1. ブルーベルベット
《ネタバレ》 正直言ってリンチの見る世界はどうやって成り立っているのだろうか、とても不思議に奇妙に感じる。落ちている耳や、地面の虫など、奇妙に魅せる技が生きていて、テーマ曲の気だるさとは全く違う恐怖を感じる。酸素マスクをつけたデニスホッパーも素晴らしい怪演で、日常に潜む人間のダーティーな、目をやるべきでなかったと後悔するようなおぞましい世界をつくりあげている。 [DVD(字幕)] 7点(2012-09-15 07:39:02) |
2. 普通の人々
私の家庭内でいろいろなことがいっぺんにおこり、心も体もぼろぼろの状態だった時、ふと映画というものに興味がわき、この映画に出会い、日々のつらい出来事にも耐えられる、今の僕がいると思う。本当にこの映画は僕の人生での運命の一本だと思う。家族や人間関係、心の問題など、悩める人々にはもってこいの最高の作品だと感じる。とにかく様々な人々に観てほしいと思う。タイトルも素晴らしいの一言です。 [DVD(字幕)] 10点(2012-02-24 05:06:31) |
3. 愛と追憶の日々
ここまで笑えるほど何も感じない映画は初めて。みんな登場人物が身勝手な感じがするし、この話のどこに映画的な、大衆向け作品の要素があるのか、全く理解できない。死をみせることでお涙頂戴なのか、それとも夫婦のやり取り、男と女の生活を表したいのか、すべてが不十分に感じ、最後まで観るのがとてもしんどかった。 [DVD(字幕)] 2点(2012-02-24 04:38:46) |
4. ビッグ
《ネタバレ》 これこそ映画って感じの内容でした。大きくなった子供が、子供ならではの視点をもって大人の世界で躍動し成功する。部屋にあったおもちゃやピンボールマシンなど、子供心をもった部屋作りがしたい、と自分も憧れてしまった。ストーリーは誰にでもかまわずOKなものなので、ファミリームービーのコメディチックな俳優として、トムハンクスの名を広めた一本だと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2012-02-22 03:13:54) |
5. カイロの紫のバラ
《ネタバレ》 アニーホールなどの様に、アレン独特の恋愛理論が語られ、一般には難解な映画なんだろうか?という考えをもっていたが、初めて観たその瞬間に、アレンは本当の天才だと心から感じた。 まさに映画好きの映画好きによる映画好きのための映画だ。 もしもスクリーンの中の人が現実世界に現れたら、、、 誰しも想像する夢のようなファンタジーを、美しく、皮肉も込めて描いている。 ミアファローの演技も目を見張るもので、喜怒哀楽を全身で体現している。 そして、何よりも脚本が素晴らしい。 この時代の人たちは、映画に勇気づけられ、励まされ、映画に恋をしていた。 辛いことがあったら、映画を観る そして元気になれ、また映画を観に行きたくなる。 そんな映画が好きな人の気持ちを、繊細に表現したラストは秀逸。 ウディアレンの過去の発言にこんなものがある。『大抵はささやかな希望がどこかにある。『カイロの紫のバラ』のラストでさえそうだ。ミア・ファローが映画館に戻り、フレッド・アステアの映画を観始める。観客は彼女が少なくとも自殺することはないだろうと思う。』 映画とは僕らに勇気も希望も与えることができる、素晴らしいものなのだ。 人生で必ず一度は観て欲しい、傑作映画。 [DVD(字幕)] 10点(2011-12-22 08:09:56)(良:1票) |
6. フェリスはある朝突然に
《ネタバレ》 話としては、大まかに言えば『学校さぼって、人生エンジョイ』になるのだが、またその楽しみ方がひと味違い、巨匠ジョン・ヒューズならではのおもしろおかしい要素が盛りだくさん。 気分が落ち込んだり、事後に疲れていたり、悲しいことがあったとき、この映画は最高の処方箋になると感じる。 大通りのパレードでThe Beatlesの『Twist And Shout』の大合唱は圧巻。 この作品でジョン・ヒューズを知り、どんどんはまっていった。 [DVD(字幕)] 9点(2011-12-19 05:03:56) |