛みますね。 そもそも台詞がすべて歌だと細やかな心理描写などできようもないですもん。言いよどんだり、声が上ずったり、人の思いって言葉に出るもの。いきおい宝石商のキャラも大変に浅く、こんな男にあっという間に鞍替えするヒロインもまた共感を得るのが難しくなっちゃうのです。 ミュージカルが苦手な原因が自分でよく分かった映画でありました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-08-18 23:40:47)(良:1票) |
20. 囚われの女
《ネタバレ》 性の劣等感からSで発出するしかない屈折しまくりの男とM指向を備えた女。倒錯というにはまだ上品な描写で安心?して観られます。前半、彼女が自我を見失いそうになって取り乱すあたりはちょっとハラハラしますけど。 スタン役のローラン・テルジェフがちょっとクセのある顔立ちで役柄に(失礼?ながら)ぴったりでした。しかしながらジョゼと思いが通じてからは変態道を極めるまでには行かず、じつに普通のさわやかカップル然としてしまったのにはがっかりでした。スタン、後半なんかうじうじ悩んじゃってるんだもんなあ。どうしたS変態じゃなかったのか。 のっけからリカちゃん(ではない)人形が全裸で弄ばれてたり、スタンの撮影部屋がザ・SM風味なオブジェと色彩で埋められていたりと雰囲気はちょっと息苦しいくらいの濃厚さがあります。そしてエリザベスの衣装が50年前にしてとても洗練されているのにはモード帝国フランスの凄みを感じました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-06-30 22:53:29) |